研修会を開きます(支援相談研究部会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会支援相談研究部会は224日(金)宮崎市の宮崎市民プラザ4階ギャラリーで研修会を開きます。

 今回の研修会のテーマは『高齢者・障害者の法律相談』。講師に新井法律事務所の新井貴博先生をお招きし、高齢者や障害者に関する法律問題を中心に、わかりやすくお話ししていただきます。

 開会は14時からで、1330分より受け付け開始。1530分までの開催を予定しています。老健職員に限らず、どなたでも受講できます。

 参加費は老健職員500円、それ以外の方は無料です。詳しくはこちらをご覧下さい。申し込みは215日まで。多数の参加をお待ちしています。

防災対策研修会を開きます

 (社)宮崎県老人保健施設協会の総務委員会と事務長会は218日の土曜日、合同で防災対策研修会を開きます。会場は宮崎市の宮崎観光ホテル東館3階の緋燿の間(ひようのま)、時間は午後1時から4時半までの予定です。

 研修会では、東日本大震災で被災した現地で支援活動を行った3施設の老健職員が体験発表を行うとともに、災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバード宮城支部の野田 毅さんを講師にお招きし、高齢者施設における防災対策のあり方について講演をしていただきます。

 この研修会は、介護老人保健施設の職員はもとより、高齢者施設の防災対策に関心がある方なら、どなたでも受講できます。なお、受講料として当協会の会員施設の職員は500円が必要です。その他の方については無料です。

 受講申し込みは別紙受講申込書により、213日までに介護老人保健施設サンヒルきよたけまでお願いします(FAX0985-84-0700)。ただし、定員(200名)になり次第、締め切らせていただきますのでご了承ください。この件に関するお問い合わせもサンヒルきよたけ(TEL0985-84-0333、担当:濵砂)までお願いいたします。

 くわしくはこちらをご覧ください。多数の参加をお待ちしております。

インフル注意報発令!!

  126日、今年初のインフルエンザ注意報が宮崎県より発令されました。今後4週間以内に大流行する可能性が高く、手洗いやマスク着用などの徹底を呼びかけています。

 また同日、ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が大流行する疑いがあるとして、同じく今年初の流行警報が発令されました。県健康増進課では、食事前やトイレ後の手洗い、食材の洗浄・加熱、調理器具の消毒などの徹底を呼びかけています。

 各会員施設におかれましても、より一層の感染防止の取り組み強化をお願いいたします。

講演テーマ決定しました(研究大会)!!

  3169回社団法人宮崎県老人保健施設協会研究大会における、特別講演(講師:ひとえ歯科クリニック 宇都仁惠 先生)のテーマと内容が以下の通り決まりましたのでお知らせします。

 

【テーマ】:「口から食べる楽しみ」をささえる

   ?多職種との連携を通じて?

 

【内容】

(1)口腔ケアの効果と実践の方法

(2)口腔細菌と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の関係

(3)胃ろうから経口摂取へ移行し、歩行可能となった一症例

(4)食支援・食介護アンケートから

 

宇都先生は1992年に鹿児島大学歯学部を卒業された後、九州大学歯学部病院第一補綴科に入局。雁ノ巣病院歯科、産業医科大学歯科口腔外科などを経て宮崎に帰郷し、200年に宮崎市保健所健康増進課に勤務される中で、予防の大切さを再認識。2002年、再び福岡市にある障害者歯科では日本の草分け的存在であるおがた小児歯科医院に勤務された後、2003年、宮崎市恒久に、ひとえ歯科クリニックを開業し、現在に至っておられます。

あきらめなければあらかたの夢はかなう」がモットーの宇都先生による特別講演は一般公開講座となっていますので、口腔ケアに関心のある方ならばどなたでも受講できます。ふるってご参加ください。

離床センサーに思う

  117日の宮崎日日新聞に、「離床センサーで高齢者徘徊防止」という記事が大きく取り上げられていました。宮崎市の会社が認知症高齢者の徘徊などを未然に防ぐセンサーを開発し、本格販売を始めたという内容です。

 このセンサーの特徴は、高齢者のベッド上での動きを赤外線センサーで検知するというところ。熱の移動を検知するセンサーと、距離を測定するセンサーの2種類で、寝返りなどの動きと、起き上がる動作を別々に検知し、従来の離床センサーに比べ、高齢者の起き上がりをより迅速に、なおかつに正確に把握できるのだそうです。すごいです。

すでに宮崎市内の介護施設でも導入されているというこのセンサー、1ヶ月の無料貸し出しも実施しているとありました。宮崎の技術力、あっぱれなり!と思いました。その一方で、これを使う側の介護技術の力も試されるのだ、とも思ったのでした。

つまり、センサーが離床の動きを正確に、いち早く介護者に知らせることができたとして、さあ、それから介護者はどのような行動を起こすか?ということです。今まさに離床せんとされている高齢者のもとに急行し、「〇〇さん、立ったらあぶないが。歩いてひっこけて骨どん折ったらおおごっちゃ。寝ちょかんね」とベッドに押さえつけてしまっては、無理矢理寝かされてしまった方にとってはたまったものではありません。そんな使い方は、身体を思いのままに動かす自由を拘束する行為に他なりません。

その方がベッドから起き上がって、何をしたいのか?歩いてどこへ行きたいのか?そのために必要な介助は何か?大事なのはそこだと思います。これを正しく理解して、適切な援助をすることにより、安全、安心、そして迅速に行きたいところへ行き、やりたいことをやれれば、得られる満足もひとしおなのではないでしょうか。そしてそのことにより、介助する人と介助される人との信頼関係が深まる・・・。このセンサーを用いる本質的な意味はそこにあると思います。

このセンサーを開発する過程では、様々な試行錯誤、創意工夫があったことと思います。ならば、それを使う者も、それ相応の介護技術をもって臨む義務があるのではないでしょうか。いかなる便利な道具も、人に正しく使われて真の役目を果たすもの。誤った使い方をしたり、はたまた人が道具に使われるようになっては本末転倒です。優れた道具を正しく用いることでケアの向上をめざし、介護を受ける方々の生命や生活、そして人生の質の向上をはかることの重要性を再認識したニュースでした。

研修会を開きました(ケアプラン研究部会)

 (社)宮崎県老人保健施設協会高齢者ケアプラン研究部会は121日、日向市役所中央公民館で、包括的自立支援プログラム研修会を開きました。4施設から8名の受講がありました。

 今回の研修会では、事例を用いてのケアプランの立案について、グループワーク形式で学んでいきました。今まででケアプランを策定したことがない老健職員や、経験が浅く自身がない職員なども参加し、研鑽を深めていました。

 各グループともそれぞれの職場で抱える疑問や情報などを熱心に出し合いながら、その人の生活の質を高めるケアプランを作り上げていきました。

 また、各グループには同研究部会のメンバーがつき、自らの経験談も交えながら、わかりやすく指導に当たっていました。

 明日からのケアプラン策定につながる、具体的手法が学べたことはもとより、各参加者が意見を交わすことで、施設を超えた交流が深まり、非常に有意義な研修会となりました。

 「今回の参加者は決して多くはありませんでしたが、県北地域の、そして参加された各施設の現状に即した、実践的な研修会になったと言えます。今後も極力各ブロック単位での研修を行っていきたいと思いますので、皆様のご参加をお待ちしています」と同研究部会では呼びかけています。

いちご同盟

  『いちご同盟』(河出文庫)は、芥川賞作家の三田誠広(みた まさひろ)さんの作品です。

主な登場人物は3人の15歳の男女。主人公の北沢良一は音楽高校に行きたい内気な中学3年生。生きる事に疑問を持ち、小学校5年生で自殺した男の子が飛び降りた団地の踊り場に行っては、その壁に書いてあった「どうせみんな死んでしまうんだ」というメッセージを思い出すのです。曲の勝手な解釈を許さず、正確なテンポを要求するピアノ教師の母は、表現豊かに弾きたいという良一の演奏を良しとしません。年子の弟は私立中学のエリート。そんな中で自分とは一体何なんだろうか?と悩む良一の愛読書3冊はいずれも自殺した人が著したもの。

 同じ中学に通う長身の羽根木徹也は野球部のエースで4番。女子生徒からの人気も絶大。その徹也が音楽室でピアノを弾いている良一を訪れ、試合の様子をビデオ撮影してくれ、ただし自分だけを撮ってくれ、女子は撮すな、と注文をつけて頼むところから物語は始まります。

 そのビデオは、徹也の幼なじみで、悪性腫瘍のため入院、片足を太ももから切断した上原直美に見せるためのものでした。自分の活躍を見て、直美に元気になって欲しいと。小学校の頃の直美は成績優秀、バレエや新体操を習い、高校に行ったら小説も書きたいなど、いろんな夢、やりたいことがいっぱいあったのでした。活発で、大きな瞳が愛らしい直美は、徹也がふざけて撮影した良一のピアノ演奏に感動。ベッド横のビデオで何度も繰り返し聴き、そして言葉を交わします。生きる意味を見いだせない良一に、直美は「可能性がある人がうらやましい。自殺のことを考えるなんて、贅沢だわ」ときっぱり。やがて直美は、良一に恋心を抱きます。直美を心の支えとする徹也もそれを応援し、直美を励ましながら、徹也には直美を見舞ってやってくれと頼みます。

 しかし、無慈悲にも病は進行し、腫瘍は腋の下のリンパ節に転移。さらに肺にまで触手を伸ばしていきます。大手術の後、病院を後にする2人。徹也が良一に言います。「死ぬなよ」と。お互いに百歳まで生き、そして直美のことを覚えていよう、と良一の腕を握って訴えます。「同盟を結ぼう。おれたちは十五歳だから、一五(いちご)同盟だ。男と男の約束だぞ」と。もちろん良一は同意します。生きると誓います。

 

 死をもって生きることの尊さを思い知らされる、素晴らしい作品です。タイトルが「いちご同盟」だし、文章の合間にイチゴのマークが印されているし、こいつはありきたりなさわやか青春ストーリーで、2人の男子が1人の女子を好きになって奪い合いとなり、やがて主人公はヒロインと結ばれてハッピーエンド、ちゃんちゃん(^.^)/~~~、てな軽い軽い、そしてイチゴみたいに甘いあまーい読み物かと高をくくって読み始めたら、とんでもないことでした。良い意味で、ものの見事に裏切られました。

 特に、いよいよ直美が危ない、という状況下。深夜近くに帰宅したものの、眠れない長い夜を覚悟した良一がピアノに向かう場面の描写は、鳥肌無しには読み進めません。ベートーヴェンの十五番のソナタ『田園』を弾くわけですが、この曲は「同じタイトルの有名な交響曲第六番と異なり、演奏されることが少ない、目立たない曲」とのことで、良一自身、「ひたすら穏やかで何の感動もない、音による風景画」と酷評していたのです。しかし「曲の勝手な解釈を許さず、正確なテンポ」で演奏するうちに、この『田園』という曲の深さに初めて気付きます。弾き進めるうちに、わざと抑揚をつけ、テンポを崩して、感情をこめようとしていた自分の演奏を恥じ入ります。

さらに、けっして乱れない規則的なテンポの中に、命の鼓動を見出します。単調で、変化がないからこそ、生きていると実感できるような命のリズムをこの曲はとらえている・・・。それを知ることで、良一は、平凡で抑揚も無く過ぎていく毎日の中に、生きる事のすばらしさを悟ります。そしてそれこそは、直美が切望しても叶わないものだ、とも。

演奏終了後、レッスン室のドアを半ば開けて、驚きの表情で演奏を目の当たりにしていた母親の姿を見つけた良一。いままで受け入れられなかった母の教えが正しかったことも、初めて理解します。

 「このシーンは、良一が直美の死を覚悟しながら、自らは『生きよう』と強く誓う、作品の中で最も重要な箇所だ」。ページをめくっては戻り、めくっては戻りを何度も繰り返しながら、そう思いました。芥川賞作家ってすごいなあ、と改めて思い知らされる言葉の力に、ただただ脱帽、平伏する思いでした。

 大切な「命」をお預かりする老健施設に勤める者の一人として、この「いちご同盟」という作品と出会えて、本当に良かったと思います。永遠ではないからこそ、そして一人に一つづつ与えられたものだからこそ、「命」はかけがえのない尊く美しいものだと、強烈に気付かされた名作です。おすすめの一冊です。

アントニオ猪木の日!?

  みなさん、元気ですかあーーー!元気があれば何でもできる・・・。でお馴染みなのは、そうです。アントニオ猪木さんです。プロレスの黎明期から全盛期を支え、放送時間には日本中の銭湯を空っぽにした(?)、押しも押されぬ・・・いや、押したり押されたり、投げたり投げられたり、蹴ったり蹴られたりしたけれど、とにかく人気プロレスラーです。もちろん今でも、絶大な人気と存在感を誇っておられます。

 とにかく猪木はすごかった。にっくきタイガー・ジェット・シンの腕をへし折り、巌流島で血まみれになりながらもマサ斉藤を絞め落とし、専売特許ともなった「アリキック」で、モハメッド・アリの脚を執拗に攻め続けた姿はまさに「燃える闘魂」そのもの。運動部員ならずとも、猪木に魂を注入された者達は「ヒンズースクワット」を何百回もやって、そして次の日筋肉痛で動けなくなったものでした。

そんな猪木が第1IWGP決勝戦。「イチバーン!」で有名(なに?知らない?)なハルク・ホーガンの必殺技、アックスボンバーを受けてリング下に沈んだ時、日本中に悲鳴が、そして「猪木コール」が響き渡りました。それでも気絶したままの猪木の意識は戻らず、無理矢理上げ戻されたリングで、だらしなく開いた口から伸びきった舌が垂れ下がり、リングをなめていました。まだ若かかった「ハッスルハッスル」の坂口征二がそんな猪木の頭をわしづかみにして、ガンガン揺さぶっていました(これ、とても危険です。真似しないで下さい)。にわかには信じがたいショッキングな光景でした。

そんなアントニオ猪木さん。プロレスを国民的人気スポーツにしただけでなく、みんなに夢と希望と、そして戦う勇気を与えてくれた功績は偉大です。老健を利用されている高齢者の中でも、プロレス観戦を趣味にされていた方は少なくありません。今でもビデオをお見せすると、当時を思い出しながら楽しくご覧になられます。

さて、今日は123日。だから、今日を「アントニオ猪木の日」にしてはどうか?と思うのです。この日にちなんで、全国各地でアレをやってはどうか、と。そうです。あれです。123日だから、「いーち、にぃーい、さぁーん、だぁあああああああ!!!」をやって、みんなで元気を出す、そんな日にしてはどうか、と。うん、これは我ながら名案だ・・・・・。

と、そう考えながら、今日はそもそもどんな日なんだろうか?と思って調べてみると、ガビーン☆=>=>=>(+_+。)なんと、故ジャイアント馬場さんの誕生日(1938)だったのでありました。アッポー。猪木の日じゃなくて、馬場の日だったとは(>_<)

ともかく元気があればなんでもできる。老健施設では土日も関係ありませんが、とりあえず一週間の始まりです。今週も元気に頑張りましょう。それではいいですかー、いーち、にぃーい、さぁーん、だぁあああああああヽ(^^)ノ!!!

キッチンで農業を

 「キッチンで野菜栽培」という見出しが、17日の日本経済新聞にありました。某大手電気機器メーカーが、家庭菜園向けの植物ミニプラント事業を始めるという記事で、植物工場の技術を活用した栽培用の小型装置を発売するのだそうです。おおーっ、すごい。

 記事によると、同社は果物や野菜の栽培装置と育成管理サービスを一体で販売するとのこと。この装置のすごいのは、クラウドコンピューティング技術を用い、ネットワーク経由で温度や湿度、養液投与量などを管理するというところです。だから初心者でも育てやすいのが特徴とのこと。また、システムキッチンに組み込めるだけでなく、屋外で複数台を組み合わせることもできるそうです。

 同社はこの装置を2012年度中に発売するそうですが、「有機野菜を購入するなど食の安全に気を使う顧客を想定」していると記事にはありました。しかし、これを読んで「果物や野菜を作ることを楽しむ人」や、「果物や野菜を作っていた人」にも使えるんじゃないか?と思いました。

 農業が基幹産業の宮崎県。老健を利用されている方々においても農業に携わっておられた高齢者も少なくありません。このような方にとって、安全に「作る」ことができて、安心して「食べる」ことの両方が楽しめる、というのは2倍のおいしさがあるのではないでしょうか。しかも、種をまいてから収穫するまでの期間も3割短縮できるとのこと。うーん、なんかいいなあ。

 ただし、装置1台の価格は60万円(>_<)。そのため、月14000円でのリースもあるとのこと。宣伝するわけではありませんが、今後の事業展開の行方に興味津々です。

あたたかい唄

  寒い日が続いています。21日はいよいよ大寒ですから寒いはずです。そして、寒い季節には「あたたかい唄」を歌ったり、聴いたりしたくなるものです。そんな時、宮崎にはお薦めの「あたたかい唄」があります。その唄は、その唄の名前は「的射節」(まといぶし)。

 

的は金の的 弓と矢は白木

放す間の面白や ハラヨイヨイホンニ

 

 この曲は椎葉の民謡で、CDアルバム『ふるさとの旋律(うた)を訪ねて』(宮崎放送制作)の解説によると、白鳥神社の春の祭りの「競射」の場で、にぎやかに歌いはやされる掛け唄だそうです。いかにも椎葉の唄だなあ、と感じるのは次の歌詞。

 

的を射りたきゃ 手元をしゃんと

那須の与一の 末じゃもの

 

 屋島の戦い(1185年:元暦2年)で、小舟に掲げた扇を射落としたことで知られる弓の名手、那須与一が登場します。

そして何といってもこの唄を聞いていていいなあ、と思うのは、その独特な旋律です。宮崎県には約400曲の民謡があると言われていますが、他の地域のどの曲とも似ていない、哀愁感に満ち溢れる素晴らしい唄です。同アルバムには全国的に有名な「ひえつき節」の他、椎葉の民謡が数曲収められていますが、それらの中でもこの「的射節」と「椎葉秋ぶし」「奥山節」(おくやまぶし)の3曲は特にその旋律がとても美しく感じると同時に、ものすごーく難しい唄だと思います。「歌い手を選ぶ曲」とでも言ったらいいのでしょうか、楽譜に書き表そうと思ったら、細かい音符を五線譜をたくさんちりばめなければならないような、非情に複雑なものになりそうです。いずれにせよ、何度聞いても感動してしまう名曲です。

 

さて、この「的射節」のどこがあたたかいのか?ということなのですが、それは唄の最後の部分です。「ハラヨイヨイホンニ」に続いて「あたたかーい!!」と大きな呼びかけ声が入ります。「あたたかーい!!」と・・・・・ん?

そうです。本当は「暖かーい!!」ではなくて、「当たったかーい?」です。的に矢が当たったかどうかを、的の近くにいる人に大きな声で尋ねているわけです。目視では確認できないくらい、よっぽど遠く離れた的を狙って射ったのだなあ、と想像させられます。

この「的射節」を初めて聴いたのが、たまたま寒い日で、しかも他の事をしながら何気なく聴いていたものですから、突然「あた(っ)たかーい?」という威勢の良い声が耳に飛び込んで来てびっくり、そして「暖かーい!!」と聴き間違ってしまったのです。すぐに聴きなおして誤りに気づき赤面したのですが、寒い朝が辛いときなどには、この「的射節」を思い出し、誤り承知の上で「あたたかーい!!」と叫んで、それからこの名曲を聴いてみるのです。そうすると、やっぱり暖かくなります。心が「ぽっ」と温もって来るのです。願わくば歌えるようになれば、もっと暖かくなるのでしょうが、この曲、本当に難しいです。

そんなこんなで勘違いをしはしましたが、この「的射節」、絶対にお勧めです。一度、耳を傾けてみられてはいかがでしょうか。

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