続いて「講演2」として「サンフローラみやざきでのリハビリの取り組みについて」と題し、同施設の理学療法士、首藤靖典さんがマイクを握りました。
サンフローラみやざき同施設は入所定員80名、ショートステイ定員5名、通所リハ定員55名、介護予防通所リハ定員10名。リハスタッフはPT5名、OT5名、ST1名、リハ助手1名の超強化型老健です。
まず通所リハについての概説に続き、リハビリテーション会議について話がありました。その中で、リハスタッフが家族やケアマネジャー、関係事業者と連絡をとり、日程調整を行っている同施設では、全体のスケジュールを把握できるよう、施設独自の管理表を用い、職員間の情報共有を徹底していることを、スライドを用いて説明されました。
次に同施設の立地環境から、利用者に農業従事経験者が多いことに鑑み、作品作りの一環として、庭いじりや季節の野菜作りなどにも取り組んでいることが写真で紹介され、立位や座位など、様々な高さで作業できるよう、菜園の高さなどの環境を整えているとのことでした。
また「午後リハ」として同施設が取り組んでいる「集団歩行訓練」では、通所リハの利用時間を有効に活用してもらうため、敷地内に広がる庭を歩いてもらうことで量的な運動を確保。利用者一人ひとりの状態等を勘案し、歩行距離や付き添いの有無などを決めて実施。また雨天時でも屋内で階段昇降や平行棒などを取り入れ、歩行量を増やす工夫をしているそうです。
さらに施設での取り組みの他に、地域での活動として地域ケア会議や介護認定審査会に加え、新型コロナウイルスのため中断していた「介護劇」も再開しようとしているという首藤さんの話に、参加者は高い関心を払って聞いていました。 (つづく)