「老健でのリハ取組み」学びました(リハ研究部会:その6)

当協会リハビリテーション研究部会令和5年10月28日(土)、宮崎市のJA・AZM別館で開いた2023年度の研修会。「講演2:サンフローラみやざきでのリハビリの取り組みについて」の講師、同施設の理学療法士、首藤靖典さんは、次にセラピストの臨床技術を目的に行っている、外部講師を招いての「臨床技術講習」について紹介を進めました。サンフローラみやざきでは、県内の指導者を毎週1回招いて講習を実施。機能解剖学やクリニカルリーズニング、アライメントの見方、動作観察および分析、治療技術、そして仮説からの治療への繋げ方など、密度の濃い内容をセラピストが学習。臨床技術の向上を通じてマンネリ化したリハビリからの脱却をはかり、「『サンフローラに行けば、良くなって、歩いて帰って来られるようになる』と言われるような、地域に信頼される施設を目指しています」と目を輝かせて話す首藤さんの話に、参加者は身を乗り出して聞き入っていました。

(つづく)

「老健でのリハ取組み」学びました(リハ研究部会:その5)

続いて「講演2」として「サンフローラみやざきでのリハビリの取り組みについて」と題し、同施設の理学療法士、首藤靖典さんがマイクを握りました。

 サンフローラみやざき同施設は入所定員80名、ショートステイ定員5名、通所リハ定員55名、介護予防通所リハ定員10名。リハスタッフはPT5名、OT5名、ST1名、リハ助手1名の超強化型老健です。

 まず通所リハについての概説に続き、リハビリテーション会議について話がありました。その中で、リハスタッフが家族やケアマネジャー、関係事業者と連絡をとり、日程調整を行っている同施設では、全体のスケジュールを把握できるよう、施設独自の管理表を用い、職員間の情報共有を徹底していることを、スライドを用いて説明されました。

 次に同施設の立地環境から、利用者に農業従事経験者が多いことに鑑み、作品作りの一環として、庭いじりや季節の野菜作りなどにも取り組んでいることが写真で紹介され、立位や座位など、様々な高さで作業できるよう、菜園の高さなどの環境を整えているとのことでした。

 また「午後リハ」として同施設が取り組んでいる「集団歩行訓練」では、通所リハの利用時間を有効に活用してもらうため、敷地内に広がる庭を歩いてもらうことで量的な運動を確保。利用者一人ひとりの状態等を勘案し、歩行距離や付き添いの有無などを決めて実施。また雨天時でも屋内で階段昇降や平行棒などを取り入れ、歩行量を増やす工夫をしているそうです。

さらに施設での取り組みの他に、地域での活動として地域ケア会議や介護認定審査会に加え、新型コロナウイルスのため中断していた「介護劇」も再開しようとしているという首藤さんの話に、参加者は高い関心を払って聞いていました。 (つづく)

「老健でのリハ取組み」学びました(リハ研究部会:その4)

 今後の課題として「リハビリ専門職が家族介護者の支援を担えないか検討する」ことを掲げた中村さん。具体的には家族介護者に対する介護指導や、健康指導について取り組んでいくことを強調し、講演を終えました。

 会場からは熱心な質問が相次ぎ、中村さんは丁寧に応じるとともに、「いつでもこんにちわセンターにご連絡ください」と呼びかけると、参加者からは感謝の拍手がおくられました

(つづく)

「老健でのリハ取組み」学びました(リハ研究部会:その3)

当協会リハビリテーション研究部会が開いた令和5年度研修会。まず「講演1」として「こんにちわセンターにおける在宅復帰支援」と題し、同センターの理学療法士、中村豪志さんが演台に立ちました。

 同センターは入所定員80名、通所定員60名の在宅超強化型の老健施設。リハスタッフは入所がPT3名(実質2.5名),OT1名、通所がPT5名(パート1名),OT1名。中村さんは在宅復帰の要素として、①要介護者の心身機能、②社会的環境、③家族介護者の状態、④物理的環境…の4つを提示。続いて在宅復帰を支援する上で必要な入所前後訪問、退所前訪問、退所後訪問に言及し、その実践の中で、同センターで取り組んでいる、エクセルを用いた見取り図の作成およびその利点を紹介。さらに「リハビリテーション計画書のバーセルインデックスなどのADL評価だけでは自宅での動作評価としては不十分。本人の能力、自宅環境、人的環境を総合的に評価できるツールが欲しい」などといった在宅支援の課題を解決するため、独自に開発した「在宅復帰マネジメントツール」について、詳しい説明がありました。開発に至るまでの研究過程を述べた上で、「在宅復帰マネジメントツール」を実践することで、①在宅復帰の明確化、②老健の在宅復帰支援機能の促進、③要介護者の在宅復帰に寄与…といった効果あることが、スライドを用いて説明されると、参加者は興味深く聞き入っていました。

(つづく)

「老健でのリハ取組み」学びました(リハ研究部会:その2)

(挨拶をする長友委員長)

研修会開催にあたり、同部会の長友太志委員長が挨拶に立ちました。

「今回の研修会を開くにあたって、委員等で話し合いを行いましたが、『コロナ禍で他の施設がどのような取り組みをしているかがわからない。顔もわからない』などという声が上がりました。そこで今回は県内の老健施設のリハビリ職の関わりを取り戻すことを目的に開催することにしました。本日は講演、そしてグループワークを予定しています。参加者間で顔をつなぎ、情報を交換し、各施設でのリハビリにつなげて欲しいと思います」と呼びかけました。

(つづく)

「老健でのリハ取組み」学びました(リハ研究部会:その1)

当協会リハビリテーション研究部会は令和5年10月28日(土)、宮崎市のJA・AZM別館で2023年度の研修会を開きました。講演やグループワークを通じて、介護老人保健施設におけるリハビリテーションのあり方について学びました。

同部会では、コロナ禍の影響で令和元年6月以来、集合形式での研修会を開けずにいましたが、この日4年ぶりに開催できることとなりました。県内の会員老健施設から35名が参加しました。

(会場となったJAアズム別館)

(4年ぶりに復活した受付の様子。それまで当たり前だったこの風景の有り難さを実感しました)

(つづく)

令和5年度宮崎県介護施設等感染拡大防止対策支援事業(二次募集)のお知らせ

【二次募集のお知らせ:11月26日締切】令和5年度宮崎県介護施設等感染拡大防止対策支援事業について」が宮崎県福祉保健部長寿介護課のホームページに掲載されています。

それによると、一次募集の受付は既に終了していますが、二次募集は令和5年11月26日(日)23時59分まで申請を受け付けているとのこと。なお申込は宮崎県電子申請システムのみとなっており、持参、郵送、メール等では申請を受け付けていないとのことですのでご注意下さい。

詳しい内容、申請方法等については、こちらを御覧ください

「令和5年度福祉のしごと就職フェア」のお知らせ(宮崎県他)

宮崎県、社会福祉法人宮崎県社会福祉協議会 宮崎県福祉人材センター、宮崎労働局、宮崎公共職業安定所は11月14日(火)、宮崎観光ホテル東館3階、光耀で、「令和5年度福祉のしごと就職フェア」を開きます。時間は13時30分から16時まで。

このフェアの参加対象は①大学、短期大学、専門学校の学生、高等学校の生徒、②福祉関係事業所へ就職を希望する職業訓練受講者、一般求職者、③その他(保護者、学校関係者)となっています。参加は無料で、服装自由、事前の申し込みも不要です。

また当日は県内の社会福祉施設、介護保険施設、保健医療機関等を運営する約90の法人が参加し、事業所ごとにブースを設け、対面方式でそれぞれの概要や仕事内容、採用情報などについて説明することとなっています。

詳しい内容や参加予定法人などについてはこちらをご覧下さい

プレゼン資料登録本日正午まで!「第34回全国介護老人保健施設大会宮城」

「第34回全国介護老人保健施設大会 宮城」プレゼン資料(発表データ)の登録は11月2日(木)正午までです。

「地域共生社会の復権と老健~デジタル化時代の絆~」をテーマに掲げた同大会は、2023年11月21日(火)と22日(水)、仙台国際センターで開かれます。

プレゼン資料(発表データ)の登録は112日、本日正午までです。登録がお済みでない発表予定者の方、こちらをご覧の上、お急ぎお手続きのほど、お願いいたします。

介護の日11月11日

11月11日は「介護の日」です。

「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」を念頭に、厚生労働省が高齢者や障がい者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施する日として、平「いい日、いい日」にかけて平成20年度から設定したものです。

「介護の日」の取り組みの一環として、11月4日から11月17日までが「福祉人材確保重点実施期間」と設定されており、宮崎県内でもこれにちなんだ様々な行事が予定されています(詳細はこちらをご覧下さい)

老健施設で介護の仕事に携わる私達にとって、大切な「介護の日」。利用者の皆様への感謝の気持ちを新たにし、日々の業務を振り返り、より良いケアにつなげる一日にしたいと思います。

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