協会活動報告

キャリアアップ初級・中堅者研修開きました(県西地区:その2)

続いて介護老人保健施設こんにちわセンターの理学療法士で、当協会リハビリテーション研究部会の中村豪志委員長が「高齢者に多い障害の理解とADLケアのポイント」と題し演台に立ちました。

その中で脳卒中の基礎については、原因や分類に続き、運動麻痺や感覚麻痺、加えて高次脳機能障害や言語障害などの後遺症について「右麻痺は失語症を併発しやすい」、「左麻痺は半側空間虫を併発しやすい」など具体的な内容を詳しく解説した上で、「このようなことから、脳卒中になった人は様々な問題を同時に抱えていて、大変落ち込み、混乱しています」と言い添えました。

また高齢者の骨折については、骨密度の低下、関節の変形、筋量・筋力の低下、反射そして視力の低下などによって特に上腕骨骨折や胸椎・腰椎圧迫骨折、手首(橈骨)骨折、大腿骨頸部骨折を引き起こしやすいことを説明。その中で大腿骨骨折については関節包の内側と外側では治り方と治療法が異なることを踏まえ、大腿骨内側骨折で行われる大腿骨人工骨頭置換術後は「90度以上の屈曲、過度な内旋・外旋、内転・外転は脱臼の危険があるため避けましょう」と注意を促し、そうならないための生活上の工夫が示されました。

これらを踏まえて介護職員による要介護者の適切な介助方法について豊富な図や写真を用いた解説がありました。「要介護者はモノではなく感情を持った生体です。要介護者と介護者が適切に協調・連動することが必要です。そしてほめること、励ますことも重要です。要介護者ができた動作に対してほめてあげましょう」と、介護職員が要介護者と良好な関係を作り出し、自立する気持ちを持続させることの大切さを説きながら「職員こそ最も重要な環境です」と呼びかけると、受講者は真剣な表情で聞き入っていました。

(11月21日につづく)

キャリアアップ初級・中堅者研修開きました(県西地区:その1)

11月9日、都城市の都城ウエルネス交流プラザで「介護人材キャリアアップ初級・中堅者研修を開きました。

この研修は宮崎県の委託事業として当協会が受託し、会員老健施設等の初級・中堅職員を対象に実施したもので、今回は主として県西地区の会員老健が対象施設。最初のプログラムのテーマは「認知症~対応困難症例を通じて学ぶ~」。講師には宮崎市からハーモニーライフサポートの代表、増田 登賜隆(ますだ としたか)先生にお越しいただきました。

増田先生は介護老人保健施設での介護主任、介護支援相談員やデイサービスセンターの管理者、小規模多機能型居宅介護サービスの施設長などを経て平成27年よりハーモニーライフサポートの代表として介護人材の確保と育成を目指し、個人を対象にした介護福祉士および介護支援専門員の受験対策講座(無料メール講座)、また事業所を対象にした職場内研修などを行っています。

まず「原因疾患と中核症状が理解できる~認知症の定義~」として、「認知症は病名ではなく、さまざまな原因によって脳の病的(器質的)変化が起こり、それによって認知機能が低下していくもの」であることを踏まえ、4大疾患である「アルツハイマー方認知症」、「血管性認知症」、「レビー小体型認知症」、「前頭側頭型認知症」について、それぞれの特徴を学びました。

次に、「認知症介護の思考プロセスが理解できる」ことを目的に、事例検討がありました。受講者は紹介された認知症の女性の症例をもとに、「情報収集」、「情報の解釈」、「情報の関連付け・統合化」、「課題の明確化」といった一連のプロセスを個人ワーク、そしてペアワークによってひとつひとつ進めていきました。

まとめとして、「情報収集では目の前の言動に振り回されて乏しい情報の中で答を出そうとせず、『なぜ』と考えながらさらなる情報収集に努める」、「情報の解釈には専門的知識が必要。認知症の原因疾患と中核症状を理解しておく」などのポイントをふまえ、「介護支援はアセスメントからはじまります。アセスメントとは本人の思いから始まる良き理解者になるための思考プロセスです」と、認知症介護の思考プロセスとはアセスメントのことであり、アセスメントを通じて分析的理解、共感的理解を深めることの重要性を強調した増田先生に、会場からは感謝の拍手がおくられました。

(つづく)

「介護ロボ調査結果」掲載中(長寿介護課)

平成30年度介護ロボット導入調査検証事業の結果報告について」が県長寿介護課ホームページに掲載されています。

この事業は当教会が県より委託を受けて、会員老健施設の協力を仰ぎながら実施したものです。ご協力いただいた施設には心より御礼申し上げます。

この調査検証事業の結果はこちらからご覧下さい。

申込20日まで!「新 生活行為向上リハ研修会【東京会場】」(全老健)

(公社)全国老人保健施設協会(全老健)が2019年12月5日(木)~6日(金)、東京都江東区のTFTビルで開く「~介護報酬改定対応~新 生活行為向上リハビリテーション研修会【東京会場】」の募集は11月20日(水)までとなっています。お申し込みがお済みでない参加予定の方はこちらをご覧の上、お手続き方お願いします。

リハマネ関連情報掲載中(全老健)

リハビリテーションマネジメント加算等に関する基本的な考え方並びにリハビリテーション計画書等の事務処理手順及び様式例の提示について(介護保険最新情報vol.747)」が全老健のホームページに掲載されていますので、こちらからご参照下さい。

スマホで見られる!「介護福祉士のお仕事2019」アップしました(県委託事業)

 令和1年度版「介護の仕事」PRパンフレット、「マンガでわかる!介護福祉士のお仕事2019」の電子ブックを、これまでのパンフレットと共に協会ホームページにアップしました。

このパンフレットは「地域医療介護総合確保基金」に関わる宮崎県の委託事業として当協会が平成27年度より取り組んでいるものです。増加する介護ニーズに対応すべく、介護や介護の仕事に対する理解促進およびイメージ向上をはかり、介護人材のすそ野を広げ、介護従事者の確保をはかることを目的に取り組んでいるもので、制作は当協会、発行は宮崎県福祉保健部長寿介護課です。なお紙媒体としてのパンフレットも先頃完成し、2万部印刷、県内全ての中学2年生等を対象に発送作業をすすめています。

「マンガでわかる!」シリーズの閲覧はこちらからどうぞ。読者の一人でも多くの方が、私たちとともに介護の現場で働く仲間となって下さることを願っています。

気をつけてお越しを(キャリアアップ初級・中堅者研修:県西会場)

11月9日(土)は都城ウエルネス交流プラザで「令和元年度介護人材キャリアアップ初級・中堅者研修(県西会場)を開催します(14時~17時30分)。

参加を予定される方は道中くれぐれもお気を付けてお越し下さい。

8日に延長!発表用PDF登録(全国大会大分別府)

第30回全国介護老人保健施設記念大会別府大分」(2019年11月20日から22日にかけて、別府市別府ビーコンプラザ、大分市iichiko総合文化センター他で開催、主催:公益社団法人全国老人保健施設協会、運営:同大分県支部)の「発表用PDFデータ」の登録受付が11月8日(金)正午までに延長されました。登録がお済みでない発表予定の方はお急ぎお手続き下さい。

介護ロボット宮崎フォーラム開きました(その3)

当協会が10月22日にニューウェルシティ宮崎で開いた介護ロボット宮崎フォーラム。当日は介護ロボット体験展示コーナーも設置。受講者が各ブースを回り、説明を聞いたり実際に使用したりしてそれぞれの特徴を確かめていました。

(↑移乗支援ロボット)

(↑入浴支援装置)

(↑排泄支援装置)

(↑自動排泄処理装置)

(↑会話ロボット)

(↑介護・睡眠支援システム)

(↑見守りケアシステム)

(↑シルエット見守りセンサ)

(↑スイッチテレコールサービス)

(↑施設向けみまもりシステム)

受講者の介護ロボットに対する関心は非常に高く、講演および体験展示コーナーとも会場は熱気に満ちていました。各施設での介護ロボット導入に向け、その足がかりとなる意義深いフォーラムとなりました。

(終わり)

介護ロボット宮崎フォーラム開きました(その2)

最後に「ICT・介護ロボットを活用した特養等の実践と介護人材確保対策について ~根拠のない恐怖は無視すべきである~」と題し、社会福祉法人スマイリング・パークの山田一久理事長が演台に立ちました。

「根拠の無い恐怖は無視すべき」はアメリカの実業家でエンジニアのイーロン・マスク氏の言葉。介護の現場にAI、ICTそしてロボットの導入にためらう声がある事に対し山田理事長は開口一番「その恐怖が合理的であり、冷静に考えて失敗する可能性が高い場合でも、それが挑戦に値することであれば、その恐怖をやり過ごして前に進むべきです。たとえ失敗したとしても、挑戦する価値はあります」と同氏の言葉を引用し、同法人の特別養護老人ホーム、ほほえみの里におけるICT等導入の事例について話し始めました。

ICT等導入前のほほえみの里では25パーセントという高い離職率(2003年)、業務の非効率化、タイムカードによる勤怠管理などの課題をかかえ「本当に大変でした」と振り返りました。そこで2011年からICTを導入したものの、当初はコストの問題に加え、コンピューターを不得意としている職員が多く反対の声が上がったり、情報漏洩に対するマイナスリスクへの不安があったりしたそうですが、「根拠のない恐怖は無視すべき」と、それぞれへの対策を講じ導入を進めていったとのことでした。

まず、記録の電子化および音声入力システムを導入。これにより大幅な業務効率化がはかられたことはもとより、申し送りの時間を見直し、システム上の記録確認で対応することで交代時に人員が重なる時間を短縮し、人件費も削減。何よりも職員の意識が入所者へのケアに集中し、ケアにかける時間を増やすことができるようになったのが大きかったそうで、職員の労働環境改善がはかられたそうです。

これに加え同法人では見守り支援システム、多職種連携情報共有システム、ケア・コミュニケーターなどのICTシステムの導入を進めるなど、「未来を見据えICT等を取り入れた人づくり」により職員は大きく成長したことを紹介した上で「私たちの目標」として「働く人の幸福度を追求し続ける」を掲げた後、笑顔で活き活きと仕事に励んでいる職員の様子を紹介すると、受講者は身を乗り出して見入っていました。

そんな受講者を見渡しながら、「かつて25パーセントあった離職率は平成30年度で5パーセントに減りました」と、ICT等の導入で離職率が下がり、やりがいを持って働ける職場づくりによりサービスの向上がはかられた事を説明すると、受講者は納得の表情でうなずいていました。

山田理事長が受講者一人一人に語りかけるように、わかりやすく行った講演は、今後のICT・介護ロボットの導入が、現在介護の現場が抱える諸問題を解決し、介護を受ける人が幸せになるのはもちろんのこと、介護にあたる職員もまた幸せになり、皆で幸せをわけあえる事ができるようになることを実践で示した、大変学びと感動の多いもので、会場からは感謝の拍手が送られました。

(つづく)

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