協会活動報告

分科会のスナップ写真をアップします(第13回研究大会:第1分科会)

11月12日、宮崎市の宮崎観光ホテルで開いた第13回公益社団法人宮崎県老人保健施設協会研究大会における研究発表。4つの会場、8つの分科会で発表者と座長、そして参加者が熱心な質疑応答を行い、それぞれの施設における実情や参加者自身の経験を交えた意見や情報のやり取りを行うとともに、問題意識が共有され、大変有意義な分科会となりました。

これから各分科会でのスナップ写真をアップします。今回は第1分科会「介護・全般(管理・運営)」です。bq8v6086bq8v6131bq8v6120bq8v6087bq8v6119bq8v6088bq8v6092bq8v6090bq8v6097bq8v6100bq8v6103bq8v6104bq8v6107bq8v6108bq8v6110bq8v6115bq8v6117bq8v6121bq8v6123bq8v6127

(つづく)

「『介護の仕事』PRパンフ」制作進行中!

 「『介護の仕事』PRパンフレット」作成に向けた取材が11月24日、介護老人保健施設並木の里(西都市)でありました。dscn3331

 このパンフレットは「地域医療介護総合確保基金に関わる宮崎県の委託事業として当協会が昨年度より取り組んでいるもので、増加する介護ニーズに対応すべく、地域住民や学校の生徒などに対して介護の仕事に対する理解促進およびイメージ向上をはかり、介護人材のすそ野を広げ、介護従事者の確保をはかることが目的。今回の取材は11月8日に行われた介護老人保健施設ひむか苑(宮崎市)に次いで2施設目。

 両施設併せて4名の介護福祉士が介護の仕事に就いたきっかけ、介護の仕事のやりがいや魅力、そしてこれから介護の仕事に就こうと考えている人たちへのメッセージなどを、エピソードを交えながら熱く語ってくれました。

 「『介護の仕事』PRパンフレット(仮称)」を作成するのは昨年度に続いて2回目。今回はマンガやイラストを多用し、若い方達をはじめ、どなたにもわかりやすい内容にしていく予定です。完成後は県内の学校等に配布するほか、当協会ホームページからも閲覧・ダウンロードしていく予定ですのでお楽しみに。

誕生会にぎやかに(グリーンケア学園木花)

 11月24日、介護老人保健施設グリーンケア学園木花で誕生が開かれました。001%e3%82%b0%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b1%e3%82%a2%e5%ad%a6%e5%9c%92%e6%9c%a8%e8%8a%b1%e4%bf%af%e7%9e%b0

(↑グリーンケア学園木花の俯瞰図:同施設Hpから引用)

 同施設ではその生まれ月のご利用者を対象に毎月誕生会を開催しており、この日は80歳代から90歳代の6人の11月生まれの方の誕生を皆でお祝いしました。0021dscn3279

 そして恒例となっているボランティアによるステージショーがありました。同施設には20の団体や個人のボランティアが登録されており、年間を通じて誕生会に花を添えているとのこと。この日も日本舞踊や、マジックショー、そして歌謡ショーがあり、利用者から大喝采を浴びていました。0022dscn3276003dscn3277004dscn3281005dscn3323

 「グリーンケア」の名の通り、窓の外目に優しい緑の風景が広がり、明るく柔らかい日射しが施設内を照らしていました。007dscn3283

ご利用者による素晴らしい作品もホールをより一層美しくしていました。008dscn3286

 玄関前にはサンタクロースも飾られ、年末を予感させるこの日は、好天にも恵まれ、祝福に満ちあふれた素晴らしい誕生会となりました。009dscn3288

胃ろうトラブルへの対処法学びました(栄養・給食部会:その2)

001jpeg-image-1312538 「(3)胃ろうチューブ交換時のトラブル」については、交換用胃ろうカテーテルの種類(4種類)を踏まえた上で、「一番怖いのは胃ろうチューブの誤挿入」と指摘しつつ、前田先生は「ろう孔は細いのです」と写真を示し、その危険性を説きました。「誤挿入に気づかず栄養剤を謝注入すると致命的なトラブルになる」との説明に受講者は神妙な表情で聞き入っていました。これを踏まえてカテーテル交換後の確認方法の種類およびそれぞれの利点や欠点を学びました。

 「(4)栄養のトラブル」では消化管関連の合併症として胃食堂逆流・誤嚥、下痢、便秘、腹痛・腹部膨満などがあるとのこと。また代謝関連の合併症として高血圧・低血糖、蛋白代謝異常、脂質代謝異常、脱水、電解質異常、ビタミン欠乏症、微量元素欠乏症、過体重などがあることが示され、事例をひもときながら対処法を説明する前田先生の話を、受講者はメモをとるなどして耳を傾けていました。さらに胃ろうからの経腸栄養において患者に起こる様々な合併症や精神的・肉体的な苦痛が液体栄養剤の注入に起因する「液体栄養症候群(Liquid Formula Syndrome)をあげつつ、半固形化栄養の特徴に言及しました。002jpeg-image-1314874

 「(5)管理のトラブル」では事故抜去の際の注意点および対処法にはじまり、皮膚トラブル、日常管理の原則(消毒しない!こすらない!Yガーゼ((切り込みガーゼ))は使わない!毎日優しく洗浄((口を拭くように)))、また不良肉芽、胃ろう周囲皮膚炎、皮膚真菌症、皮下膿瘍、ボールバルブ症候群およびそれらへの対策などについて話がありました。さらにある日突然栄養剤の注入が困難になり胃ろう部が発赤腫脹、胃ろう部の頭痛が出現する「バンパー埋没症候群」についてもイラストや写真を使って解説がありました。

 最後に前田先生は「転院、施設入所時のトラブル」をあげ、「最も問題となるのは、胃ろうの造設日やチューブの種類が申し送られていないことです」と語気を強め、チューブの次回交換日やチューブの種類、長さを把握していないことにより胃ろうチューブが長期間留置されてトラブルが起きたり、トラブルが起きても原因がわからない等のリスクがあることを強調。「転院や施設入所の際には、必ず胃ろうチューブに関する情報提供をお願いします」と呼びかけました。

 にこやかな表情で話す前田先生。講義は豊富なスライドや資料を用い、そして実演も交えて進められ、大変わかりやすく、役立つものでした。講義終了後、質問の受講者に囲まれる前田先生は、疲れを見せることもなく、ひとつひとつの質問に丁寧に答えていました。003jpeg-image-1317562

004jpeg-image-1326202 胃ろうのトラブルは命の危険に直結しかねない重大なものもあり、受講者からは明日からの業務に役立てようと、高い関心を示しながら臨む姿が見受けられ、大変有意義な研修会となりました。

(おわり)

胃ろうトラブルへの対処法学びました(栄養・給食部会:その1)

 (公社)宮崎県老人保健施設協会栄養・給食研究部会は11月19日、宮崎市の宮日会館で研修会を開きました。胃ろうトラブルへの対処法を学ぼうと、25人が受講しました。

 この日の研修会ではまず「腸管栄養材について」と題し、テルモ株式会社の中垣範男様より情報提供がありました。栄養療法と投与経路、栄養管理の基本である腸管の役割、経腸栄養剤の選択基準、胃ろうからの半固形食の短時間摂取法による患者へのメリットなどについて、症例研究の結果や動画を交えながらわかりやすくお話いただきました。001jpeg-image-1304458

 これに続いて講演「胃ろうトラブル対処法について」へと移りました。講師には医療法人善仁会 市民の森病院院長、また総合健診センター所長も務められている、消化器科の前田 啓一先生にお越しいただきました。002jpeg-image-1305818

 胃ろうに関するトラブルには(1)胃ろうを造設する前のトラブル、(2)造設時のトラブル、(3)交換時のトラブル、(4)栄養のトラブル、(5)管理のトラブル・・・などがあり、それぞれについてスライドを用いて詳しい説明がありました。

 この中で「(1)胃ろう造設前のトラブル」としては、造設にあたり、基礎疾患の種類や本人または家族が望まれているかどうか、造設後にQOLが改善するかどうか、退院後の生活場所が確保されているか、そして胃ろう管理(交換を含む)を担ってくれる病院があるかどうか・・・などの検討を怠るとトラブルに陥りやすいとのことでした。

 「(2)胃ろう造設時のトラブル」には出血、他臓器誤穿刺(たぞうきごせんし)、肺炎などがあり、その中で肺炎予防のためには原因のいかんによらず口腔ケアの実践が大切であり、前田先生は「口腔ケアを実践することが肺炎の発症は確実に減ります」と強調しました。そのほか誤嚥性肺炎を繰り返す症例には半固形化栄養剤を用いることが有用であり、肺炎の発症を減らせることなども学びました。003jpeg-image-1306090

(つづく)

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