協会活動報告

研修会開きました(ケアプラン部会:その2)

 はじめに明石先生が取り上げたのは、「プロフェッショナルとは?」それは「自らの専門性を言って、やれること」だそうです。これは明石先生がいろいろな所で開くセミナーの最初で言われることだそうで、「施設ケアマネージャーの専門技術は何だ?どんな技術を使っているのか?それが説明できればプロだと言える。しかしなかなか言えない。”傾聴””共感”、”受容”という技術をやっているか?どのようにやるか?と聞かれたときに説明できないと、知らないのと同じ。言って、やれるのが専門職です」と付け加えました。

 続いて、「施設におけるケアマネジメントの意義」について。これまでの施設ケアは「業務本位、職員主導」だったと指摘。つまり、業務を優先し、効率化・合理化をはかり、安全第一に務め、ADL第一主義だったとのこと。

 これに対して、本来の施設ケアは「利用者本位、QOL向上が優先」。つまり(1)利用者のQOLの向上、(2)ノーマライゼーションの実践、(3)自己決定の支援、(4)根拠に基づいたケアなど、”アセスメントから導かれた、ケアプランに沿って行われるケア”であり、「いかにノーマライゼーションを実践できるか」、「いかに利用者に喜んでもらえるか」「いかにその人らしい生活・人生を送ってもらえるか」といった内容になるのだと説明がありました。

 この一例として、大型の施設に入所された、認知症のある方の話が紹介されましたそれは次のような内容です。

 「皆さんにとって安心できる場所はどこですか。大型施設に入った認知症のある方で、『家に帰りたい』と言われる人がいます。これは”安心できる場所が欲しい”という心理からそのように言われるのです。ここがどこなのか?なぜここにいるのか?それがわからないからなのです。このことが理解できると、ケアプランも『安心できる場所を提供するためのケアプラン』に変わってきます。

それを『帰宅願望』と一言で片付けられたらたまりません。周辺症状を落ち着かせるためのケアプランだと、『”帰りたい”とおっしゃる。不穏になる』という課題がでてきて、目標設定は「”帰りたい”と言わなくなる」などとなり、何年も続くケアの内容も『声掛けをする』などとなって、これでは状態も変わりません。

 そうではなく、『利用者が安全、安心な場所を提供する』という課題が出てきて、目標設定が『利用者が安心して生活できている』とない、支援の方法を『16時くらいから不穏で”帰りたい”とおっしゃるので、15時くらいからレクレーションのプログラムを増やしたり、職員の個別的な声掛けを増やしていく』というふうにするといいケアプランになります。」

 このような事例を踏まえ、「利用者が、施設生活の中でいかに喜びを得ながら、活き活きと生活できるのか?」、また「利用者が、施設生活でいかに人間らしく、自分らしく生き続けられるか?」ということを具体的な支援として言語化したものが施設ケアプランだということを学びました。

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そして、「アセスメントという根拠に基づいてケアプランを作り、ケアプランという根拠に基づいてあらゆる専門職が総出になって一人の人間の生活を支えるわけです。それによってその人の喜びが湧き、生活の質が高まれば、それが私たちが得る喜びであり、支えなのです。ケアマネージャーとして仕事をやっているのであれば、自分たちのやっていることの喜び、本当の充実感が得られないと疲弊していきます。方向がぶれていってしまいます」と、利用者の喜びを、施設ケアマネージャーとしての本当の喜びにしようと呼びかけました。(続く)

研修会開きました(ケアプラン部会:その1)

 (社)宮崎県老人保健施設協会ケアプラン研究部会は91日、宮崎市のJAAZMホールでリーダー研修会を開きました。県内の会員施設の他、特養、グループホームなど幅広い高齢者施設から68人が参加し、講演やグループワークなどを通じて研鑽と交流を深めました。

 開会にあたり、同部会委員の原 貴子さん(相愛苑)は、「本日は施設におけるケアマネジメントの意義や、リーダーとして果たすべき役割は何なのか、といったところがポイントです。しっかり学んでいきましょう」と挨拶しました。

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 講師には、明石(あかいし)二郎先生を大分からお招きしました。(社)大分県社会福祉士会の理事である明石先生は、高齢者福祉分野でソーシャルワーカーとして勤めた後、高校教員として5年間福祉教育の実践と児童、生徒の相談援助、スクールソーシャルワークを同県内で始めて実践されました。その後大分市の認知症ケア専門施設でソーシャルワーカーおよび副施設長として勤務。利用者本意のチームワークのある施設づくりを実践し、2年で作り上げられたそうです。現在はHealing forest –癒しの森-の代表として精力的に活動を展開中です。

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 研修会のテーマは「施設におけるケアマネジメントの必要性 ?施設生活における利用者さんのQOL向上のための取り組み?」。「今日はグループワークを中心に進めて、施設におけるケアマネジメントとは何なのか、一緒に確認していく作業ができたらいいと思います。今、施設ケアマネージャーが抱える悩みとして、文字と現場が、システムと現場がかみ合っていない状況が起きているのではないかと思います。そんな中で、ケアマネージャーが疲弊し、行き詰まっているのではないでしょうか。今日はそんな悩みを解決できるような、何かきっかけになるものが届けられたらいいかな、と思います」と会場を見わたしながら笑顔で話し出した明石先生。それで受講者の雰囲気が一気に和らぎました。明石先生が日頃から利用者様やご家族とどのように信頼関係を築いておられるのか、その一端が垣間見られた瞬間でした。(続く)

ポスターできました(第14回九州ブロック大会)

 第14回九州ブロック介護老人保健施設大会inみやざきの大会ポスターがこのほど完成しました。宮崎の祭りを代表する夜神楽を大きくどーんと配置し、上方には県木のフェニックスと県花のハマユウの写真で南国らしさを醸し出しつつも、一方では「スキー場だってあるんです!」と、県外の方々にはちょっと意外にも思える宮崎の魅力をPRして、来県と大会への参加を呼びかける内容になっています。

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 もちろん大会テーマ「共に創ろう、老健の未来のカタチ」、そしてサブテーマ「?みんなが安心して老いる社会を目指して?」 も中央にしっかり陣取っています。また、宮崎県のマスコットキャラクター、「みやざき犬」の3匹にも登場願い宮崎県を大いに宣伝してもらっています。

 第14回九州ブロック介護老人保健施設大会inみやざきは来年、つまり平成251114日(木)と15日(金)の2日間にかけて、宮崎市の宮崎観光ホテルで開催します。みなんで大会を盛り上げていきたいと考えております。会員施設の皆様におかれましては、当協会へのますますのご理解、ご協力方賜りますようお願い申し上げます。

大会テーマ決定しました!!

 来年1114日(木)、15日(金)の両日、宮崎市の宮崎観光ホテルで開催予定の「第14回九州ブロック介護老人保健施設大会inみやざき」の大会テーマおよびサブテーマが決まりました!決定したテーマは次の通りです。

【テーマ】:「共に創ろう、老健の未来のカタチ」

【サブテーマ】:「?みんなが安心して老いる社会を目指して?」

 テーマはグリーンケア学園木花、サブテーマは慶穣塾からそれぞれお寄せいただきました。他施設からも多数のアイデアをいただき、ありがとうございました。

 大会まで1年ちょっと。現在協会事務局および総務委員会にて取り組みを始めているところです。会員施設の皆様には、今後様々な形でご協力をお願いすることになるかと思いますが、大会成功に向けて何とぞご高配賜りますようお願いいたします。

研修会開きました(リハ部会)その3

 引き続き、「老健施設におけるリハビリ」と題し、菜花園(西都市)の理学療法士、濵砂好治さんが講演しました。かつて同一法人の病院に勤務していた濵砂さん。異動で老健に勤務するようになって間もない頃、介護スタッフから「リハビリで筋力や関節可動域が改善しても、生活場面での介助状況は何も変わっていない」と言われ、少なからぬショックを受けた体験談から切り出しました。

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しかし、それが老健のリハ専門職として、「生活が改善するリハビリとは?何をすればいいのか?」と自問し、利用者様の機能面から生活面へ見方を変えていくきっかけになったのだそうです。見方を変えていくポイントは、入所者様や他職種の相談に耳を傾け、なるべく迅速に(その日のうちに)答えていく事。自分の専門外の事だと考えず、生活の一部として受け取り、その中で専門性を活かして考察・分析し、生活改善の結果を出していくことだと力説しました。また、その際には問題となっている現場に行って、実際に確認することが大事で、それが利用者様の「生活を視る力」をつけることになり、「訓練室では利用者様の生活が見えにくいが、現場で生活を視る力がつけば、生活場面として使える実際的な訓練も提供していけることになる」と付け加えると、参加者達はうなずきながら聞き入っていました。

これを踏まえて乗り移り動作や食事、車椅子に座る姿勢へのアプローチ方法、またこれらを改善するための福祉用具の活用方法など、実例を示しながら説明がありました。生活状況の改善を考える場合、その人の機能面ばかりにとらわれるのではなく、総合的に機能を活かせる生活環境も考えることが重要とのことでした。そこで必要になってくるのが介護者への理解。「残存機能を活かしていない、過度な介助にならないためには、過度な介助を行わないような状況をリハスタッフが考え、他職種が理解し、統一して行ってもらえるような取り組みをしていかなければならない」と、生活リハビリを全職種が意識して展開するために、リハスタッフの役割が大切であることを強調しました。

また、会場のPT、OT、STに対し、「技術者(専門職)ほど危ないものはない。”なんでもわかっている”という体質や過信は変化を拒み、硬直化を招くし、様々な問題が生じても、原因を自分以外に求めがちになる」と注意を喚起しました。そして、「『協働』とは相手を知り、共有すること。他職種のことをよく知って、相手に協力してもらえるような提案をしていきましょう。老健の使命は在宅復帰。そのためにも自分たちから変わっていきましょう」と参加者に呼びかけました。

研修会には若手からベテランまで、幅広い年代のリハスタッフが参加し、熱心に聞き入っていました。それぞれの老健施設でのリハビリテーションのあり方を見直す、またとない機会となりました。(終わり)

研修会開きました(リハ部会)その2

 続いて講演は家庭復帰へのポイントについて移りました。これに関して中村さんは、

1.ご家族様の評価と意識づけ

2.退所前後訪問による具体的な課題の共有と連携

3.排泄手段の確立

3つを挙げ、それぞれについて以下の通り説明を加えました。

1.ご家族の評価と意識づけについて】

 入所前に介護者の就労の有無、健康状態、介護可能な時間帯や内容、介護に対する意欲などを多角的に評価したり、入所判定会議でおおよその入所期間を決定することなどを通じて利用者様やご家族に家庭復帰を意識付けし、意味の無い入所の長期化を防ぐことができる。

2.退所前後訪問による具体的な課題の共有と連携】 

 生活環境を評価することで利用者様の生活イメージを把握したり、生活上の課題を共有でき、また居宅ケアマネージャーや在宅サービス提供者と連携しやすい。さらに家庭復帰後も往復型利用へとつなげることができる。

3.排泄手段の確立】

 家庭復帰の条件として「排泄動作の自立もしくは軽介助でできること」を挙げるご家族が多いが、特に脳卒中片麻痺で、麻痺側上肢がほとんど機能していない方の場合、トイレ動作が困難であるなど、排泄問題が解決しないために入所が長期化するケースが多い。そのため、日中・昼夜に分けて排泄手段が確立することが重要。

 

 このうち、「3.排泄手段の確立」に関して、中村さんは「下衣の上げ下げの動作におけるバランス保持が困難になりやすい」と述べ、その一因が既存のトイレ用手すりにあると指摘しました。これは、材質が硬い上に壁離れ寸法も6~8?しかなく、寄りかかりにくく、手放しで立位を保持し、下衣の上げ下げができないとのこと。この問題を解消するため、中村さん自らが考案し、商品化した支持型手すり「手すりの立人(たつじん)」が、排泄動作の自立や介助量軽減に功を奏していることを紹介しました。この「手すり立人」は、既存の手すりと異なり、壁離れを20?に広げるとともに、手すりに軟らかい素材を巻くことで握りやすく、寄りかかりやすい構造となっているもので、既に実用新案登録および商標登録済みとのことです。

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 最後に近年のリハビリテーションの考え方について言及し、日々進歩するリハビリテーションの理論や技術を、文献を収集するなどして学んでいく必要があると訴えました。(つづく) 

研修会開きました(リハ部会)その1

 (社)宮崎県老人保健施設協会リハビリテーション研究部会は91日、宮崎市のKITENビル大会議室で全体研修会を開きました。県内会員施設のリハビリテーションスタッフ等61人が参加しました。

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 最初の講演は「在宅復帰率30%を目指すリハビリ」。講師は同委員会委員長であるこんにちわセンター(都城市)の理学療法士、中村豪志さん。今年度の介護報酬改正の概要を踏まえ、在宅復帰・在宅療養支援機能加算を算定する要件となる”在宅復帰率30%“を達成するためのリハビリスタッフの役割について説明がありました。

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 「在宅復帰率」とは、「全退所者数」のうち、「『在宅復帰』された人数」の占める割合(つまり、「在宅復帰」された人数/全退所者数)で、今回の改正で死亡退所者が除かれるとともに、当該入所者が要介護4または5の場合、在宅生活期間が14日でも在宅復帰とみなされるようになりました。この在宅復帰率を高めるために中村さんは、

(1)関節可動域、筋力、バランス能力、日常生活活動能力、歩行能力などの身体能力を向上する

(2)記憶力、高次脳機能、コミュニケーション能力など、認知機能を向上する

(3)住環境の整備など、物理的環境を整備する

(4)家族の介護力強化など、人的環境を整備する

(5)フォーマルサービス、インフォーマルサービスなどを適切に利用し、社会環境を整備する

5つのポイントを示しました。

 一方、「在宅」とはみなされない(医療機関などへの)退所を減らす対策として、

(a)誤嚥性肺炎などの予防に努め、急変による(「在宅」以外の)退所を防ぐ

(b)転倒事故や感染症などを防ぐため、適切なリスクマネジメントを行う

2つをあげ、これらはリハビリスタッフだけでなく、老健に勤める全ての職種が一緒になって取り組まなければならないことを強調しました。(つづく)

全体会開催します(支援相談部会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会支援相談研究部会は928日(金)14時から、宮崎市の宮崎観光ホテルで部会の第1回全体会を開催します。講師に財団法人潤和リハビリテーション振興財団潤和会記念病院の医師、櫛橋弘喜先生を招き、『医療依存度の高い高齢者への対応』と題し、講演をしていただきます。

 この全体会はどなたでも参加できます。参加費として老健職員は1500円が必要ですが、その他の方は無料となっております。

 くわしくはこちらをご覧の上、920日(木)までにお申し込み下さい。多数のご来場をお待ちしております。

 この全体会へのお申込みおよびお問い合わせは、介護老人保健施設しあわせの里の支援相談員、笠原 章寛(TEL0987-55-4800FAX0987-55-4507)までお願いいたします。

人材育成セミナー開きました(事務長会)その3

 続いて、管理者のマネジメントの重要課題として片腕の育成について学びました。宮野社長は新たな時代における複視経営に必要なものとして、優秀な管理者(リーダー)を育成し、中間職員(片腕)の定着をあげ、特に中堅職員が定着しなければ、サービスの質は良くならないと強調しました。

 片腕育成のマネジメントの仕方として、(1)課題を発見し、(2)片腕と考え、(3)目標を設定、(4)期限を決定し、(5)解決していく、という一連のプロセスを説明があり、その際に使用する「課題解決シート」や、具体的な行動計画「ステップ表」などに触れながら、具体的な手法が紹介されると、参加者はメモを取るなどして、聞き入っていました。

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 これらを踏まえて宮野社長は、「孤軍奮闘ではだめ。人間一人でできることはたかが知れています。いろんな価値観を持った人が意見を出し合って計画を立てるから、良い計画ができるのです。皆で課題を共有し、役割を持って解決していくからこそ、良いチームケアができるんです。皆さん次第です。ただし、重荷に感じることはありません。片腕の人と話し合って、一緒にいろいろやっていけば、二人が三人、三人が四人と増えていきます。頑張ってやってみて下さい。やれば確実に違いが出てくると思っていただいていいです」と呼びかけました。

 限られた時間の中ではありましたが、人を育て、組織を育てていく上で、具体的で実践的な内容の濃い講演となりました。(終わり)

人材育成セミナー開きました(事務長会)その2

 講師には日本化薬メディカルケア株式会社の宮野
茂代表取締役社長を東京からお招きし「人材育成のマネジメント ?職員をどうやって育てるか??」と題し、講演をしていただきました。

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 宮野社長は他にも社会福祉法人うらら副理事長や、東京都福祉サービス評価推進機構認定評価者、一般社団法人ホスピタリティ機構特別顧問、帝京大学薬学部非常勤講師なども務められる一方で、全国をまたにかけての講演も数多くこなされています。

 講演ではまず、マネジメントの基礎知識に始まり、福祉事業の基礎づくり(マネジメント)、管理者のスキルチェック、マネジメントスキル、組織マネジメント(目標管理)、目標達成のプロセスなどについて説明がありました。

 この中で、マネジメントスキルには次の通り3つの力と10の要素があるとのことでした。

【課題解決力】

(1)課題発見力:現状を分析し、本質的な問題を明らかにする力。

(2)論理的思考力:課題を的確にとらえ、論理的に考える力。

(3)実行力:課題解決・目標達成に向けて確実に行動する力。

【リーダーシップ力】

(4)状況把握力:ものごとの状況や関係性を理解し、適切に対応する力。

(5)指導力:他者に働きかけ、やる気にさせ目標に向かわせる力。

(6)自己コントロール力:自分の感情や行動をコントロールできる力。

【コミュニケーション力】

(7)話す力:自分の意見をわかりやすく伝える力。

(8)書く力:正確な記録や読みやすい報告文などが書ける力。

(9)聴く力:他者の意見を丁寧かつ正確に聴くことができる力。

(10)話し合う力:他者の意見をふまえ建設的な議論ができる力。

 

 また、組織マネジメント(目標管理)については、介護現場の管理者に「到達すべき目標設定」「計画作成」「管理(モニタリング)」を委ねることで、事業サービスの成果の最大化を目指す組織マネジメントが必要であるとのことでした。その中で管理者の役割として、次のようなことを学びました。

○ビジョンを提示し、「課題」「目標」に向かってチームメンバーをまとめ、勇気づけ、実現に向かって「やま」を登る。

○「課題」「目標」を解決するプロセスの中で必要となるコミュニケーションスキル(部下を「ほめる」「叱る」方法)を学ぶ。

○片腕と課題を共有して、一緒になって解決する。そのために片腕の育成と成長が不可欠。

○自分がしなければならないことを知る(整理する)とともに、片腕に仕事を割り当て、片腕と仕事の手順、計画、成果を合意形成するなどしてチーム作りをしていく。

 これらを踏まえて、宮野社長は「管理者が常に目標・課題を意識して行動しているかが非常に大事!」と強調されました。(続く)

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