協会活動報告

研究大会開きました(その26)

【レクレーション研究発表(2)

 2番目の発表はことぶき苑の梅津聖子さんによるピアノ演奏と歌。梅津さんは小学校から高校までバレーボールに打ち込んでいましたが、16歳で発病した病気の後遺症で下半身麻痺となり、車いすでの生活となりました。20歳の時知人の紹介で劇団「SPC」に入団し、表現する事の楽しさを知ったそうです。さらに表現の場を求めていた頃、主催・出演者も障害者である「ゴールドコンサート」との出会いをきっかけに作詞・作曲活動を始め、出場した「第2回ゴールドコンサート」で審査員特別賞を受賞されました。

 オリジナル曲は30曲ほどあり、ことぶき苑で事務補助職員として勤務する傍ら、「真北聖子」として県内を中心にイベントやライブ、さらにラジオ番組のパーソナリティーなども精力的にこなされています。16歳で下半身が不自由になったことで「命の大切さ、そしてそれをつなげることの大切さを身をもって体験できました」という梅津聖子さんのステージに、参加者は聴き入りました。

001BQ8V2473.JPG
002BQ8V2474.JPG003BQ8V2478.JPG004BQ8V2484.JPG005BQ8V2506.JPG006BQ8V2511.JPG007BQ8V2524.JPG008BQ8V2535.JPG009BQ8V2539.JPG010BQ8V2542.JPG011IMG_5487.JPG

(つづく)

研究大会開きました(その25)

【レクレーション研究発表(1)

 389人が参加した第11回(公社)宮崎県老人保健施設協会研究大会。分科会に続いてレクリエーション研究発表が行われました。これは各会員施設のスタッフが、利用者や地域住民を対象に、さらには宮崎県内外で幅広く行って好評を得ている活動の内容を紹介するもので、4施設の個人および団体からのエントリーがありました。参加者は各分科会会場から、国際会議場に集合しました。

001IMG_5468.JPG

(↑司会はみどりの丘の米良恭昌さん(左)とシルバーケア野崎の野間義史さん)

002BQ8V2442.JPG

(↑挨拶に立った迫田耕一朗協会副会長)

003BQ8V2452.JPG

(↑瀧井 修協会副会長の音頭でレク研究発表がスタート)

 

トップバッターはさざんか苑の米良忠浩さんによるチェロ演奏。日頃は看護師として業務に携わる米良さんですが、第2回宮日音楽コンクール弦楽器部門で優秀賞の栄誉に輝いたほどの腕前!!現在は宮崎シティフィルハーモニー管弦楽団にも所属して活躍中です。この日は「アメージング・グレース」、「浜辺の歌」、「星に願いを」など5曲を演奏。会場をうっとりした雰囲気にしました。

004BQ8V2453.JPG
005BQ8V2456.JPG

006BQ8V2459.JPG007BQ8V2463.JPG008BQ8V2464.JPG
(つづく)

研究大会開きました(その19)

【分科会スナップ掲載します(1)

 

(公社)宮崎県老人保健施設協会が419日、宮崎市のサンホテルフェニックスで開いた第11回の研究大会。特別講演に続いて研究発表(分科会)がありました。7つの分科会で合計34題の発表が行われました。

いずれの発表も、日々の業務に当たる中で利用者によりよいケアを提供しようと工夫や研究を重ね、新たな発見や業務の改善、そして利用者のADLQOLの向上がみられたことなどがまとめられたすばらしい内容。会場から人があふれるほどの熱気に包まれた分科会もあるなど、演者と司会、そして参加者が一体となった研究発表となりました。

これらの分科会の中から、いくつかの会場のスナップ写真をアップしていきます。本日は第1分科会(看護・介護分野)です。

 

001IMG_6680.JPG
002IMG_6684.JPG003IMG_6713.JPG004IMG_6687.JPG005IMG_6699.JPG006IMG_6709.JPG007IMG_6730.jpg008IMG_6718.JPG008IMG_6734.JPG009IMG_6740.JPG010IMG_6744.JPG011IMG_6747.JPG012IMG_6753.JPG013IMG_6759.JPG

(つづく)

研究大会開きました(その18)

【本間達也先生特別講演(15)

 

また、「法は不可能を要求せず」と言います。するべきことをきちんとしていて、それでも不幸にして事故などの結果が発生した場合は、法的責任は発生しません。この法的責任の視点からも、(1)リスクに対する感度を高める、(2)マニュアルの作成、カンファレンスや申し送りの徹底、記録化などにより情報を共有する、(3)インフォームドコンセント、(4)これらに関する職員の教育・訓練・・・などするべきことをきちんとする、すなわち基本に忠実であることが大切です。

 「過失の最小化」というスライドを示しています。以上のような対策や対応をとっていれば、多くの場合は責任が否定されるはずです。それでも裁判は個別具体的な判断であり、死亡事故が起きた場合、責任が肯定される場合もありますが、このような対策や対応をとっていれば、責任は最小限に評価されるはずです。つまり「結果の発生イコール法的責任の発生」ではない、ということです。

 最後になりますが、理不尽な訴えにどのように対応すればよいか、ということですが、まずはそれが理不尽な訴えかどうかを冷静かつ客観的に評価して下さい。そして理不尽な訴えであれば、説明を十分にし、毅然とした対応をすればいいわけです。つまり本日説明した対策をとっていれば恐れることはないのですが、ただし職制上、下位にある職員に任せきりにするのではなく、必ず管理監督者クラスが責任をもって対応して下さい。

このようにして「小さいことを大きく騒いで、結果として小さく納める」というトレーニングを常々施設でやれるかどうかがポイントです。小さい「ヒヤリ」を黙っていると、事が大きくなっても鈍感になってしまいます。要はリスクに対する感度を組織一丸となって高める訓練を日常的に実践することです。

「知識より意識」が大事です。健全な組織風土を常につくろうと組織全体として取り組もうとしているのかどうかが大事なことであり、何度も言いますがスタッフ全員でリスク感度を高めるトレーニングをすることが大切です。

今後最大のリスクになってくるのは人材だと思います。人材のことを各施設がどう考えていくか一番のリスクマネジメントになるのではないかと思います。長時間私の話を聞いていただいてありがとうございました。

BQ8V2278.JPG(講演おわり)

研究大会開きました(その17)

【本間達也先生特別講演(14)

BQ8V2282.JPG

 最後に医療・介護訴訟などの視点からの危機管理について、お話します。

まず、苦情や要望についての姿勢ですが、苦情対応の大原則は「迅速、傾聴、組織全体で対応」です。一人が苦情を口に出して言うとき、同じ思いを持っている人はその何倍もいるということを忘れないで下さい。そして苦情は業務改善のよい契機と考える姿勢が大切です。

苦情が紛争に発展する要因には、「施設側の要因」と、「利用者・家族側の要因」があります。

 まず「施設側の要因」には、次の9つがあります。

(1)職員のコミュニケーション3M:『見捨てる・無視する・見下す』

(2)説明不足・わかりにくい説明

(3)利用者・家族の不安不満を放置(相談・苦情の放置など)

(4)利用者心理の理解不足

(5)言動の不一致や不適切な言動

(6)職員間の連携不足

(7)職員の人格や個人的な状況(業務多忙)

(8)管理者への報告遅延

(9)管理者の事案に対する未介入

 

 次に「利用者・家族側の要因」には以下の4つがあります。

(?)施設への不信・信頼欠如(事故前の不満、事故そのものへの憤り、事故後の対応に対する怒り)

(?)期待値のずれ(施設に対する過度に高い要求水準)

(?)人格の問題

(?)事故後に生じる家庭問題(経済的負担、その他人間関係等の問題)

 

 これらを踏まえ、先ほども述べた通り、物事の本質がどこにあるかをしっかり見抜くことが大事です。一人で考えるのではなく、皆で話し合って方針を出していって下さい。

問題解決の基本ですが、「問題の優先順位を的確に判断する」、「キャンペーンをいろいろ打って意識を上げる」、「ひやりはっと事故報告書を積極的に出す習慣を」、「それらの的確な分析→改善につなげること」、「問題点の共有」、「情報開示」、「迅速な対応とその報告」などがありますが、特に情報開示に関しては隠さないことがとりわけ重要です。

(つづく)

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

老健みやざきFacebook

TOPへ