当協会看護・介護研究部会は令和6年6月28日(金)、JAアズム別館で令和6年度第1回研修会を開きました。「みやざき健康キャラバン隊」をお招きし、脳卒中を予防する上で重要な「かくれ心房細動」をゼロにするための作戦などについて学びました。
開会に先立ち、挨拶に立った同部会の坂下和代委員長は「今日の研修で学んだことを持ち帰り、皆様の施設で是非実践して下さい」と挨拶しました。
この日の研修会に「宮崎健康キャラバン隊」の皆様と共にお越しいただき、講師を務めて下さったのは同隊の隊長で宮崎大学医学部教授(機能制御学講座 循環動態生理学分野)の渡邉望先生。
「みやざき健康キャラバン隊」は宮崎県民の健康寿命を延ばすために、専門知識と技術を持つ宮崎大学の教授達により結成されたプロフェッショナル集団です。宮崎県の健康寿命を日本一にしようと、宮崎大学医学部が中心となり同大学の全学部が連携して取り組むプロジェクト『みやざき健康街づくり構想 目指せ!健康寿命日本一』が結成され、渡邉先生はそのリーダーも務められています。
このプロジェクトの一環として活躍しているのが「みやざき健康キャラバン隊」。県内各地の自治会やイベント会場、小中学校などに出向いては、盛りだくさんの内容で「みやざきの元気な未来」を応援しています。
「心房細動が原因の脳卒中は防ぐことができます。私達専門知識を持った医師がいっぱいいますので、『救急車に乗らなくていいように、救急車に乗る前になんとかしたい』というのがきっかけで2年前から活動をはじめました。そんな中、予防からリハビリ、そして在宅という連携を考えたとき、私達は家に帰った後の人たちをみる機会があまりありません。この苦手な所について、みなさんとの連携をしたいと思っていた所に今回の研修の話が来ました。ですから今日はみなさんと会えた事を嬉しく思います。(2019年の調査によると)宮崎県の健康寿命は女性が全国3位(76.71歳)、男性が全国9位(73.30歳)です。いろんな職種が連携して頑張れば日本一になれます」と渡邉先生が会場を見渡しながら呼びかけると、日々在宅復帰、在宅療養支援に携わっている参加者は、共感を示しながら聞き入っていました。
(つづく)