R4システム学びました(ケアプラン部会:その4)

2015年12月10日|

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 このようにR4システムの特徴について説明してきた医療法人和光会介護療養型老人保健施設恵愛荘の谷川敦弘事務長、「R4システムを全面的に導入した施設は、在宅復帰率と回転率が高くなります」と、今後ますます重要となる老健の在宅復帰機能が、R4システムの全面導入で高まることを、「介護老人保健施設における新ケアマネジメント方式(R4方式)の在宅復帰率・回転率への影響に関する調査研究事業報告書(平成 24 年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業))」の調査結果をスライドに示しながら説明しました。

 谷川事務長が挙げた、このような成果が上がる要因は次の通り。

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(1)入所の目的が明確になる

→インテークの重視と独自のプロセス

(2)リハビリテーション・ケアの目的と効果が明確になる

ICF Staging の開発・採用・ブラッシュアップ

(3)他職種の連携・協働がうまくいくようになる

→専門職アセスメントとR4システム自体の設計思想

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この調査は全国47都道府県、全老健会員施設3,485施設(調査時点)の全てに対し、アンケート形式により行ったものですが、R4システムを全面導入した79施設では職員のモチベーションも向上したとのことでした。

 講義のまとめとして「人材育成が一番大事です」と言い添えながら、谷川事務長は最後に次の内容をスライドに示しました。

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R4システムを導入し、ネットワークで複数台のパソコンをつなげることで、同一利用者に同時アクセス、記載が可能

〇ケアプランの原案を、誰もが記入することができる

〇他職種の関わりを画面で確認でき、自分たちの関わりを見直すことができる

〇皆で評価や計画書を完成させる(他職種共同)

〇費用対効果(人材育成、在宅復帰)

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 R4システムの導入率が低い本県(45施設中2施設)において、今回初めて「R4システムとはどういうものか?」を学ぶ受講者がほとんどであり、会場では熱心にメモを取る姿が数多く見られました。

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 谷川事務長による「R4システムにおける基礎知識」に続き、研修会は同システムを実際に導入し、活用した事例紹介、さらに実際の同システムの操作画面を用いた実演に移りました。

(続く)

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