協会活動報告

報酬改定セミナー開きました(事務長会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会事務長会は33日、宮崎市の宮崎観光ホテルで平成24年度介護報酬改定セミナーを開きました。講師に公益社団法人全国老人保健施設協会(全老健)介護保険制度・報酬委員会の委員を務める医療法人金澤会地域医療福祉センターの永廣研二施設サービス部長を熊本市から招き、改定の概要や、介護の質マネジメントのありかたなどについて学びました。

 この日のセミナーには、40の会員施設から150人の参加があり、今回の改定に対する関心の高さが伺えました。開会にあたり、同事務長会の川崎豊彦委員長は、「我々事務長会で試算したところによると、現在施設運営およびそれに付帯する事業所運営が厳しいところにきて、さらに厳しい数字をつきつけられたのではないでしょうか。各施設の事務長からも収入が減り、人材の確保ができないという悪循環に陥っているという声が聞かれています。その中でどうやって知恵をふりしぼってやればよいか、ということを本日は指導していただきたいと思います。また、介護職員処遇改善加算をとったらならば、現場の職員の質も上げないといけない。そこで介護の質マネジメントについてもご指導いただきたいと思います。最後までしっかり聞いていただいて、このセミナーがそれぞれの施設でいい方向に活用されることを期待しています」とあいさつしました。

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 「老健は国の施策のために試されてきた施設じゃないかと思います。今回の改定にあたっても、また試されたのだと思っています。ただ、今回の介護報酬改定については、2025年のあるべき医療・介護の姿を念頭に置いているということもあって、老健はもう一度原点に戻って考えていかなくてはいけないのではないか、と改めて感じた次第です」と切り出した永廣部長は、介護老人保健施設青翔苑の副施設長も兼務されています。「今回は本当に厳しい改定です。昨年4月から務めている全老健の介護保険制度・報酬委員会には、老健と全く関わりのない団体の方もおられるのですが、最初の話し合いの時、『これから老健はどうするのか?ちゃんと方向性を出さないと、他の団体としては応援しづらい』と言われ、これは本当に厳しいな、と思いました。しかし、どうにか頑張ればプラスにもっていける可能性があると考えていますので、いっしょに頑張っていければいいと思います」と呼びかけました。

 セミナーは、改定の基本的な考え方や視点にはじまり、各サービスの報酬・基準見直しの内容に関し、入所サービス、短期入所療養介護、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション等のそれぞれについてスライドを用いながら具体的に行われました。

 さらに、平成23年度まで実施されていた介護職員処遇改善交付金を円滑に介護報酬に移行することを目的に平成26年度までの間に限り創設された介護職員処遇改善加算について、その考え方を示した上で、介護(医療)の質マネジメントについて講演をしていただきました。これは、質マネジメントシステム(Quality Management System : QMS)の国際規格であるISO9001を介護(医療)に活用することによって、その質を向上させようというもの。現在の介護(医療)は個人の知識や技術に頼るのではなく、(1)チームで行われている、(2)様々な職種で対応している、(3)組織の中で活動が実施される・・・という状況にかんがみ、組織活動をまとめ、組織的な改善を進める仕組みとしての「QMS」の必要性について、その具体的手法に触れながらわかりやすく説明をしていただきました。

 参加者からは質問が相次ぎ、予定の時間を超過するほど。満席に埋まった会場は熱気に包まれ、大変有意義なセミナーとなりました。

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 なお、今回使用された資料は、後日協会ホームページ上から閲覧、ダウンロードできるようにする予定ですので、是非ご参照ください。

のべおか老健あたごオープンします

001.JPG  県内44番目の老健施設、「のべおか老健あたご」(医療法人社団 介護老人保健施設 のべおか老健あたご)が、31日オープンします。226日にはそれに先立ち、内覧会が開かれました。

 

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 広々!デイルーム。自己選択・自己決定を主に、自立・自律支援を目指します。

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を敷き詰めた浴室!

 

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 トイレの便座は高さが2種類。全ての便器前にフロントバーを設置し、自然な排泄を促す工夫が。

 

 

005.JPG 完全個室ユニット型の施設80床)は県内初!無線LANも館内で自由に利用できます。

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 食事のテーマは「介護職とプロの味の融合、地産地活」。内覧会では見学者に「ベジハムのカツサンド」「オニオンスープ」「焼きリンゴの豆乳ソースかけ」が出されました。お肉の味が口の中に広がるベジハムは、大豆と小麦、リンゴ酢で作られた大豆ハムと聞いてびっくり。オニオンスープは延岡産の空飛ぶたまねぎを使用!

 

 

007.JPG4階カフェからは市内が一望でき、家族との団らんにも話がはずみそう。

 

 

008.JPG屋上庭園での園芸療法も楽しみ。

 

 

 

009.JPG 屋外にある「あたごの散歩道」は、歩く先々に「四季彩の小径」「実りの小径」「香ほりの小径」「ハーブの小径」など、魅力が一杯!ついつい足が止まります。一般にも開放されるとのこと。

 

 

010.JPG 施設の各コーナーには職員が立ち、見学者にていねいに説明を行っていました。

 

 

011.JPG 明るい笑顔と行き届いたおもてなしは、オープン後のケアの質の高さを予感させるものでした。

 

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 佐藤信博理事長。Always Smile and Say Yes!をスローガンに掲げ、人と人との絆をはっきり認識し合う施設を目指しておられます。

 

 

013.JPG 記念講演を行った料理評論家の山本益博さん。「食品を”消費”するのではなく、”活かす”のだ」と、「地産地活」を提唱されました。

 

 

014.JPG 31日にオープンするのべおか老健あたご。今後の取り組みの様子は追ってお伝えしていく予定です。

研修会を開きました(支援相談研究部会)

  (社)宮崎県老人保健施設協会支援相談研究部会は224日、宮崎市民プラザで研修会を開きました。会員施設の職員等50人が受講しました。

 

 

IMG_1664.JPG この日の研修会のテーマは『高齢者・障がい者の法律相談』。講師に新井法律事務所所長の新井貴博弁護士を招き、お話を伺いました。新井弁護士は宮崎県弁護士会高齢者障がい者等部会部会長のほか、宮崎市高齢者虐待防止ネットワーク運営委員会会長などを兼務されるなど活躍中です。

 「『弁護士に相談』 というと、『気が重い』とか、『敷居が高い』という印象があると思いますが、気軽に相談してほしい。私は弁護士の敷居を下げたいと思う。様々な制度を知って、有効に使って欲しい」・・・。そう切り出した新井弁護士(東京大学法学部のご出身です!)。「『高給取りで外車を乗り回している』というイメージもあるようだが、現実はそんなことはない。特に若い弁護士はあくせく働いている。夜の12時ぐらいまで事務所にいるのは当たり前だし、2時ごろにメールが来ることもある」と激務ぶりを紹介されました。ボランティア活動も結構多いのだそうです。

 さらに、「『弁護士は弁が立ち、理屈好きでとっつきにくい』とも思われがちだが、そんなことはない。ドラマなどで見るように、口頭だけでバンバンやり合うわけではない。基本は書面。理屈で相手を言いくるめることはしない。私は司法試験に6回目で合格した。苦労を重ねてきた人が多いので、弁護士は気のいい人が多い」などの説明に、多少緊張気味だった会場の雰囲気が和らぎました。

 宮崎県弁護士会に登録しているのは現在111名。そのうち37人が高齢者障がい者等部会のメンバーとのこと。この37人の”高齢者・障がい者のスペシャリスト”により実施されている高齢者・障がい者無料相談の話に及ぶと、参加者は身を乗り出して聞き入っていました。このうち、無料面談相談は、高齢化がますます進む中、日弁連高齢社会対策本部が各弁護士会にその対処・支援をするよう通達があったことを受け、新井弁護士が中心となって立ち上げたもの。高齢者や障がい者が相談しやすいように、毎週金曜日の午前10時から12時に設定し、通常130分の相談時間も、1時間に拡大するなどの配慮がなされています。成年後見制度や虐待など、高齢者や障がい者が抱える特有の問題に、専門知識を持った弁護士が対応しているそうです。

 また、宮崎県弁護士会では、全国に先駆けて夜間電話相談を行っていましたが、高齢者や障がい者に特化した無料電話相談も、無料面談相談と当時に、今年の1月から始めたそうです(無料面談相談と同じく、毎週金曜日の午前10時から12時まで)。それから210日までの間に、50件もの相談が寄せられたとのことで、潜在する高齢者や障がい者に関する問題の多さがうかがえました。

 そのほか、4月からは地域包括支援センターでの相談会も、社会福祉会と連携を取り合って立ち上げる予定だそうです。さらに、福祉の当番弁護士制度も設ける方針とのことで、高齢者・障がい者が抱える様々な問題を、弁護士の立場から救おうとする新井弁護士の熱い思いに頭が下がる思いでした。

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参加者からも、現場で抱える利用者に関する切実な質問が相次ぎました。新井弁護士からは、ていねいに回答していただき、大変有意義な研修会となりました。

 

【弁護士による高齢者・障がい者無料相談について】

新井弁護士をはじめ、宮崎県弁護士会の高齢者、障がい者の法律に関するスペシャリストによる無料相談について、以下の通りご紹介いたします。ご本人に限らず、ご家族や施設職員などでもOK。相談内容も問わないそうです。

《無料法律相談(面談)》

〇毎週金曜日、午前10時から12時まで

 ※金曜日が祝日の場合は休み。

 ※11時間の予約制です。

〇予約電話:0985-22-2466

〇場所:宮崎県弁護士会館(宮崎市旭1丁目828号)

 

《無料電話相談》

〇毎週金曜日、午前10時から12時まで

 ※金曜日が祝日の場合は休み。

〇専用電話番号:0985-23-6112

39演題がエントリー!!(第9回研究大会)

  9回(社)宮崎県老人保健施設協会研究大会316日金曜日、於:宮崎観光ホテル)まで1ヶ月を切りました。大会成功に向けて、スタッフ一同全力を挙げて準備に取り組んでいるところです。

 さて、今回の大会に当たっては、研究発表の部に39の演題がエントリーされました!これは前回の32題を7題も上回るもので、各会員施設において様々な優れた取り組みや、熱心な研究が行われていることの現れだと思われます。

 そこで今回は、前回4つだった分科会を8つに拡大!4つの会場でそれぞれ前半・後半と分けて2つずつの分科会を行う形式に変更します。1つの分科会で発表されるのは4題から5題。最近の売れ筋商品のキーワードさながら「濃厚」な分科会になるものと期待されます。

 他の施設の優れた事例を知るとともに、職場の垣根を越えた交流を通じて、明日の老健はどうあるべきか?一緒に考えていきましょう。

研修会を開きました(看護介護部会)

  (社)宮崎県老人保健施設協会看護・介護研究部会は318日、宮崎市の古賀総合病院で交流研究会を開きました。

 

 

IMG_1639.JPG この日の研修会では、「よりよい睡眠のために」と題し、ラポール向洋施設長で協和病院院長の二宮嘉正先生による講演がありました。講演はレム睡眠とノンレム睡眠の特徴に始まり、睡眠中のホルモンの影響、体内リズムと睡眠の関係、そしてよりよいねむりを得るためにどうすればいいか、などについて、スライドを用いながら行われました。「ノンレム睡眠は脳の眠りで、レム睡眠は身体の眠り」、「年をとると睡眠力が低下する」「早起きして朝日をあびること」などの説明に、受講した50名は熱心に聞き入っていました。

 

 

IMG_1647.JPG    時折ジョークを交えながら、わかりやすく話される二宮先生の講演は大変興味深く、誰一人として居眠りする受講者はおらず、大変有意義な研修会となりました。

報酬改定セミナー申し込み25日まで

  先だって通知いたしておりました、33日の介護報酬改定セミナーの開催文書を、各会員施設あてにファックスで送付しました。

 参加のお申し込みは225日まで。別紙「出欠連絡表」により、サンヒルきよたけ(担当:濵砂、FAX0985-84-0700)までお願いします。

 詳細はこちらをご覧下さい。多数のご参加をお待ちしております。

研修会を開きました(栄養・給食研究部会)

DSCN0372.JPG  (社)宮崎県老人保健施設協会栄養・給食部会は27日、宮崎市の宮崎第一ホテルで研修会を開きました。会員施設から39名が出席し、研鑽を積むとともに、忌憚ない意見を出し合い、情報交換をはかりました。

 研修会ではまず、昨年118日、西都市で開催し、好評だった「高齢者栄養教室」の報告を並木の里の井上美鈴さんが行いました。

 次に、「リーダーシップとコーチング」と題し、同部会の委員長である慶穣塾の瀧井修理事長による講演がありました。その中で瀧井理事長は「『名選手必ずしも名将にあらず』と言うように、栄養士として優秀であることと、管理者として優秀であることとは別のこと」と切り出しだしました。メンバーの自律性を促し、力を発揮させるとともに、成長を促進するために、コーチングが重要であると強調しました。また、「リーダーは自分の思いを言葉にして相手に伝える技術が必要である」として、自分の思いとは何かを自分自身が知り、聞き手が理解できる言葉でタイミングよく発していこうと呼びかけました。

 最後に平成24年度の事業計画についての検討や、意見交換が行われました。その中で、次回の「高齢者栄養教室」は県南地区で開催することとし、今後その詳細を詰めていくこととなりました。

 各参加者とも、熱心な態度で受講し、有意義な研修会となりました。

大会参加申し込み明日まで!

 9回社団法人宮崎県老人保健施設協会研究大会(316(())、於:宮崎観光ホテル)の参加申込み締め切りが、明日、215日(水)までとなりました。申し込みがまだお済みでない方や、参加を検討されている方は、こちらをご参照の上、お急ぎお申し込み下さい。

 4月から診療報酬が改定され、地域での医療・介護の連携や、在宅医療の一層の充実がはかられることとなりました。『いまこそ老健、原点回帰! ?利用者の想いを・・・?』と銘打った今回の研究大会で、今後の老健はどうあるべきか?講演や研究発表、そして忌憚の無い意見交換などを通じて探って行きたいと思います。多数の参加をお待ちしています。

介護報酬改定関連研修会を開きます

  4月からの介護報酬改定に伴い、下記の通り研修会を開催します。開催文書は後日各会員施設に送付いたしますのでご参照ください。多数の参加をお待ちしています。

 

 

1.開催日時:平成2433日(土)

      14時から1630分まで(1330分開場)

2.場所:宮崎観光ホテル東館「紅の間」

  宮崎市松山1-1-1

3.内容

 (1)平成24年度介護報酬改定について

 (2)介護(医療)の質マネジメントについて

4.講師:永廣 研二

5.講師略歴

○平成元年6月 医療法人社団大浦会 介護老人保健施設 博寿園に支援相談員として入職。 

○平成154 同施設の施設長として就任。

○平成175 医療法人金澤会 地域医療センター施設サービス部長、兼介護老人保健施設 青翔宛 副施設長として勤務中。
                        
 現在、熊本県老人保健施設協会 総務委員長、全老健 介護保険制度・報酬委員会 委員。

研修会を開きます(支援相談研究部会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会支援相談研究部会は224日(金)宮崎市の宮崎市民プラザ4階ギャラリーで研修会を開きます。

 今回の研修会のテーマは『高齢者・障害者の法律相談』。講師に新井法律事務所の新井貴博先生をお招きし、高齢者や障害者に関する法律問題を中心に、わかりやすくお話ししていただきます。

 開会は14時からで、1330分より受け付け開始。1530分までの開催を予定しています。老健職員に限らず、どなたでも受講できます。

 参加費は老健職員500円、それ以外の方は無料です。詳しくはこちらをご覧下さい。申し込みは215日まで。多数の参加をお待ちしています。

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