お好きな服は?(秋の七草)

  「秋の七草色増すころよ 役者なりゃこそ旅から旅へ・・・」で歌い出すのは、霧島昇さんが歌った名曲、「旅役者の」です。西条八十作詞、古賀政男作曲、というゴールデンコンビによる作品です。この時期になるとついつい口ずさんでしまう一曲です。

 歌い出しに出てくる「秋の七草」とは、女郎花(おみなえし)、薄(すすき)、桔梗(ききょう)、撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、萩(はぎ)7つ。春の七草だと「せりなずなー、ごぎょうはこべらほとけのざー、すずなすずしろこれぞななくさ」と五七五で覚えやすいし、七草がゆも食べる習慣もあるので、わりと馴染みがあるかと思うのですが、秋の七草は覚えにくいし、馴染みも浅いのではないでしょうか。老健の利用者様に尋ねても、「せりなずなー、・・・」はすぐに出ても、「おみなえしー、・・・」と答えられる方はめったにお目にかかれません。

 ところが、秋の七草の覚え方、ちゃんとあるんです。数年前、テレビの天気予報のコーナーで、気象予報士の方がおっしゃっていました。「『お好きな服は?』と覚えるといいですよ」と。

 つまり、

 お(おみなえし:女郎花)

 す(すすき:薄)

 き(ききょう:桔梗)

 な(なでしこ:撫子)

 ふ(ふじばかま:藤袴)

 く(くず:葛)

 は(はぎ:萩)

というわけです。いかがでしょうか?これなら覚えられそうですか?

 え!?「オリーブ、スイートピー、きんもくせい、なのはな、フリージア、クロッカス、ハイビスカス」になる!?うーん・・・。 

ガス抜き

 「ガス抜き」を広辞苑で調べると「(1)炭鉱などで、ガス爆発の予防のためにガスを取り除くこと。(2)(比喩的に)組織内に鬱積した不満が噴出しないように、解消させること」とあります。日本のあちこちにあった炭鉱も廃坑となってしまった現在においては、(2)の意味で用いられることが多いのではないでしょうか。

会社の帰りに上司が部下に「おい、○○君、今夜帰りに一杯どうだね?」などと誘って、不満を聞いたり、相談に乗ったりするのも、ガス抜きが目的という場合もあったりして・・・。「酒は社会の潤滑油」、「飲みニュケーション」などと言いながら、ついで、つがれて千鳥足・・・。世界を見渡すと、就業時間が過ぎた途端に上司も部下も関係無し。時間外では赤の他人、プライベート干渉すべからず、それではまた明日、ごきげんよう。という割り切ったお国柄のところもある、と聞いたことがあります。それに比べると、この「ガス抜き」、「和」を重んじる日本には不可欠の作業、というか、少し飛躍して文化なのかも?ただし、飲酒運転は絶対にだめです。くれぐれも”飲んだら乗るな”、徹底しましょう。

 前置きが長くなりましたが、そっちの「ガス抜き」じゃなくて、(1)の意味での「ガス抜き」ができないか?と切望するようなニュースが飛び込んできました。1012日付の宮崎日日新聞によると、新燃岳の噴火活動が再び活発化する可能性があるとのこと!

これは、火山噴火予知連絡会が同11日、気象庁で開いた例会の中でまとめられた検討結果だそうです。今は静まったかのように見える新燃岳。しかし、深部からのマグマ供給が続いていて、このままだと、来年2月ごろには、あの爆発的噴火の前の量に戻ると推定されることから、警戒を呼び掛けている、と報じられていました。

とんでもないことです。マグマなんてため込んで欲しくないです。あの爆発、あの振動、そしてあの火山灰や火山弾・・・二度とごめんです。連絡会の発表が間違いであって欲しいと願うばかりです。

もしも百歩も千歩も、いや一万歩譲って発表が正しいとして、「ガス抜き」みたいな事ができないものでしょうか?一気にドカンと爆発するのじゃなくて、少しずつ少しずつ、被害が及ばない程度に「プッ、プッ、プッ」とやれないものでしょうか?新燃岳の横から穴を空けて、マグマをちょこっとずつ抜き出せないものでしょうか?今こそ、本当に今こそ、「どげんかせんといかん!!」という時だと思うのですが、どげんもでけんものなのでしょうか。

 宮崎の美しい空や山や大地や海、そして私たちの住む町、さらに何よりも私たちの心が、再び灰色に埋まってしまうことがないことを心から祈るばかりです。

栄養教室開きます(栄養給食研究部会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会栄養・給食研究部会(瀧井 修委員長)は118日(火)10時から14時まで、西都、児湯ブロックの会員施設の役職員や利用者のご家族等を対象に高齢者栄養教室を開きます。会場は西都市の西都市公民館。

 同部会では、事業活動の中で、食事を通して地域の高齢者の在宅支援を行おうと活動しています。今回は農学博士で管理栄養士の潤和リハビリテーション研究所の黒田留美子客員研究員を講師に招き、高齢者ソフト食についての講演や、調理実習を行います。

 今回の教室は西?・児湯ブロックが対象。管内会員施設(菜花園、シルバーケア新富、なでしこ園、並木の里)には開催文書を送付し、案内しています。栄養士、調理師の皆様はもとより、ヘルパーや利用者のご家族様、その他どなたでも、興味のある方は奮ってご参加下さい。なお、食材費として参加費500円をお願いしております。詳しくはこちらをご覧下さい。この件に関する問い合わせは、並木の里の管理栄養士、井上(電話:0983-44-6066)までお願いします。

秋の草一本は春の草千本

  秋の雑草は、一本でも種子が実って冬を越し、春には多くの芽を出して茂るので、秋の除草は大切だ、という、主に東諸県方面で使われていることわざだそうです(出典:「宮崎県のことわざ・格言」鉱脈社)。なるほど、いいこと言っています。

先日、ディスカウントストアで除草剤を、それはそれはびっくりするほど大量に買い込んでいる人を見かけました。「『秋の草一本は春の草千本』だからねー」と言っていた、かどうかは定かではありませんが。

 いずれにせよ、わずかなリスクや兆候を見逃すと、重大な事象を引き起こしかねない、という戒めとして捉えるならば、このことわざは農作業以外にも幅広く通用するのではないでしょうか。老健に勤める者として、春の草千本を嘆く前に、その原因となる一本の雑草を秋の今のうちに抜き取る努力を惜しまないようにしたいと思う今日この頃です。

秋桜(≠コスモス)

  時は十月、神無月。さすがに朝夕は涼しい、というか肌寒くなって、秋真っ盛りと言ってもよいのではないでしょうか。そんな折り某所で見つけたのがこれ。なんだろう?

 

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 これって、まさか!?と思って近づいてみると、・・・・・あっ!!!

 

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 そうです。桜の花が開いていたのです。今は春?いいえ、秋です。なぜ今頃桜が・・・?

 九月下旬に一時期うんと気温が下がった時があって、その後また上がったため、慌てた桜が「あっ!冬だ、と思ったらもう春だ!こりゃあいかん!」と花を開かせたのでしょうか?でもって、周りを見回したら誰も咲いていない。「しまった!寝ぼけて間違っちゃった」と恥ずかしくなって、赤面ならぬ桜面して桃色に染まっているのでしょうか?

 あるいは秋の花の代表選手のコスモスに嫉妬したか!?つまり、こいつが「秋桜」などと称して、この時期に幅を利かせるものだから、「そっちの”桜”はにせ者よ!本物は私よ!わ・た・しっ!!」と主張するために、何輪かを咲かせて見せたのかも?あたかも、チャン・グンソクが「俺だけをを見ろ!」と言うがごとくに。 

 

 

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 ともかくこの時期、桜が開花するのは、そんなに珍しいことでは無いようです。本番はまだ半年先。映画の予告編よろしく、今から宣伝のために咲いてくれたのかもしれませんね。先日、利用者の皆さんとカラオケで「北国の春」を一緒に歌ったところ、何と百点満点が出て、みんなで喜びました。来年は満開の桜の下で歌いたいなあ、と思いました。今から春が楽しみになるような、ちょっといいニュースでした。

宮崎県の最低賃金が改正されます。

 宮崎労働局より本年度の宮崎県最低賃金についての通知がありました。本年112日から「時間額646円」に改正されます。また、これは臨時、パート、アルバイトを含む宮崎県内で働くすべての労働者に適用されます。

 なお、この件について、当協会の各会員施設には協会事務局より10月6日付文書にてお知らせしていますので、こちらをご参照方お願いいたします。

夜食過ぎてのぼた餅

 「夜食過ぎてのぼた餅」とは、「時機が過ぎて価値がないことのたとえ」だそうです(集英社『暮らしの中のことわざ辞典』より)。晩ご飯をしこたま食べて、おまけに小腹が空いたと夜食まで食べて、「はぁーっ、食った食った、腹一杯だ」というときにぼた餅をもらっても、もう食べられない。嬉しくもなんともない、ということから来ていることわざだそうです。しかし、本当にそうなんでしょうか?

 「甘い物は別腹」と言うように、料理をしこたま食べても、その後に甘いものが出てくると、ついつい欲しくなったりするのではないでしょうか。時あたかも食欲の秋。熊は今の時期に一杯食べ込んで、冬眠に備えると聞きますが、人間も来るべき冬に備え、皮下脂肪を蓄えようという本能でも働くのでしょうか。いずれにせよ、食後のデザートは、満腹中枢をリセットするような、甘い、あまーい誘いかけをしてくるものです。

 しかし、その誘惑がくせ者。ぼた餅は一つで215.2キロカロリーもあるのです(もち米20グラム71kcal、小豆20グラム67.8kcal、砂糖20グラム76.4kcalとして計算)。これを夜食も食べたそのまた後に食べるとなると、「天高く馬肥ゆる秋」ならぬ、「天高く人肥ゆる秋」になってしまいそうです。たいていの人間は冬眠はしないはず。腹八分目で抑えておきたいものです。ちなみに、最近のノートパソコンのバッテリーには、100%完全に充電するのではなく、80%までの充電でとどめておくことにより、バッテリーの寿命を長持ちさせる、という機能がついたものもあります。この点においては、人間も見習うべきところがあるようです。

 それはそうと、ぼた餅がらみのことわざと言えば、やはり「棚からぼた餅」。「棚からぼた餅が落ちてくるように、思いがけない幸運がころがりこむこと」という意味は周知の通りです(出典:同上)。しかし、どうにも解せなくないですか?このことわざ。思いがけず、棚から落ちてきたぼた餅って、一体いつから棚にあったのでしょうか?もし自分で置いていて、すっかり忘れていたのだとすれば、ずーっと前のものかもしれません。傷んでいて、おなかをこわしはしないでしょうか?そんな古いぼた餅が思いもかけずに落ちてきて幸運だ!と喜べますか?あるいは自分以外の人が置いていたぼた餅だったとしても、いつ、誰が置いていったかわからないものを何の疑問も持たずに食べて良いものでしょうか?良くないですよねー。思いもかけずにタンスから忘れていたへそくりが出てくるのと、得体の知れないぼた餅が棚から落ちてくるのとでは、本質的に異なります。とりわけ老健に勤める人間であれば、食品衛生管理には細心の注意を払いたいものです。あと、夜食過ぎてのぼた餅にも。

高齢者とインターネット

  「コンピューターおばあちゃん」という歌が、NHKみんなの歌で流れたのは、1981年、今から実に30年も昔のことになります。その頃、コンピューターと言ったら、それはそれは特殊な機械で、特殊な人が特殊な場所で使うものでした。

 インターネットにしても、それ以前は「パソコン通信」と言って、パソコンやワープロ専用機(これももう見かけません)に「モデム」をつなぎ、電話回線でダイヤルアップ。「ピーーー、ガガガガガーーー」とやってつないでいました。真っ暗な画面に浮かび上がる文字ばかりの画面。そこで見知らぬ人とメールや電報のやりとりや、掲示板での意見交換などをしていたのです。

 有料のニフティサーブがパソコン通信の最大手でしたが、電話代はかかるけど、無料で楽しめる、新聞社等がやっているパソコン通信(”草の根BBS“)も色々ありました。ただし、一度にアクセスできるのはたった10人くらいで、つなごうと電話すると話し中、というところもあるなど、今では信じがたい時代だったわけです。それぞれのネット同士はつながっていないから「インター」ネットじゃなかったのです。「オフ会」と呼ばれる集まりでは、居酒屋などで、老若男女が本名ではなく、それぞれのハンドルネームで呼び合うものですから、周囲のお客から変な目で見られていました。

 時は移って現在。それが今や、一家に一台を通り越し、一人に一台、いや一人で何台も、という時代です。そしてインターネットもテレビを凌駕する勢いで成長、普及してきました。928日の日経新聞に「高齢者、ネットでつながる」という記事が載っていました。インターネットの交流サイトやメールなどを使って、家族や友人とコミュニケーションをとる高齢者が増えているとのこと。また、緊急時に備えたり、孤立を防ぐために活用しようという取り組みも紹介されていました。東九州大震災がきっかけになっているとも。

 望むと望まざるとを問わず、これからの私たちはネット社会の中で暮らしていくこととなるでしょう。そしてこのネット環境、これからどんな発展をしていくのでしょうか。スマホでさえも、数年後に「ああスマホね。あんな不便なものもあったなあ」と懐かしがられるようになるかもしれません。

 そんなネット社会の中で、高齢者はどう暮らしていくのか?インターネットは諸刃の剣。家にいながら世界とつながりが持てることは、正しく使えば本当に便利ですが、一歩間違うとトラブルの元凶になりかねないことが指摘されています。特に独居高齢者の場合、自らの判断でクリックをしなければなりません。ネット犯罪はますます巧妙になる中、ネットを利用する高齢者はこれからますます増えていくでしょう。今の高齢者だけでなく、今ネットを使いこなしている若年者でも、これから年をとっていくわけですから。高齢者にも安全、安心なネット社会づくりが急務です。

 また、老健施設内においても、利用者がネットを自由に、しかし安全に使用できる環境を整備する事が求められることになるでしょう。携帯やスマホを忘れて出かけて、とても不便な、そして落ち着かない思いをした方も少なくないはず。それが無い環境で過ごすなんて考えられない、そんな世代が老健を利用するようになるのは、そんなに先の事ではないかもしれません。近い将来の自分自身に関わる問題ととらえて、今から考え、取り組むべき時かもしれませんね。

「老健みやざき」アップしました!

 かねてよりお知らせしていましたが、当協会の広報誌「老健宮崎第24号」のPDFファイルをアップしました。そのまま見るなり、ダウンロードして楽しむなり、自由にご利用して下さい。「老健みやざき第24号」へのページはこちらこちらからどうぞ。

 なお、今回号の巻頭に掲載しました、隔号企画(予定)の「老健ルポルター寿」。来年度も県内いずこかの会員施設を、企画広報委員のメンバーで訪問、取材したいと考えておりますが、現在のところ訪問先がまだ決まっておりません。「是非うちに来て!!」という施設がありましたら、どうぞご一報下さい。

研修会を開きます(ケアプラン研究部会)

()宮崎県老人保健施設協会高齢者ケアプラン研究部会は115日(土)、午後1時から4時にかけて、宮崎市花山手の宮崎市民文化ホール会議室で、リーダー研修会を開きます。

 今回の研修会は()地域ケアプラン研究所・海の大石逸子代表を講師に招き、施設ケアプランの効果的活用について学んでいきます。

 この研修会は無料です。また老健職員だけでなく、どなたでも受講できます。詳しくはこちらをご覧下さい。沢山のご来場をお待ちしています。

 なお、この研修会に関する申し込み、問い合わせは介護老人保健施設並木の里(担当:宮田 諭、電話:0983-44-6066FAX0983-44-5109)までお願いします。

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