協会活動報告

研修会を開きます(リハ研究部会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会リハビリテーション研究部会(吉屋清彦委員長)は9月3日(土)、宮崎市のニューウェルシティー宮崎で、研修会を開催します。今回は、QOLとノーマライゼーションの実現をめざし、人間としての尊厳を尊重し、自立を促すためのリハビリテーションケアを行っている介護老人保健施設清雅苑(熊本市)の野尻晋一副施設長を講師に招き、通所、入所のリハビリをどのように計画・実践していくかについて、ミニレクチャーやグループワークを通じて学んでいく予定です。

 研修会は16時から18時までの予定で、申込み方法などは後日連絡予定です。多数の参加をお待ちしています。詳細はこちらをごらんください。

初任者研修会を開きました(ケアプラン部会)

(社)宮崎県老人保健施設協会高齢者ケアプラン部会(緒方克己委員長)は9日、宮崎市のJAアズムホールで、県央、県南、県西ブロックの会員施設職員を対象にした、包括的自立支援プログラム初任者研修会を開きました。 DSCF8049_400.jpg

  この日の研修会には8つの会員施設から18人が参加。同プログラムの特徴や構成などの説明をふまえ、受講生がそれぞれ利用者本人、家族、医師、看護師、PTOT、支援相談員役に扮してロールプレイを実施、グループごとにカンファレンス形式で事例検討を行いました。利用者および家族を含むチームが目指す共通の方針の立て方や、課題(ニーズ)の捉え方、さらに長期・短期の目標の設定のしかたなど、同部会委員の指導のもと、受講者たちは研鑽を積んでいました。

 

DSCF8051_400.jpg また、引き続き行われた、全体での発表会では、熱心な質疑応答が相次ぎ、受講者の学習意欲の高さがうかがわれました。

 

DSCF8050_400.jpgなお、この初任者研修は10月頃に県北ブロックでも開催を予定しており、同委員会ではたくさんの参加を呼び掛けていく方針です。

定例総会を開催しました。

()宮崎県老人保健施設協会は、624日、宮崎市の潤和会記念病院で、第25回の定例総会を開きました。平成22年度事業報告および同決算報告にかかる各議案が上程、可決されました。

 

DSC01187_320.jpg 

 また、報告事項として、医療法人社団光学堂 あたご整形外科が設置主体となり、県内で44番目となる老健施設「のべおか老健あたご」が新規開設予定であり、これにともない、同法人の佐藤信博理事長が、当協会に新規加入予定であることが説明、了承されました。「のべおか老健あたご」は入所80床、通所80人で、平成241月開設予定です。

今日は夏至。

 今日は夏至。一年で最も昼間が長い日となりましたが、気がつけば今年ももうすぐ半分。例年にもまして、時の流れが早く感じてしまいます。東北地方も梅雨入り。復興への歩みに遅れがでないように願って止みません。また、降り続いた雨に変わって、強い日差しが降り注いでいます。利用者様の健康管理にも、万全を期しましょう。

 「お知らせ」のページに、当協会の本年度事業計画をアップしました。ぜひご一読いただきますとともに、協会へのますますのご理解、ご協力方お願い申し上げます。

葉山靖明先生の講演会を開きました。

 (社)宮崎県老健協会の在宅支援研究部会と支援相談員部会は、2月5日、宮崎市の宮日会館で合同で研修会を開催しました。講師は、福岡県で「デイサービスけやき通り」を開設し、施設長を務められている、葉山靖明(はやまやすあき)先生です。講演テーマは「『望まれる支援』-45歳の片マヒ経営者が語る-」。会員施設等から240人もの参加があり、会場は満席となりました。

テーマからもわかる通り、葉山先生は当時40歳だった平成18年、会議中に左脳内出血を発症、右片麻痺となりました。病院でリハビリテーションを必死に行い退院。しかし、自分が生きていくための”場所”がわからず、講師を務めていた専門学校を退職。苦悶の日々を経て平成20年、「デイサービスけやき通り」を開設。それには奥様と、3人のお子様の支えがあったそうです。「41歳で介護保険認定経験あり(退院当時、要介護2)。これは人には真似できない私の財産だ」と、障害を前向きに受け入れ、自分自身の経験から、在宅の高齢者・障害者に意味のあるリハビリを届けようと立ち上がった葉山先生。それは同時に、社会の中での自分の存在を蘇らせることでもあったそうです。

DSCN0905_1600.jpg 

 自らの体験を踏まえて話される葉山先生の講演。とてもわかりやすかったです。

 

  「デイサービスけやき通り」の特徴は、作業療法に特化していること。自分自身の経験から、「望まれる支援」を具現化し、QOLを向上させる手法は作業療法の理論の中にあふれていると実感し、実践されているそうです。たとえば”パソコンリハ”。30名の登録者のうち、92歳を筆頭に、9名がパソコンを使いこなすのだそうです。ノートパソコン持参で通って来られる利用者も3名おられるとのことでした。

“昔とったキネヅカ支援”では、認知症を有する利用者が、若い頃やっていた編み物に挑戦。コースターなど簡単なものから取り組み、ついにはマフラーを編み上げました。ご家族の驚きと感動はひとしおだったとか。また、元数学教師、元銀行マン、さらには元宇宙科学者など、数字につよい利用者もいて、”数独パズル”の問題をインターネットから自分で探しだし、プリントアウトして取り組んでいるそうです。

さらに、夏祭りへの参加。その最大の特徴は、「施設主催で夏祭りを開く」のではなく、「地域で行われる夏祭りに出店参加する」ということ。利用者やご家族が主体となって焼きそばを焼いて販売、地域住民との交流を深めるその姿は、リハビリテーションが目指す「参加と活動」の実践そのもの。生き生きとした利用者の写真を見ながら、私たち老人保健施設で働く者にとって、利用者が在宅に復帰し、地域社会で再びいろいろな役割を担うことができるように支援していく事が、いかに重要かということを再認識しました。

40代半ばの葉山先生ですが、40歳代も70歳代も、社会の中で人としての「役割」があり、社会との「つながり」が持て、社会の中で「存在」が蘇生する、と強調されました。そのために必要な社会的リハビリテーションとして、(1)その人らしい「個性」が出せる、(2)まずは家族の中で「役割」が出る、(3)次に社会の中で「役割」が見つかる、(4)社会と「つながる」、そして(5)社会の中で「存在」が出せる───と5つを掲げられました。

 

DSCN0923_1600.jpg 

        満員!240人の参加者で、会場は熱気に包まれました。 

 

 

高齢者が社会の中で、その存在を蘇らせることができるように、とデイサービスけやき通りが取り組んでいる支援の一つが「昭和の学校」。これは、葉山先生自らが講師となって、インターネットで昭和に関する写真や動画、音楽などを集め、クイズを出したり、回想したりする30分の講座だそうです。昭和を生き抜いてきた利用者が主役のコーナーで、インターネットを大きな画面で映すことができれば、簡単に行えるとのこと。さっそく取り組んでみたいと思いました。

「こうやってしゃべっていることができるのは、支援してくれた地域の人たちのおかげ。お礼を言わせて下さい」としめくくられた、葉山先生の講演。予定の2時間があっという間に過ぎてしまったと感じるくらい、楽しく、ためになるお話でした。今後ますますのご活躍を祈念いたします。

デイサービスけやき通りのホームページアドレスは

 

http://www4.ocn.ne.jp/~keyakist/index.html

 

ぜひ一度、アクセスしてみて下さい。

講演会を開きました。

 

(社)宮崎県老人保健施設協会は1月29日、宮崎市の宮日ホールで、ピュア・サポートグループ代表で、医療法人社団大浦会理事長の医師、小山敬子先生を熊本市からお招きし、講演会を開きました。

 講演のテーマは「意欲がすべて ?やる気があれば何でもできる?」。ピュア・サポートグループは、「くもん学習療法」を導入し、独創性豊かな学校形式のリハビリを行っている介護老人保健施設「おとなの学校 本校」(熊本市)を中心に、高齢者が心身の状態に応じた住み方・暮らし方ができるよう、衣・食・住の全てを提供。その一方で、そこで働くスタッフも含めて、安心して生きていくことをも目指す共同体です。代表として、熊本と東京を週に2往復されるなど激務をこなす小山先生、4人の子どもの母親でもあります。超過密スケジュールの合間をぬって来て頂いた先生の話を聞こうと、老健職員だけでなく、特養やグループホームスタッフ、そして看護学生、さらには要介護老人を実際にお世話されているご家族の方々など、200名を超す様々な立場の来場者で会場は満席となりました。

 

DSCN0877.JPGのサムネール画像

     楽しく、エネルギッシュに話される小山先生。

 

看護学生に、「おばさんはね…」と語りかける小山先生ですが、その姿は若さ一杯!「在宅復帰率が上がるということは、老健の機能が上がるということ。看護・介護の質も上がるということ。若い女の子で言うと、綺麗になるということよ。みんな綺麗になりたいでしょ。自分を磨けば磨くほど、いい彼氏に出会えるってことですよ。老健もそう。いいお客様に出会いたかったら、自分たちの仕事を磨くことが大事!」と老健と恋愛論と結びつけて話せば、学生のみならず、一同納得。わかりやすく、ついつい引き込まれる語り口調に、2時間があっという間に過ぎていきました。 

 

DSCN0872.JPG

   小山先生の熱い語りに思わず聞き入ってしまいました。

 

講演の終わりを、「人には幸せになる義務があります。権利ではありません。このことに気付くのが生きていく中で一番大事なことだと思います。それは、あなたのことを愛している人が周りにたくさんいるからです。あなたが辛そうな顔をしたり、いやそうな顔をしていたら、その周りにいる人たちがとても悲しい思いをします。だから、人間は幸せにならなければなりません。幸せな人しか人を幸せにできない。私はそのことに気付いたんです。だから私はこれからもいろんな仕事をしていくと思いますが、私たち一人一人が人間として幸せになっていく。それが一番大事なことです」という言葉で結んで下さいました。老健で働く者の一人として、まずは自らが幸せになることが、利用者の皆様に幸せをもたらすのだと学びました。そして、そのためにも意欲をもって、やる気を出して日々の仕事に取り組んでいきたいと思いました。

なお、ピュア・サポートグループのホームページはこちら。

http://ourakai.com/ 


そして、小山敬子先生のブログ「波動ジャンキー」はこちらです。

http://blog.livedoor.jp/keiko_ourakai/

ぜひ、アクセスして、小山先生の「熱い想い」に触れてみてください。

 

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

老健みやざきFacebook

TOPへ