協会活動報告

アンガーマネジメント学びました(看護介護部会:その2)

このようにアンガーマネジメントは「怒らないこと」ではなく、「怒る必要のあることは上手に怒る。怒る必要のないことは怒らないようになること」であることを強調した海老原先生。さらに詳しい説明を加えた上で、「怒りは第二次感情、氷山の一角です」と切り出しました。すなわち表面に出てきた怒りの下には不安や罪悪感、後悔などといった感情が潜んでおり、「利用者が怒っている時にはその下の部分には何があるのか耳を傾け、寄り添ってやることが大事です」と言い添えると、受講者は自施設での経験を振り返りながら着きっていました。

また海老原先生は各受講者の気づき、振り返りを促すため、自己ワークを取り入れるとともに、適宜「他の人とシェアして下さい」と呼びかけ、情報交換を促しました。6つのグループに分かれた受講者は自分と他者との相違を比較検討するなど積極的に意見を出し合いながら理解を深めていました。また怒りを具体的に評価する手法をはじめ、怒りへの理解を深める知識や事例をふんだんに取り入れ、怒りの状況を把握し、怒りの感情と上手に付き合う方法についてわかりやすくひもといていきました。

そして「怒りの連鎖を断ち切りましょう」と切り込んだ海老原先生。受講者を見渡しながら、「怒りの原因は外にあるのではなく、皆さん自身の信念、価値観に原因があります。そして怒りの原因がわかったら、自分の責任として考えないといけません。個人個人の怒りの感情に責任が持てないと、怒りの連鎖、負の連鎖が続きます。すべての人が自分の感情に責任を持てば怒りの連鎖は断ち切ることができます」と、一人一人に語りかけるように言葉に力を込めて講義を締めくくると、受講者からは感謝の拍手がおくられました。

(つづく)

アンガーマネジメント学びました(看護介護部会:その1)

公社)宮崎県老人保健施設協会看護介護研究部会は10月12日、宮崎市のJAアズム別館で研修会を開きました。

今回の研修会のテーマは「アンガーマネジメント」。「利用者、そして自分を守るために感情と上手に付き合い、安定した気持ちで利用者と向き合うことができる」ことを目的に開き、42人が受講しました。

講師には一般社団法人日本アンガーマネジメント協会のファシリテーター、海老原昭生先生をお招きしました。同協会のホームページによれば、アンガーマネジメントは1970年代にアメリカで生まれたとされている、怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニング。「怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要の無いことは怒らなくて済むようになる」ことが目標。当初は犯罪者のための矯正プログラムとして活用されていましたが、時代の変遷とともに一般化されて、現在は企業研修や医療福祉、青少年教育、人間関係のカウンセリング、アスリートのメンタルトレーニングなど、幅広い分野で活用されているそうです。

研修会は海老原先生による講義にセルフワーク、さらにグループワークを交えながら進められました。

講義ではまず近年問題になっている職員の利用者への虐待に関する事件が紹介され、その中で元職員だった者が退職した後に犯行に及んだ事例にふれ、「『思い出し怒り』は怒りの感情を増幅さえます」と説明。また管理職から「どういうふうに怒ればいいでしょうか」と相談をうける事もあるとのことで、上手な怒り方、正しい指導の仕方がわからなくなっている現状を指摘しました。

さらに学校での体罰やあおり運転などが社会問題になっていることについて「スマートフォンが普及することで、広く人の目にさらされるようになりました」と様々な場面で怒りの感情ができなくなっていることに言及した上で、「しかし怒りの感情にはいい面も必ずあります」強調。年輩スポーツ選手を例に取り上げ、怒りを練習への熱意に注ぎ、信念を持って取り組むことで周囲の若手選手のやる気をも引き起こした事例などを紹介すると、受講者は真剣に聞き入っていました。

「アンガーマネジメントの『アンガー』は『怒り』、『マネジメント』は『後悔しないこと』。『怒らないこと』ではありません。怒りの感情は必要です。『怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要の無いことは怒らないようになることです』」と受講者に呼びかけました。

(続く)

「介護ロボット宮崎フォーラム」開きます(厚労省事業)

令和元年10月22日(火)12時30分よりニューウェルシティ宮崎で「介護ロボット宮崎フォーラム」を開きます(16時終了)。

このフォーラムは厚生労働省の「介護ロボットの普及拠点事業」の一環として、当協会が主催するものです。どなたでも参加でき、参加費は無料です。くわしくはこちらをご覧下さい。たくさんのご来場をお待ちしています。

大会テーマ決定しました!(第16回大会)

第16回公益社団法人宮崎県老人保健施設協会研究大会」(令和2年2月29日土曜日、於:JA AZMホール)の大会テーマが「老健、令和の時代を地域と歩む ~在宅支援施設としての役割を果たそう~」に決まりました。皆さまからはたくさんのご応募をいただき、心より感謝申し上げます。

大会に関する情報は随時発信して参ります。これまでの大会を踏まえ、より実りある大会にするべく、関係者一同力を合わせて取り組んで参りますので、ご理解、ご協力方よろしくお願い申し上げます。

「キャリアアップ初級・中級研修」開きます

介護人材キャリアアップ初級・中級者研修」をごらんの日程で開催します。詳細はこちらをご覧の上、「参加申込書」によりお申し込み下さい。

 

【この研修に関する問い合わせ先】

○公社)宮崎県老人保健施設協会

TEL:0985-47-3941

FAX:0985-47-3967

気をつけてお越しを!アンガーマネジメント研修(看護介護部会)

当協会の看護介護研究部会が令和元年10月12日(土)、13時30分からJAアズム別館3階302研修室で開く「アンガーマネジメント研修」は10月12日(土)、13時30分からJAアズム別館302研修室で開かれます(受付開始13時、16時30分終了予定)s。

この研修会では「利用者様、そして自分を守るために感情と上手に付き合い、安定した気持ちで利用者と向き合うことができる」がテーマ。講師に日本アンガーマネジメント協会のファシリテーター、海老原 昭生先生をお招きし、「怒りの感情との上手な付き合い方」を学んで行きます。

参加予定の方は道中くれぐれもお気を付けてお越し下さい。

【この研修会に関する問合先】

○介護老人保健施設東海園(担当:坂下和代)

TEL:0982-30-1661

FAX:0982-30-1665

申し込み5日まで!アンガーマネジメント研修(看護介護部会)

当協会の看護介護研究部会が令和元年10月12日(土)、13時30分からJAアズム別館3階302研修室で開く「アンガーマネジメント研修」の参加申込みは10月5日の土曜日までです。

この研修会では「利用者様、そして自分を守るために感情と上手に付き合い、安定した気持ちで利用者と向き合うことができる」がテーマ。講師に日本アンガーマネジメント協会のファシリテーター、海老原 昭生先生をお招きし、「怒りの感情との上手な付き合い方」を学びます。高齢者施設はもとより、様々な分野で高い注目を浴び、取り組みが進められるようになったアンガーマネジメントが学べる絶好の機会です。

参加費として一人500円に、テキスト代として別途120円が必要です。

詳しくはこちらをご覧の上、「参加申込書」により10月5日(土)までにお申し込み下さい。

【この研修会の申込、問合先】

○介護老人保健施設東海園(担当:坂下和代)

TEL:0982-30-1661

FAX:0982-30-1665

防災対策学びました(在宅・支援相談部会研究会:その3)

在宅・支援相談研究部会主催の防災対策研修会は、県危機管理局危機管理課の金丸美保さんによる講演「自然災害への対応」に続き、グループワークに移りました。

各グループに分かれた参加者は、自己紹介の後、それぞれの施設の置かれた環境および想定されている災害、そしてそれに対してどのような対策を講じ、訓練を実施しているか、また今後の課題などについて意見を出し合いました。

参加者は自施設の立地条件や災害のリスク、必要な防災体制や常時携行品、非常持出品、備蓄品など相違について比較検討しながら、真剣に取り組んでいました。

講演やグループワークを通じ、自然災害の現状や今後起こりうる大規模災害について学び、そのための備えや心構えについて認識を新たにする大変有意義な研修会になりました。

(終わり)

防災対策学びました(在宅・支援相談部会研究会:その2)

 さらに「宮崎県は『地震の巣』と言われる日向灘に面しています」とし、南海トラフ巨大地震について解説がありました。13市町村が最大震度7、7市町村で最大震度6強が想定されているこの地震による宮崎県の最大の被害想定(県想定)では

  • 人的被害(死者数):約35,000人
  • 建物被害(全壊棟数):約89,000棟
  • 避難者(1週間後):約40万人
  • ライフライン被害(地震発生直後)

・上水道(断水人口):約106万人

・電力(停電軒数):

・・・など、具体的な数値を示すとともに、発生時の状況をシミュレートした映像を交えながら説明がありました。

その上で「地震は必ずやってきます。『正しく恐れて、正しく備える』ことが大事です」とし、「3.災害対策について」の話に移りました。災害時の被害を抑えるための地域の防災力には、「自助」(各家庭において自分の身を自分の努力によって守る)、「共助」(自治会や自主防災組織など、地域や近隣の人が互いに協力し合う)、「公助」(行政、消防機関などによる救助・援助など)があり、その具体的内容を説明し、「この3つの連携と協力が必要不可欠です」と参加者に呼びかけました。

なお、この中の「自助」に関し、宮崎県が実践を呼びかけている「『災害から命を守る』3つの行動」が紹介されました。

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【“災害から命を守る”3つの行動】

(1)耐震化:住宅の耐震化や家具の転倒防止により地震に備える

(2)早期避難:津波や洪水などから安全な場所に迅速に避難する

(3)備蓄:生活必需品を最低3日分できれば1週間分備える

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 さらに金丸さんは、宮崎県が県警察本部や気象庁、市町村などと連携し、災害発生時における防災情報、防犯情報、家畜疾病情報などを電子メールで携帯電話やパソコンにお知らせする「宮崎県防災・防犯情報メールサービス」への登録や、震度6弱以上の地震などの災害発生時に利用できる「災害用伝言ダイヤル『171」の活用を呼びかけました。

(つづく)

防災対策学びました(在宅・支援相談部会研究会:その1)

(公社)宮崎県老人保健施設協会在宅・支援相談研究部会は9月20日、宮崎市民文化ホール研修会を開きました。県内会員老健施設等から50人が参加し、自然災害への対応など、防災対策について学びました。

はじめに、宮崎県危機管理局危機管理課の金丸美保さんによる講演「自然災害への対応」がありました。講演は「1.近年の風水害について」、「2.宮崎の自然災害について」、「3.災害対策について」という流れで進められました。「1.近年の風水害について」の中では、気象庁が統計を取り始めて初めて東北地方太平洋側に上陸し、高齢者施設をはじめ多くの犠牲者を出した平成28年8月の台風10号を契機に、それまでの「避難準備情報」が「避難準備・高齢者等避難開始」と変更された事が説明されました。

「2.宮崎の自然災害について」では、平成17年9月4日から6日かけて宮崎県を襲い、13名の死者、5名の重傷者、家屋の全壊1,136棟、半壊3,381棟など甚大な被害が起きた台風17号について、当時の映像を交えながら振り返りました。また「『台風の後には竜巻』と考えて下さい。竜巻は防ぎようがありません」と強調した金丸さん。「宮崎県は竜巻の発生が全国第4位」と付け加えると、参加者は真剣な表情で聞き入っていました。

(つづく)

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