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災害対策研修会開きました

 

DSC01860.JPG(社)宮崎県老人保健施設協会総務委員会と事務長会は218日、宮崎市の宮崎観光ホテルで災害対策研修会を開きました。県内の会員施設などから100人が参加し、高齢者施設における災害対策について学びました。

 

DSC01851.JPG 研修会ではまず、実際に東日本大震災の被災地に派遣され、活動を行った会員施設の職員からの報告がありました。メディケア盛年館の古小路初美さん、みずほの森山貴弘さん、ひむか苑の野村二朗さんがそれぞれ体験談を語りました(上の写真)

 

 

DSC01868.JPG 続いて、社会福祉法人東北福祉会の法人本部次長で、認定特定非営利活動法人災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバード宮城支部で活躍されている野田毅(のだ たかし)さん(上の写真)を講師に招き、「災害時における高齢者福祉施設の役割 ?地域生活支援と災害対策?」と題し、講演をしていただきました。

 講演の中で野田さんは、昨年311日に起こった東日本大震災で、沿岸部では人口の1%が、そして障害者は2%が死亡した現状に触れ、被災して学んだこととして、(1)広域連携の必要性、(2)施設の意識転換、(3)福祉避難所としての機能、(4)避難所のあり方、(5)サポートセンターの機能、の5点を上げ、実際の活動の様子などを紹介されました。

 それぞれの老健施設で災害への備えを強化する上で、大変有意義な研修会となり、参加者は熱心に聞き入っていました。

はるはなのみの

  「はるはなのみのかぜのさむさや」で始まるのは『早春賦』(大正2年、吉丸一昌作詞、中田 章作曲)。老健の利用者様なら、大半がご存じと思います。昭和の頃の音楽の教科書までは載っていた名曲です。

 ずっと昔の事ですが、「この『早春賦』の歌いだしの『はるはなのみのかぜのさむさや』とは、どういう意味なのか?」とちょっとした言い争いになったことがあります。ある人が「”春、花の実の、風の寒さや“じゃないのか?」と言い出したのです。「一体、何の花の実じゃろか??」と。すると、別な人が反論したのです。「違うが!”春はナァ、ノミのォ、風の寒さやァ“じゃないかと思うとよ」と。たしかに、ノミにとって寒風はさぞかしこたえることでしょうけど・・・(-_-;)。もちろん正しくは、「春は、名のみの、風の、寒さや」。文語調の歌詞は、漢字もままならぬ子供たちにとって、しばしば誤解と論争のタネとなっていました。しかしながら、この歌詞は推敲(すいこう)を重ね、一つ一つの言葉を織り上げて、春にはまだ早い里の風景を実に美しく描いている、と今になってしみじみと胸を打たれる思いです。

「立春が過ぎて、暦の上は春ということになっているのだが、それは全く名ばかりのことで、吹き付ける冷たい北風が身に染みることだよ。谷間に住むウグイス達も、あの”ホーホケキョ”という美声を山里に響き渡らせたくてうずうずしているのだろうが、『こんなに寒かったらまだ出番じゃないようだね』と声も立てずにじっとしているよ」というのが1番の歌詞の意味でしょうか。だけど、こんなにぐちぐちと言うよりも、「春は名のみの風の寒さや 谷の鶯歌は思えど 時にあらずと声も立てず 時にあらずと 声も立てず」と言葉を整え、8分の6拍子のメロディーに乗せた方が、心にスーッとしみてきます。吉丸一昌という詩人、そして、中田章という作曲家、素晴らしい日本の歌をこの世に残してくれた、とありがたい気持ちで一杯です。

この『早春賦』、2番になると「こおりとけさりあしはつのぐむ」(冬の間張っていた氷がすっかり融解し、”葦”という植物が角のように芽を出して来たことだよ)、さらに「さては時ぞと思うあやにく」(さあ、いよいよ芽吹きの時を迎えた、と思ったものの残念なことに)と続きます。「”“がどうしたというのか?」だとか、「”あや肉“とはどんな肉か」と、やはり疑問に思いはしたのですが、子供の頃にはとにかく耳で覚えたままに、「あしはつのぐむー」とか、「おもうあやにくー」とやっていました。

 一方、今のヒットソングの歌詞は、ほとんど全てが口語体。言文一致運動を進めた二葉亭四迷が、もし時代を超えて今にやって来て、現代の「名曲」を聴いたらどう思うだろうか、「あの頃の未来に、僕らは立っているのかなー♪」と口ずさむだろうか、と興味あるところです。それはともかく、『早春賦』に見られるような文語体による歌は、わかりにくい部分があるかもしれないけれども、それが理解できるようになると、却ってその素晴らしさがわかるのではないか?と考えます。

 立春が過ぎ、暦の上では春なのですが、相変わらず寒い日が続いています。「春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる胸の思いを いかにせよとのこの頃か いかにせよとのこの頃か」(もし「暦の上は春になっている」という情報を耳にしなかったら、心がときめくこともなかったろうに、それを聞いてしまったものだから、本当の春の訪れが心待ちでならなくなってしまったよ。ああ、この抑えられない胸躍る気持ちを一体どうしたらいいというのだろうか)と、『早春賦』を歌いながら、この名曲の素晴らしさを堪能するとともに、暖かい春の日差しが注ぎ始める始める日の訪れを待ちたいと思います。

インフル注意報発令!!

  126日、今年初のインフルエンザ注意報が宮崎県より発令されました。今後4週間以内に大流行する可能性が高く、手洗いやマスク着用などの徹底を呼びかけています。

 また同日、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が大流行する疑いがあるとして、同じく今年初の流行警報が発令されました。県健康増進課では、食事前やトイレ後の手洗い、食材の洗浄・加熱、調理器具の消毒などの徹底を呼びかけています。

 各会員施設におかれましても、より一層の感染防止の取り組み強化をお願いいたします。

講演会のご案内(宮崎キュアケアネットワーク)

宮崎キュアケアネットワーク1016日(日)の13時から16時にかけて、宮崎市の宮崎市民文化ホールで「看取りを伴う地域医療ネットワーク作り」の講演会を開きます。

 講師に佐久総合病院地域ケア科医長の北澤彰浩先生をお招きし、基調講演やパネルディスカッションを通じて、「看取りのあり方」を共有するとともに、地域住民が安心して最期を迎えられる環境作りができるネットワーク作りについて考えていきます。

 参加費は無料。医療・介護に従事する人はもちろん、どなたでも受講できます。くわしくはこちらをご覧ください。

今日も雨です。

今日も雨模様です。

県内各地で土砂災害や河川の氾らんなどが続いており、

予断を許さない状況です。

正確な情報を早めに入手し、迅速な対応を心がけましょう。

通所サービスの送迎時や、訪問時の行き帰りはもとより、

そして、通勤、帰宅等の運転の際も十分気をつけましょう。

災害情報関連リンク集

宮崎県の災害情報に関するリンクです。

本日も県内各地に各種警報・注意報が出ています。

テレビやラジオ等による情報もチェックしながら、

対応に当たりましょう。

 〔宮崎県防災気象情報〕

http://miyazaki.bosai.info/ 

〔気象庁/気象警報・注意報:宮崎県〕

http://www.jma.go.jp/jp/warn/351_table.html

〔宮崎県河川国道事務所/道路規制情報〕

http://roadi.pref.miyazaki.lg.jp/roadinfo/public/index.htm

〔宮崎県河川国道事務所/河川ライブ映像(大淀川・小丸川)〕

http://www.miyazaki-live.jp/kasen/

〔国土交通省/九州地方レーダー雨量〕

http://www.river.go.jp/89.html

〔宮崎県の雨量・河川水位観測情報〕

http://kasen.pref.miyazaki.jp/

ハインリッヒの法則

 「1件の事故(アクシデント)が起きるまでには、29件の出来事(インシデント)と、さらに300件の異常(イレギュラリティー)がある」というのが、「ハインリッヒの法則」です。様々な事態への対策が講じられ、「絶対に安全」と言われた原子力発電所でしたが、自然災害の猛威の前にはなすすべもなく、今なお予断を許さない状態が続いています。

 「事故は絶対に起こりません!」とは、原発のみならず、他のいかなる事についても言えるものではありません。「絶対」は絶対にない!。必ず何らかの危険が潜んでいるものだ、と痛感しています。

 老健施設においても、同じ事が言えると思います。どこの施設においても、リスクマネジメントへの取り組みが行われていると思いますが、「“事故は絶対に起こらない”ということは絶対にない」と肝に銘じなければならない、と思いました。

 そのためにも、ハインリッヒの唱える「300件の異常」に最大限の注意を払わなければなりません。事故に至らなかった「ちょっとしたこと」を見過ごすことなく、「この事は油断すると大事故につながるかも!?」と、「異常」が「出来事」、そして、「出来事」が「事故」につながってしまわないよう、日頃から高感度のアンテナを張り巡らせておく必要があります。「ひやり・はっと報告書」は書けば終わりではなく、報告書が書かれてからが大切です。今一度、見直し、振り返りをする必要があると思う今日この頃です。

支援物質を贈りました(神楽苑)

 西臼杵郡高千穂町の医療法人和敬会 介護老人保健施設神楽苑(植松伶子施設長)は5月21日、岩手県大船渡市の災害対策本部に、支援物資として下着を贈りました。

 これは、同法人の看護師が災害医療派遣チームの一員として現地で一週間活動し、現場の声を持ち帰ったのを受けて行われたもの。

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 今回、同苑が贈ったのは、男性パンツLL(30枚)・男性TシャツLL(8枚)・男性シャツLL(2枚)・女性下着袖なし(3L3枚)(LL12枚)・女性下着袖ありLL(15枚)・女性ショーツ3L 2枚組(2組)・女性ショーツ2L 2枚組(13組)。これからもわかる通り、全て大きなサイズ

 「オムツはたくさんある。下着は普通のサイズのものは送られてくるが、大きいサイズの下着が全然足りない!」という話を聞いた植松施設長、「大きなサイズの人が、無理矢理小さなものを着せられたらたまらないだろう」と、支援を決意。枚数がばらばらなのは、「とにかく町内で入手可能なものを全て取り寄せたから」だそうです。

 同法人では今後、精神保健福祉士も派遣する予定で、「被災者の方々が今何に困っているか?必要な援助は?物資は?」という生の声を聞きながら、物心両面からの支援を続けていく方針とのことです。

 

第8回研究大会を開催しました。

 

 (社)宮崎県老人保健施設協会(大野和男会長)は3月18日、宮崎市の宮崎観光ホテルで、第8回の研究大会を開催しました。県内40の会員施設から320人の参加があり、講演や研究発表を通じて、情報の交換や問題意識の共有をはかり、すべての高齢者が生き生きと暮らせる社会の実現のために、一層の取り組みを強化していくことの重要性を再認識しました。

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 開催に当たっては、東北関東大震災の被害の甚大さに鑑み、開催を懸念する声もありましたが、当県においては、昨年の口蹄疫被害、そして今年の鳥インフルエンザに続き、新燃岳噴火と続いており、そのたびに全国の方々から励ましやご支援をいただいて来た経緯がありました。挨拶に立った大野会長は、「やめた方がいいのではないか、という意見もあったが、予定通りやるのが復興のためじゃないか、と開催させていただくことにしました。頑張ってやりましょう!」と呼びかけました。なお、この日、会場では震災の被害者を悼んで、黙祷がささげられました。

 開会宣言に続き、福岡県の「大野城まどかぴあ」館長、林田スマさんに、『地域で支える、地域で生きる、共に輝くまちづくり』と銘打って記念講演をしていただきました。林田さんは、元RKB毎日放送のアナウンサーで、現在はフリーのアナウンサーとしてテレビやラジオへの出演や講演活動を行いながら、筑紫女学園大学の非常勤講師も勤めておられます。その、とても忙しいスケジュールの合間をぬって、宮崎まで講演に来て下さいました。

 「言葉は消しゴムが使えません」と林田さん。自らの経験に触れながら、「言葉には温度差があり、人を冷たくもすれば、暖かくもする」。

 

DSCN0983sizedown.JPG また、柳田邦男さんが唱えられた「2.5人称の関係」を紹介。「全くの他人(三人称)では、相手の痛さに無関心。家族(二人称)では涙が出たり、うろたえたりしてどうにもならない。そこで、2.5人称の立場で、冷静さをもってきちんと対応でき、よかったときに、”よかったね”と言える関係が大事」と教えて下さいました。

 さらに、利用者様との間だけでなく、職員間でも情緒の共有をすることが大事だと説明。「言葉はビタミンより効く。精神安定剤にもなれば、武器にもなる。大事なのは情緒の共有があるかどうかだ。思っているだけじゃなく、言葉をかけて欲しい」と、呼びかけ、参加者は何度もうなずいて耳を傾けていました。

 私たちが何気なく発している言葉の重み、言葉の温度、言葉の裏表‥。それらを今一度考え直す、とても貴重な講演となりました。

 続いて行われた研究発表では、32の演題が、4つの分科会で発表されました。〔看護・介護部門1〕、〔看護・介護部門2〕、〔在宅支援・支援相談・栄養/給食部門〕、〔リハビリテーション・看護・介護部門〕のそれぞれで、熱心な質疑応答が交わされました。

 それぞれの職場で抱える問題や悩みを、スタッフが共同でどうやって解決していったか。ご利用者様が心身共に元気になっていただくために、どのような取り組み、工夫をしていったか、等々、いずれの発表も、他の老健施設でも参考になるもので、参加者からは、自らの施設の問題を踏まえた、現実的な質問も多く出され、実際的な情報交換が各会場で繰り広げられました。

  最後に行われたレクレーション研究発表では、それぞれの施設で、日頃利用者様に感動と喜びを与えようと実践している事例について、5施設、総勢32人が実演を交えて紹介。参加者から高い関心が寄せられました。

  日頃やそれぞれの施設での業務に追われ、他の老健のスタッフと交流する事が少ない現状の中で、この日の大会では、会場の内外で施設を超えた情報交換、交流が深まりました。今回大会テーマは、「地域ケアの中核をなす老健施設へ ?人と人を結ぶ?」。6時間という長丁場でしたが、その時間と空間を共にした320人。施設と施設、そして、人と人との結びつきが一層深まった大会となりました。

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