協会活動報告

全国大会埼玉開かれました(その4)

 特別講演に続いて「全老健名誉会長講演」がありました。講師は全老健の漆原 彰名誉会長。漆原名誉会長は平成元年12月の全国老人保健施設協会創設時から常務理事・副会長として協会運営に携わり、平成15年から19年にかけて会長、平成19年からは名誉会長を務められています。

 漆原名誉会長は昭和44年に医師となり、日本医科大学附属病院老人科に入局。12年間そこで働く中で「患者さんを診療するというより、高齢者医療のあり方ばかり考えていました」と切り出しました。「寝たきり老人」が増えるのを目の当たりにしながら、医療の目的は病気を治すだけでなく、在宅や地域社会に戻すことが重要で、「老人福祉の現場には医療がもっと関わらないといけない」と考え続けていたそうです。

その上で「老人保健施設の原点と、時代背景」というスライドを示し、昭和60年当時、(1)高齢者の介護は自宅や福祉施設、そして病院、(2)家庭での介護力低下(3)在宅ケア支援サービスの絶対的不足、(4)低い介護の質、(5)退院する場のない高齢患者(社会的入院)、(5)進まない医療・福祉の連携、(6)増え続ける寝たきり老人と、その医療費の増加・・・といった様々な状況を一挙に解決する中間施設構想が持ち上がり、老人保健施設制度が創設されたことを振り返りました。

 これに先立ち昭和56年に大宮共立病院を開設、昭和59年社会福祉法人欣彰甲斐を設立し、病院を中心とした各種施設による医療、介護、福祉の複合施設群を形成し、地域作りに取り組んで来た漆原名誉会長は「老健そのもの以前から関わることができたのは幸運でした。老健は非常に愛着ある施設です。老健との関わりが私のライフワーク」と目を輝かせました。

(つづく)

全国大会埼玉開かれました(その3)

 開会式、表彰式が終わり、「介護をめぐる課題と展望」と題し、厚生労働省老健局の大島一博局長による特別講演がありました。

 まず「介護サービスの市場を作る」、そして「介護を社会化する」を大目標に西暦2000年に導入された介護保険について、サービス利用者の推移やわずか24年で高齢社会に突入した我が国の現状、また家族形態が変化し単身化が進んでいることおよび4割近くが非正規雇用になっている雇用環境の変化などについてスライドを用いて説明がありました。

 その上で今後の見込みについて、人口減少が進み2100年には明治時代の水準になるものの、その構成比率は大きく異なり高齢者は2040年まで増え続けることに触れながら「全世代型社会保障」の重要性に言及。その柱として(1)少子化克服のための待機児童対策、働き方改革、子育て費用の軽減、(2)人生100年時代を見据えた「複線型人生」のための生涯現役の応援およびその基礎となる健康長寿、リカレント教育(学び直し)の普及、働き方に中立な社会保障(社会保険の適用拡大)、(3)世代間バランス、世代内バランスなど給付と負担のバランス・・・の3つを挙げました。

 それらについて説明を加えながら講演が進み、大島局長は介護保険のあり方として「もとの暮らしに戻ることへの支援」、「生活課題の解決への支援」、「自分でできることを奪わないケア」を示し、そのために他職種によるケアプラン検討会・勉強会や地区分析と住民出前説明会、要介護認定申請に隠れたニーズの発見と対応、他分野への展開などといった取り組みの必要性を強調しました。

 地域包括ケアシステムの整備を縦軸に、そして地域作り(地域共生社会)を横軸にした総合的な取り組みを展開する中で、介護老人保健施設の果たすべき役割の重要性を再認識することができた、大変有意義な講演となりました。

(つづく)

全国大会埼玉開かれました(その2)

 開会式に続き表彰式がありました。

表彰は「平成30年度介護老人保健施設事業功労者厚生労働大臣表彰」、「平成30年度公益社団法人全国老人保健施設協会表彰」、「第28回全国介護老人保健施設大会 愛媛in松山演題発表優秀奨励賞表彰」の順で行われました。

このうち本県からは「演題発表奨励賞」において全老健宮崎県支部が発表した口演、「広めよう!介護が教えてくれたこと~『マンガでわかる介護のしごと』作成への取り組み」が受賞しました。

(↑受賞を記念し授与されたトロフィー)

(つづく)

全国大会埼玉開かれました(その1)

 第29回全国介護老人保健施設大会埼玉が10月17日から19日にかけて、ソニックシティ・パレス大宮をメイン会場に開かれました。主催は公益社団法人全国老人保健施設協会(全老健)。同埼玉県支部が運営にあたりました。「彩ろう!豊かな高齢社会を ~老健は地域づくりの担い手です~」のテーマのもと全国から4,500人が参加。講演やシンポジウム、そして研究発表などを通じて研鑽を積み、交流を深め合いました。

 開会式は18日、ソニックシティホールでありました。

(メイン会場のソニックシティホール)

(↑開会宣言を行った荒舩丈一大会実行委員長)

(↑挨拶にたった小川郁男大会会長)

(↑主催者を代表し、公益社団法人全国老人保健施設協会の東 憲太郎会長が挨拶しました)

(↑大会には数多くの来賓がお見えになりました。写真は来賓祝辞を述べられる大口善徳厚生労働副大臣)

(↑同じく来賓の上田清司埼玉県知事。全国からの参加者に来県を歓迎するとともに同県の高齢化の現状に触れつつ、大会が有意義なものとなるよう激励の言葉がありました)

(つづく)

「老健みやざき第37号」アップしました!

 当協会の広報誌「老健みやざき第37号」PDFファイル(7.25MB)をアップしました。

 今回は当協会会長、櫛橋弘喜の「巻頭言」を掲載。2025年に向けた老健施設のあり方などについての提言を載せています。

 また表紙は串間市都井岬の夏の夜空を幻想的に飾る、大蛇退治の伝説をもとにしたと言われる「都井岬火祭り」。そして星空の下の野生馬も掲載しました。そのほか当協会および協会各部会の活動報告なども紹介しています。

 「老健みやざき第37号」(PDF版)は、そのまま見るなり、ダウンロードして楽しむなり、自由にご活用して下さい。「老健みやざき第37号」へのページはこちらからどうぞ。

いよいよ開催!全国大会埼玉

 第29回全国介護老人保健施設大会埼玉」が10月17日から19日にかけて、ソニックシティ・パレスホテル大宮で開催されます。

 今回の大会テーマは「彩ろう!豊かな高齢社会を ~老健は地域づくりの担い手です~」。参加や発表を予定されている方は、講演会や研究発表等を通じ、全国の老健職員と地域や職種の垣根を越えて忌憚の無い意見や情報のやりとりを交わし、研鑽を深めて下さい。そしてそれぞれの施設に持ち帰り、研修の成果を業務の中で実践できるよう、有意義な大会参加となりますことを祈念申し上げます。

「改定後の基本区分変化」アップしました

 当協会の「メンバーズページ」に「改定後の基本区分変化」をアップしました。

これは等協会が県内会員老健施設45施設を対象に7月1日から7月31日にかけてアンケート方式にて行った調査結果をまとめたものです。39施設より回答を頂きました。ご協力を賜り感謝申し上げます。

改定後の基本区分変化」はこちらから閲覧、ダウンロードしてください。なお、閲覧のためには別途通知の「ログインID」と「パスワード」が必要ですので申し添えます。

「参加者へのお知らせページ」公開(全国大会埼玉)

 平成30年10月17日から19日にかけて、ソニックシティ・パレスホテル大宮で開催される「第29回全国介護老人保健施設大会埼玉」の「参加者へのお知らせページ」が公開されました。

 このページには「日程表」「主なプログラム」「アクセス・会場マップ・施設図」「大会参加のご案内」「座長の皆様へ」「演題発表の皆様へ」などの情報が掲載されています。

 参加、発表、そして座長を予定されている皆様「参加者へのお知らせページ」はこちらからアクセスして下さい。

「運営協力」お願いします(第15回大会)

 「第15回 公益社団法人 宮崎県老人保健施設協会 研究大会」(平成30年12月22日(土)、宮崎市のJA AZMホールで開催、10時~16時)にかかる「運営協力」については、会員施設の皆様に10月1日付け文書にてご依頼を申し上げているところです。

 本大会は現在、協会事務局および総務委員会等において準備を進めているところですが、会員施設の皆様のご協力なくしては運営できません。

 「1施設1協力以上」を合言葉に、県内45施設一致協力のもと、運営して参りたいと存じますので、何とぞご理解、ご協力方賜りますようお願い申し上げます。

 なお、大会概要等は「書式ダウンロード」のページにアップしておりますので、ちらから閲覧、ダウンロードして下さい。

【この件に関する問合せ先】

○(公社)宮崎県老人保健施設協会 事務局

(介護老人保健施設 ひむか苑 内)

電話:0985-47-3941

FAX:0985-47-3967

届きましたか?「日程集・参加登録証」(全国大会埼玉)

 平成30年10月17日から19日にかけて、ソニックシティ・パレスホテル大宮で開催される「第29回全国介護老人保健施設大会埼玉」の「日程集・参加登録証」「10月第1週に皆様のお手元にお届けの予定」とのこと。参加予定および発表予定の方の元にはもう届いたでしょうか。

 既に届いた方は、より有意義な大会参加となるよう、発表会場・時間の確認、および参加分科会等の検討に日程集をご活用下さい。また参加登録証は大会当日の際必要となりますので、大切に保管しておいて下さい。

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