協会活動報告

「九州大会福岡」参加登録受付31日まで

 第19回九州ブロック介護老人保健施設大会福岡(平成30年5月24日~25日、於:久留米シティプラザ)の参加登録受付は3月31日までです。参加を予定されている方は、こちらをご覧の上、期日までにお手続き方お願い申し上げます。

 

【この件に関する問い合わせ】

○第19回九州ブロック介護老人保健施設大会 福岡 運営事務局

株式会社日本旅行九州法人支店 Global MICEセンター内

〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前3-2-1-5F

TEL:092-451-0606 FAX:092-451-0550 e-mail:qrt19@nta.co.jp

「老健管理医師総合診療研修会ニーズ調査」にご協力を(全老健)

 (公社)全国老人保健施設協会(全老健)による「老人保健施設管理医師総合診療研修会に関するニーズ調査」の回答期限は3月7日(水)となっています。

この調査は2月27日付け全老健文書「『老人保健施設管理医師総合診療研修会に関するニーズ調査』のご協力のお願い(文書番号:全老健題29ー375号)」にて各正会員に依頼がなされているものです。

ご回答がお済みでない施設は、こちら(※ユーザー名とパスワードが必要です)をご参照の上、期日までにご協力賜りますようお願い申し上げます。

キャリアアップ基礎研修開きました(ケアプラン部会、リハ部会:その5)

 関節可動域が制限される「関節拘縮」は、その原因として(a)脳血管障害の後遺症による筋の緊張が持続する、(b)不適切な施設のまま放置される、(c)必要以上の保護や安静を行う・・・などがあると指摘。「膝関節を屈曲したまま長時間の臥床が続くと、膝関節が屈曲拘縮し、それによって立位昨日が低下します。するとトイレ動作などの自立が阻害され、その結果在宅復帰ができなくなってしまいます」という説明に、受講者は真剣に聞き入っていました。その後関節拘縮を予防するためのポジショニングが紹介されました。

 最後に「本人の能力を生かした介助の原則」について説明があり、次のようにポイントが示されました。

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○環境の適正化・・・動作環境(床・ベッド等)の確認、道具(手すり・杖等)の確認

○日頃の廃用症候群の予防・・・適切な姿勢、同じ姿勢を長時間とらない

○動作の確認:動作の認識、動作の手順を確認

○残存能力の最大限活用・・・健側の筋力を十分に生かす、可能であれば麻痺側の上下肢も参加

○ほめる・・・遂行した動作に対してほめる、良好な関係を作り出し、自立する気持ちを持続させる

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 これらを踏まえて「職員こそ最も重要な環境です」と、本人の能力を生かした生活リハビリテーションを日々のケアの中で実践すること、そのために職員ひとりひとりの働きかけが重要で、そのことが利用者のより良い動作を引き出し、在宅復帰につながることを強調した中村さんの講義を、受講者は「介護を必要とする高齢者の自立を支援し、家庭への復帰を目指す」という介護老人保健施設の使命を再確認しながら耳を傾けていました。

 長時間に渡る講義でしたが、明日からの各職場での業務に活かせる、実践的で大変有意義な研修会となりました。

(おわり)

キャリアアップ基礎研修開きました(ケアプラン部会、リハ部会:その4)

 最後の講義は「起居・移乗動作・ポジショニングの基礎」。講師は引き続きこんにちわセンターの中村豪志さん。

 はじめに介助の原則について説明。「介助者の認識→動作の意志決定→動作手順の認識→動作の実行・修正→動作の完了」という介助動作の流れを踏まえ、「安全かつ本人の力を引き出す介助」として“本人が楽にできる動作”、“介助者の負担を減らす動作”を(1)一直線よりも遠回りの曲線、(2)一度にやらずに分割する、(3)「支持基底面」を理解する、(4)「てこの原理」を理解する(回転するためにはレバーアームの距離を長くする、物を持ち上げる時はレバーアームを短くする)(5)素早く行うよりも適度なスピードで・・・というポイントを押さえながら説明がありました。

 その上で利用者の身体能力に応じた起居動作、立ち上がり・移乗動作の実践的な介助方法について、様々なやりかたと特徴、注意点などを紹介。「腰部に負担をかけない動作」の要点として、「足を大きく開いて互い違いに構える」、「できるだけ腕を自分の体から離さない」、「要介護者と介助者の距離を適切に確保する」、「一度に行わずに、分けて行う」の4点が示されました。さらに「ベッド周囲を片づけると安全に行える」といった環境整備や、「足のせや肘かけを跳ね上げて、動きやすい環境を作ることができる」モジュール型車椅子の活用なども大切とのことでした。さらにベッドの昇降機能を利用した移乗介助や、釣り上げ式リフト、立位補助リフトなどの福祉用具の紹介もありました。

 次に褥瘡や拘縮などといった局所的な廃用症候群を予防するために行う「ポジショニング」の説明に移りました。一定部位への圧力や剪断力により生じる褥瘡発生のメカニズムを踏まえ、接触面積を広く取ることや、ベッドや車椅子上で行う「背抜き」の実際を学びました。また、褥瘡を起こしやすくする要因として「感覚障害(痛みを感じにくい)」、「低栄養(細胞に栄養が届きにくい)」、「糖尿病・末梢の循環障害(血管が障害されやすい)」があり、注意が必要とのことでした。

(つづく)

キャリアアップ基礎研修開きました(ケアプラン部会、リハ部会:その3)

 高齢者ケアプラン研究部会とリハビリテーション研究部会は2月17日、JA・AZM別館で開いた「キャリアアップ研修【基礎研修】」、午後からはリハビリテーション研究部会が受け持ちました。

 まず「脳疾患の基礎知識」について、介護老人保健施設こんにちわセンターの中村豪志さんが講義をしました。脳の機能として大脳、脳幹、小脳それぞれの昨日を説明したのに続き、主な脳の疾患として脳卒中(脳血管のつまり、出血)、パーキンソン病・アルツハイマー型認知症(脳細胞の変成)、てんかん(大脳細胞の過剰な活動)をあげ、それぞれの解説に移りました。

 脳の血管の障害である脳卒中に関しては、その定義や原因、分類に続き、脳卒中による障害である運動障害、感覚障害、言語障害、半側空間無視などの特徴と対応策について言及。また後遺症として「右片麻痺と失語症」、そして「左片麻痺と半側空間無視」という傾向があることなどを紹介した上で、「脳卒中の後遺症がある人は、様々な問題を同時にかかえていて、大変落ち込んだり、混乱したりしていることを理解して下さい」と呼びかけました。

 そして、日頃の介助のポイントとして、「急に動かさない。関節はゆっくり動かす。動かしにくい時は10秒程度大きい関節を曲げたまま保持する」、「麻痺側を活用する。麻痺側上肢で手すりを握ったり、麻痺側下肢で荷重したりと、麻痺している上下肢も使うことで機能が維持・向上できる。痛みのない範囲で、関節運動を行う」などが紹介されました。

 パーキンソン病の基礎知識としては、発症のメカニズムにはじまり症状、注意事項などが説明されました。その中で注意事項として「動作の特徴として『回転動作が苦手になる』、『転倒しやすい』、『またぎ動作や階段昇降は保たれることがある』」、「歩けるけれど移乗や起きあがりができないことや、普通に歩こうとすると足が出ないが、線や障害物を設定すると足がよく出て歩けることがある」「薬が効いている時間と効かなくなった時間での運動機能の差が激しい。また長期間の薬の服用により、幻覚が起こったり、薬が効きにくくなったりする」などがスライドを用いて解説されました。

 続いて骨折の基礎知識に関する講義となりました。人体に約200個ある骨格の仕組みの概要に触れた後、高齢者の身体特性として「骨密度の低下」、「関節の変形」、「筋量・筋力の低下」、「視力の低下」があること、高齢者が受傷しやすい骨折部位として「上腕骨骨折」、「胸椎・腰椎圧迫骨折」、「手首(橈骨)の骨折」、「大腿骨頸部骨折」があるとのこと。

 その中で大腿骨頸部骨折の留意点として「主治医の指示があれば荷重制限」、「股関節の過度な屈曲・外旋・内旋は禁忌」、「90度以上の屈曲、過度な内旋・外旋、内転・外転は避ける」ことなどが写真を用いて説明されました。

(つづく)

キャリアアップ基礎研修開きました(ケアプラン部会、リハ部会:その2)

 続いて「認知症ケアについて」というテーマで、介護老人保健施設しあわせの里の平嶋由美さんが講義をしました。

 まず「これまで普通に暮らしていた人が、記憶力、判断力、理解力などが低下し、家族などに迷惑をかける言動が出てきて周囲の支援がなければ生活できなくなった状態」という認知症の定義を提示。そして2013年時点における日本の認知症高齢者が500万人おられ、2025年には700万人を超えて65歳以上の高齢者のうち5人に1人は認知症に罹患すると予測されていることを紹介し、3大認知症である「アルツハイマー型認知症」、「レビー小体型認知症」、「血管性認知症」について、具体的な特徴や症状の進行について解説がありました。

 さらに認知症の「中核症状」と「周辺症状」について、

○「中核症状」:脳細胞がダメージを受け、脳本来の働きが低下するために起こる症状。記憶障害、見当識障害、判断力低下、失行、失語、失認など

○「周辺症状」:「行動、心理症状(BPSD)」とも呼ばれ、中核症状による不自由さ、性格、ストレス、環境などが複雑に絡み合って起こる症状。抑うつ、妄想、徘徊、暴力、暴言、幻覚、睡眠障害、帰宅欲求、睡眠障害、介護拒否など

・・・と、スライドで図示しながら説明が行われました。

 これらを踏まえ、「認知症の人の理解できない言動に直面した時、その表面にあらわれている症状だけを見て制止しようとしていませんか?あらわれている症状には理由があります」と前置きし、「認知症を理解するためのポイント」として次の9つを示しました。

(1)新しいことは覚えられない

(2)信頼している人により強く症状を見せる

(3)自分が不利になることは認めない

(4)まだら症状がある

(5)感情だけはしっかり残る

(6)あることにこだわり、抜け出せない

(7)怒りは怒りで、優しさは笑顔で

(8)認知症の人の立場に立てば理解できる

(9)認知症の人は早く老いる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 その上で「介護に関する原則、大前提として、認知症の人が形成している世界を理解し、大切にしましょう。そしてその世界と現実のギャップを感じさせないようにしましょう」として、「まずはその人の感情や言動を受け入れることが大切です」と強調しました。

 最後に事例を用いた個人ワークがあり、参加者は示された認知症利用者の事例に対し、どのような対応をすべきか、真剣に取り組んでいました。

(つづく)

キャリアアップ基礎研修開きました(ケアプラン部会、リハ部会:その1)

 高齢者ケアプラン研究部会とリハビリテーション研究部会は2月17日、JA・AZM別館で「キャリアアップ研修【基礎研修】」を開きました。64人が受講しました。

 この研修会は地域医療介護総合確保基金にかかる介護人材確保推進事業として、宮崎県の委託を受け当協会が実施するもの。午前中は高齢者ケアプラン研究部会が受け持ちました。まず「介護・福祉職のためのマナーと接遇」について、介護老人保健施設しあわせの里の竹内詠規さんが講義をしました。まず「ルール」、「マナー」、「接遇」について次のような説明がありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  • 「ルール」は「決まり」。社会の最低限の決まりであり、ルールを守らないと職場、社会の中で責任を果たせない人となってしまう
  • 「マナー」は「他人への『思いやり』であり『心配り』。お互いが思いやってこそ、人間関係が生まれる。ルール(決まり)を守った上でマナー(心配り)を乗せることが職場や社会をよりよくしていく
  • 「接遇」;相手を思いやる。心を配るということを積極的に表現していくこと、相手の立場を考えてコミュニケーションをよくしていこうと努力すること

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 これを踏まえ、「接遇の5原則」として、(1)あいさつ、(2)身だしなみ、(3)態度、(4)表情、(5)言葉遣い・・・を提示し具体的な説明に進みました。その中で(2)身だしなみについては、「人のイメージは第一印象で決まります。たとえば初めて短期入所を利用した方が、職員の身だしなみがだらしなくて悪い印象を受けると、もう利用しない、とうことになります」と身だしなみの三原則である「清潔感、機能的、安全」を示しながら注意を促しました。

 また、(3)態度について「人に優しく穏やかに」というルールを重んじ、視線の高さを合わせることや、話すペースをゆっくりすることで動作もゆったりとなることなどといったポイントを紹介しました。

 さらに(5)言葉遣いに関しては「職員が利用者を『○○ちゃん』などと呼んでいるのを目の当たりにしたら、ご家族はどう思うか?ということを念頭に置き、適度な敬語を心がけて下さい」と強調しました。

 この他コミュニケーションの基本的態度や相手の話を聴く時のポイント、クレームを受けた対応などについて説明がありました。

(つづく)

完成しました!「マンガでわかる!介護福祉士のお仕事」

 「マンガでわかる!介護福祉士のお仕事」がこのほど完成しました!

 このパンフレットは地域医療介護総合確保基金にかかる宮崎県策定の事業を当協会が平成27年度より受託し、作成しているもの。介護の担い手不足が全国的な問題となっている中、若い世代に介護の仕事の魅力を理解してもらい、関心を高めもらい、介護の担い手になってもらうために作成し、配布するものです。

 パンフレット作成に当たっては、県内会員老健施設で活躍中の介護福祉士や、介護福祉士資格取得に向けて頑張っている介護スタッフにインタビューを行いました。これをもとにパンフレットは介護の仕事の魅力をマンガ形式で伝える内容となっています。

 また、介護福祉士になるためのルートや介護の仕事が必要とされる現場、県内の介護福祉士養成校などの情報も満載し、「介護福祉士への道案内」的な一冊に仕上げました。

 「マンガでわかる!介護福祉士のお仕事」県内の中学2年生全員に配布されることとなっています。また協会ホームページにもPDFファイルにてアップする予定です。今後ますます介護の担い手が必要となっていくと予測されている中、このパンフレットを手にした一人でも多くの方が、私たちと共に幸せとやりがい広がる介護の仕事の輪に加わってほしいと願ってやみません。

受講ありがとうございました・キャリアアップ基礎研修

 当協会高齢者ケアプラン研究部会とリハビリテーション研究部会が2月17日、JA・AZMで開催した「キャリアアップ研修【基礎研修】」に多数の受講を賜り感謝申し上げます。

地域医療介護総合確保基金にかかる宮崎県の委託事業として開催したこの研修会は、就業して1年~3年程度の介護職、看護職の方を対象に「介護・福祉職のためのマナーと接遇」、「認知症ケアについて」、「脳卒中と骨折の基礎知識」そして「起居・移乗動作・ポジショニングの基礎」に学んでいきました。受講者の皆様が研修での学びを各施設に持ち帰り、実務の中で活用して下さいますと幸いです。なお、研修の模様は後日掲載いたしますので申し添えます。

17日はキャリアアップ基礎研修

 2月17日(土)は、当協会高齢者ケアプラン研究部会とリハビリテーション研究部会による「キャリアアアップ研修【基礎研修】を9時50分から宮崎市のJA・AZM別館202研修室で開催いたします(9時30分受付開始、15時10分終了予定)。

この研修会は地域医療介護総合確保基金にかかる宮崎県の委託事業として開催するもので、就業して1年~3年程度の介護職、看護職の方を対象に「介護・福祉職のためのマナーと接遇」、「認知症ケアについて」、「脳卒中と骨折の基礎知識」そして「起居・移乗動作・ポジショニングの基礎」などについて学んでいきます。

受講を予定されている方は道中くれぐれも気をつけてお越し下さい。

【このセミナーに関するお問合せ先】

〇介護老人保健施設しあわせの里(担当:竹内 詠規)

TEL:0987-55-4800

FAX:0987-55-4507

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