老健みやざきブログ

お盆です2015

2015年8月14日 | 雑談

 お盆です813日が盆入り(迎え日)、14日が中日、そして16日が盆明け(送り日)です。テレビなどでは多くの国民がまとまった休みをとり、自家用車や公共交通機関で故郷に帰る姿が報じられています。いかにもニッポンの夏、という感じです。

 とはいうものの、利用者の皆様のかけがえのない命を預かる老健施設に勤務する者にとっては、盆休みは関係ない方も少なくないのではないかと思います。

しかし、遠方から帰省された家族が施設を訪れ、入所利用者と久々の再会をし、土産話に花咲かせている姿を目の当たりにするのは、貴重な「学びの機会」だと思います。私たちとの会話の中では決して出てくることのない人や場所、そして思い出の数々を語り合う中で、利用者が心から満たされた気持ちになり、満面の笑顔をたたえている様子を見ると、家族が持つ力の大きさ、そして絆の強さを実感します。同時にそれにできる限り近づけるよう、一老健職員として現状に甘んじることなく、まだまだ質の高いケアを目指していかければならない、と痛感せざるを得ません。

それだけでなく、利用者が家族の精神的支柱として果たしている役割の大きさに触れ、利用者ひとりひとりが持っている様々な能力を最大限に引き出し、高めていくことが、参加と活動を旨とするリハビリテーションの根幹をなすのだと再認識させられます。

 今年もやって来たお盆の季節。平素に増して来訪者が増えるのに備え、整理、整頓、清掃、清潔を徹底するのはもとより、職員ひとりひとり、そして施設全体としてのあり方を振り返り、明日からのケアにつなげていく機会にしたいと考える次第です。

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幸せのブルームーン

2015年8月13日 | 雑談

 諸説はありますが、ひと月に2度満月が現れることを「ブルームーン」というのだそうです。そして「ブルームーンを見ると幸せになれる」という言い伝えもあります。月は29.5日の周期で満ち欠けを繰り返しますから、ある月の最初に満月だとその月の終わりにまた満月になりますが、2月だと計算上ブルームーンはあり得ないということになります。

 そのブルームーン、今年は7月にありました。72日に1度目、そして731日に2度目の満月となったわけです。残念ながら72日は天候が悪かったのですが、31日は晴天で、綺麗な満月を拝むことができました(1度目を”ファーストムーン”、2度目を”ブルームーン”という呼び方もあるそうです)。

 ところがこのブルームーン、次はいつ見られるのか?というとなんと2018年。つまり3年先まで見られないのだそうです。それはいかん!というわけで、731日に顔を出したブルームーンが、日付が変わった81日、西の空に浮かんでいたものを撮影しておりましたので、ここにアップしておくことにします(画像をクリックすると拡大して見られます)。

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 このブルームーン、3年に1度しかないのか?というと必ずしもそういうわけではなく、2018年の1月にあったら、次はその2ヶ月後の3月に再びブルームーンとなるそうです。またあくまでも「言い伝え」ですから見れば幸せになるとは限りませんが、梅雨も明けて星や月が綺麗な宮崎の夜空が広がるようになりました。たまには利用者の皆様と見上げてみてはいかがでしょうか。

平均寿命過去最高

2015年8月12日 | 雑談

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 既にご存知の方も多いかと思いますが、日本人の2014年の平均寿命が過去最高となりました。これは厚生労働省の調査でわかったもの。

731日の日本経済新聞によると、女性は86.83歳で前年より0.22歳の延び。男性は80.50歳で同じく0.29歳の延び。そして女性は3年連続世界一、男性は前年の4位から3位になったそうです。

この原因として厚労省は「がんや心臓病、肺炎、脳卒中などによる死亡率が改善したこと」と分析しており、仮にこれらの病気で亡くなる人がいなくなれば平均寿命はさらに女性が6.02歳、男性が7.28延びるという推定値が示されていました。

このような内容が、横見出し(数値は白抜き文字)、6段記事で紹介されていました。このこと自体は大変喜ばしいことで、これまでの我が国における医療、保健、福祉の取り組みが、具体的な数値となって現れているのだと思いました。

そうは思いながらも、その最下段の最後7行に目がとまりました。そこには厚労省が算出した「健康上の問題で日常生活が制限されない期間を示す『健康寿命』」(2013年)について、「女性が74.21歳、男性が71.19歳」と載っていました。

2013年での値ですから、これを同年における平均寿命(女性86.61歳、男性80.21歳)と比較すると、女性で12.40歳、男性で9.02歳の差があり、それぞれその間、「健康上の問題で日常生活が制限される」ということになります。男女ともこれは決して短い期間とは言えないのではないでしょうか。

「平均寿命が延びても、例えば寝たきりの状態では本人もつらいし、家族など周囲の負担も大きい」として、「健康寿命」を延ばすことの重要性を指摘する専門家のコメントも紹介されていましたが、まさしくその通りだと思います。そして、健康寿命が平均寿命に近づくように延ばしていくとともに、「健康上の問題で日常生活が制限される」ようになった場合でも、個人の尊厳を失うことなく、住み慣れた地域社会でいきいきとした生活を送り続けられるように支援していくことも、これまで以上に大切になってくるものと思います。そしてそのために老健施設が果たすべき役割も重要になってくる・・・そのように考えさせられた記事でした。

「にのしのさんしめ」アゲイン

2015年8月11日 | 雑談

 暑い日が続いています。夏バテで利用者のケアに支障を来すようではいけません。そこで元気に出るおまじない。312日のブログで紹介した当協会オリジナルの指遊び、「『元気』という字は”にのしのさんしめ”」をもう一度紹介します。

 この「『元気』という字は”にのしのさんしめ”」というのは、「元気」という文字を分解したものです。それでは図を用いて解説していきます。

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〔↑(1):最初にカタカナの「」を書きます〕

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〔↑(2)(1)の下やや左側にカタカナの「」をくっつけて書きます〕

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〔↑(3)(2)の下やや右側にひらがなの「」をくっつけて書きます〕

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〔↑(4):カタカナの「」を書きます〕

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〔↑(5)(4)の右に漢字の「」を書きます〕

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〔↑(6)(5)の右側からひらがなの「」を下ろして書きます〕

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〔↑(7):最後にカタカナの「」を書き入れると・・・〕

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・・・あーら不思議!!“にのしのさんしめ”で、「元気」という文字が完成しましたヾ(v)k

この「『元気』という字は”にのしのさんしめ”」という指遊び、「いちにっさーんのしのにのご、・・・」という指遊びと同様に、「『元気という字は』に続き、両方の指を「2の4の3、4」と折った後、「め」で両方の人差し指でそれぞれ左右の目を指さしてフィニッシュすると、これが結構むずかしいです。

まずはスタッフの皆さんで試してみて、それから利用者の方々も交え、スピードを徐々に上げて難易度を高くするなどしてやってみると、きっと元気になること間違いない!!かどうかは定かではありませんが、レクレーションの一つに加えていただくなどして、元気の大切さを考える一助としていただけると幸いです。

大規模災害リハ推進研修会のお知らせ

2015年8月10日 | その他

宮崎大規模災害リハビリテーション推進協議会主催による「第1回宮崎大規模災害リハビリテーション推進研修会」が、94日(金)19時から宮崎市和知川原の宮崎県医師会館2階大研修室で開かれます(1630分受付開始、2030分まで)。

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この研修会では「大規模災害時のリハビリテーションについて 宮崎県の取り組みを考える」と題し、講演や座談会を通じて、大規模災害への支援活動のあり方等について考えていきます。

この研修会は無料で受講できます。詳しくはこちらをご覧の上、「申し込み用紙」に必要事項を記入し、日南市立中部病院(FAX0987-27-2479)までお申し込み下さい。

なおこの研修会に関する問い合わせは担当者の日南市立中部病院、山下達也様(tatuya08691103@yahoo.co.jp)までメールにてお願いいたします(※「電話での問い合わせはご遠慮願います」とのことです)。

新老健「このはな」開設しました(その3)

2015年8月7日 | 協会活動報告

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  81日にオープンし、サービスを開始した医療法人社団
高信会 このはな介護老人保健施設。同会にはこのほか辰元病院、介護老人保健施設信愛ホーム、グループホーム真ごころ(いずれも高岡町)をはじめ様々な関連施設があります(詳しくは高信会のホームページ:http://kou-sin.pr.miten.jp/をご参照下さい)。

 オープンを翌日に控えた731日。2階食堂では職員が集合し、明日からの業務開始に向けた打合せが行われていました。

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  施設の理念は「今日一日を奉仕と感謝の心で過ごし職員として職務と技術の向上に努めます」。利用者の尊厳を第一に考えた生活機能の維持・向上を目指し、総合的な援助をしていくために、スタッフ全員が連携していこうと、真剣に話し合っている姿が印象的でした。

【医療法人社団 高信会 このはな介護老人保健施設】

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入所定員:70名、通所リハビリテーション(デイケア)定員:20名(予定)

住所:〒880-0821 宮崎市浮田1677番地3

電話:0985-82-8600

FAX0985-82-8601

(もどる)                  (終わり)

新老健「このはな」開設しました(その2)

2015年8月6日 | 協会活動報告

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 81日に開設した「このはな介護老人保健施設」は鉄筋コンクリート2階建て。入所の定員は70名、通所リハビリテーションの予定定員は20名です。

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(↑玄関に入ると郷土の画家白石俊雄氏((一水会))の作品が迎えてくれます)

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(↑中から玄関を見たところ)

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(↑正面玄関左側はデイケアの機能訓練室)

  

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(↑1階食堂)

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(↑居室前の廊下。木目を活かした優しい雰囲気です)

 

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(↑1階居室からは美しい田園風景を眺めることができました)

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(↑サービスステーション)

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(↑特殊浴槽を備えた浴室)

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(↑洗濯室。乾燥までバッチリ!)

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(↑2階居室。居室の構成は4人室12部屋、2人室10部屋、個室2部屋で入所定員70名となっています)

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(↑2階機能訓練室と食堂。明るく広々)

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(↑2階機能訓練室。さまざまな運動機器、治療機器が備えてありました)

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(↑施設長の川崎((※)) 渉一郎先生。翌日のオープンを控え、大変お忙しい合間を縫って撮影に応じて下さいました)(※:「崎」の上部は「大」ではなく「立」)

   (もどる)                  (つづく)

新老健「このはな」開設しました(その1)

2015年8月5日 | 協会活動報告

 宮崎県内で45番目となる老健、「このはな介護老人保健施設」が81日、宮崎市浮田に開設しました。「新しい老健はどんなところだろう?」というわけで、731日、開設の準備に慌ただしい同施設に、カメラを抱えておじゃましました。

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 「医療法人社団高信会 このはな介護老人保健施設」の場所は、車で宮崎市西環状線を走り、宮崎市立生目南中学校の信号を西に曲がり、突き当たりを左折して少し進むと左側にあります。宮崎駅から7.8キロメートル、宮崎西インターチェンジから4キロメートル、そして浮田ランプからは2キロメートルです。

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(↑この看板が目印です)

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(↑看板を左折すると坂の上に「このはな」が見えます)

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(↑西側から離れて眺めたところ。収穫を間近に控えた稲穂がこうべを垂れていました)

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(↑施設の南側には生目地区でもっとも大きい「西田池」が広がっています。作られたのはなんと享保元年、つまり1716年。ここには貴重な湿地植物を中心とした色々な生き物が生息。地区と行政が協力して「西田池ビオトープ協議会」を結成し、環境を守っています) 

敷地内には「養護老人ホーム長寿園」、「小規模多機能ホームきんかん」も併設されています。「このはな介護老人保健施設」は、このように美しく豊かな自然に恵まれた環境にあり、利用者が来られるのを待っていました。

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(↑養護老人ホーム長寿園)

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(↑小規模多機能ホームきんかん)

  

夏と冬とをミックス

2015年8月4日 | 雑談

 暑いです。「熱いです」と表現した方がいいのではないか?と思うくらいのギンギンギラギラな猛暑が続いています。

 こんなに暑いと冬の寒さが恋しくなってきたりします。南国宮崎といえども、寒い時は寒いもので、全国最南端のスキー場だってあるのですが、あの時の寒さをどこかにため込んでおいて、夏の暑いときにそれをミックスできたらどんなにか快適だろう、と思ったりします。

 また逆に冬の寒い時には夏の暑さが恋しくなって、宮崎の夏の暑さをどこかにため込んでおいて、冬の寒いときにそれをミックスできたらどんなにか快適だろう、と思ったりします。もちろんどちらも実現不可能なことなのですが・・・(^^;)

 しかしそんなことを毎年毎年考えながら迎えた2015年の夏、「『夏』と『冬』はミックスできる!!」という一大事実をついに発見してしまいました。それでは今から「夏」と「冬」をミックスしてみましょう。

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(↑ご存知「夏」という字。見るだけで暑そうです)

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(↑この字の上半分を切り残して、ご覧のようにしておきます。これを(1)とします)

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(↑次にやはりご存知「冬」という字。見るだけで寒そうです)

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(↑この字を縦方向に圧縮して、ご覧のようにしておきます。これを(2)とします)

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(↑続いて(1)の下から(2)を近づけ、合体させます。すると・・・)

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 いかがでしょうか!!なんと見事に「夏」と「冬」とがミックスされたではありませんかo(*‘▽’*)/☆゚’。素晴らしい!見れば見るほど暑すぎず、なおかつ寒すぎず、すこぶる快適な雰囲気を漂わせる文字が完成しました。これを毛筆書きして額に入れて各部屋に飾っておけば、これはもう一年中エアコン要らずの心地よさとなること間違いない!!・・・なんてことはない、ですよね(*--)ノ゙、はい。

 さて余談が長くなりましたが、暑い日が続いていることには間違いありません。そして懸念されるのが熱中症です。宮崎県のホームページ「熱中症気をつけましょう」(http://www.pref.miyazaki.lg.jp/kenkozoshin/kenko/hoken/page00159.html)によると、県内で平成26年の6月から9月の間に448名の方が熱中症で救急搬送され、このうち乳幼児などを含む未成年者と高齢者の搬送者が全体の約6割を占めていたそうです。高齢者のかけがえのない命をあずかる介護老人保健施設として、施設をあげて熱中症対策に取り組まなければならないことは言うまでもありません。

 宮崎県の上記サイトには厚生労働省や環境省など、熱中症対策に役立つ関連サイトも紹介されています。その中には日本気象協会の「宮崎県の熱中症情報(http://www.tenki.jp/heatstroke/9/48/)もありますので、日々の状況を踏まえた対応をお願いいたします。

 もちろん上記のへんてこな字を額に入れて飾っても、何の効果も無いことを申し添えます。

転倒予防学びました(リハ部会:その5)

2015年8月3日 | 協会活動報告

講演2「転倒・骨折に関して」、はまゆうの理学療法士、迫田勇一郎さんの講演がありました。転倒における研究経緯を講話いただきました。

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まず、転倒でどういった骨折を起こすのか?ということで、高齢者に多く見られる骨折として、上肢では、上腕骨近位端骨折・上腕骨遠位端骨折・とう骨遠位端骨折。下肢では大腿骨頚部骨折・大腿骨転子部骨折。脊椎では、椎体圧迫骨折になります。

各受傷による術式や問題点などを解説いただきました。

また、転倒研究をされた背景として、老人保健施設における入所者が入所中転倒により骨折を起こす事はまれではないこと、しかしながら介護者が全ての入所者に注意を払う事は実際上難しいこと、このリスクを簡易な検査法により分類し注意を促すことによって、転倒危険性を減少させる必要があることを踏まえ、転倒による危険を予防する目的にてバランス評価シート及びTUGテストで転倒危険性の評価が可能であるかを検討し、入所者の転倒危険性を予測できないかを検討することを目的とした、研究経緯を話されました。

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また、認知症を有する大腿骨頚部骨折術前後の歩行能力及び日常生活動作の研究経緯もお聞きし、今後の必要性として、2025年まで高齢者がピークに達し、同じく転倒・転落のケースも増えると考慮されます。ますます老健施設の役割が重要になってきますということで、リハビリ研究部会含めさまざまな研修会が今後も必要なものになってくるのではないでしょうかということでありました。

今後も近い将来を見据え、かつ現在の目の前の利用者様への対応も含め老健としてのそれぞれの地域での役割を、みんなで考えて諸問題に対応していかなければと思い後にした次第でありました。

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(終わり)

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