発汗は疲れるけれど

2016年7月13日|

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 「夏になると疲れやすくなるのは、なぜ?」という質問が『時間を忘れるほど面白い 雑学の本 365日、頭と心を刺激する218のネタ!』(竹内 均 編、三笠書房)にありました。確かに夏は疲れやすい・・・と共感を覚えながら読み進めると、次のような解説がありました。

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【夏になると疲れやすいわけ】

(1)疲れは発汗作用と深い関係がある

(2)気温が上昇すると体温も上がろうとするが、それを発汗によって余分な熱を放出して体温を一定に保つ

(3)夏は体温調整のため特に運動をしなくても1日に2ないし3リットルの汗をかく

(4)汗を蒸発させるときにエネルギーを消費する

(5)2ないし3リットルの発汗に必要なエネルギーは1000キロカロリー以上

(6)1000キロカロリーはクロールで1時間泳いだ時の消費量とほぼ同じ

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 これらに加えて暑くて食欲が衰えていることや、過剰にとり過ぎた水分が汗になって排出されるときもカロリーが消費され、また水分のとり過ぎが胃液を薄めて消化不良を招くことも体力の消耗や疲労の一因になるとのことでした。

 クロールで1時間泳ぐというのはそうとうに疲れるのは想像に難くありませんが、それと引き替えに人の身体は自分で意識せずとも発汗することで体温をちゃんと調節してくれているわけです。ありがたいことです。

 ところが高齢者になると暑くても汗をかきにくくなり、体温・循環・体液調節機能が低下することから、室内でも熱中症になる危険性が大きいことが指摘されています。宮崎県のホームページでも「熱中症気をつけましょう」として注意を呼びかけています。これからが夏本番、暑さも厳しくなってくると思われます。上記ページには関連情報のリンクも貼り付けてあります。情報をしっかりと把握しつつ、こまめな水分補給や適切な温度設定などを心がけて夏を乗り切りましょう。

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