【ストレス反応の現れ方】
ストレス反応は(1)心理面、(2)身体面、(3)行動面・・・に現れます。具体的には次の通りです。
(1)心理面:活力の低下、イライラ感・不安感、抑うつ感
(2)身体面:だるい・疲れやすい、よく眠れない、食欲が低下、頭痛
(3)行動面:酒やタバコの摂取量が増える、食事の量が増えるまたは減る、仕事の能率が落ちる、遅刻や早退、有休が増える
「見逃すな!いつもと違う!仲間の心のサイン」というスライドを示します。このようなサインがあれば、「何かあった、おかしい」と思って下さい。
ストレス反応からストレス反応へと陥らせないための社会的支援には、次の4つがあります。
(1)情緒的サポート:「やる気」を起こさせ、情緒的に安定させる・・・声掛け、励まし
(2)情報的サポート:問題解決に役立つ情報を与える
(3)道具的サポート:実際に手助けする
(4)評価的サポート:仕事ぶりや業績など適切に評価する
【こんなひと言がうれしかった!!】
さて、これからモチベーションを上げていくことになります。「こんなひと言がうれしかった!!ヤル気がでた!!」というスライドを示します。まずは「仕事を頼まれた時」にかけるひと言です。
ただし、「頼りにしているよ」や、「期待しているよ」などは1回くらいならいいのですが、3回くらい言うと大きな圧力になってしまいますから注意して下さい。
次に「仕事が終わった時」にかけるひと言です。
相手の目を見て声を掛けてあげて下さい。ただし、「よく考えたなー、君にしては」などと言うと逆効果になりますから注意して下さい。
そして「仕事をしている時」にかけるひと言です。
特に「仕事には慣れてきた?」は新入社員や復職者などに言うと「受け入れてもらっている」という嬉しい気持ちにさせることができます。
【元気にさせる、がっかりさせる】
ある会社で100人に対し「あなたはどんな言葉や態度でがんばろうと思いますか?また落胆しますか?」というアンケートをとったところ、次のような結果になりました。
《がんばろう:やる気にさせる言葉や態度》
・「ありがとう、頑張ったな」
・小さなことでもほめられた
・上司からのねぎらいのひと言
・「期待しています」
・長所をほめられた
・「一緒にやろうよ」
・気遣う言葉
《落胆、やる気を失わせる言葉や態度》
・無関心、無視、声かけ無し
・家族や仲間の悪口を聞く
・何でも当然、当たり前の態度
・命令口調
・見下した言い方、態度
・「女のくせに」
・身体のことを言われた
最近、日本の科学者達が調べたところ、ほめられた時、脳にそれが刺激されて向上心が高まるということがわかったそうです。互いを尊重し合い、互いの人格を大切にし合って、より良い人間関係を築き上げましょう。