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敬老の日です

 本日、916日は祝日です。敬老の日です。本日ではないとしても、各老健施設でも敬老会が催されているものと思われます。

 介護老人保健施設で働く者にとって、何をさておいても、「敬老の精神」こそは、最も大切にしなければならない心構えと言えるでしょう。そういう意味から、「敬老の日」は他にも増して重要な休日なのではないでしょうか。

 この機会に、「介護老人保健施設の理念と役割」をおさらいしたいと思います。公益社団法人全国老人保健施設協会が毎月発行している協会機関紙、「老健」からそれを抜粋し、以下に記します。さあ、今日もがんばりましょう!!

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「介護老人保健施設の理念と役割」

 介護老人保健施設は、利用者の尊厳を守り、安全に配慮しながら、生活機能の維持・向上をめざし総合的に援助します。また、家族や地域の人びと・機関と協力し、安心して自立した在宅生活が続けられるよう支援します。

 

1.包括的ケアサービス施設

 利用者の意思を尊重し、望ましい在宅または施設生活が過ごせるようチームで支援します。そのため、利用者に応じた目標と支援計画を立て、必要な医療、看護や介護、リハビリテーションを提供します。

2.リハビリテーション施設

 体力や基本動作能力の獲得、活動や参加の促進、家庭環境の調整など生活機能向上を目的に、集中的な維持期リハビリテーションを行います。

3.在宅復帰施設

 脳卒中、廃用症候群、認知症等による個々の状態像に応じて、多職種からなるチームケアを行い、早期の在宅復帰に努めます。

4.在宅生活支援施設

 自立した在宅生活が継続できるよう、介護予防に努め、入所や通所・訪問リハビリテーションなどのサービスを提供するとともに、他サービス機関と連携して総合的に支援し、家族の介護負担の軽減に努めます。

5.地域に根ざした施設

 家族や地域住民と交流し情報提供を行い、さまざまなケアの相談に対応します。市町村自治体や各種事業者、保健・医療・福祉機関などと連携し、地域と一体になったケアを積極的に担います。また、評価・情報公開を積極的に行い、サービスの向上に努めます。

考えよう障害者用駐車場

 97日の朝日新聞に「障害者用駐車場は本当に必要な人に 日南で啓発チラシ配布」という記事がありました。日南市では7月、障害者用駐車場が使えなかった男性が、車椅子から落ちて大けがをするという事故が起きました。その方は発見されるまで約30分、その場で身動きがとれなかったのだそうです。しかもあの猛暑の中で。

 記事には障害者用駐車場にその旨を明記した看板を掲げていても、「年代に関係無く何も気にせずに駐車する人が絶えない」という関係者の談話が紹介されていましたが、残念なことに、これは同市に限った話ではないようです。

 今年21日から宮崎県では「思いやり駐車場制度」がスタートしています。「商業施設、病院、銀行、官公庁など公共施設に設置された身体障害者用駐車場等を適正にご利用いただくため、障がいのある方や高齢の方、妊産婦など歩行が困難と認められる方に対して、県内共通の利用証を交付し、当該駐車場を設置する事業所等の協力を得ながら、本当に必要な方のための駐車スペースの確保をはかる」というもので、この制度により、(1)駐車場を利用できる人が明確になる、(2)不適正利用を防止できる、(3)身体障害者用駐車場の適正利用への理解が深まる、(4)一時的に歩行が困難な人の駐車場利用の確保がはかれる・・・などの効果が期待できる、とのことでしたが、まだその効果は現れていないということなのでしょうか。

 障害者用駐車場の整備や関連制度の施行も大事ですが、一番大切なのは私達一人一人の「思いやり」ではないでしょうか。それも特別な「思いやり」ではなく、普段からの心がけとして備えるべき、何気ない「思いやり」なのではないかと思います。

 

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↑某スーパーで見かけた「身障者専用駐車場についてのお知らせ」。ブログ中に出てくる駐車場および関連施設とは関係有りません。

えんがい

 「えんがい」というと「塩害」、「煙害」、「鉛害」などなどありますが、現在宮崎県で大きな問題になっているのは「猿害」。日向市では連日のように猿に襲われ、怪我をする人がたくさん出て、市民生活にただならぬ影響を及ぼしています。また、宮崎市内でも「まさかこんなところに!?」という街の中で猿が発見され、警戒が続けられています。

 以前にも紹介したことがありますが、延岡市出身の作家、谷克二さんが書いた「老猿」(徳間書店)は、県北の山村で子供が猿に殺害されたことに端を発する物語です。老いた片目の猿に仕業とする村人たちは、経験豊富な老猟師伊助に退治を依頼するも「山ン人は撃てない」と断るのだが・・・・・。という内容で、山の習わしや、動物の習性を見事に織り込んだ名著。私が大好きな作品の一つなのですが、それはあくまでも物語の上での話だからです。谷さんもこの現状を憂えておられるのではないかと察し申し上げているところです。

 これが現実のこととなると、いいはずなどありません。これ以上猿害が拡大しないよう、少しでも早く安心した生活が取り戻せるようになることを願ってやみません。

夏祭り開きます(さわやかセンター)

 小林市小林市堤3008-1介護老人保健施設センタ824日(土)18時より、同施設1階で夏祭りを開きます。

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 会場では焼き鳥やたこ焼きなどの露天販売に加え、ステージ上では様々な出し物が繰り広げられるなど、お楽しみいっぱい!さわやかセンターの夏祭りはどなたでも参加できます。皆さんのご来場をお待ちしています。

 さわやかセンターの夏祭りに関しては、同センターのフェイスブックにも紹介してあります。センタホームページよりお進みいただいてご参照ください。

終戦記念日

 815日です。今から68年前の今日、終戦となりました。全国各地で終戦に関する行事が行われることと思います。

 老健施設に勤めていると、利用者様が戦争の体験を語って下さるのを拝聴する機会が幾度となくあります。それぞれに内容は違いますが、どなたも我々には到底想像がつかないような辛い思いを重ねてきたものであり、居住まいを正さずに聞く事はできません。

 68年というと、当時0歳だった方も年齢的には「高齢者」の仲間入りをしているわけであり、それだけ長い年月が経ったと言えますが、戦争の無残さは時の流れで風化させられるものではありません。

 人生の大先輩である利用者様から、当時の事を教わり、そして将来へ語り継いでいくための、そんな815日にしたいと思います。同じ過ちを二度と繰り返さないために。

盛り上がった夏祭り(ひむか苑)

 第8回小松地区夏祭りが810日、宮崎市の介護老人保健施設ひむか苑で開かれ、大勢の人出でにぎわいました。この夏祭りは、同苑と同苑がある宮崎市小松地区がいっしょになって開催しているものです。

 開会にあたり、当協会の会長で、潤和リハビリテーション振興財団の大野和男代表理事、そして小松もりした自治会の内田八千代会長が挨拶に立ちました。

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↑大野和夫協会会長

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↑内田八千代もりした自治会会長

 これに続き、清武町の若武会による「雷龍太鼓」をはじめ、生目よさこいソーラン会によるダンス、”ハーラウ フラ モアナ”によるフラダンスなど、様々な演芸がステージ上で繰り広げられ、会場を埋め尽くした同苑の利用者や地域住民の皆さんは、時が経つのも忘れてやんやの喝采。楽しい夏の一夜を過ごしました。

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↑雷龍太鼓のダイナミックな演奏で夏祭りがタートしました
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↑生目よさこいソーラン会による太鼓とダンス
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↑「ハーラウ フラ オ モアナ」の皆さんによるフラダンス

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↑琉球國祭り太鼓の皆さんによる沖縄伝統芸能エイサー

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↑”日本一!!”の栄誉に輝いたみやざきキャラわん隊によるダンス

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↑”SAKI with UP Jr (海汐プロダクション)による歌とダンス

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↑”フレッシュ!!潤和隊”によるダンス

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↑潤和会による健康相談教室も好評でした


 小松もりした団地から来た男性は「平成17年に宮崎県を襲った台風14号で、小松地区は家屋が全半壊するなど大打撃を受け、私たちは途方に暮れていました。しかしその時、潤和リハビリテーション財団の皆さんが、ボランティアセンターを作ったり、医療相談に乗ってくれるなどして、地域住民のために昼夜を忘れて奔走していただき、そのおかげで元の生活を取り戻すことができました。その時の感謝の気持ちは決して忘れません。そしてそのことをきっかけに交流が深まり、それまで別々に開いていた夏祭りも合同で開催していただけるようになりました。本当にありがたい気持ちで一杯です」と当時を振り返りながら感慨深げに話していました。

研修会開きました(栄養給食部会、おまけのおまけ)

 介護老人保健施設ひむか苑の医師でありながら著名な郷土史家でもある、田代学先生。宮崎の文化や歴史などに関する著書も多く出しておられ、そのほんの一部を昨日紹介したのですが、大事な一冊を紹介するのを忘れておりました。それがこれです。

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『新宮崎市方言辞典』・・・江南書房発行、発行者:二宮
信、公民協同編集(宮崎公立大学地域研究センター長  玉木徹志、宮崎公立大学市民講座「船塚塾」講師 田代
学)、平成181222日初版発行

 

 平成18年に佐土原町・高岡町・田野町が宮崎市に編入合併したのを記念して出版された一冊だそうです。「宮崎市」とありますが、宮崎市に限らず宮崎県内各地で使われている方言をかなり詳しく掲載しています。

 たとえば、「なまぬき(=なまぬきぃ)」(124ページ)は”ひどく暑い”という意味。まさに今日この頃の宮崎は、「なまぬき!」ですね。これはわりとメジャーな宮崎弁と言えます。

 次に「ひがんぼ(=ひがんぼおず)」(141ページ)。これは”土筆”と書く、春(すなわち彼岸の頃)に土中からでてくる植物、そう”つくし”です。ご存じでしたか?

 さらには「わんだ(=わんだぁ)」(18ページ)。これは某缶コーヒーの名前か?いえいえ、”君(きみ)たち”という意味です。これなどは”ワンダー(wonder)”です(注:いずれも個人の感想です)。

 これらの他にも、「へぇーっ」、「ほぉーっ」、「んだまぁ(←これは宮崎弁ですね)」と思わず声が出てしまうような宮崎弁が満載です。特に宮崎県内の老健施設に勤める者としては、利用者様と会話をするときに大変役立つ一冊です。ただし、現在書店には置いていないかもしれないのですが・・・。

 図書館等で見かけられたら、是非手に取ってページをめくってみて下さい。宮崎に住んでて良かったなあ、と思わず楽しくなること請け合いです。

熱中症に注意!

 まったく、こんな「全国一」はいりません。宮座地方気象台によると、7月の31日間のうち、宮崎県が「全国一の暑さ」になったのは9日間で、都道府県別全国最多となったことが81日付けの宮崎日日新聞に載っていました。「38度」などと聞くとげんなりしてしまいます。もっと県民のみんなが喜べるような「全国一」がいいです。

 ともかく、老健施設に勤める私たちにとって、利用者様の健康管理は重要です。

 

日本気象協会熱中症指数(宮崎県)

 

境省 熱中症予防情報サイト

 

厚生労働省熱中症予防リーフレット(PDFファイル:875KB)

 

↑これらの情報も参考にしながら、「全国一暑い」宮崎の夏を乗り切りましょう。

けいめいリハセミナー開催されました

 医療法人慶明会は629日、宮崎市のJA・アズムホールで「けいめいリハビリテーションセミナー」を開きました。慶明会は介護老人保健施設サンフローラみやざき(国富町)、そして介護老人保健施設おびの里(日南市)を運営する法人です。

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 セミナーではまず、けいめい記念病院リハビリテーション科医師、鈴木幹次郎氏による、けいめいリハビリテーションセンターでの取り組みについて紹介がありました。「治療はもちろんですが、病気にならないための病院を目指しています」と話し、関連施設であるけいめい健康クラブを併設し、運動療法やさまざまな健康支援プログラムを実施している状況を説明。同院のモットーである「みんな元気で100まで長生きごきげんさんの健康支援」を進めていることを踏まえ、「今後もご支援、ご協力をお願いします」と出席していた地域の方々に呼びかけました。

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 つづいて、東北大学大学院 肢体不自由学分野 田中尚文氏より、宮城県北西部における地域在住高齢者を対象とした認知症検診と歩行者機能評価の取り組みについて基調講演がありました。

 宮城県栗原市が取り組んでいる脳卒中・認知症・寝たきり予防プロジェクト事業と、同県大崎市が取り組んでいる認知症実態調査把握事業は、行政と大学がタッグを組んで取り組んでいるそうです。講演ではその様子が紹介されるとともに、「認知症と歩行能力は比例しており、認知症が進行するにつれて、歩行速度が遅くなることが統計的に出ており、歩行速度はバイタルサインであること」や、「”話しながら歩ける人”と”話しながらだと歩けない人”に分けると、話しながら歩けない人は転倒のリスクが高いと提唱されていること」などといった話に、満員となった会場の受講者はうなずいたり、メモを取ったりして聞き入っていました。

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(Y)

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