見えない所で頑張ろう!

2016年7月4日|

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写真はご存知USB(の「オス」)。よく見ると笑っているようにも見えて、愛らしさすら感じます。これをパソコン側(「メス」)に差し込むことで様々な周辺機器やUSBメモリとつなげることができるだけでなく、スマホ等の充電にも使うことができて大変便利です。

 USBが登場したのは1996年、今からちょうど20年前のことです。それまでのパソコンは「RS-232Cパラレルポート」、「IEEE
1284
パラレルポート」などといったそれぞれ企画の違うポートがあって、機器もケーブルもそれに合うものを揃えなくてはならず、不便さを感じながら使っていたものです。それがこのUSBの登場によって飛躍的に使い勝手は向上しました。”ユニバーサル・シリアル・バス”の名が示すとおり、機種や機器を問わずにつなげることができるようになり、その前年に出た基本ソフト「ウインドウズ95」との相乗効果によりパソコンは一気に普及していきました。今では何気なく使っているUSBですが、登場以前の不便さを思うと有難い気持ちになります。

 このUSB、写真のように笑っているだけでは仕事になりません。「カチッ」としっかりはまることによって情報のやりとりが可能になるわけで、その際にはこの顔を隠して頑張っていただかなければいけません。つまり頑張っている真剣な表情は見えないわけですが、「細心の注意を払って確実に」仕事をしてくれるからこそ私たちはその恩恵にあずかることができるわけです。逆にこれが「ほらほら!私は一生懸命頑張っていますよ(*^o^*)」という顔が丸出しに、つまりUSBが抜けていたら一向に仕事はできないということです。見えていないところで頑張ることがUSBの宿命なのです。

 さて、ひるがえってみますと、私たち老健施設で働く者にとっても同じ事が言えるのではないでしょうか。例えば排泄ケアや入浴ケアなど、介護の現場では人目にかからないような環境、時によっては密室で利用者と11で仕事をする場面が少なからずあります。そこでいかに「『細心の注意を払って確実に』仕事をするか」が重要です。「誰もみていないから”てげてげ”でいいだろう」ではいけません。見られていないからこそきっちり、かっちり、そして愛情をもってケアに当たりましょう。

 なお、USBは写真のように周囲に笑顔を振りまいている状態では全く何の仕事もしていませんが、私たちはそういうわけにはいかない事は言うまでもありません。見られていても、見られていなくてもしっかり頑張りましょう!

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