進歩は反省の厳しさに正比例

2016年5月10日|

 「進歩とは反省の厳しさに正比例する」と言ったのは本田宗一郎(『偉人のアフォリズム』、紫月尼蜜香、東邦出版)。

 介護の現場において、全ての利用者に対して全く同じケアが通用するわけではありません。100人の利用者には100通りの人生があり、それぞれの心身の状態や、様々な環境、本人および家族の意向などを汲んだ、100通りのケアが必要となり、そのためにひとりひとりのためのケアプランがわけです。

 そしてその実践はPlan(計画)→Do(実施)→Check(評価)→Action(改善・処置)→Plan・・・という「PDCAサイクル」を繰り返しながら展開されるのですが、その人その人のため、現状に甘んじることなくより良いケアを行うためには、特に「Check」のありかたが重要だと言えます。

 「完璧だと思っても、もうひと押しすればおまけが手に入る」と言ったのはエジソン(同上)。「これでいいっちゃない?」、「そうじゃね。これでいいが」、「じゃがじゃが」・・・ではなく、「もうひと押し」をしたからこそ、エジソンは数々の偉大な発明をしたわけです。 スタッフひとりひとりの、そして施設全体としてのケアの質の向上と進歩をはかるため、厳しい反省を繰り返していきましょう。

 1112日(土)には「第13回宮崎県老人保健施設協会研究大会」を、宮崎観光ホテルで開催する予定です。各会員老健施設のみなさんが、それぞれの現場での厳しい反省に基づく、すばらしい進歩の成果を持ち寄って、実りある大会にしましょう。

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