「キッチンで野菜栽培」という見出しが、1月7日の日本経済新聞にありました。某大手電気機器メーカーが、家庭菜園向けの植物ミニプラント事業を始めるという記事で、植物工場の技術を活用した栽培用の小型装置を発売するのだそうです。おおーっ、すごい。
記事によると、同社は果物や野菜の栽培装置と育成管理サービスを一体で販売するとのこと。この装置のすごいのは、クラウドコンピューティング技術を用い、ネットワーク経由で温度や湿度、養液投与量などを管理するというところです。だから初心者でも育てやすいのが特徴とのこと。また、システムキッチンに組み込めるだけでなく、屋外で複数台を組み合わせることもできるそうです。
同社はこの装置を2012年度中に発売するそうですが、「有機野菜を購入するなど食の安全に気を使う顧客を想定」していると記事にはありました。しかし、これを読んで「果物や野菜を作ることを楽しむ人」や、「果物や野菜を作っていた人」にも使えるんじゃないか?と思いました。
農業が基幹産業の宮崎県。老健を利用されている方々においても農業に携わっておられた高齢者も少なくありません。このような方にとって、安全に「作る」ことができて、安心して「食べる」ことの両方が楽しめる、というのは2倍のおいしさがあるのではないでしょうか。しかも、種をまいてから収穫するまでの期間も3割短縮できるとのこと。うーん、なんかいいなあ。
ただし、装置1台の価格は60万円(>_<)。そのため、月1万4000円でのリースもあるとのこと。宣伝するわけではありませんが、今後の事業展開の行方に興味津々です。