1月4日は事始め。と言っても老健施設に勤める者として、しかもこのコロナ禍にあっては、年末年始はむしろ平素以上に細心の注意と緊張感を払って利用者のケアに当たっておられることと思います。

そこで令和3年の幕が上がったこの機会に、新しい年を迎え、気持ちを新たにして仕事に取り組む一助として、「介護老人保健施設の理念と役割」をおさらいしたいと思います。公益社団法人全国老人保健施設協会（全老健）のホームページにも掲載されている他、同協会が毎月発行している協会機関紙、「老健」からそれを抜粋し、以下に記します。さあ、今年もがんばりましょう！！

「介護老人保健施設の理念と役割」

介護老人保健施設は、利用者の尊厳を守り、安全に配慮しながら、生活機能の維持・向上をめざし総合的に援助します。また、家族や地域の人びと・機関と協力し、安心して自立した在宅生活が続けられるよう支援します。

１．包括的ケアサービス施設

利用者の意思を尊重し、望ましい在宅または施設生活が過ごせるようチームで支援します。そのため、利用者に応じた目標と支援計画を立て、必要な医療、看護や介護、リハビリテーションを提供します。

２．リハビリテーション施設

体力や基本動作能力の獲得、活動や参加の促進、家庭環境の調整など生活機能向上を目的に、集中的な維持期リハビリテーションを行います。

３．在宅復帰施設

脳卒中、廃用症候群、認知症等による個々の状態像に応じて、多職種からなるチームケアを行い、早期の在宅復帰に努めます。

４．在宅生活支援施設

自立した在宅生活が継続できるよう、介護予防に努め、入所や通所・訪問リハビリテーションなどのサービスを提供するとともに、他サービス機関と連携して総合的に支援し、家族の介護負担の軽減に努めます。

５．地域に根ざした施設

家族や地域住民と交流し情報提供を行い、さまざまなケアの相談に対応します。市町村自治体や各種事業者、保健・医療・福祉機関などと連携し、地域と一体になったケアを積極的に担います。また、評価・情報公開を積極的に行い、サービスの向上に努めます。

2021年、令和3年が始まりました。謹んで新春のお慶びを申し上げます。

旧年中は格段のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

今年も当協会は広く県民の保健、医療および福祉の増進に寄与すべく、様々な活動を展開して参る所存ですので、何とぞご理解、ご協力方賜りますようお願い申し上げます。

なお、新型コロナウイルス感染症の脅威は衰えを知らず、特に年末年始のこの時期はそのリスクが高まることが懸念されています。平素以上の注意を払って防止対策の徹底をお願いいたします。

（公社）全国老人保健施設協会では、下記の通り「安全推進月間（2021年4月、10月）」のポスター標語を公募します。詳しくはこちらをご覧の上、奮ってご応募下さい。

【応募要項】

テーマ 「感染拡大防止(クラスターをいかに防ぐか)」

○文字数 ※ 五 ・ 七 ・ 五

○①都道府県名、②施設名、③職種、④氏名を明記し、ＦＡＸもしくはメールにてご応募ください。

○応募先 ＦＡＸ番号 03-3432-4166 メールアドレス： info@roken.or.jp

※メールでのご応募の場合は、メール件名を「ポスター標語」としてください。

○締め切り 2021年1月13日（水）（※全老健事務局必着）

【この件に関する問合せ先：全老健業務第二課】

電話 03-3432-4165

（一社）日本老年医学会と、（公社）全国老人保健施設協会は「2020年度老人保健施設管理医師総合診療研修会」をWEBにて開催します。

この研修会は2016年度より診療報酬上の「総合評価加算」（2020 年度診療報酬改定で「総合機 能評価加算」に改変）の研修要件に位置づけられるとともに、2018年度からは、介護報酬上の「所 定疾患施設療養費（Ⅱ）」の「感染症対策に関する研修」として位置づけられたものです。受講対象は老健施設等に勤務する医師となっています。

WEBの視聴期間は2021年1月25日（月）~2月28日（日）、

申込締切は2021年1月8日（金）です。

詳しくはこちらをご覧下さい。

令和3年11月17日（水）～19日（金）に開催が予定されていた、「第32回全国介護老人保健施設大会　岐阜」は、新型コロナウイルス感染症の終息の目途が立っておらず、また全国大会の開催形態がクラスター（集団）発生リスクが高い3つの「密」を回避できない環境にあることから、（公社）全国老人保健施設協会第3回臨時理事会で協議した結果、開催を中止することが決定されましたのでお知らせいたします。

「令和2年度公益社団法人全国老人保健施設協会表彰」、そして「第30回全国介護老人保健施設記念大会 別府大分演題発表 優秀奨励賞ならびに奨励賞の受賞者」についてこのほど発表がありました。

その中で「協会表彰」の「施設表彰」として介護老人保健施設トトロみのる園が選ばれました。

また「演題発表」の「優秀奨励賞」として介護老人保健施設サンフローラ宮崎からの発表が選ばれました。

なお、表彰式は11月に予定されていた「第31回全国介護老人保健施設大会 宮城」において行われるとのことでしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため開催中止となり、オンラインによる代表者表彰式が行われたそうです。

詳しくはこちらをご覧下さい。関係者の皆様には心よりお祝い申し上げます。

「第21回九州ブロック介護老人保健施設佐賀大会」は2021年10月21日（木）、22日（金）、佐賀市文化会館で開催予定です。大会テーマは「がばいよか老健　～令和時代の老健の在り方とは～」。

このほど同大会の協賛申込が始まりました。大会ホームページもこれから追加情報が掲載されていくでしょうし、大会成功に向けて、関係者の皆様も真剣に協議・検討を重ねられていくことと存じます。

当協会ホームページでも、参加申込みや演題募集など、情報が入り次第お知らせして参ります。コロナ禍で大変な状況だからこそ、皆で力を合わせ、困難に立ち向かい、克服していける、そんな有意義な大会になることを願ってやみません。

公益社団法人全国老人保健施設協会の「2020年度介護老人保健施設リスクマネジャー養成講座（WEB開催）」の申し込みは11月27日（金）までとなっています。

この養成講座は新型コロナウイルスの影響を鑑み、今年度WEBにて開催されるもので、同講座のⅠ期、Ⅱ期を全て履修し、来年度実施予定のリスクマネジャー資格認定試験に合格することが資格要件となります。

申込みがまだの受講予定の方お急ぎお手続き方お願いします。詳しくはこちらの全老健リスクマネジャーホームページをご覧下さい。

（公社）全国介護老人保健施設協会（全老健）では「介護老人保健施設における感染症に関する状況調査」を実施中です。

これは全老健ではインフルエンザを介護老人保健施設における施設内感染症予防対策の重要疾患と位置づけ、1996 年（平成 8 年）度から継続的にインフルエンザの発症状況や予防接種状況についての調査を行い、それらの調査結果を踏まえて啓発活動を行ってまいりましたが、当該調査について、今般の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の流行を踏まえて調査内容を見直し、今年度は「介護老人保健施設における感染症に関する状況調査」として、インフルエンザに加えて新型コロナウイルス感染症（COVID-19）、ノロウイルスの発生状況についてもあわせて調査を行うこととしたものです。

調査期間は2020年10月1日から2021年5月31日にかけて。また回答締切は2021年6月18日（金）となっています。詳しくはこちらをご覧の上、本調査へのご協力方お願いいたします。

全老健主催の2020年度「認知症短期集中リハビリテーション研修（医師対象）」の「習熟問題」および「研修アンケート」の提出期限は2020年11月30日（月）までとなっています。

今年度の研修はWebによるオンデマンド形式で行われていますが、「Webによる参加であっても認知症短期集中リハビリテーション実施加算算定要件を満たす」ものされています。

受講者の皆様は、録画された講義をご視聴の上、期日までに上記書類を提出いただきますよう願い申し上げます。