協会活動報告

8日に延長!発表用PDF登録(全国大会大分別府)

第30回全国介護老人保健施設記念大会別府大分」(2019年11月20日から22日にかけて、別府市別府ビーコンプラザ、大分市iichiko総合文化センター他で開催、主催:公益社団法人全国老人保健施設協会、運営:同大分県支部)の「発表用PDFデータ」の登録受付が11月8日(金)正午までに延長されました。登録がお済みでない発表予定の方はお急ぎお手続き下さい。

介護ロボット宮崎フォーラム開きました(その3)

当協会が10月22日にニューウェルシティ宮崎で開いた介護ロボット宮崎フォーラム。当日は介護ロボット体験展示コーナーも設置。受講者が各ブースを回り、説明を聞いたり実際に使用したりしてそれぞれの特徴を確かめていました。

(↑移乗支援ロボット)

(↑入浴支援装置)

(↑排泄支援装置)

(↑自動排泄処理装置)

(↑会話ロボット)

(↑介護・睡眠支援システム)

(↑見守りケアシステム)

(↑シルエット見守りセンサ)

(↑スイッチテレコールサービス)

(↑施設向けみまもりシステム)

受講者の介護ロボットに対する関心は非常に高く、講演および体験展示コーナーとも会場は熱気に満ちていました。各施設での介護ロボット導入に向け、その足がかりとなる意義深いフォーラムとなりました。

(終わり)

介護ロボット宮崎フォーラム開きました(その2)

最後に「ICT・介護ロボットを活用した特養等の実践と介護人材確保対策について ~根拠のない恐怖は無視すべきである~」と題し、社会福祉法人スマイリング・パークの山田一久理事長が演台に立ちました。

「根拠の無い恐怖は無視すべき」はアメリカの実業家でエンジニアのイーロン・マスク氏の言葉。介護の現場にAI、ICTそしてロボットの導入にためらう声がある事に対し山田理事長は開口一番「その恐怖が合理的であり、冷静に考えて失敗する可能性が高い場合でも、それが挑戦に値することであれば、その恐怖をやり過ごして前に進むべきです。たとえ失敗したとしても、挑戦する価値はあります」と同氏の言葉を引用し、同法人の特別養護老人ホーム、ほほえみの里におけるICT等導入の事例について話し始めました。

ICT等導入前のほほえみの里では25パーセントという高い離職率(2003年)、業務の非効率化、タイムカードによる勤怠管理などの課題をかかえ「本当に大変でした」と振り返りました。そこで2011年からICTを導入したものの、当初はコストの問題に加え、コンピューターを不得意としている職員が多く反対の声が上がったり、情報漏洩に対するマイナスリスクへの不安があったりしたそうですが、「根拠のない恐怖は無視すべき」と、それぞれへの対策を講じ導入を進めていったとのことでした。

まず、記録の電子化および音声入力システムを導入。これにより大幅な業務効率化がはかられたことはもとより、申し送りの時間を見直し、システム上の記録確認で対応することで交代時に人員が重なる時間を短縮し、人件費も削減。何よりも職員の意識が入所者へのケアに集中し、ケアにかける時間を増やすことができるようになったのが大きかったそうで、職員の労働環境改善がはかられたそうです。

これに加え同法人では見守り支援システム、多職種連携情報共有システム、ケア・コミュニケーターなどのICTシステムの導入を進めるなど、「未来を見据えICT等を取り入れた人づくり」により職員は大きく成長したことを紹介した上で「私たちの目標」として「働く人の幸福度を追求し続ける」を掲げた後、笑顔で活き活きと仕事に励んでいる職員の様子を紹介すると、受講者は身を乗り出して見入っていました。

そんな受講者を見渡しながら、「かつて25パーセントあった離職率は平成30年度で5パーセントに減りました」と、ICT等の導入で離職率が下がり、やりがいを持って働ける職場づくりによりサービスの向上がはかられた事を説明すると、受講者は納得の表情でうなずいていました。

山田理事長が受講者一人一人に語りかけるように、わかりやすく行った講演は、今後のICT・介護ロボットの導入が、現在介護の現場が抱える諸問題を解決し、介護を受ける人が幸せになるのはもちろんのこと、介護にあたる職員もまた幸せになり、皆で幸せをわけあえる事ができるようになることを実践で示した、大変学びと感動の多いもので、会場からは感謝の拍手が送られました。

(つづく)

介護ロボット宮崎フォーラム開きました(その1)

10月22日午後から、宮崎市のニューウェルシティ宮崎で「介護ロボット宮崎フォーラム」を開きました。このフォーラムは厚生労働省の「介護ロボットの普及拠点事業」の一環として、当協会が主催したもの。当日は介護を学ぶ高校生もなど100人が参加し、会場は満席となりました。

まず「介護ロボット導入支援事業に係る宮崎県の取り組みについて~県が介護ロボット導入に係る経費を助成します~」題し、宮崎県福祉保健部長寿介護課の服部達哉主査による講演がありました。介護ロボットの定義に始まり、介護ロボット導入支援事業の概要、対象となる介護ロボットの要件、補助対象経費・補助額、申請の流れおよび採択基準などについて説明。実際に介護ロボットを導入した効果として「見守り・コミュニケーションロボットでは不必要な見守りは訪室の時間が減った。入所者の状態に合わせた設定が可能で転倒などのリスクが減り、職員の精神的負担軽減につながった」、「移乗支援ロボットでは力がない職員でも体重の重い利用者の移乗ができるようになった。利用者が職員に気兼ねなく離床できるようになった」などが示されると、受講者は自施設での導入も視野に入れながら、興味深く聞き入っていました。

続いて、「食事介助時間を短縮するための工夫~配食選別ロボットの提案~」と題し、一般社団法人宮崎県作業療法士会の津輪元修一会長の講演がありました。

講演は(1)介護ロボットニーズ・シーズ連携協調協議会の概要、(2)作業療法(士)の紹介、そして(3)食事介助を短縮するための工夫 ~配食選別ロボットの提案~」という流れで進められました。

講演ではまず少子高齢社会で介護負担が増加する中、その解決策として「元気な高齢者の雇用促進」、「外国人労働者の雇用促進」と並び「介護ロボットの活用」があることを提示。この介護ロボットを導入する介護施設等において、解決すべき課題(ニーズ)を調査し、それを解決するための要素および周辺技術(シーズ)とマッチングさせ、施設における介護業務の中でより効果的な介護ロボットの開発が促進されることが重要であることに鑑み、2017年度、「介護ロボットニーズ・シーズ連携協調事業」に関われる民間の団体・組織を厚生労働省が公募したのが発端。今年度の事業公募では一般社団法人日本作業療法士協会が事業を受託。50の協議会を各都道府県に設置、年度末に成果物を報告するとのこと。また今回のフォーラムもこの事業の一環として全国で開催されているとのことでした。

この中で宮崎県の協議会が取り組んでいるのが「食事介助時間を短縮するための配食選別ロボット」。ニーズ調査、課題分析、そして課題解決のための新規ロボット等について協議、検討を重ねながら取り組んでいるものだそうです。全ての食器に個人ごとに記録されたICタグがあり、配膳車への格納場所が指示され、取り出すトレイトレイをLEDとOLED画面で案内し間違いの無い配膳ができる仕組みや、下膳の際、配膳車にトレイを載せると重量を計量し、食事摂取量を記録する工夫が紹介されました。

(つづく)

排泄ケア学びました(キャリアアップ初級・中堅者研修:その2)

(3)「成功に導く排泄環境のつくり方」では、「排泄は見せたくない部分の肌の露出を余儀なくされ、便器やトイレットペーパーなどの排泄用具に肌が直接触れる行為のため、安心して快適に行える『場』の確保が必要」という排泄環境を整備する重要性を踏まえ、高齢者にとって安全で安心、快適な排泄環境のあり方や、行きやすく使いやすいトイレ着脱しやすい衣服、後始末の工夫などについてわかりやすいイラストを用いて説明。環境で快適な自立排泄をサポートし、排泄に援助を受けず、自力で排泄できるようになると、排泄の快適性を大きく向上させることや、排泄は、行為そのものよりもその準備と後片付けに関連する動作の方が複雑だが、環境の工夫で簡単にできるようになることを学びました。

(4)「排泄環境をサポートする最新研究」では、スライドや動画に加え、現物を用いた実演、体験も交えながらその効果を確認しました。受講者は自施設における現在の排泄ケアが抱える問題点と照合しながら研修に臨んでいました。

介護業務の中で毎日欠かすことができず、なおかつ極めて重要である排泄ケアを巡る状勢や排泄支援加算の具体的内容にはじまり、ハードおよびソフト両面の具体的かつ実践的な内容について、わかりやすく学ぶ事ができた、大変有意義な研修となりました。

(おわり)

排泄ケア学びました(キャリアアップ初級・中堅者研修:その1)

10月22日午前、宮崎市のニューウェルシティ宮崎で「介護人材キャリアアップ初級・中堅者研修」を開きました。排泄ケアについて講義や実演を通じ学びました。

この研修は宮崎県の委託事業として、会員老健施設等の初級・中堅職員を対象に実施したもので、「明日から活かせる排泄ケア~排泄環境の作り方・自立支援に向けて~」がテーマ。

研修はユニ・チャーム株式会社様を講師に招き、講演、そして実演の二段構成で行われました。講演は(1)介護サービスの環境変化と排泄支援加算、(2)生涯自立支援プログラムでご本人のADL向上と介護負担を軽減、(3)成功に導く排泄環境のつくり方、(4)排泄環境をサポートする最新研究・・・という流れで進められました。

(1)「介護サービスの環境変化と排泄支援加算」では介護の質が求められる一方で、介護人材不足が深刻化し、技術不足の問題も喫緊の課題となっている現状に鑑み、排泄支援加算の概要や導入の背景、「排泄支援計画書の内容および記入上の注意点、加算取得までのプロセスなどを学びました。

(2)「生涯自立排泄プログラムでご本人のADL向上と介護負担を軽減」では、フィジオセンターの理学療法士、田舎真由美さんが監修し、同社排泄ケア研究所が制作した同プログラムについて解説。「オムツ交換時に使う筋肉や姿勢を意識して本人に動作を促し、できたら褒め、段階的に排泄動作を獲得する」という同プログラムの特徴と構成、研究背景と目的、研究方法を踏まえ、その具体的内容とプログラムを実践した結果、排泄動作の自立度が向上し、有効性が検証されたこと等を動画も交えながら説明、さらに同プログラムを実践し、軌道に乗った施設の事例が紹介されると、受講者は興味深く聞き入っていました。

(つづく)

「新 生活行為向上リハ研修会【東京会場】」のお知らせ(全老健)

(公社)全国老人保健施設協会(全老健)は2019年12月5日(木)~6日(金)、東京都江東区のTFTビルで「~介護報酬改定対応~新 生活行為向上リハビリテーション研修会【東京会場】」を開きます。募集期間は11月20日(水)までとなっています。詳しくはこちらをご覧下さい。

11月5日まで!発表用PDF登録お早めに(全国大会大分別府)

第30回全国介護老人保健施設記念大会別府大分」(2019年11月20日から22日にかけて、別府市別府ビーコンプラザ、大分市iichiko総合文化センター他で開催、主催:公益社団法人全国老人保健施設協会、運営:同大分県支部)の「発表用PDFデータ」の登録受付は11月5日(火)正午までです。発表を予定されている方は期日までに登録方お願いいたします。

「日程表・プログラム」公開!全国大会大分別府

第30回全国介護老人保健施設記念大会別府大分」の(2019年11月20日((水))~22日((金))、於:別府市別府ビーコンプラザ、大分市iichiko総合文化センター他)の「日程表・プログラム」が公開されました。こちらからご参照下さい。

アンガーマネジメント学びました(看護介護部会:その3)

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会のファシリテーター、海老原昭生先生の講義に続き、情報交換会がありました。

情報交換会では本日の学びの振り返りの他、各老健施設における在宅復帰への取り組み状況、そして感染対策、褥瘡対策、働き方改革、離職防止、人材育成、介護ロボット導入などについて情報を交換しあいました。

普段顔を合わせることがない他施設の職員同士ということもあり、様々な情報を収集し、自施設での取り組みに活かそうと各グループとも積極的な意見と情報の交換が行われていました。また海老原先生も加わって、和気あいあいとした雰囲気の中にも真剣な話し合いとなり、大変有意義な研修会となりました。

(おわり)

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

老健みやざきFacebook

TOPへ