協会活動報告

「高齢者施設での看取り」学びました(看・介部会:その7)

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 「それでは『どうやって普通に暮らすのか?』というのを見ていただきたいと思います」と、認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎(HHM)の市原美穂理事長は、一旦話しを区切り、スクリーンにビデオを流しました。

 これはNHKの福祉情報番組「ハートネットTV」で201366日に放送された「最期の日まで宮崎・ホームホスピスの日々」。「かあさんの家」で暮らす入居者とその家族、そして穏やかな最期を過ごしてもらおうと昼夜を問わず奮闘する市原理事長やスタッフに密着した番組。「人はどんな最期を迎えることが幸せなのか?」という視点から看取りのあり方やその意味を見つめ直した内容で、市原理事長や「かあさんの家」の実際の取り組みの様子がよくわかる、大変素晴らしい番組です。

 この番組の概要はNHK福祉ポータルネットhttp://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-06/06.html)に取り上げられており、さらに詳しい内容は「番組まるごとテキスト」(http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/summary/2013-06/06.html)で紹介されていますので、是非ご覧下さい。

 また、ホームホスピス宮崎のブログ「ぱりおん」http://blog.canpan.info/hhmiyazaki/)では、ホームホスピス宮崎の日々の取り組みの様子が逐次紹介されていますので、併せてご参照下さい。

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 続いて市原理事長は「尊厳とは」というスライドを用い、「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大限の尊重を必要とする」とうたった日本国憲法第十三条を示して、「尊厳死の問題、子供の貧困の問題などの問題が世界中で起きていて、『個人を尊重される』ということは努力していかないとむずかしい時代になっていると思います。私は『その人がその人らしくあること』が尊厳だと思います。それは普通の生活を送る中で、平凡だけど、共に暮らす人がお互いに喜びや辛さもみんなで分かち合って、気遣い合って暮らすことだと思います」と言い添えました。

 このような考えに基づき、「かあさんの家」で普通の、そして尊厳を保たれた暮らしをしながら、最後を看取った入居者3人の事例が紹介されました。最初は脳死と判定され、「死んでいるのと同じです」と言われたものの、「母はわかっています。月の砂漠を聴かせると涙が出ます」という娘の気持ちをくんで「何も分からないのではない。一人の人としてかかわること」という共通認識のもとでケアに当たった事例。次に、「人工透析をしなければ、あと数ヶ月だろう」と説明を受けたものの、本人も家族も透析を受けず、延命治療も希望しないことを確認し、「病気(腎不全)は治らず、障害はあるけど、普通に暮らしたい、自分でトイレに行きたい」という要望に応じ、排泄の援助や食事の工夫、感染症予防の徹底を行いながら、22ヶ月の間普通の暮らしを送り、穏やかに息を引き取った方の事例。そして最後は県南から入居された末期の肝臓がんの方。強い帰宅願望を訴えられた際に、「一期一会、この時を逃してはいけない。『計画をしましょうね』などとやっていては、この人は間に合わない」とすぐに家族に連絡をし、看護師同伴で帰宅を実行、最後は家族に見守られながら息を引き取った事例でした。

 これらの事例の中で市原理事長は、介護の力、介護の工夫が重要であることを強調。それぞれの人の人生に物語があり、どんな事があって、どんなふうに輝いていたのかを聞き、それを踏まえた介護をしていくことが大事であるという市原理事長の話すひとことひとことを、参加者は真剣な表情で聞いていました。

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(つづく)

「高齢者施設での看取り」学びました(看・介部会:その6)

 このように、看取りを取り巻く現状や将来的な課題を説明した後、市原理事長は宮崎市内に4箇所あり、自ら管理者を務める「かあさんの」の事例を紹介しました。

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 「かあさんの家」は介護保険制度には該当しない「在宅」。「自宅で一人で暮らせなくなった」、「家で介護する人がいない」、「医療の依存度が高くて、病院でも施設でも看られない」など、どんな状況や条件の人でも、どんな病気の人でも断らず、短期でも泊まりだけでも、また食事だけでも利用できるよう、制度の枠を超えて対応できるようにするとともに、住み慣れた地域や家にできるだけ近い環境ですごしてもらいたいというもので、言わば「自宅ではないもう一つの家」。

 「一人で自立して暮らせなくなったら、できるだけ環境の変化がない所に住み替える」という「リロケーション(RELOCATION):住み替えること」によって住居環境の連続性を重視する「かあさんの家」。具体的な仕組みとしては、「ケア付きの下宿屋さん、ルームシェアして暮らす」、「『家』・・・在宅医療と在宅介護サービスを使う(外付けで他事業所とチームケア)」、「『気配で感じる空間』:ナースコールは無く、音や気配がするとスタッフが対応する」・・・などがあることがスライドに示されました。「”一人暮らし”から”とも暮らし”へ」という考えに基づき10年前に空いている民家を借りてスタート。共同利用者5人が「ちょうどいい気配を感じて」暮らしているそうです。

 入居者がその家の主人なので、市原理事長も玄関に入る際「ごめんください」と言って靴を脱ぎ、入居者は「いらっしゃい」と迎え、「気をつけてお帰り」と見送るとのこと。入居者やスタッフが疑似家族になり、「ちょっとした庭があり、日当たりがよく、人が住んでいた住宅」という「普通の家の環境」で「普通に暮らす」ことで、それまで問題行動があった方も入居して2週間もすると落ち着かれるとのことでした。

 そして、「どこで」、「どのように」、「誰に看取ってもらいたい」という3つのキーワードのもと、「かあさんの家」は「最後まで普通に暮らすこと」を支える「かあさんの家」で、「朝起きて顔を洗い、食事をする」、「気持ち良く排泄をして、ゆっくりお風呂に入り、安心して眠る」など、入居者(病気はあっても”病人”ではなく”生活する人”)が、普通の生活を送っている様子がスライドで紹介されました。

 「かあさんの家」の入居者の平均要介護度は4.6。「食べることは生きる意欲を引き出す」として「高齢者ソフト食」を導入。みんなで楽しく食卓を囲んでいる様子に、参加者は釘付けになりました。このほか「日常の生活を整えることが大事」として、口腔ケアを継続することで誤嚥性肺炎による熱発が減少し、居室のにおいがしなくなったり、それぞれの入居者に応じた排泄ケアを実施することでオムツの使用量が半分になった事が紹介されたほか、生活の中でリハビリに取り組むために寝たきりにせずに普通の椅子に座ってもらったり、なるべく眠剤を使わない睡眠のケアを行っている、などといった説明を、参加者はメモを取るなどして聞き入っていました。

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(つづく)

「高齢者施設での看取り」学びました(看・介部会:その5)

  

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 開口一番、「『人生の幕を閉じるとき、どこで、どのように、誰に看取ってもらいたいか?』皆さんも自分のこととして考えてみて下さい」と市原理事長は参加者に問いかけました。そして「『住み慣れた自宅で過ごしたい』、『最後まで口から食べたい』、『延命治療はせず、自然に生を全うしたい』、『家族に看取ってもらいたい』と皆さんだいたいおっしゃいます。だけど今の社会はそれがなかなかそうはいかない現状です」として次の点を指摘しました。

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【最後まで家で暮らしたい・・・、家で看取ってやりたいけど・・・】

〇急性期病院は→治療の対象でなければ入院できない。高齢の場合、がんの治療はできても、環境の変化でADLが低下してしまい、家に帰れない。

〇緩和ケア病棟は→がんとエイズに限られ、高齢でがんになり、認知症があると入院の優先順位が下がる。

〇介護施設は→年齢や障害の程度に限度(介護度)。医療的な依存度が高いと入居条件に合わないと敬遠される。

〇自宅は→老老介護や一人暮らしが増えていて、介護力が弱くなっている。

〇家族は→看取ってやりたいが、遠方に暮らしている。別世帯で、昼間は仕事で介護できない。看取りの経験がなく、何かあった時不安。

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 日本の人口構造の変化をスライドに示しながら、1人の高齢者を2.6人で支えている現在社会構造は、少子高齢化が一層進行すると2060年には1人の高齢者を1.2人で支えるようになると想定されていると説明。その上で今はほぼ9割の人が病院などで亡くなっている現状に触れるとともに、超高齢社会で今後亡くなる人が増えることなどをスライドに示しながら、「『私たちはどこで亡くなるのか?』という時代に入っています」と述べ、介護施設などの充実が必要だとしました。

 このようなことから、「『病院でなければ死んじゃいけないのか?病院でなければ死ねないのか?』と思っている人も増えています」と説明した市原理事長は、そのもう一つの背景として、「老化に伴って自然に亡くなる方のモデルが身近になくなった」ことをあげました。「『病院じゃないと心配だ』という人がいます。『栄養がない状態になったら心配だ』とおっしゃ方がいます。だけど亡くなるとき、栄養は無くなります。死ぬときは栄養を吸収できない身体になっていきます。そういうモデルが身近にないために、病院で亡くなることが一般化してしまっています。『家で看取ってやりたい』と思っていても、いざ急変すると救急車を呼びます。それは『ともかく命を助けて下さい』とお願いすることです。そうすると本人が『最後まで家で暮らしたい、延命治療はしたくない』と思っていても、病院で最後を迎える可能性が高くなります」と、”どういうプロセスをたどって死に至るか?”がわからないことから来る不安が、「最後まで家で暮らしたい」、「家で看取ってやりたい」という希望があるにもかかわらず、病院で最後を迎えることにつながっていると指摘した市原理事長は、さらに「これは家族だけでなく、施設の若い職員にも言えます」と述べ、人が亡くなるプロセスを前もって理解しておくとともに、本人に「最後をどうしたいのか?」と意思を確認しておくことが、本人や家族の想いに沿った看取りケアにつながることを強調しました。

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(つづく)

「高齢者施設での看取り」学びました(看・介部会:その4)

 看護・介護研究部会主催の「高齢者施設での看取り」研修会。症例報告に続いて、認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎(HHMの市原美穂理事長による講演「高齢者の看取り・尊厳死とは …ホームホスピスかあさんの家の実践から…」がありました。

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 市原理事長は昭和62年、ご主人が宮崎市中村東に開業された「いちはら医院」で、医療現場の裏方として携わっておられます。平成10年にホームホスピス宮崎設立に参画。同14年に特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎の理事長に就任、同16年に「ホームホスピスかあさんの家」を開設、現在宮崎市内に4箇所ある「かあさんの家」の管理者を務めておられます。

 著書にはその体験などをつづった共著「病院から家に帰るとき読む本」(図書出版木星舎・編著)、そして「ホームホスピスかあさんの家のつくり方」(図書出版木星舎)などがあります。

 これらの功績が認められ、平成18年には「毎日介護アフラック賞(主催:毎日新聞社)」、同20年に「社会貢献賞(同:社会貢献支援財団)」、同21年に「新しい医療のかたち賞(同:医療の質・安全学会)」をそれぞれ受賞されました。

 また「宮崎をホスピスにプロジェクト」の代表や宮崎大学医学部非常勤講師なども務められている市原理事長。この日はそんな大変忙しい中を縫って講演に駆けつけて下さいました。

「患者とその家族が安心して、望む場所で望むように生の終わりを全うできるために、地域のかかりつけ医と協力して支え援助する”人と人”との関係作り(同法人旧HpHHMの目指すもの』より)」に尽力されている市原理事長の取り組みや、看取りに対する考え方が聞けるとあって、満席となった会場は熱気に包まれました。

「私が今日みなさんにお話しするのは『看取りや尊厳死をどうやったらいいか?』といった方法論やマニュアルではなく、心構えです。皆さんも自分自身のこととして考えていただけたらいいと思ってお話しします」と優しい口調で語り始めた市原理事長の講演に、参加者は引き込まれていきました。

(つづく)

「高齢者施設での看取り」学びました(看・介部会:その3)

 次の症例報告は介護老人保健施設ひむか苑の渡邉愛子さんによる「ひむか苑における『看取り』の実際」。施設の紹介、そして20124月から看取りの対応を強化する観点から算定要件と評価が見直されたターミナルケア加算の概要について触れた後、同苑でこれまでに行ってきた看取りの取り組みが報告されました。

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 同苑では平成236月に「看取り」プロジェクトチームが発足、翌244月に「看取りケアマニュアル」を作成、同5月に全職員を対象にした看取りの研修会が行われ、同10月に1例目の看取りが行われたそうです。今回の症例報告は、一人の女性入所利用者(Aさん)が永眠されるまでに実施された看取りの様子が紹介されました。

主治医から家族への「回復の見込みはないと思われる」という説明が行われ、家族の理解、納得、承諾を得た上で、同苑の看取り指針に従い本人や家族に配慮したケアが進められました。「環境」、「栄養食事」、「排泄」、「清潔」、「精神的支援」、「医療・疼痛緩和」などを盛り込んだ「看取り看護・介護計画書」を作成。徐々に状態が落ちてくる様子を克明に観察、記録し、医師がその状況を丁寧に説明。看護師も家族の不安や意向に耳を傾け、「看取りを希望される利用者、家族の支援を最後の時点まで継続することが基本であり、それを完遂する責任が施設およびその職員にはある」という考えのもと、(1)観察しやすいホールに近い個室で対応、(2)看取り期のケアプランを職員全体で共有、(3)医師、栄養士、リハスタッフ、相談員など多職種と機会あるごとに情報共有し連携をはかる、(4)家族への密な情報提供、(5)家族に正しい情報を伝えられるように記録をしっかりすること・・・などといった関わりが続けられていきました。

そして家族に見守られながらAさんは永眠。正面玄関で大勢の職員が見送る中、家族からは「本当に大満足いい人生でした」と笑顔でお礼の言葉があり、さらに後日「今度は私がここでお世話になりたいくらいです」とも言われた渡邉さん。「亡くなれば裏口からひっそりと見送られる病院と、表玄関から多くの職員に見送られる施設と、あなたはどちらがいいですか?」と会場を見渡し問いかけました。

 「看取りケアは特別なことではなく日常的なケアの延長線上にある」として、住み慣れた場所で、馴染みの職員に囲まれて尊厳と安楽を保ちながらやすらかな終末を迎えられることを目指し、職員が連携して取り組んでいるひむか苑の看取りケアの症例報告を、参加者は興味深く聞き入っていました。

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(つづく)

「高齢者施設での看取り」学びました(看・介部会:その2)

 まず「お家に帰ってみましょうか? 看取りケアの一症例を通して」と題し、社会福祉法人慶明会グループホームサンメリーの壱岐育子さんが症例発表を行いました。

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 これは平成23年と25年に1名ずつ看取りを実施している同ホームが、看取りの後に行った振り返りのカンファレンス(会議)の中で、「家につれて帰れなかった」という反省が上がり、看取り直前に帰宅支援を計画、実施した症例でした。

3回実施したカンファレンスでは、「本人の望みは何か?」を、家族の意見も取り入れながら話し合い、「家に帰りたい」とよく言われていたことや、「10年くらい家には帰っていないが、帰ってみたら色々思い出すかもしれない」という家族の意見を受け、「短時間なら大丈夫」という主治医からの外出許可も得て、自宅と入院中の妹のお見舞いに行くことを決定。介護職員2名、看護職員1名、そして家族が同行してもらい実施したとのです。自宅近く着いた際、周囲の街並みが変わっていたこともあり、「どこなのここは?」と不安げだったものの、玄関前に着くと隣の店を懐かしく思い出したそうです。

さらに入院中の妹を見舞った際には、顔を見るなり「あんたこんなところで何をしてるの?」と声を掛け、久しぶりに大声で笑って話している様子がスライドで紹介されました。姉妹で昔話に花が咲かせている様子をほほえましく感じながら「貴重な時間を共有することができた」と帰宅支援実施の手応えを説明しました。

認知症のあるその利用者は、その後家に帰った事は忘れてしまったものの、「昔はよく出前を頼んでいた」と回想されたり、友人の名前を口にして気遣ったりするといった、それまでにない変化が見られたそうです。

 そして帰宅支援実施から1か月半後、職員と家族が見守る中、その方は眠るように穏やかに息を引き取ったとのこと。家族から「自分たちでは家に連れて帰れなかった。本人もきっと満足していると思います。ここで看取ってもらったことに感謝しています」との言葉をもらった壱岐さんは、自分たちこそケアに携わらせていただいた事に感謝するとともに、「帰宅支援はその人の想いに寄り添うものであり、その人の人生の一部を共感できるもの。看取りの状態である前から個人個人の想い入れのある場所へ一緒にでかけることの必要性を実体験することができました」と帰宅支援の大切さを強調しました。

 この取り組みを契機に、現在グループホームサンメリーでは個別ケアの一環として自宅訪問や知人宅訪問、屋外レクレーションなどに積極的に取り組んでいるそうです。壱岐さんは「私達はホームを頼って来られた方々が、家庭的な雰囲気の中でその人らしく穏やかに笑顔で生活を送られることを願っています。そして今まで培ってきた認知症ケアの専門性を地域の中で生かし、グループホームが地域の活動拠点としての価値を高めていけるよう努力していきたい」と今後の抱負を語っていました。

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(つづく)

「高齢者施設での看取り」学びました(看・介部会:その1)

 (公社)宮崎県老人保健施設協会看護・介護研究部会は59日、宮崎市のJAアズム別館で研修会を開き、高齢者施設での看取りについて学びました。会員老健施設や特養、グループホームなどから120人が参加。利用者と家族が安心して、望む場所で望むように人生の終わりを全うできるためにはどのようなケアを行えばいいか、事例発表や講演を通じて学びました。

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 今年度1回目である同部会の研修会。これまでの研修会の際に実施したアンケートなどから要望の高かった「高齢者施設での看取り」をテーマにし、開催案内と参加を呼びかけたところ、会場の収容人数を大幅に上回る申し込みがあり、そのため募集を途中で締め切り、その後の参加を断らざるを得ない事態となりました。満員となった会場で、挨拶に立った同部会の上村久美子委員長(サンフローラみやざき)はその事を詫びるとともに「老健施設では在宅復帰・在宅支援、そして今回のテーマである看取りという2本の柱でやってきていますが、皆さんも色々と苦労されているところがあると思います。在宅で最期を看取るのが厳しい状況にある中、施設で看取る事が必要になってきています。私が勤務する施設でも看取りを行っていますが、『利用者や家族の思いにそった看取りができているだろうか?』と苦慮しています。皆さんの施設でもそうではないでしょうか。本日の研修会では、学ぶものがたくさんあると思いますので、それぞれの職場に持ち帰っていただき、業務に役立てていただきたいと思います」と呼びかけました。

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(↑上村委員長)

 これに続き、今年度から新しく同部会の委員となった神楽苑(高千穂町)の甲斐良太さんと、青島シルバー苑(宮崎市)の黒木政秀さんが就任の挨拶を行いました。

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(↑新委員の甲斐良太さん)

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(↑同じく新委員の黒木政秀さん)

(つづく)

看取りケア学びました(看・介部会、第一報)

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(公社)宮崎県老人保健施設協会看護・介護研究部会は59日(土)、宮崎市のJAアズム別館で「高齢者施設での看取りケア」研修会を開きました。

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 会員施設や特養、グループホーム等から120人が参加。講師に認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎(HHMの市原美穂理事長をお招きし、利用者と家族が安心して、望む場所で望むように人生の終わりを全うできるためにはどのようなケアを行えばいいか、市原代表の取り組みを通じて学びました。

 この研修会の模様は、後日レポートする予定ですのでお楽しみに。

気をつけてお越しを(看取りケア研修会)

59日(土)14時から看護・介護研究部会研修会「高齢者施設での看取りケア」が宮崎市のJAアズム別館202号で開催されます。

 この研修会では症例発表に続いて、講師に認定特定非営利活動法人ホームホスピス宮崎(HHMの市原美穂代表をお招きし、講演をしていただきます。

受講を予定されている方は、会場および開催時刻などのお間違いのないよう、気をつけてお越し下さい。

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横浜大会登録受付中

 平成2792日(水)から94日(金)にかけて、パシフィコ横浜で開催される「第26回全国介護老人保健施設大会 神奈川 in 横浜」(主催:公益社団法人全国老人保健施設協会)の事前登録(大会参加登録・演題登録・研修会・懇親会・宿泊等予約申し込み)は現在受付中です。

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 今回の大会テーマは「高齢者が輝く未来へ お洒落に!スマートな連携!」。登録・申し込みは同大会公式ホームページからのオンライン登録となっています。詳しくはこちら をご覧下さい。

 なお、登録締切は717日(金)の正午。同ホームページには「※締切日時になりますと受付サーバーは自動的に停止します」とありますので、ご注意下さい。

 締め切りまで2か月を切りました。「まだ大丈夫」と思っていたらいつのまにか締切を過ぎていた、ということのないよう、大会フェイスブックおよび大会チラシ(PDF形式)も併せてご覧いただき、早めの対応をお願いいたします。

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