声なき声に耳を傾けよう
朝の大淀川の河川敷を歩いていると、あちこちで小さな花が、朝日を受けて輝きながら咲いている姿と出逢うことができます。
足を止めてその場にかがんでよくよく観察して見ると、それぞれに特徴があり、またそれぞれが何かしら主張し、話しかけているようにも見えます。
【咲くということ】
咲いたことに価値があり
咲かされていることに意味がある
奇跡的な偶然の巡りあわせを経て
今、ここで咲いている
それが君であり
それが僕なんだ
草花の声なき声に耳を傾けてみる・・・。それは私たち老健施設で働く者が、利用者と接する際の心構えにも相通じるものがあると思います。利用者の発する言葉を傾聴することはもとより、表出できない気持ちや訴えを様々な方法で汲み取り、それをケアに活かしていくこと。決して簡単ではありませんが、そのことがおひとりおひとりの生き甲斐のある人生を支えていくことにつながると思います。大淀川の草花から、その大切さを教わった朝でした。
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