雑談

あの日を忘れない

  今日は117日。17年前のこの日、午前546分に阪神淡路大震災は起こりました。テレビもラジオも一斉にその報道に切り替わり、朝が明けてくるにつれて、その被害のすさまじさも続々と伝えられ始めました。崩壊した建物、倒れた高速道路、至る所で立ち上がる炎と煙・・・。そんな中で呆然と立ちすくむ人達の姿に、我が目を疑うしかありませんでした。6434人の尊い命が犠牲になりました。

 本当に大変な災害でしたが、そんな中で、手を取り合って、人々は復興へ向けてたくましく歩み始めました。その影像に、「涙の数だけ強くなろうよ アスファルトに咲く花のように」と岡本真夜さんが歌う「tomorrow」が重なり、流れ出る涙を止めることができませんでした。

 震災のみならず、自然災害は過去のものではありません。昨年311日には、あの東日本大震災・・・。災害は繰り返されるものであり、それがいつ、どこで起こるかも予測困難です。これに対して「100パーセント、絶対に、確実に安全だ!!」という保証は無いのだと肝に銘じないといけません。

 「想定外だった」では済まされません。自然災害を未然に止めることも極めて困難です。過去に起こった災害を教訓にして、これから起こるであろう災害に備えることが肝要です。

 被災地をはじめ、各地で震災の記憶を風化させないための行事がありますが、私たち一人一人も、今日という日を防災、減災への備えの重要性を再認識するための、そんな117日にしたいと思います。

撓う(しなう)

  「撓う」と書いて「しなう」と読みます。『広辞苑』には「(弾力があって)しなやかにたわむ。しなる」とあります。「しなやか」・・・いかにも柔軟性があって、びよーん、びよーんとしたイメージがあります。

 この「撓」の字を冠した身体の部位があります。「橈骨」。「とうこつ」と読みます。前腕(肘から手の間)にある2本の骨のうち、親指側にある方の骨です。この橈骨のおかげで、人間は手のひらをヒラヒラと表裏に回すことができるのです(回外・回内と言います)。「キラキラ光るー、お空の星よー」と歌って踊る時の、あるいは、柳沢慎吾さんの代表的持ちネタで、事件現場に刑事がパトカーで来る時「ウーーーーッ」両手を回して赤色灯が回転している真似をする、あの動きです。さすれば、この「橈骨」、その名の通り、「弾力があって、しなやかで、たわんで、しなる」のか?いーえ、いーえ!そんなことは決してありません。高齢者が骨折しやすい骨の一つがこの橈骨。「橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)」といって、転んで手をついた時などに、この橈骨の手に近い部位を折ってしまいやすいのです。「びよーん、びよーん」なんてことはありません。

 「それじゃあ、転んで手をつかないようにすればいいじゃん」と寒さにまかせてポケットに手を突っ込んで歩けばいいのか・・・ブー!!!ダメです!もってのほかです。よけい危ないです。

 転ばないことが第一です。転倒予防の一環として、柔軟な身体、すなわち「撓う身体」作りに取り組むのはいいことだと思います。ストーブの前で丸くなっている猫を見ながら、「ああ、こいつは普段はこんなにしてるけど、いざ落下という時にはショワーンと身体を撓わせて、何事もないように着地するんだよなあ」と思いつつ、「橈」の文字を思い浮かべた次第でした。

ドッカーンはだめよ<(`^´)>

 本日、112日はどういう日かと、火山が大爆発を起こした日です。といっても、新燃岳ではありません。昨年、年間爆発回数が観測史上最多の996回となった桜島の話。今から98年前、1914年(大正3年)の今日、文明噴火(1471-76年)、安永噴火(1779年)と並び、桜島の「3大噴火」とされる大正噴火があったのが今日なのだそうです。128日の朝日新聞によれば、その時の大噴火では噴出物は東京ドーム約1600個分の20億立方メートル!噴煙は上空1万メートル以上の成層圏まで達したそうです。この噴火で58人が犠牲となり、桜島と大隅半島は陸続きになったのだそうです。なんともおぞましいことです。しかもカレンダーを見ると、本日はなんと赤口<`ヘ´>!大凶の日であるばかりでなく、「赤い口」という文字自体が、火山の火口を連想させるようで、どうにも気持ちがよいものではありません。

 どうかどうか、再び大噴火が起こらないことを祈るばかりです。昨年、あの新燃岳が噴火を始めた119まであとちょうど一週間。どうぞ何事も起こりませんように。神頼みだけでなく、報道などにも注意しながら、なりゆきを見守りたいと思います。

ブッチャー引退(ToT)/~~~

 いやあ、びっくりしました。「黒い呪術師」ことプロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャーが引退を表明したとのこと。御年とって71。引退することよりも、いまだに現役を続けておられていたことに驚きです。キャリア41年!すごい!!。

 思えばブッチャーの存在無しには、日本のプロレス人気はなかったと言っても過言ではないでしょう。ジャイアント馬場アントニオ猪木が白いマットのジャングルに君臨し、不動の人気を得ていたその頃、ブッチャーは本当に恐ろしく、憎たらしい存在でした。186?、150キロの巨体に似合わない俊敏な動き。レフェリー以外のすべての観客や視聴者にわかるように使いこなす残虐な凶器攻撃。真似したら絶対に突き指してしまうだろう、と思われる「地獄突き」。椅子は投げるわフェンスは壊すわのやりたい放題。馬場や猪木が打ちのめされている画面に食い入るように見いていると、隣の家のおばあちゃんが「こらー!ばばーっ!頑張らんかー!!」と絶叫しているのが聞こえていました。そして悪事の限りをやり尽くしたブッチャーが、満身創痍の馬場や猪木に逆転の必殺技を受けてマットに沈むと、日本国中が歓喜の渦に包まれたものでした。

 その様子は今でもユーチューブなどの動画で鑑賞することができますが、それを見ていてわかるのは、いかにブッチャーが当時のプロレス界を盛り立てていたか、ということです。自分は「最凶」の嫌われ役に徹し、そのことで馬場や猪木がブラウン管の中でさん然と輝くことができたのだと思います。当時は反則攻撃ばかりに目がいっていましたが、今、見直してみると、ブッチャーの攻撃のされ方が非常に優れていて、見ている人の興奮と感動を究極まで高めるような、そんなやられ方をしていたんだなあ、と思います。

 老健を利用されている高齢者の方々でも、昔プロレス観戦が大好きだった方も少なからずおられます。それは、馬場や猪木などのヒーローがいたことはもちろん、その対極の位地に立って嫌われ、憎まれ続けたブッチャーの存在があったからだ、と今頃になって思えるようになりました。

 そんなブッチャー、いやブッチャーさん。最近は骨盤を痛め、尾てい骨の手術も受けたとのこと。彼こそ、だれよりもプロレスの魅力を熟知し、プロレスをこよなく愛していたんじゃないか、と思います。当時は本当に嫌いで、憎らしかったブッチャーさん。しかし、それはあなたがそう思わせるようにわざと振る舞っていたのですね。己の身体を酷使し、ぼろぼろになってしまうまで・・・。

 111日で71になられる大好きなブッチャーさん。嫌って、憎んでごめんなさい。そして何よりも、感動をありがとう!!と遅ればせながら今になってやっと言う事ができます。もし機会がありましたら、日本の老健施設をご利用の上、リハビリに取り組んでいただき、後進の指導に当たって下さるといいとも思います。「プロレスがテレビでやらんようになってさびしい」と嘆かれる高齢者は決して少なくありませんから。

頑張れ!ケアマネ研修!!

  いよいよ、いよいよです。113日から「平成23年度宮崎県介護支援専門員実務研修」が始まります。過去最低の合格率となったあの難しい試験を見事クリアされた皆様におかれましては、喜びもつかの間。これから前期3日間、後期3日間、合計44時間の研修に突入します。特に前期の2日目は午前8時半から午後6時半という長丁場です。体調管理に努め、万全の状態で研修に臨んでください。

 会場は、前期の1日目のみ宮崎観光ホテル(宮崎市)で開催されますが、その後はすべて宮崎市の宮崎県福祉総合センター人材研修館4階で行われます。この「宮崎県福祉総合センター」、場所がわかりにくいので、事前に確認をされますことをお勧めします。カーナビがあれば、それに従えばいいわけですが、開会時刻になっても到着できず、「そちらの場所はどこでしょうか?(゜ロ?)(/ロ゜)」という切迫した電話が会場かかってくることも皆無ではないようです。「研修実施要綱」には、「実務研修終了者とは、研修の全過程をすべて受講した者とします」と明記してあります。したがって、遅刻厳禁です。時間と気持ちに余裕を持って会場入りしましょう。

 研修は講義形式だけでなく、個人やグループでの演習、さらには各々が要介護者、家族、ケアマネージャーなどなどに扮して行われるロールプレイング形式での演習も行われます。さらに、前期と後期の間には、各々が実際に要介護の被保険者宅を訪問し、モニタリングから課題の抽出、ケアプランの策定まで行う個人実習もあり、決して楽なものではありません。

しかし、それら一連の研修を受ける中で、他の実習メンバーと情報を交換したり、悩みを相談しあったりすることができます。さらに、実施主体である一般社団法人宮崎県介護支援専門員協会の方々が、懇切丁寧に指導してくださいます。ファシリテーターと言われるこれらの方々は、実際にそれぞれの職場の第一線で活躍されていますから、受講者からの質問や悩みにも、時には自分の体験を交えながら具体的にわかりやすく、親身になって教えてくださいます。「研修実施要綱」に定めるこの研修の目的は「介護支援専門員として必要な知識、技能を有する介護支援専門員の養成を図ることを目的とする」とだけしかありませんが、受講した時間(とかかった費用)以上に、得るものがとてもとても大きい研修です。研修の最終日に「修了証明書」が発行されますが、そのことをきっと実感するはずです。

最期に、「もしドラ」で有名な「マネジメントの父」ことピーター・ドラッカー氏の「人の長所ではなく、短所ばかり目を向けるような人物は、マネージャーに昇格させるべきではない」という言葉をはなむけにおくります。ファイト!

 

市町村駅伝を応援しよう!

  いままでこんな大会があったでしょうか。宮崎県内全ての9143村から、小学生から50歳以上までの、脚に自慢の男女が大集合!宮崎県庁をスタート・ゴールとした総距離39.6kmを、各チーム12人がタスキをつなぐ・・・。そうです。19日は2回宮崎県市町村対抗駅伝競走大会(兼第54回宮崎県駅伝競走大会)が開かれます。

 かつての宮崎県駅伝競走大会でも、職場や学校、グループ等と共に市町村からの参加はあったのですが、出場できるのは男子のみ。しかも、たしか5000メートルを1659秒以内で走れることなど、厳しい参加資格がありました。したがって、走れる人はおのずと限られており、また、速いチームも例年決まっていて、そうでないところはタスキをつなぐことができず、多くのチームが白タスキをかけての一斉スタートとなっていました。

 それが昨年から大きくチェンジ!子どもから大人まで参加できる市町村対抗となったのです。チームが作れないところでは、郡単位での出場も認められていたのですが、全ての市町村から参加し、大いに盛り上がる大会となりました。

 今年の大会はさらにグレードアップ!小学生の女子にまで門戸が開かれ(2区間あります)、子どもから大人まで、各市町村を代表する健脚が一同に集う大会になりました。また、繰り上げスタートの制限も、ずいぶん緩和されているようです。主催の宮崎陸上競技協会と宮崎日日新聞社に加え、県内のマスコミ各社なども後援!これはますます賑やかになりそうです。

 号砲は午前10時ちょうど。まずは小学生男子が県庁前を一斉にスタートし、中村東の西村楽器大淀店に向けて、それぞれの市町村のタスキを運びます。その模様はインターネット(http://www.ekaze.info/)で生中継されるそうです。地元のチーム、あるいは出身地のチーム、はたまたお気に入りの選手がいるチームなど、ひいきのチームがどこかあるはずです。こんな駅伝、宮崎ではこの大会だけです。県民みんなで応援しましょう!

武食両道

 「良い意味で『日本一』というのは手放しに素晴らしいものです。」と先月書いたばかりですが、良い意味で『日本一』というのは、本当に、本当に素晴らしいものです。1229日、東京で開かれたバスケットボールの第42回全国高校選抜優勝大会で、宮崎県の延岡学園が見事初優勝!しかも、夏の高校総体と、山口国体に続いての高校主要大会3を達成したのです。これは1998年以来で、なんと史上5校目の快挙といいますから、これは本当に手放しに喜ばしいことです。

しかし、この延岡学園と言えば、124日に開かれた「魚を使う料理コンテスト」で、同校の女子生徒が「ゴマをまとったマグロのソテー・アジアンテイスト」を作り、全国2600人の頂点に立つ最優秀賞の「農林水産大臣賞」を受賞したばかり!これはまたまたすごいことです。「文武両道」などと言いますが、これは「武食両道」と言ってもよいのではないでしょうか。いやあ、返す返す、すごいです。

さて、翻って老健施設を考えますと、これもまた「武食両道」が重んじられるべきだと言えるのではないでしょうか。つまり、「運動」と「栄養」のバランスが取れたリハビリテーション介護を多角的に展開することが、利用者様の諸種の能力を高め、在宅復帰につながるのではないか、と。「武士は食わねど高楊枝」ではいけないわけです。リハビリスタッフや栄養スタッフを始め、多職種による協業で延岡学園に負けないよう、「武食両道」を目指そうではありませんか!

山中の賊より心中の賊

 

山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し」とは、山中で手向かう賊を打ち破る   のはたやすいが、心の中の邪心に打ち勝つことはむずかしい、という意味の王陽明の言葉で、修養の困難なことを言ったものだそうです(『暮らしの中のことわざ辞典』、集英社)。

 新年を迎え、「今年こそはこれをやろう!あれに挑戦しよう!ぜったい毎日欠かさずやろう!がんばるぞー!!」などと稽古事や、資格取得、スポーツなどなどに取り組む方もおられるのではないでしょうか。しかし、だんだんと「よだき心」が湧いてきて、毎日が1日おき、2日おき、週1回・・・となって、気がつけば今年もまた三日坊主になっていた、という事になったりするのは、心中の賊を破ることができなかったからということになるわけでしょう。

 「一年の計は元旦にあり」です。今年こそ心中の賊を打ち破ろうではありませんか!がんばろう、えい、えい、おー!!

 それはそうと、このことわざにはどうもしっくりしない部分があります。それは「山中の賊を破るは易く」というところ。山の中を歩いていて、突然山賊が飛び出してきて、はたして打ち破ることができるものでしょうか。決してたやすくはないと思います。しかも、こちらが油断しているところを狙って襲ってくるわけでしょうから、よっぽど腕に自信があるか、護衛をたくさん引き連れていないとヤバイと思うのですが・・・。だからといって、「山中の賊を破るのも難しいんだから、心中の賊を破るのも難しいんだ」と、言い訳に使ってしまうのはよろしくありませんね。

「天下の剣」、「万丈の山」と謳われた箱根の山の駅伝で、厳しい上り坂をまるで落下するかのように駆け上り、そして自分の心と身体にも勝ち続けて4年連続区間賞、さらに区間新記録3回を達成した東洋大学の柏原選手。彼こそは「山中」、「心中」両方の賊を破って前人未到の偉業を残した人と言えるでしょう。柏原選手を見習って、私たちも頑張ろうではありませんか!

ひっぐす粒子でお年玉ゲット!?

 ヒッグス粒子というのがあるんだそうです。なかったら「宇宙理論および宇宙論は大幅な改訂を迫られる」とかいって、大変なんだそうです。「ものの重さ」のおおもととなっている粒だそうです。しかし、それは理論上の話とのことで、現物をちゃんと見つけた人はいないんだそうです。実験でも10兆回に1しか生成できないそうで、見つけるのがとても難しいそうです。「神の粒子」などとも言われているそうです。それが昨年12月に「垣間見られた」と発表されて大騒ぎになりました。

 見つけたらノーベル賞もんだとか。こりゃあチャンスだ!ヒッグス粒子を見つけよう!どこかにあるはずだ。見つけ出してお年玉ゲットだぁ!重たい物の下かなあ?探せ!探せ!おっ、あった、あった!漬け物石の下にあったぞー、ばんざーい・・・・・・ん?<(_ _)>。あれまあ、夢だったかぁ。

 そんな景気のよい初夢でも見てみたいと思いましたが、結局何の夢も見ませんでした(´・ω・`)。それはともかく、2012年は良い年になってくれるといい、と年の初めに思うのでありました。お後がよろしいようで(0)

 

(参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

こつごもり

  本日は1230日。おおみそか(大晦日)を「おおつごもり」と言うのに対し、その前日である今日を「こつごもり(小晦日)」と言うのだそうです(『広辞苑』より)。

 官公庁では一昨日の28日が仕事納めでしたが、この(社)宮崎県老人保健施設協会ホームページのブログは、本日が仕事納めです。振り返ってみますと、乱文駄文の数々を、よくもまあこれだけ書き連ねたものだと呆れるばかり。印刷物と異なり、紙資源の無駄にならなかったことだけが、唯一の救いと言ったところでしょうか。そんなものでもご笑覧いただいた方がおられましたら御礼申し上げます。

 平成24年のブログは12日(月)からスタート予定です。協会や会員施設の活動紹介をはじめ、四季折々、津々浦々、古今東西の話題を載せていければと思っております。皆様からのご意見、ご要望、情報提供等もお待ちしていますので、協会あてメール(info@miyazaki-roken.jp)にてお寄せください。

 どうぞ良いお年をお迎えくださいますよう祈念申し上げて、平成23年のブログ、幕を閉じさせていただきます。

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