死者への感謝
「死者にたいする最高の手向けは、悲しみではなく感謝だ(”The highest
tribute to the dead is not grief but gratitude“)」と述べたのはアメリカの劇作家で小説家のソートン・ワイルダー(「生きるヒントになる名語録728」、轡田隆史監修、橋本一郎著、三笠書房)。
間もなく発行予定の当協会の広報誌「老健みやざき 第32号」の中では看護・介護研究部会が5月9日に開いた「高齢者の看取り」研修会の模様を紹介しています。この研修会では「認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎」の市原美穂理事長の講演がありました。講演の中で「人が亡くなるプロセスを理解し、『最後をどうしたいのか?』と意思を確認しておくことが、本人や家族の想いに沿った看取りケアにつながる」とし、「人生の幕を閉じるとき、どこで、どのように、誰に看取ってもらいたいか?」を聞いた上で、それを踏まえた介護をしていくことの重要性を強調されました。
宮崎市内に4箇所あり、市原理事長が管理者を務めている「ホームホスピスかあさんの家」では、看取りの主人公である家族をスタッフがチームで支えます。そして家族が「死」を生活の延長線上にある自然なものとして受け入れることで、悲しみの中にも安堵感が生まれ、涙はやがて笑顔に変わるという、昔ながらのプロセスをたどることができるのだそうです。このような取り組みの中から命を尊び、死者への感謝の気持ちが芽生えてくるのではないかと、講演を拝聴しながら思いました。
この看護・介護研究部会の「高齢者の看取り」研修会の様子は「老健みやざき
第32号」のの他、協会ブログでも5月18日から6月4日にわたって連載していますのでご参照下さい(5月のアーカイブはこちら、そして6月のアーカイブはこちらからお願いします。なお、ページ右上のカレンダーがうまく連動していません。ご迷惑をおかけしており申し訳ありません)。