研修会を開きます(在宅支援研究部会)

(社)宮崎県老人保健施設協会在宅支援研究部会1029日(土)午後155分から、4時までの間、宮崎市清武町船引の清武Aコープの2階の生活遊裕館で研修会を開きます。

 今回のテーマは『デンマークの現場から学ぶ』。講師にデンマーク在住のサイコセラピストで、長年障がい者支援に携わっておられるベンツ・ラワーセンさんをお招きし、デンマークの福祉制度と介護サービスの実際についてお話をしてもらいます。

 老健職員はもちろん、どなたでも参加できます。参加費は老健職員500円、一般の方は無料です。詳しい内容および申込み方法については、こちらをご覧ください。申込み締め切りは1021日(金)正午までですが、定員(150名)になり次第、締め切らせていただきますのでご了承ください。

 この研修会に関するお問い合わせは、特定医療法人耕和会介護老人保健施設サンヒルきよたけ(担当:黒木勝久、TEL0985-84-0333)までお願いします。多数の参加をお待ちしています。

「老健みやざき」発送しました。

  ()宮崎県老人保健施設協会が年2回発行しております「老健みやざき」の第24号が刷り上がり、このほど発送作業を終えました。早い所では本日中、遅くとも来週はじめには届くと思いますので、ご笑覧くださいますようお願いいたします。

 

DSCN1220.jpg  

 また、発刊に併せ、本ホームページ上にもPDFファイルとして近日中にアップする予定です。

 今後とも当協会広報活動へのご理解、ご協力方お願い申し上げます。

 

きろくたけはちかずらじゅう

 「今は何月ね?六月ね?」と聞かれたのです。トイレの場所がわからず、そのたびに教えて差し上げていた方から聞かれたのです。窓の外は彼岸花。「違いますよ。九月ですよ」と誤りを正してあげようか、と思ったその矢先、「家の庭にある木を切らんといかん。“きろくたけはちかずらじゅう”と言うじゃろが!」と。はぁー(?_?)???

 記録ががどうしたのよぉ??と首を傾げていると、「あんたは”きろくたけはちかずらじゅう”を知らんとね?木を切るなら六月、竹を切るなら八月、蔓を切るなら十月が一番いいということよ。昔から“木六竹八蔓十”と言うとを知らんとはどういうこつね?」とおっしゃるじゃありませんか(@_@);これは全くの初耳!!

 そんな事があるのだろうか?とネットで調べてみると、なんとあるじゃあありませんか!「木六竹八」と、「木六竹八塀十郎(きろくたけはちへいじゅうろう)」というのが出てきました(”蔓十”は見つけることができませんでしたけど)。木や竹にはそれぞれに適した伐採の期間があり、木は六月、竹は八月に切ると品質が良く、また土塀は十月に塗ると長持ちするのだそうです(ただし、これには諸説あり、”その時期には切るな”と戒めているものもあるようです)。

 立った鳥肌がおさまらぬまま、「今は9月ですよ」と教えてさしあげたのですが、お互いが教え合った情報の重さ、そして深さに雲泥の差があることを痛感しました。一万円札を一円で買ったような、そんな不等価交換で、申し訳ない気持ちでした。この方はおそらく、これまでの長く豊富な人生経験の中で、”木六竹八蔓十”を先人から教わり、そして自ら体験し、確認し、納得して、「知恵」として心身に深く焼き付けておられたのだろう、と思いました。

 今が何月か?というのは、カレンダーを見ればわかるけれど、”木六竹八蔓十”を経験として学び、自らの知恵として身につけるのは容易なことではありません。広辞苑によれば「知識」とは、「ある事項について知っていること」。これに対して「知恵」とは、「物事の理を悟り、適切に処理する能力」とあります。たとえトイレの場所がわからなくても、そして今が何月かわからなくても、私などには到底及びもしない、たくさんの知恵を持っておられるであろう素晴らしい人生の大先輩から、もっともっと多くの事を教わりたいと思った出来事でした。

偕老同穴(かいろうどうけつ)

  広辞苑によれば、「生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られる意で、夫婦が仲むつまじく連れ添うこと」という四字熟語です。敬老の日にちなんで、共に百歳を迎えられるご夫婦がニュースで取り上げられ、話題になったりしますが、苦楽を共にしつつ、添って添われて齢(よわい)を重ねていくという生き方、いいものですね。

 利用者様が好きな「偕老同穴ソング」と言えば、やはり村田英雄さんの「夫婦春秋」ではないでしょうか。これはまず、歌詞が素晴らしいです。着いて来いとも言わない寡黙(不器用な?)な二十歳の男性と、黙ってついて来た十九歳の女性が結婚。翌日食べるものさえなかったくらい貧しかったけれど、やりくり上手の妻は、ぐちの一つも言わずに「貧乏は十八番(おはこ)よ」と笑顔。だけど、夫の成功には喜びの涙。

間口九尺、奥行き二間という狭く粗末な家でスタートした結婚生活は胸突き八丁の苦しい事の繰り返し。しかし、苦労は二人で半分こ、喜びは二人で倍にしながらずーーーーーーっと歩んできた二人。そんな夫婦の歩みを振り返った夫が、「俺とお前で苦労した花は大事に咲かそうなあ」と語りかける内容です。

 これにゆったり、じっくり、どっしりしたリズム(終始、”どん、つつ、どん、つつ”というパターンです)とメロディーがついて、さらに村田英雄さんの図太く男らしい、しかし優しい声が語りかけるように歌い上げていますからたまんないです。心にじわーん、じわーんと響く名曲です。「夫婦春秋」というタイトルもこれまたぴったんこです。

 ご夫婦で老健を利用されている方も少なからずおられるのではないかと思いますが、偕老同穴を実践されている人生の大先輩に、尊敬と感謝の気持ちを込めて、「夫婦春秋」のプレゼントなんぞ、いかがなものでしょうか?

はくほうが弱くなる

  南山堂医学大辞典によると、老年者の肺は、「加齢に伴って形態学的、生理学的な変化を示しており、老人肺と呼ばれる」そうです。その特徴がいくつか挙げられていましたが、その中に、「肺の弾性収縮力の低下」、そして「残気量の増加」、というのがありました。

 これはつまり、加齢に伴い、息を吐く力が弱くなって、肺に残る空気が増える、と言い換えることができるのではないかと思います。我々人間に限らず、動物は酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出して生命を維持していくわけです。吸って、はいて、吸って、はいて、この繰り返しです。加齢に伴い、その「はくほう」の力が弱くなってしまい、肺に残る空気の量がだんだんと増えて来るということです。「3秒吸って7秒はく」という呼吸健康法を耳にしたことがありますが、これも「はくほう」を重視しているのでしょうか。他にも詩吟が静かなブームを呼んでいたり、更には「スポーツ吹き矢」というのも注目されてきました(これ、面白いですよ)。いずれも息を「はくほう」に重点があるようです。

 ならば、「宮崎民謡呼吸健康法」を提案したいと思います。宮崎県には息をはく練習をするのにとてもふさわしい民謡があります。しかも2曲も!その民謡とは、「刈干切り唄」、そして「日向木挽唄」です。

「刈干切り唄」は、「(吸って)ここぉ????ぉのぉ?????おおおおおやまぁ??????ぁあああああのぉ?????????(息継ぎ)かりぃ???ぼしゃぁあ?????あああああああ(息継ぎ)すぅうん??????????んんんんん????だぁあぁあああぁああ??よぉお?????????ぉおおおおおお???おお??お?お??????(息継ぎ)・・・」という具合に、息を吸う箇所は少なく、あとは「はくほう」ばかり。「刈干はすんだ。明日は稲刈りだ」と言うだけのために、肺にある空気を全部吐き絞り出すかのごとく(実際にはそれは無理ですが)歌い上げます。全国大会も開催されるほどの有名な民謡ですが、なかなかに難しい一曲です。

 一方、「日向木挽唄」は「(吸って)インヤァア???????レェ????????ェエエエエ?????????????(息継ぎ)やまでぇええこぉがぁあなぁああくぅ??????(息継ぎ)やぁまぁああああしぃい???????のぉおおおこじゃあ?????ぁろぉ???????(息継ぎ)・・・」という具合。特に最初のフレーズを威勢よく発声します。「木挽唄」というくらいですから、山から山に届き渡るように歌うのでしょう。子供が民謡を習うに当たって、最初にこの曲を稽古することも多いのですが、これもまた、吸うところはちょっとだけ。「はくほう」がうんと鍛えられる名曲です。

 日本には何千(何万?)という、たくさんの民謡がありますが、「はくほう」が鍛えられる曲ベストテンの中に、宮崎が全国に誇るこの2曲は入っているのではないでしょうか。そういう意味において、宮崎県は恵まれていると言えるのではないかと思います。「はくほう」が弱くならないよう、宮崎民謡で「はくほう」を強くしましょう。

 なお、「”はくほう“が弱くなる」と銘打っておりますが、あくまでも呼吸の話。相撲の話ではありませんので念のため。こっちの「はくほう白鵬)」は見事20回目の優勝を果たしたばかり。弱くなるのはまだまだずーっと先のことのようですね。

認知症について学びました(西都市ケアマネ連絡会)

  西都市の総合福祉センターで22日夜、認知症について理解し、支援のあり方を学ぼうという研修会がありました。

 この研修会を開いたのは、西都市介護支援専門員連絡会(小野 美穂子会長=菜花園事務長)。同会は、会員間の意見交換や情報収集・提供、そして研修会の開催などを通じて介護支援専門員としての役割を認識し、会員相互の連携と資質の向上をはかろうと、平成16年に設立されました。市内の介護支援専門員等により構成され、現在77人の会員が加入しています。

 

IMG_1219.jpg

       (↑開会にあたり、挨拶に立った小野会長)

 

 この日の研修会テーマは「認知症の基本的理解と支援のあり方」。医療法人慶明会けいめい記念病院脳神経外科(もの忘れ外来)の岡原一徳副院長を講師に招いての講演会でした。

 

 

IMG_1223.jpg

 (↑1時間半があっという間。岡原先生の講演は盛りだくさんの内容でした)

 

 講演の中で、岡原先生はアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などについて、その特徴や対応の仕方をわかりやすく説明されました。その中で、アルツハイマー型認知症の場合、早期に治療を始めることができれば進行を50%遅延させることができるとし、早期発見、早期治療の必要性を強調されていました。また、認知症の症状を分析して、対応を考える方法について、具体的に示しながら、支援のありかたを説かれていました。

 業務終了後の夜間の研修会にも関わらず、同市内の老健施設はもとより、特養、病院関係者など、130人の会員らが参加し、メモを取るなどして熱心に聞き入っていました。

IMG_1226.jpg

     (↑多数の参加者で、会場の外から聞き入る人もいました)

暑さ寒さも彼岸まで

  全くその通り。彼岸とともに、朝の冷え込みが急に来ました。じわじわじゃなくて、急に、です。「出番ですよ!」とばかり、彼岸花も一斉に開花しました。天変地異が人々を脅かす一方で、なんとも律儀に、暦通りに切り替わる(”移り変わり”というより”切り替わり”の方が適切に思えます)自然現象があるのか、と複雑な心境になってしまいます。

 日曜日(18日)が中止のため、今日が運動会、という学校もあるかと思いますが、絶好の日和となりそうです。

 今日は秋分の日。気候もいよいよ本格的に秋モードに突入していくのではないでしょうか。利用者様の、そして職員の皆様も体調管理に努めましょう。

備えあっても憂いあり。

 「防災」から「減災」へ。東日本大震災を契機に、災害に対する向き合い方が変わろうとしています。昨日も台風15号が、宮崎だけでなく、日本列島の広きに渡って猛威を振るいました。土砂災害や河川の氾濫、そして首都圏では交通機関が麻痺し、いわゆる「帰宅難民」が長蛇の列をなしていました。

 西暦2011年。これほどまでに天変地異の恐ろしさをまざまざと見せつけられたことがかつてあったでしょうか。日本中どこにいても、「絶対に安全!」という地はないのだと思い知らされました。

 同じように「備えあれば憂いなし」ということは決してないのだと、考えずにはおれませんでした。「備えはバッチリだから、これで心配ない」と思う油断があれば、その中にこそ危険が潜んでいるのだ、と。今までの自分を振り返り、反省すべき点が多いことに気づかされました。

 「備えがあっても憂いはある」と気持ちを引き締め、万が一の際でも、最小限の被害に食い止められるようにすること。それが「減災」につながるのではないだろうか、と思いました。

台風15号上陸の恐れ

  台風15号は非常に強くなり、今日にも本州に上陸の恐れが出てきました。宮崎県内各地でも既に少なからぬ被害が発生しています。本県直撃の恐れはないようですが、今までの大雨の影響がこれから出ないとも限りません。通所サービスや訪問サービスに携わられる方々はもとより、通勤、帰宅の際にも十分お気をつけ下さい。

台風15号接近中!

  台風15号はこれから宮崎県に最接近するものと予測されています。既に県南部の一部が強風域に入っており、激しい雨も降っています。県内各地に各種警報・注意報が発令されています。情報を迅速・正確に入手して早めの備えに努めましょう。以下のリンクもご参照下さい。

 

気象庁台風情報 

 

国土交通省 川の防災情報

 

宮崎河川国道事務所 

MRT宮崎放送警報・注意報

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

老健みやざきFacebook

TOPへ