「2.組織と役割」では、リーダーは戦略を理解し、組織を実際に動かしていく「役割」なのに対し、リーダーシップはメンバーから合意を得て、充実感と満足感を与えながら共通の目的を達成する「能力」であるとし、ドラッカーが掲げるリーダーシップ「リーダーシップは『仕事(ちゃんとやること)』『責任(部下のせいにしない)』『信頼が必要(日頃から考え方を伝えておく)』」の3つの定義とその内容を教わりました。
「3.コミュニケーションの活かし方」では2つのコミュニケーション「One Way Communication」と「Two Way Communication」がある事を実感するため、島原先生が話す内容に沿って、各参加者が絵を描くワークがありました。その後グループ内で各自が描いた絵を見せ合うと皆ばらばら。それを目の当たりにしながら、「同じタイミングで、同じ情報を得ているのに、なぜ同じ絵が描けないのか」について話し合いました。
「見ている世界が違うことを理解していないからこのようなことになります。経験も知識も考え方も違うからです。新入職員は見ている景色が違う、その事を忘れるからトラブルになります。自分の知識、価値観で断言すると相手は離れていきます。ハラスメントになります」と警鐘を鳴らしました。そして「コミュニケーションは目的ではありません。道具です。互いが何かを理解し合うために、同じ絵が描けるように、有効で必要な道具です」とし、「Two Way Communication」の大切さを訴えました。そして良いコミュニケーションのためには、高いスキルと高い信頼関係が必要だと学びました。またそのために有用な「ザイアンス熟知性の法則」や「ジョハリの窓」「メラビアンの理論」などについてスライドを用いて説明がありました。
これらを総括し、コミュニケーションを活かすために、会話とは言葉のキャッチボールであり、まずしっかり受け止め、「そうなのか」と言ってあげること、そして自分が見えている世界だけで決めつけるのではなく、世界が違うことを理解し、お互いに歩み寄るといった、当たり前のことを丁寧にやることが大事であることを学びました。
(つづく)