協会活動報告

改定対応セミナー開きました(事務長会・在宅支援部会:その2)

「介護保険改定への対応セミナー2014」は、介護老人保健施設ひむか苑の伊福香織事務長の司会で進められました。

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 講師は社会福祉法人登別千寿会理事で、特別養護老人ホーム緑風園(http://www.ryokufuu.com/index.shtml)の菊地雅洋総合施設長。菊地先生はブログ「masaの介護福祉情報裏板http://blog.livedoor.jp/masahero3/)」、掲示板「介護・福祉情報掲示板http://www.ryokufuu.com/patio/patio.cgi)」など、ネット上で介護や福祉に関する情報を全国に発信されています。

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 また、「人を語らずして介護を語るな masaの介護福祉情報裏板」、「人を語らずして介護を語るな2 傍らにいることが許される者」、「人を語らずして介護を語るな THE FINAL 誰かの赤い花になるために」、「介護の詩(うた) 明日へつなぐ言葉」(いずれもヒューマン・ヘルス・システム社)などの著書も多数出されています。さらに全国各地での講演も精力的にこなされていますが、実は九州で唯一未実施だったのが宮崎県。今回のセミナーで「九州全県制覇」となったそうです。

 とはいえ、登別市の介護認定審査員や民生委員推薦会委員、老人ホーム入所判定会議委員、さらに北海道地域密着型サービス外部評価委員、総合健康推進財団訪問指導員など、数々の要職もこなされ日々ご多忙な上に、北海道から空路直行便がない本県入りとあって、大変なご足労をおかけすることとなってしまいました(上記ブログ「masaの介護福祉情報裏板」では『思い出深い宮崎県講演で九州は全県制覇です』と題し、その苦労談が紹介されています。ご多忙の中、遠路はるばる来県下さり、本当にありがとうございます)。

 しかし長旅の疲れの片鱗も見せること無く、エネルギッシュで滑舌良く話し始めた菊地先生の講演に、受講者は一気に引き込まれていきました。

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改定対応セミナー開きました(事務長会・在宅支援部会:その1)

 (公社)宮崎県老人保健施設協会事務長会と在宅支援研究部会は1115日、宮崎市のコンベンションセンターで「介護保険改定への対応セミナー2014」を開きました。会員老健施設や特養、グループホームなどから485人が参加しました。社会福祉法人登別千寿会理事で特別養護老人ホーム緑風園の菊地雅洋総合施設長による講演があり、来年度の改定に向けての対策や心がけなどを学びました。

 このセミナーは事務長会と在宅支援研究部会が共同で企画、準備を行い、この日開催の運びとなったもの。当初300名の参加を予定していたものの、それを大幅に超える485名のもの参加申し込みがありました。会員施設の役職員の250名に対し、特別養護老人ホーム、グループホーム、居宅介護支援事業所、小規模多機能居宅介護施設、行政関係など会員施設以外からの申し込みが全体の半数近くを占め、どの事業所も今度の改定に対する疑問や不安、対応策などといった並々ならぬ関心の高さが伺われました。関係者は会場レイアウトを変更したり、準備資料数を増やすなど準備に追われました。

 セミナー当日も、早くから集合したスタッフは、会場設営や受付などに奔走しました。

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 午後2時にいよいよ開会。挨拶にたった事務長会の川崎豊彦委員長は「本日は週末の忙しいところ、予想を大きく上回る参加をいただき、心より感謝申し上げます。これもひとえに講師である菊地雅洋先生の偉大さとお話への期待の表れだと思います。皆様はそれぞれの事業所で、色々な問題を抱えておられながら、日々邁進されていることでしょうが、今度の改定はご存知の通り、それに追い打ちをかけるようなマイナス改定です。これをどう乗り切るか。『しかたがない』とあきらめられるものではありません。今日は菊地先生のお話にヒントをつかんで帰って欲しいと思います。また、地域包括ケアシステムが構築への取り組みが進められている現状に鑑み、ご自分の事業所だけでなく、その周囲がどうかわるのかも含めてご理解いただけるとありがたいと存じます」と満席となった会場を見渡しながら呼びかけました。

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介護保険改定対応セミナー開きました(第一報)

 (公社)宮崎県老人保健施設協会事務長会および在宅支援研究部会は1115日(土)、宮崎市のシーガイアコンベンションセンターで、「介護保険改定への対応セミナー」を開きました。

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 講師に社会福祉法人登別千寿会理事で、特別養護老人ホーム緑風園の菊地雅洋総合施設長をお招きし、「介護保険改正にどう対応する? 老健は? 特養は? グループホームは? 居宅支援事業所は?」と題し、講演をしていただきました。会員老健施設をはじめ、特養、グループホームなどの関係者485人が参加し、会場は満席となりました。

 このセミナーの模様は、後日レポートしますのでお楽しみに。

感染症対策学びました(看護介護部会:その13)

 最後に院内感染対策のポイントおさらいし、そして受講者から要望の多かった疥癬の対応等について説明が行われ、講義が終了しました。

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【院内感染対策のポイント】

〇針刺し事故・・・リキャップしない、分注時は試験管立てなどを利用

〇足踏み式のゴミ箱・感染廃棄物容器の設置

〇ゾーニング(点滴準備台・シンク)・・・交差感染のリスク

〇洗面台の水はね対策、スポンジの乾燥

〇内視鏡の管理・・・使用簿、洗浄・消毒の記録、エプロン着用

〇医療機器・・・滅菌期限切れはないか

〇消毒薬の開封月日の記載

〇汚物処理室・・・エプロン着用、消毒液への漬け方、水洗レバー(手で直接触らずに使えるか)

〇経管栄養ボトル、チューブの乾燥

〇リネン・・・清潔リネンを床に置いていないか、清潔・不潔リネン庫が整備されているか

〇院内感染対策マニュアルの改訂

〇一処置、一手洗い(手袋は万能ではない・・・手洗いは大事!!)

〇汚染物はなるべくその場で処理(個室隔離などの場合は部屋の外へ持ち出さない)

〇消毒は有機物を除去してから行う

〇必要に応じて感染防護具を使用(不必要に使用しない、ちゃんと処理しなければ逆に感染源になることもある)

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 なお、厚生労働省の高齢者介護施設における感染対策マニュアルhttp://www.mhlw.go.jp/topics/kaigo/osirase/tp0628-1/)もホームページにアップされているので活用してほしいとのことでした。

 

 高齢者施設に勤める者にとって、感染症対策は利用者の生命をも左右しかねない重要な課題とあって、会場からは質問が相次ぎました。

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 研修会終了にあたり、ご多忙の中を縫って起こし下さり、明日からの実践に役立つ具体的な講義をしていただいた西田敏秀先生に、会場からは感謝の拍手が贈られました。

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 終了後も個別に質問に走る受講者で、たちまち「行列のできる感染症対策相談所」状態となったにもかかわらず、笑顔で、しかし真剣に対応していた西田先生。本当にありがとうございました。

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(おわり)

感染症対策学びました(看護介護部会:その12)

 結核の検査として、感染を知るために行うIGRA検査(免疫)、ツベルクリン検査、そして発病を知るために行う胸部X線検査、喀痰検査(塗抹・培養・PCR)などがあり、それらの内容や検査結果の解釈方法について概要を学びました。その上で西田先生は「発病しても6か月から9ヶ月間、しっかり抗結核薬を服用して治療が進めば大丈夫です。医療費の公費負担制度もありますので患者さんも心配せずに治療に専念して欲しいと思います」と述べ、入院してしっかり治療した上で、退院に関する基準をクリアして退院した後は「『周りにうつらない』という状態が保障されているということになりますので、治って帰ってきたときは受け入れを継続していただき、服薬のフォローをしてあげてください」と続けました。

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 ただし、「1950年代に30歳代だった人達は現在90歳代になっていますが、そういった方々は6割から7割感染を受けていると思います。昔は人口10万人あたり500人が感染していた時代でしたので、高齢者は濃厚感染世代と言えます。そういう意味では注意深くみるようにして下さい」と念を押しました。

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 結核に関するまとめとして「結核を疑う患者さんは個室管理」、「医療従事者はN95マスクを着用(患者さんにはサージカルマスク)」、「部屋の換気」、「リネンなどは日光(紫外線)に当てる」、「健診をきちんと受け、早期発見」の5項目を挙げながら、「早期発見のカギは利用者の普段の状態を知っている皆さんみなさんにかかっています。12か月調子がおかしいなという方がおられたら、医療機関の受診等の対応をしていただきたいと思います」と訴えました。

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(つづく)

感染症対策学びました(看護介護部会:その11)

 空気感染(飛沫核感染)対策の講義は、主に結核について進められました。空気感染対策として西田敏秀先生はスライドに次の6項目を示しました。

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(1)空気感染の感染範囲は部屋全体、空調が共通の部屋に及ぶ

(2)対策の基本は「発病者の隔離」「部屋の換気」

(3)医療従事者や面会者はN95マスクを着用、患者はサージカルマスクを着用

(4)結核は排菌している患者とある程度長時間空間を共有しないと感染しない

(5)麻しんや水痘は、短時間であっても感染する

(6)麻しん、水痘、乳幼児の重症結核への有効な対策は、ワクチン接種

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この中で(1)については、「部屋が同じというだけでなく、エアコンが共通だったら広がる可能性あるということを念頭に置いて下さい」と、空気感染ならではのリスクを強調し、注意を喚起しました。

 平成24年における結核の新登録患者は全国で年間21,283人、宮崎県では170人となっており、「戦後と比べると相当減って来ており、忘れられがちです。しかし、その内訳をみると、高齢者が半分以上となっています。ですから高齢者施設に勤める皆さんは結核のことを頭に入れておいて下さい」と呼びかけました。

 「風邪のようで風邪じゃない」と言われる結核。その症状は「咳が2週間以上続く」、「タンが出る」、「体がだるい」、「急に体重が減る」の4つ。しかし、「高齢者は咳やタンが出し切れない人がいます。ですから単純に食欲がなかったり、何となく元気がなかったりする状況が長く続いている場合には気をつけて下さい」とし、注意深い観察と対応による早期発見が、適切な治療につながり、集団感染をふせぐことにもつながるとのことでした。

 結核の感染と発病には「特徴があります」と、次のような内容のスライドを示しました。

 

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「結核菌に暴露しても3人に1人くらいしか感染が成立しません。そして感染したとしても発症するのは1割から2割です。だから結核菌を持っていたとしても、8割から9割の人はお墓まで持って行くということになります」と言い添えながら、結核の感染と発病について、さらに次の7項目を示しました。

(1)感染=結核菌を保有している状態

(2)発病=喀痰中に結核菌が出てきた状態

(3)感染=発病ではない

(4)感染して2年間は発病のリスクが高い

  →X線健診を定期的に受ける

(5)感染しても発病するのは10%から20%

(6)過去に感染した人が高齢になって免疫が弱くなって発病する人が多い

(7)感染しても予防的に治療(抗結核薬1剤を半年内服)すれば発病リスクが3分の1に減らせる

 結核にかかりやすい人として、「高齢者」、「乳幼児」、「免疫力が落ちている人(糖尿病、胃切後、がん、ステロイド、透析など)」を挙げた上で、「当然医療従事者、つまりこれらの人達に接する機会が一番多い人もこの中に入ってきます」と、受講者にも注意を促しました。

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(つづく)

感染症対策学びました(看護介護部会:その10)

 インフルエンザへの対処法について、「流行期には人混みなどへの外出を控え、具合が悪ければ早めに受診」、「安静と休養、十分な水分補給」、「症状がある時はマスクを着用」などに加え、「さきほど飛沫感染対策として『感染している者から2メートル以上離れる』と言いましたが、飛沫感染ということを逆手にとって、個室管理できない場合は、カーテンなどで仕切るのも有効です」と西田先生は受講者を見渡しながら説明しました。また、薬の服用を発症から2日以内の適切な時期に開始すると、発熱期間は通常1日から2日間短縮され、ウイルス排出量も軽減されるそうですが、症状が出てから2日以降に服用を開始した場合は十分な効果は期待できないとのこと。

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 インフルエンザワクチンについては、その効果として「感染後に発病する可能性を低減させること」、そして「インフルエンザにかかった場合の重症化防止」の2つがあるとし、流行に入る前の10月くらいから接種が始まり、効果は2週間後から5ヶ月間ほどなので、「遅くとも12月中旬までの接種を」と呼びかけました。

 ただし、「接種しても当然インフルエンザにかかる可能性はありますので、ワクチンを過信しないで下さい」とその他の予防法に努めるよう注意を促しました。

 そのほか、「適度な湿度の保持と免疫力を高めることが大事」として、スライドに次の3点を示しました。

 

 (1)空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなる

(2)特に乾燥しやすい冬場の室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50パーセントから60パーセント)を保つことも効果的

(3)体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を心がけましょう

 

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 続いて研修会は、空気感染(飛沫核感染)についての講義に移りました。

(つづく)

感染症対策学びました(看護介護部会:その9)

 ノロウイルス対策に続き、市町村等の施設主管部局および保健所への報告の基準、そして職業感染対策を学んだ後、研修会はインフルエンザを中心とする飛沫感染対策に移りました。スライドに、「感染している者から2メートル以上離れる」、「感染者はしっかりとマスクを装着」と示しながら、「僕がもしインフルエンザだとしたら、前列の人たちはそれから2メートル離れるように一生懸命逃げないといけないことになりますが、こういう対策はあまりないです。大事なのはマスクをしっかりすることです。マスクと顔のすき間をなるべくなくすことが重要です」とし、マスク着脱の注意点として(1)鼻のワイヤーを鼻に合わせて曲げる、(2)ほほとあごも覆う、(3)自分にあった大きさや形のマスクを選ぶ・・・の3点を示した上で、「実はマスクとの勝負はマスクを購入するときから始まっています。顔が大きい人は大きい人用、小さい人は小さい人用を選んで下さい。ぶかぶかのマスクや小さすぎるではいけません。ウイルスは上から入って来やすいので、鼻のワイヤーが入っているのが良く、鼻の形にワイヤーをしっかり合わせて下さい」と、購入時の注意点を説明しました。

 さらに、「(マスクを)『つけて安心』ではありません。外すときまで注意が必要です。マスクの外側は汚染しているという意識を持って下さい。耳の方から垂らして落とすというのが理想です」と続けました。

 インフルエンザの感染期間、感染経路については、スライドと資料を用いて、次のように学びました。

【インフルエンザの感染期間】

〇感染してから発病まで1日から3日(体内にウイルスが入って増えるピークが2日前後)

〇ウイルスの排出は発病に1日前から、発症後3日から7

〇排出されるウイルス量は解熱とともに減少するが、解熱後もウイルスは排出される。排出期間の長さには個人差がある

〇学校保健安全法では「発症した5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」が出席停止期間

【インフルエンザの感染経路】

●咳やくしゃみの際に口から出る小さな水滴(飛沫)による感染。飛沫は周囲1.5メートルから2メートルに飛ぶ。

●飛沫を触った手で他の場所に触れるとそこから感染が広がる(接触感染)

●感染者全員が高熱や咳症状などが出てインフルエンザと診断されるわけではなく、症状が軽かったりして感染していることを本人も周囲も気がつかないこともある(特にワクチン接種者)

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(つづく)

感染症対策学びました(看護介護部会:その8)

「嘔吐(おうと)物が1メートルの高さから落下すると、嘔吐物は半径約2メートルまで飛び散ります」と、その実験結果をスライドで示した宮崎県福祉保健部健康増進課兼小林保健所の主査で医師の西田敏秀先生。「嘔吐物セット」の準備の必要性を訴えました。

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《嘔吐物セットの内容》

〇塩素系漂白剤

〇ペットボトル(500ミリリットル)

※↑0.1%濃度に調整した消毒薬を作る時に使用

〇ペーパータオル

〇新聞紙

〇使い捨てビニールエプロン

〇使い捨てマスク

〇使い捨て手袋

〇ビニール袋

〇バケツ

 「いざというときに、ちゃんと要しておかないといけません。”あれはここだ、これはどこだ?”などとやっていると、いつまでたっても処理しませんし、『ここは立ち入り禁止です』と言っていても、誰かが入ってきてしまいます。すぐ対処できるように要しておいて下さい」と言い添えた後、「ただし、”作った、じゃあ安心”ではいけません」とし、「作ったら、皆が嘔吐物セットはどこにあるかを知っておかなければいけません」と続けました。

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 実際の嘔吐物処理にあたっては、次のようなポイントを学びました。

(1)だれかのためではなく、自分のみを守るために手袋、マスク、エプロンを着用する。特に脱ぎ方が重要で、手袋→エプロン→マスクの順に脱ぎ、最期に石けんと流水で手洗いを行う。手袋や万全ではないことに注意。

(2)二次感染の防止に努める。ウイルスは広く飛散(半径約2メートル)し、乾燥すると空気中に浮遊する。十分な換気、立ち入りの制限、広範囲の消毒が必要で、迅速かつ確実な処理が求められる。

(3)汚染を広げないために、拭き取りは外側から内側に静かに行って閉じ込める。同一面でこすると汚染を広げるので。要注意。

(4)手袋の外側は全部汚染されているので触れないように。「片方の手袋の袖口をつかむ→手袋を裏表逆になるように外す→手袋を外した手を反対の手袋の袖口に差し込む→手袋を裏表逆になるように外す→手袋を外した後は手指衛生を行う」の手順で。

(5)ディスポエプロンは前が汚れている。首のひもを引っ張り、そのまま前に脱ぎ、内側から丸めて腰ひもをひっぱり廃棄する。ディスポエプロンはコストがかかるので、品不足の時には市販の透明ゴミ袋を備蓄しておくといい。ネットに作り方が紹介されている(検索したところ、以下のホームページが見つかりましたのでご参照下さい)。

札幌市東区保健福祉部健康・子ども課生活衛生係作成マニュアル防ごうノロウイルス最後のページ

相模原市健康福祉局保健所疾病対策課作成ノロウイルス感染対策マニュアル18ページ

(つづく)

感染症対策学びました(看護介護部会:その7)

ノロウイルス対策について、まず次亜塩素酸を用いた消毒および消毒液の作り方などを学びました。

【ノロウイルス対策】

〇環境は0.02%次亜塩素酸で消毒(金属部分はそのままだと腐食するので10分後に水拭き)

〇汚染物は0.1%次亜塩素酸で消毒(10分)か、床に貼ってあってはがせないものなどは851分間以上の熱水洗濯又はスチームアイロン2分間

〇アルコールや石けんによる消毒は効果が弱いと考えられているが、手など次亜塩素酸が使えないものに対して使用(回数を増やして)。←汚れやウイルスを物理的に流すことはできる

〇手は石けんによる手洗い(30秒)+流水すすぎ(30秒)+アルコール消毒2回(30秒×2

※「石けんやアルコールはノロウイルスには効きにくい」と言われているが、手に次亜塩素酸を用いると手が荒れるので使えない。ノロウイルスは非常に小さく、手が荒れるとそこかにウイルスが残りやすい。「物理的に洗い流す」という意味で手洗いとアルコール消毒を。

 

【次亜塩素酸消毒液の作り方】

※原液濃度および使用用途によって作り方が異なるので注意!

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※作った後は早めに使用する(紫外線で分解)

※作り置きをする場合は冷暗所に保管(いつ作ったか明記しておくこと)

※ペットボトルを利用する場合はラベルなどをつけて間違わないように(焼酎の瓶に入れておいた消毒液を飲んでしまった事例もあるそうです)

(つづく)

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