協会活動報告

研修会を開きました(リハビリテーション研究部会)

  ()宮崎県老人保健施設協会リハビリテーション研究部会(吉屋清彦委員長)は93日、宮崎市のニューウェルシティー宮崎でリハビリテーション研修会を開きました。

 この日のテーマは「通所・入所のリハビリテーション計画立案に関して」。県内24施設から56人が参加しました。他業種協業の観点から、今回の研修会開催にあたっては、リハビリ専門職のみならず、他職種にも参加を呼びかけ、看護・介護の職員もそれぞれ2名が受講しました。

 講師は前年度の研修会に続き、熊本市の介護老人保健施設介護老人保健施設清雅苑野尻晋一副施設長。前回は他業種協業により利用者の在宅復帰をめざし、そして在宅生活を支援する具体的手法などについて、講演をしていただきました。

IMG_0343.JPG 今回は、これを踏まえ、実例に基づきグループワークを実施。入所利用者が在宅復帰を目指す上での課題の抽出と整理、そして退所にあたっての支援計画と退所後のリハビリテーション計画の立案を行いました。どのグループも参加者が熱心な意見を出し合い、研鑽を深めていました。IMG_0352.JPG

シルバーケア野崎をルポしました!

 ()宮崎県老人保健施設協会企画広報委員会はこのほど、「老健みやざき 24」の巻頭企画”老健ルポルター寿(じゅ)“の取材のため、会員施設の一つシルバーケア野崎(宮崎市)を訪問、取材しました。 

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 「通所リハビリを行う1階ホールが木目で明るく広い」との事前情報をキャッチしていた委員会メンバー。確かに明るい。でも、この明るさはそれだけじゃない!?と見回してみると、すぐに納得!利用者様と職員がとにかく明るい!あちこちで笑顔と笑い声がはじけていたのです。

 

DSC01327.JPG 「ご利用者様本意のケア」をめざしている同施設、利用者様が「これがやりたい!」とおっしゃれば、それを実現するのだそうです。たとえば囲碁大会。月に一度、定期的に開催しており、その日には腕に自信の利用者様が集い、熱戦を展開。優勝者にはトロフィーと賞状が授与される本格的なものです。白熱した対局が長引けば、決着がつくまで送迎を遅らせることもあるのだそうです。他にもカラオケ大会や書道教室など、楽しく、ためになる催しがいっぱい。そして、短歌教室は「社会的援助を必要とする高齢者のための短歌大会」として、全国にその輪が広がっています(歌集『老いて歌おう』第一集、第二集も出版されています)。

 

IMG_0113.JPG  他にもすばらしい取り組みや、すごい人たちがいっぱいで、委員一同、感動と驚きの連続でした。「老健みやざき 第24号」は今秋発刊予定です。この日に取材したシルバーケア野崎の魅力を満載してお伝えする予定ですのでお楽しみに。

講演会を開催します(支援相談研究部会)

(社)宮崎県老人保健施設協会支援相談研究部会では来る910日(土)、宮崎市の宮崎観光ホテル東館2階「日向の間」で、全体会を開き、その中で他職種や他事業者、そして一般の方も対象にした講演会を催します。時間は1330分から1630分まで。

 当日は、社会福祉法人愛泉会 日南病院 抑制疾病研究所の峰松俊夫所長を講師に招き、高齢者施設における医療のあり方についてお話をしていただくほか、口腔機能維持管理加算に関する講演もあります(講師は宮崎歯科福祉センターの歯科医師の先生に来ていただく予定です)。

参加費は、老健職員は一人500円ですが、それ以外の方(一般の方も含む)は無料ですので、振るってご参加下さい。

申し込みは826日までに、別紙申込書にて介護老人保健施設しあわせの里(担当:支援相談員、笠原 章寛)宛てファックス(FAX : 0987-55-4507)にてお願いします。

お問い合わせも同じくしあわせの里(笠原)までお願いします(TEL : 0987-55-4800)。

席に限りがありますので、申し込みはお早めにお願いします。詳細はこちらをご覧下さい。

避難誘導訓練を実施しました(ひむか苑)

 宮崎市の介護老人保健施設ひむか苑でこのほど、津波を想定した避難誘導訓練を実施しました。

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 これは、今年3月に起きた東日本大震災の教訓を活かすため、マグニチュード7.2、震度6強の地震が発生し、これに伴う大津波注意報が発令されたという想定に基づき、利用者を1階から2階に避難させるというものでした。

IMG_3217_400.jpg 宮崎市南消防署の全面協力をいただき、避難器具を使う方法や、器具を使わずに人力だけで行なう方法などを学びました。

IMG_3226_400.jpg  実施にあたった、同苑災害対策委員会関係者は、本当に、一人を避難させることに、これほど苦労するとは思いもよらなかったです。日頃からの訓練と、役割分担について明確にしておく事が大切であることを痛感しましたと、継続的な訓練の実施と、意識付けの必要性を再認識していました。

研修会を開きます(リハ研究部会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会リハビリテーション研究部会(吉屋清彦委員長)は9月3日(土)、宮崎市のニューウェルシティー宮崎で、研修会を開催します。今回は、QOLとノーマライゼーションの実現をめざし、人間としての尊厳を尊重し、自立を促すためのリハビリテーションケアを行っている介護老人保健施設清雅苑(熊本市)の野尻晋一副施設長を講師に招き、通所、入所のリハビリをどのように計画・実践していくかについて、ミニレクチャーやグループワークを通じて学んでいく予定です。

 研修会は16時から18時までの予定で、申込み方法などは後日連絡予定です。多数の参加をお待ちしています。詳細はこちらをごらんください。

初任者研修会を開きました(ケアプラン部会)

(社)宮崎県老人保健施設協会高齢者ケアプラン部会(緒方克己委員長)は9日、宮崎市のJAアズムホールで、県央、県南、県西ブロックの会員施設職員を対象にした、包括的自立支援プログラム初任者研修会を開きました。 DSCF8049_400.jpg

  この日の研修会には8つの会員施設から18人が参加。同プログラムの特徴や構成などの説明をふまえ、受講生がそれぞれ利用者本人、家族、医師、看護師、PTOT、支援相談員役に扮してロールプレイを実施、グループごとにカンファレンス形式で事例検討を行いました。利用者および家族を含むチームが目指す共通の方針の立て方や、課題(ニーズ)の捉え方、さらに長期・短期の目標の設定のしかたなど、同部会委員の指導のもと、受講者たちは研鑽を積んでいました。

 

DSCF8051_400.jpg また、引き続き行われた、全体での発表会では、熱心な質疑応答が相次ぎ、受講者の学習意欲の高さがうかがわれました。

 

DSCF8050_400.jpgなお、この初任者研修は10月頃に県北ブロックでも開催を予定しており、同委員会ではたくさんの参加を呼び掛けていく方針です。

定例総会を開催しました。

()宮崎県老人保健施設協会は、624日、宮崎市の潤和会記念病院で、第25回の定例総会を開きました。平成22年度事業報告および同決算報告にかかる各議案が上程、可決されました。

 

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 また、報告事項として、医療法人社団光学堂 あたご整形外科が設置主体となり、県内で44番目となる老健施設「のべおか老健あたご」が新規開設予定であり、これにともない、同法人の佐藤信博理事長が、当協会に新規加入予定であることが説明、了承されました。「のべおか老健あたご」は入所80床、通所80人で、平成241月開設予定です。

今日は夏至。

 今日は夏至。一年で最も昼間が長い日となりましたが、気がつけば今年ももうすぐ半分。例年にもまして、時の流れが早く感じてしまいます。東北地方も梅雨入り。復興への歩みに遅れがでないように願って止みません。また、降り続いた雨に変わって、強い日差しが降り注いでいます。利用者様の健康管理にも、万全を期しましょう。

 「お知らせ」のページに、当協会の本年度事業計画をアップしました。ぜひご一読いただきますとともに、協会へのますますのご理解、ご協力方お願い申し上げます。

葉山靖明先生の講演会を開きました。

 (社)宮崎県老健協会の在宅支援研究部会と支援相談員部会は、2月5日、宮崎市の宮日会館で合同で研修会を開催しました。講師は、福岡県で「デイサービスけやき通り」を開設し、施設長を務められている、葉山靖明(はやまやすあき)先生です。講演テーマは「『望まれる支援』-45歳の片マヒ経営者が語る-」。会員施設等から240人もの参加があり、会場は満席となりました。

テーマからもわかる通り、葉山先生は当時40歳だった平成18年、会議中に左脳内出血を発症、右片麻痺となりました。病院でリハビリテーションを必死に行い退院。しかし、自分が生きていくための”場所”がわからず、講師を務めていた専門学校を退職。苦悶の日々を経て平成20年、「デイサービスけやき通り」を開設。それには奥様と、3人のお子様の支えがあったそうです。「41歳で介護保険認定経験あり(退院当時、要介護2)。これは人には真似できない私の財産だ」と、障害を前向きに受け入れ、自分自身の経験から、在宅の高齢者・障害者に意味のあるリハビリを届けようと立ち上がった葉山先生。それは同時に、社会の中での自分の存在を蘇らせることでもあったそうです。

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 自らの体験を踏まえて話される葉山先生の講演。とてもわかりやすかったです。

 

  「デイサービスけやき通り」の特徴は、作業療法に特化していること。自分自身の経験から、「望まれる支援」を具現化し、QOLを向上させる手法は作業療法の理論の中にあふれていると実感し、実践されているそうです。たとえば”パソコンリハ”。30名の登録者のうち、92歳を筆頭に、9名がパソコンを使いこなすのだそうです。ノートパソコン持参で通って来られる利用者も3名おられるとのことでした。

“昔とったキネヅカ支援”では、認知症を有する利用者が、若い頃やっていた編み物に挑戦。コースターなど簡単なものから取り組み、ついにはマフラーを編み上げました。ご家族の驚きと感動はひとしおだったとか。また、元数学教師、元銀行マン、さらには元宇宙科学者など、数字につよい利用者もいて、”数独パズル”の問題をインターネットから自分で探しだし、プリントアウトして取り組んでいるそうです。

さらに、夏祭りへの参加。その最大の特徴は、「施設主催で夏祭りを開く」のではなく、「地域で行われる夏祭りに出店参加する」ということ。利用者やご家族が主体となって焼きそばを焼いて販売、地域住民との交流を深めるその姿は、リハビリテーションが目指す「参加と活動」の実践そのもの。生き生きとした利用者の写真を見ながら、私たち老人保健施設で働く者にとって、利用者が在宅に復帰し、地域社会で再びいろいろな役割を担うことができるように支援していく事が、いかに重要かということを再認識しました。

40代半ばの葉山先生ですが、40歳代も70歳代も、社会の中で人としての「役割」があり、社会との「つながり」が持て、社会の中で「存在」が蘇生する、と強調されました。そのために必要な社会的リハビリテーションとして、(1)その人らしい「個性」が出せる、(2)まずは家族の中で「役割」が出る、(3)次に社会の中で「役割」が見つかる、(4)社会と「つながる」、そして(5)社会の中で「存在」が出せる───と5つを掲げられました。

 

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        満員!240人の参加者で、会場は熱気に包まれました。 

 

 

高齢者が社会の中で、その存在を蘇らせることができるように、とデイサービスけやき通りが取り組んでいる支援の一つが「昭和の学校」。これは、葉山先生自らが講師となって、インターネットで昭和に関する写真や動画、音楽などを集め、クイズを出したり、回想したりする30分の講座だそうです。昭和を生き抜いてきた利用者が主役のコーナーで、インターネットを大きな画面で映すことができれば、簡単に行えるとのこと。さっそく取り組んでみたいと思いました。

「こうやってしゃべっていることができるのは、支援してくれた地域の人たちのおかげ。お礼を言わせて下さい」としめくくられた、葉山先生の講演。予定の2時間があっという間に過ぎてしまったと感じるくらい、楽しく、ためになるお話でした。今後ますますのご活躍を祈念いたします。

デイサービスけやき通りのホームページアドレスは

 

http://www4.ocn.ne.jp/~keyakist/index.html

 

ぜひ一度、アクセスしてみて下さい。

講演会を開きました。

 

(社)宮崎県老人保健施設協会は1月29日、宮崎市の宮日ホールで、ピュア・サポートグループ代表で、医療法人社団大浦会理事長の医師、小山敬子先生を熊本市からお招きし、講演会を開きました。

 講演のテーマは「意欲がすべて ?やる気があれば何でもできる?」。ピュア・サポートグループは、「くもん学習療法」を導入し、独創性豊かな学校形式のリハビリを行っている介護老人保健施設「おとなの学校 本校」(熊本市)を中心に、高齢者が心身の状態に応じた住み方・暮らし方ができるよう、衣・食・住の全てを提供。その一方で、そこで働くスタッフも含めて、安心して生きていくことをも目指す共同体です。代表として、熊本と東京を週に2往復されるなど激務をこなす小山先生、4人の子どもの母親でもあります。超過密スケジュールの合間をぬって来て頂いた先生の話を聞こうと、老健職員だけでなく、特養やグループホームスタッフ、そして看護学生、さらには要介護老人を実際にお世話されているご家族の方々など、200名を超す様々な立場の来場者で会場は満席となりました。

 

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     楽しく、エネルギッシュに話される小山先生。

 

看護学生に、「おばさんはね…」と語りかける小山先生ですが、その姿は若さ一杯!「在宅復帰率が上がるということは、老健の機能が上がるということ。看護・介護の質も上がるということ。若い女の子で言うと、綺麗になるということよ。みんな綺麗になりたいでしょ。自分を磨けば磨くほど、いい彼氏に出会えるってことですよ。老健もそう。いいお客様に出会いたかったら、自分たちの仕事を磨くことが大事!」と老健と恋愛論と結びつけて話せば、学生のみならず、一同納得。わかりやすく、ついつい引き込まれる語り口調に、2時間があっという間に過ぎていきました。 

 

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   小山先生の熱い語りに思わず聞き入ってしまいました。

 

講演の終わりを、「人には幸せになる義務があります。権利ではありません。このことに気付くのが生きていく中で一番大事なことだと思います。それは、あなたのことを愛している人が周りにたくさんいるからです。あなたが辛そうな顔をしたり、いやそうな顔をしていたら、その周りにいる人たちがとても悲しい思いをします。だから、人間は幸せにならなければなりません。幸せな人しか人を幸せにできない。私はそのことに気付いたんです。だから私はこれからもいろんな仕事をしていくと思いますが、私たち一人一人が人間として幸せになっていく。それが一番大事なことです」という言葉で結んで下さいました。老健で働く者の一人として、まずは自らが幸せになることが、利用者の皆様に幸せをもたらすのだと学びました。そして、そのためにも意欲をもって、やる気を出して日々の仕事に取り組んでいきたいと思いました。

なお、ピュア・サポートグループのホームページはこちら。

http://ourakai.com/ 


そして、小山敬子先生のブログ「波動ジャンキー」はこちらです。

http://blog.livedoor.jp/keiko_ourakai/

ぜひ、アクセスして、小山先生の「熱い想い」に触れてみてください。

 

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