Over confidence is the worst enemy(油断大敵)

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 当然のことながら、自然災害は津波だけではありません。様々な災害、そして被害の状況をテレビ等で報じられる、その多さと甚大さを知らされます。そして「命を守る行動」について、常日頃から考え、備えておかなければならないと痛感します。

 老健施設に勤める者にとって、「リスク管理」は最重要事項の一つと言えます。しかし、その「リスク」は一つではありません。様々な場面で、様々なリスクがあることを常に意識して行動しなければなりません。それでもなお、予測や想像が困難な事象が発生することがあります。ですから、「これで絶対に安心!」という事はありえず、またそう思う気持ちの中にこそ、リスクは潜んでいるのではないでしょうか。

 宮崎市内で見かけた写真のような表示板を前に、そのような事を考えました。

霜月になりました

 気が付けば11月。「霜月」と呼ぶ通り、さすがに朝晩冷え込んできましたが、南の海では台風29号が西へ向かっています。なお、日本に一番遅く上陸した台風は平成2年の台風28号で、1130日に上陸したと言いますから、まだまだ油断はできないようです。

 ともかく平成25年、2013年もあと2か月となってしまいました。本当に早いものです。「速い」と表した方がいいんじゃないかと思うくらいです。

 そして11月と言えば、「第14回九州ブロック介護老人保健施設大会inみやざき」1114日(木)と15日(金)の両日にわたって、宮崎市の宮崎観光ホテルで開催いたします。おかげをもちまして、800名ほどの参加予定者となりました。関係者一同、充実した大会になるよう、ラストスパートで準備に当たっています。

 参加者、そして演題発表者の皆様のもとには、大会プログラムが届いている頃ではないかと存じます。お目通しのほど、よろしくお願いいたします。

噴飯もの

 マスコミ各社が報じ、記憶に新しい方も多いかと思いますが、「流れに棹さす」、「役不足」、「気が置けない」などといった慣用表現を誤って用いる人が増えているのだそうです。925日付けの「慣用表現の誤答目立つ」という見出しの日本経済新聞の記事には、「会話に支障も」というサブ見出しが立っていました。

 これは文化庁が925日に発表した2012年度の国語に関する世論調査の結果に関する内容。それによると、「傾向に乗ってある事柄の勢いを増すような行為」に用いる”流れに棹さす”を「傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為」という正反対の意味に使う人の割合が2.5倍以上もいたのだそうです。同じように、「役不足(本人の力量に対して役目が軽すぎること)」、「気が置けない(相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい)」なども、逆の意味に使う人の方が多いという結果が示されており、なるほどこれでは会話に少なからぬ支障を来しかねないと思いました。

 そういう慣用表現の一つに「噴飯もの」も取り上げられていました。本来の意味は「おかしくてたまらないこと」。つまり、我慢できずに口の中のご飯を噴き出してしまうくらいおかしい、ということですが、これを「腹立たしくて仕方がないこと」、つまり怒髪天を衝く(注:頭髪の逆立った、ものすごい怒りの形相。「怒髪天に達す」は誤り)ほど腹が立って、口の中の食べ物を噴き出しながらどなりちらす、という正反対の意味に用いる人の割合が倍以上いたとのことです。

 食事中の人がこのニュースに触れて、おかしくて噴き出すか、あるいは怒りのあまり噴き出すか、それはともかく、食事中に口から食べ物が出てくるという現象自体、正常な咀嚼および嚥下の流れとは正反対であることに疑う余地はありません。そして私たち老健施設に勤める者にとって、この現象には最大限の注意、そして対応が必要です。なぜならば、誤嚥性肺炎、さらには窒息のリスクに直結するからです。

 この記事が出る4日前の921日当協会支援相談員研究部会が開いた全体会(研修会)で、潤和リハビリテーション振興財団潤和会記念病院リハビリテーション歯科の歯科医師、清山美恵先生に、経口摂取と口腔ケアについて講演をしていただきました。その中で清山先生が摂食・嚥下障害に関して、このように言われていたのです。

「(摂食・嚥下障害の)更なる問題点は、胃の内容物が逆流することです。胃の中からもどしてきて、それが口から外に出てくれる力があればいいのですが、それができずにそのまま飲み込んで、それが気管に入り、更に肺に入る、これも誤嚥の一つです。運の悪い事に胃の中は非常に酸性度が高いので、肺に入っても酸性の状態になっています。それだけだったら抗生剤で治せばいいのですが、困るのはそれがのどで詰まってしまった場合です。食道を逆流したものが気管の中に入ってくれば肺炎で済みますが、気管をふさいでしまったら窒息です。抗生剤うんぬんの問題ではなく、死ぬんです」(参照:当協会10月1日付けブログ:http://www.miyazaki-roken.jp/blog/2013/10/2-8.html)・・・。

 喜怒哀楽、様々な感情が交錯するのが人間の性ですが、食事中に誤嚥、そして噴飯につながるような感情の乱れを招くことは、生命の維持が第一義であるところの食事が、逆に生命の維持を危ぶませることにつながりかねません。ですからこの場合、おかしくて「噴飯」、はたまた怒って「噴飯」、どちらもNGです。

 落ち着いて食事が摂れるよう、環境設定には十分配慮するとともに、咀嚼・嚥下が安全に行えているかを確認しながらケアにあたらなければならないという思った記事でした。

発表データ提出締切日です(九州大会)

 1114日(木)、15日(金)に開催します「第14回九州ブロック介護老人保健施設大会inみやざき」。ついにあと2週間となりました。発表を予定されている演者の皆様におかれましては、準備のほどはいかがでしょうか。

 発表データの提出は1031日(木)必着です。提出がまだお済みでない方は、お急ぎお手続き方お願いいたします。

目標変えず、方法変える

 「私の課長時代」は、日本経済新聞が毎週火曜日に連載している記事で、色々な企業や団体のトップで活躍中の人が、かつて課長クラスで働いていた頃を振り返り、その時に得た体験や教訓を語っているものです。現在はそれぞれの経営者として辣腕(らつわん)を

ふるっている人が、若かりし頃に色々な失敗や葛藤を繰り返しながらも、それらを乗り越えて成功した事例が紹介されていて、毎回楽しみに読み、そして学んでいる記事です。

 1022日の「私の課長時代」は、横川電機の社長、西島剛志さんの後編(下)。技術部の課長だった西島さんが米国企業との共同開発の窓口となり、仕事をする中で、部下から「納期に間に合わないかもしれない」と相談を受けた時「諦めるな」と叱ったそうです。「諦めれば、積み重ねてきたことが一瞬でゼロになってしまう」と。それに続いて西島さんは「『なんとかなる』という根拠を見つけ、根拠が間違っていないと思えばあきらめない。方法を変えることは構いませんが、目標や目的を変えてはいけません」と述べておられました。

 これを読んだとき、「業種が違っても、これは私たちの仕事でも同じことが言える」と思いました。介護保険サービスを利用される方はその利用にあたってもれなくケアプランが作成されます。そこにはご本人やご家族の意向を汲むとともに、心身の状態等を勘案し、各専門職がそれぞれの立場から出し合った意見や情報を踏まえた「目標(短期・長期)」が明記されます。そしてその目標達成のための具体策を盛り込んだサービス計画書を作り、そのプランに基づいたケアを行っていくことで、目標を達成していきます。

 したがって、その目標達成が困難だという事態に直面したとき、まずは「『なんとかなる』という根拠」を見つけることが重要だと思います。そしてその根拠が間違っていなければ、方法を変えることで目標達成を目指すべきだと。そうではなく、「この目標は達成できそうにないから、違う目標に変えましょう」と、安易に目標を変えて方法は変えない、というのでは本末転倒なのではないでしょうか。

 もちろん、モニタリングや担当者会議を行い、利用者や家族、そして関係スタッフと十分な話し合いを重ねた上で、「『なんとかなる』という根拠」が見つからなければ、目標を修正していくことはありますし、逆に見事目標が達成できた場合は、次なる目標を立てていくこととなります。

 西島さんはこうも言われています「どんな仕事にも価値があり、面白くない仕事はないということです。面白さは自分の取り組む姿勢によって変わります。内容で情熱を萎えさせるのはよくない」。老健施設に勤めている者にとって恵まれているのは、私たちがケアをする利用者様の数だけ目標があるということです。そして「利用者様の目標を達成することが私たちの目標」と言えます。その私たちの目標を変える事、すなわち「利用者様の目標を達成しないようにする」などということはできません。目標を変えることなく、方法を変えてみる、そして取り組む姿勢を変えてみる。そして目標を達成する・・・。かくありたいと思った記事でした。

「大会プログラム・抄録集」できました

 いよいよ1114日(木)、15日(金)に迫った「第14回九州ブロック介護老人保健施設大会inみやざき」。その「大会プログラム・抄録集」が出来上がりました。

 

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(※↑表紙と裏表紙のみの写真ですが、中身もちゃんと出来上がっています)
 参加を予定されている老健施設へは、10月末(もしくは11月頭)にはお届けする予定です。事前に当日のスケジュール確認や演題の内容把握等々にご活用下さるとともに、大会当日にはお忘れなくご持参下さいますようお願いいたします。

台風27号接近中

 台風27号(フランシスコ)はこれから宮崎県に最接近するものと予測されています。情報を迅速・正確に入手して備えましょう。

気象庁台風情報(http://www.jma.go.jp/jp/typh/)

国土交通省防災情報(http://www.river.go.jp/nrpc0302gDisp.do?areaCode=89)

宮崎河川国道事務所(http://www.qsr.mlit.go.jp/miyazaki/)

MRT宮崎放送警報・注意報(http://mrt.jp/weather/keiho/)

宮崎県災害関連情報(http://www.pref.miyazaki.lg.jp/index/category/03_saigaijokyo.html)

宮崎県の雨量・河川水位観測情報(http://kasen.pref.miyazaki.jp/)

宮崎県雨量・河川水位観測情報(http://kasen.pref.miyazaki.jp/)

市民公開講座「医す者として」のお知らせ

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 1114日(木)1510分から1730分にかけて、宮崎市の宮崎観光ホテルで、「第14回九州ブロック介護老人保健施設大会in宮崎」の中の市民公開講座として、長野県の佐久総合病院映画部農村医療の映像記録保存会の若槻健一代表による基調講演と、映画「医(いや)す者として」の上映を行います。この公開講座はどなたでも無料で参加できます。お問い合わせは大会事務局である公益社団法人宮崎県老人保健施設協会(電話:0985-47-3941)までお願いいたします。

 ご興味にある方は映画の公式サイト(http://iyasu-mono.com/)もご参照ください。

 なお、会員施設におかれましては、この市民公開講座用のPDFFファイル用意していますので、こちらからダウンロードしていただき、配布・貼付等により宣伝下さいますよう併せてお願い申し上げます。

発表データ提出31日までです(九州大会)

 1114日(木)、15日(金)に開催します「第14回九州ブロック介護老人保健施設大会inみやざき」。いよいよあと3週間となりました。発表を予定されている演者の皆様におかれましては、練習に余念がないところかと存じます。

 発表データの提出は1031日(木)必着となっています。こちらの「分科会(口演)演者の皆様へのご案内」を今一度ご覧の上、データの作成・提出方お願い申し上げます。

美しい宮崎

 さる1015日(火)、夕雲の美しさに思わず見入ったり、写真を撮ったりされたかたも少なくないのではないでしょうか。

 

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 ↑まずは西の空。白くて薄い雲が広がっていて、思わずシャッターを切ったのでした。その直後、東の空を振り返ると?(o)/!

 

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 ↑東の空です。なんだかドライアイスでスモークを演出したような雲から月がのぼってきました。良く見ると右下には虹が出ていました。西と東でこうも違うのか!と感動しながら車を走らせること約10分。西の空はさらにすごいことになっていました。

 

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 ↑「地平線」、「水平線」と言うように、「雲平線」とでも言えばいいのでしょうか。それがはるか西の空にすーっとあって、そこからバラ色雲が広がって来ていたのです。思わず車を停め、シャッターを切ったのでした。

 風光明媚(ふうこうめいび)、花鳥風月(かちょうふうげつ)、山紫水明(さんしすいめい)・・・。宮崎県は本当に自然に恵まれた所だと思いました。この豊かな自然、美しい風景、ずっと大切にしていきたいものです。

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