雑談

ひっぐす粒子でお年玉ゲット!?

 ヒッグス粒子というのがあるんだそうです。なかったら「宇宙理論および宇宙論は大幅な改訂を迫られる」とかいって、大変なんだそうです。「ものの重さ」のおおもととなっている粒だそうです。しかし、それは理論上の話とのことで、現物をちゃんと見つけた人はいないんだそうです。実験でも10兆回に1しか生成できないそうで、見つけるのがとても難しいそうです。「神の粒子」などとも言われているそうです。それが昨年12月に「垣間見られた」と発表されて大騒ぎになりました。

 見つけたらノーベル賞もんだとか。こりゃあチャンスだ!ヒッグス粒子を見つけよう!どこかにあるはずだ。見つけ出してお年玉ゲットだぁ!重たい物の下かなあ?探せ!探せ!おっ、あった、あった!漬け物石の下にあったぞー、ばんざーい・・・・・・ん?<(_ _)>。あれまあ、夢だったかぁ。

 そんな景気のよい初夢でも見てみたいと思いましたが、結局何の夢も見ませんでした(´・ω・`)。それはともかく、2012年は良い年になってくれるといい、と年の初めに思うのでありました。お後がよろしいようで(0)

 

(参考: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

こつごもり

  本日は1230日。おおみそか(大晦日)を「おおつごもり」と言うのに対し、その前日である今日を「こつごもり(小晦日)」と言うのだそうです(『広辞苑』より)。

 官公庁では一昨日の28日が仕事納めでしたが、この(社)宮崎県老人保健施設協会ホームページのブログは、本日が仕事納めです。振り返ってみますと、乱文駄文の数々を、よくもまあこれだけ書き連ねたものだと呆れるばかり。印刷物と異なり、紙資源の無駄にならなかったことだけが、唯一の救いと言ったところでしょうか。そんなものでもご笑覧いただいた方がおられましたら御礼申し上げます。

 平成24年のブログは12日(月)からスタート予定です。協会や会員施設の活動紹介をはじめ、四季折々、津々浦々、古今東西の話題を載せていければと思っております。皆様からのご意見、ご要望、情報提供等もお待ちしていますので、協会あてメール(info@miyazaki-roken.jp)にてお寄せください。

 どうぞ良いお年をお迎えくださいますよう祈念申し上げて、平成23年のブログ、幕を閉じさせていただきます。

まぐろとベンコ

  良い意味で「日本一」というのは手放しに素晴らしいものです。今月4日に開かれた、魚を使う料理コンテストで、延岡市の女子高生が全国2600人の頂点に立つ最優秀賞の「農林水産大臣賞」を受賞したとのこと!高校生だけの大会ではありません。主婦など一般の参加者も並み居る中での堂々の一番だからよけいにすごい事です。名だたる強剛実業団マラソン選手達をまさしく「尻目」にし、堂々日本人トップでゴールした公務員ランナーと同じくらいか、それ以上にすごいことです。

 全国漁業協同組合主催のこのコンテストで最高の栄誉を獲得したその料理の名前は「ゴマをまとったマグロのソテー・アジアンテイスト」。22日の朝日新聞によりますと、「(宮崎)県産のマグロを、中は生の部分が残るようにソテーし、春巻きなどに使うスイートチリソースと一番だし、レモン汁などのソースで絡めた」とのこと。もうこれを読んだだけでも流涎ものです。しかし残念なのは、新聞ではその味がわからない!!ということ。何度読んでもお中が空いてくるばかりです。延岡と言えばチキン南蛮発祥の地。今度は「ゴマをまとったマグロのソテー・アジアンテイスト」が宮崎の新しい味としてブレークしていくといいなあ、と思います。

 さて、まぐろつながりで言えば、日南市油津港は全国有数のまぐろ基地として知られています。それを象徴するように、「まぐろ音頭」という歌があります(作詞:矢野不二男、作曲:長津義司)。

 

 沖は荒れよがヨー 命を的よ 

船はともづな船はともづな唄で解く ソレ

ミナトアブラツ マグロノヤマニ

センリョ マンリョノ ハナガサク

 

いかにも威勢と景気と縁起が良い唄です。昭和11年にレコード化されたとのことですから、同港が東洋一のまぐろ基地としてにぎわっていた頃の様子が目に浮かぶように歌われています。

 ところで、「まぐろ音頭」の裏面に収められた「ベンコ節」というのがまたすごい!作詞がなんと、あの、野口雨情(明治15?昭20)ではないですか!「赤い靴」や「しゃぼん玉」や「あの町この町」や「十五夜お月さん」や「七つの子」や、「波浮の港」や、それからそれから・・・。上げればきりがない、あの野口雨情です(作曲:村岡素芳、編曲:杉田良造)。

 

 ハァー 日向油津あの津の峯は 

船の便りか船の便りか ヤレホイ目じるしか

 コリャ ベンコヤマカラ マグロハ ウミヨ

 ホンニ アブラツ ヨイトコロ ササ ウタヤンセ

 

 『油津』(NIC21〈日南市産業活性化協議会〉編、鉱脈社)によりますと、この曲は昭和10年、野口雨情がまぐろ景気に湧く油津港に立ち寄って作ったのだそうです。地元の人たちのもてなしもさぞかしすごかったことでしょう。「東京ガールズコレクション」が、宮崎で開催されたのと同じか、それ以上にすごかったのではないでしょうか。

 「ベンコ」とはすなわち「弁甲(べんこう)」。木造船用材のことを言います。弁は「弁才船」から、甲は柱をつなぐ材を「長押(なげし)」と言った類の押が、いつか「甲」となって船の材「弁甲」となった、という説が有力とのことです。『大辞林』(三省堂)で調べると、「杉丸太を太鼓落としに削(はつ)ったもの。宮崎県の飫肥(おび)杉が有名」と名指しで記載されているほど、粘りがあり、水に強い飫肥杉は名実ともに日本一と言えます。野口雨情も「ベンコ節」を次のように続けています。

 

 ハァー 船で積み出す飫肥杉弁甲

 今日も油津今日も油津 ヤレホイ港から

コリャ ベンコヤマカラ マグロハ ウミヨ

 ホンニ アブラツ ヨイトコロ ササ ウタヤンセ

 

 この「ベンコ節」は、なんとユーチューブで検索すると聴くことができます。是非一度耳を傾けてみて下さい。思わず踊りだしたくなるような名曲です。

 まぐろとベンコ。新しい「日本一」と、古くからの「日本一」。宮崎って本当に素晴らしいものがいっぱいだと思います。もうすぐ2012年。良い意味で、くれぐれも良い意味で、宮崎の「日本一」がたくさん出てくる年になるといいなあ、と思います。

かまどの火入れるべからず

  本日は1228日。官公庁は仕事納めです。それから、今日餅つきをする所も多いのではないでしょうか。明日の29日だと、「9(苦)をつくから縁起が悪い」と避ける傾向がありますが、逆に「29で”ふく”(福)をつき込むから縁起がいいのだ」と言う人もいたりして、果たして一体いつつくのがいいのやら・・・。

 各地で新年の準備が進んでいますが、「おせち料理」は、かつては各々の家で作っている事が多かったのではないでしょうか。でもって、少なくとも元日はそれを食べてみんなでのんびり過ごしていたような・・・。

元旦の日はカマドに火を入れるな。掃き出すな」ということわざが西都市にあるそうです(『宮崎県のことわざ・格言』鉱脈社)。元旦からカマドに火を入れて料理を作ったり、その後掃き出しをしたりすると福が逃げてしまうからするな、ということだそうです。そう言いながら「正月くらいはせかせかせずに、ゆったりしなさいよ」と、日頃台所に立つ人をねぎらっているようにも聞こえます。

これからもわかる通り、元旦は料理をせず、おせちをみんなで楽しみ、買い物もせず(おもちゃ屋以外の店は、たいてい閉まっていました)、のんびり過ごしていたように思います。もう一つ言うなら、ニューイヤー駅伝で、旭化成が例年通り優勝するのを見届けて、「ああ、新年が来たなあ」と実感していました。

 今ではおせちは買って準備する家も増えたようです。おまけに元旦から店を開け、初売りをする所も増えてきました。たこ揚げする姿は減り、逆にコマ回しは「ベイブレード」なるものが年中ビュンビュン回っています。このように、今のお正月の風景はかつてのそれとは異なって来たように思います。時代とともに、風情やならわしも変わって来るのはむべなることか。便利で有り難くもあり、反面ちょっぴり寂しくもあり、複雑な心境です。

 それはともかく、利用者様の大切な命を預かる老健施設においては、年末年始とも「休業」はできません。除夜の鐘を聞きながら業務に励まれる方もたくさんおられますし、当然ながら、かまど、じゃなくてコンロに火も入れます。普段通り、いやそれ以上に諸々の面において細心の注意を払って業務に当たりましょう。

寒いほど暖かい

 南国宮崎とて寒いのです。県内各地で氷点下を記録する年末となっています。この時期の天気予報は、晴れか、雨か?ということ以上に、最低気温が何度か?というのが気になってしまいがちです。「マイナス〇度です」などと聞くと、それだけで肩がすくんでしまいます。

 そんな今日この頃に、アメリカ民主主義を代表する詩人、ホイットマンの「寒さにふるえた者ほど太陽をあたたかく感じる。人生の悩みをくぐった者ほど人生の尊さを知る」という言葉を紹介します(『生きる勇気がわく言葉』夏村波夫編、雄鶏社より)。

 まさしく今の季節にぴったりの言葉であり、また、老健に務める者にとって、心に染みいる言葉ではないでしょうか。老健を利用されている方々がくぐりぬけてきた、幾多の試練は、果たして自分なら絶えられるだろうか?と思うことがしばしばあります。戦前、戦中、戦後を生き抜いてこられた女性が、「畑におったら機銃掃射に遭って、溝の中に飛び込んだとよ」と笑って話されるのを聞くと、寒い寒いと布団の中で丸まっているのが恥ずかしくなってしまいます。だから、寒いときにはしっかり寒さを感じて、その分太陽の暖かさに感謝したいと思います。

 ただし、当然ながら老健施設内においては、「寒さにふるえてから太陽の暖かさを満喫しましょう」などというわけにはいきません。温度、湿度管理の徹底方お願いいたします。

ケアマネ更新お済みでしょうか?

  拝啓、「宮崎県介護支援専門員名簿に登録されている平成23年度更新対象の介護支援専門員」の皆様。介護支援専門員証有効期間の更新手続きはお済みでしょうか?

 対象となっている方々に対しては、宮崎県福祉保健部長寿介護課長名で、1130日付文書(文書番号243-2338)にて通知が届いているかと存じ上げます。それにも明記してあります通り、有効期間の更新を行わない場合は、「介護支援専門員の業務に就くことはできません(´・ω・`)

 さらに通知文書は「再度、業務に就くためには、『介護支援専門員再研修(44時間)』を受講終了し、介護支援専門員証の交付を受ける必要があることを申し添えます」と続きます。これは大変(0)!あの研修をまた受けなくてはならなくなるとは!!!

 「あの研修」と申しましても、鬼軍曹が竹刀を持ってビシンバシンとしごかれるような地獄の特訓ではございません。宮崎県や宮崎県介護支援専門員協会の皆様が、懇切ていねいに、一生懸命指導して下さるとともに、受講者同士でも、教えたり教えられたり、情報交換や悩みを相談し合うことのできる大変有意義な研修です。したがって、「また来年も、是非受講したい!」という方はお引き止めいたしません。

だけど、ウン万円の受講料と、44時間という長丁場を考えると、「介護支援専門員証有効期間更新交付申請書」に必要事項を記載の上、交付手数料として宮崎県収入証紙(2000円分)を貼り、宮崎県福祉保健部長寿介護課まで『ケアマネ証更新申請書在中』と明記し、簡易書留にてお送りなさる方が、いろいろな面において断然お得であると進言せざるを得ません。

 申請書を送付される際には、介護支援専門員証の原本写真21枚は申請書に貼付)、そして、研修修了証明書の写しを同封することを決してお忘れになりませんようご確認を。

寒さが一段と厳しさを増している今日この頃です。「冬来たりなば春遠からじ」とは申しますが、「期間来たりなば専門員証勝手に届きし」などということは決してございません。提出の期限は平成24210の金曜日までとなっております。油断をしておられますと、あっという間に期限が過ぎてしまいますゆえ、お急ぎお手続き下さりますよう、一筆啓上つかまつった次第でございます。           

敬具

いのふしだけのびる

 冬至から藺(い)の節だけ伸びる」ということわざがあります(『暮らしの中のことわざ辞典』集英社)。「藺」とはい草のことで、畳やござの材料となる多年草です。今日は冬至。これからい草の節の分だけ、昼間が長くなるということだそうです。

 ところが!!い草がはえている所をご覧になった方はよくわかると思うのですが、い草に節はありません。そうすると、「藺の節」とは何のこっちゃ???(´Д`)

 同辞典を読んでみると、どうやら「藺の節」とはい草で作られた日本家屋の伝統的敷物、そう「畳の目」のことのようです。

すなわち、

(1)当時の日、影と日なたが両方ある畳を選び、

()冬至(すなわち本日)の正午、影と日なたの境界となるポイントに印をつけておくと、

(3)1日ごとにそのポイントが畳の目1つ分だけに移動していく

と、このことわざは言っているようです。

 興味のある方は本日から実証実験に取り組まれてみてはいかがでしょうか。ただし、畳がボロボロになってしまっても責任は負いかねますのであしからず。

丸紅チリで銅鉱山

  1215日の日本経済新聞に丸紅がチリで銅鉱山の新規開発に参画するという記事が載っていました。高収益が見込める鉱山権益を増やし、日本への安定調達にもつなげる方針とのこと。さすが日経らしい記事だと感心しながら読むうちに、はっと思い出して本棚に向かいました。

 引っ張り出してきた作品は『革命商人(上・下)』(新潮文庫)。著者は直木賞作家の深田祐介さん。昭和535月から昭和543月まで、「週刊朝日」に連載された小説ですから、今から30年以上も前の執筆です。

 舞台は1970年代の南米チリ。普通選挙で成立した史上初の社会主義政権、アジェンデ人民連合の誕生から、軍部のクーデターによる崩壊に至るまでの動乱の中、し烈な商戦を展開した2つの日本の商社、そして、情熱と愛情にあふれる”ジャパニーズ・ビジネスマン”の奮闘の様子を、徹底した取材に基づき緻密に、しかも人間味豊かに描いています。登場人物の一人、平川貞夫は、スペイン語が堪能な銅の専門家としてチリ・宮井物産四代目社長として現地に赴き、銅や自動車などの取引に尽力し、同社の経営立て直しにらつ腕を振るいます。勝った負けた、売った買った、という単純な話ではなく、モノをやりとりする商社マンや、取り巻く人物のそれぞれに魅力があり、ついつい時代を超越して読み込んでしまうビジネス・ロマンです。

 

 えーと、それはそれとしまして、冒頭に申した「はっとした」のは、銅がいかなる金属で、どんな特徴があるのか、とか、そんなことではありません。先述の平川貞夫社長が癌であることを告げられた、妻の平川芙佐子が「これからカンセル(癌)という魔王、いや私の運命と対決せねばならぬ(本文より抜粋)」と思った時に、一つの言葉を思い浮かべるのです。

 「悲観は気分に属し、楽観は意思に属する」・・・というのがその言葉。フランスの哲学者、アラン(1968-1951)が『幸福論』という著書の中で述べている言葉だそうです。女学生時代の芙佐子が戦争末期、海軍水路部の若い士官から借りたこの本の一文を思い出し、チリ四年間の苦労の果てに、突然待ち受けていた過酷な宿命に立ち向かって行こうと決意するのです。

 「あーっ、あった、あった。これだぁ!」と思わず叫びました。「あれはいい言葉だったな」と芙佐子も回想するのですが、「悲観は気分に属し、楽観は意思に属する」。これは本当にいい言葉だと思います。

広辞苑によれば、「気分」は「(1)きもち。心もち。恒常的ではないが比較的弱く或る期間持続する感情の状態。爽快・憂鬱など。心理学では、恒常的でない点で気質と区別する。『―がすぐれない』『―が盛り上がる』(2)あたり全体から醸しだされる感じ。『お祭り―』」とあります。これに対し、「意思」は「考え。おもい。『―表示』」です。また、この場合「楽観」と言っても、「まあ、どうにかなるだろう」というものではなく、「くじけてなるものか!希望を捨てずに頑張るぞ!」という前向きな思考と捉えるべきかと思います。芙佐子が悲観的な気持ちから楽観的な考えに転ずるこの場面が実に印象的です。「革命商人」というタイトルからして、商社マンがこの作品のメインなのでしょうが、彼らの悲喜こもごもの全てを象徴的に代弁しているシーンだと思います。

それから30余年の時を経た昨年のチリ。鉱山の落盤事故があり、そして世界中が注目する中、はるか地底の暗闇に閉じ込められた坑夫達が、救出用カプセル「フェニックス号」に乗って次々に地上に助け上げられました。まさに奇跡的で、感動的な出来事でした。彼らが『幸福論』を読んでいたかどうかはわかりませんが、世界中からの励ましと支援の中で、悲観的な気分は楽観的な意思へとなっていったのではないか、と考えます。

老健を利用されているご高齢の方々から、悲観的な訴えを耳にすることが少なからずあります。アランの「悲観は気分に属し、楽観は意思に属する」という説に基づくならば、悲観の要因となる気分をいかに減らしていくか、そして楽観へと導くための意思をいかに増やしていくか、ということが大事だと言えます。そしてそのためのアプローチは、のべつまくなしに「頑張れ!頑張れ!」と言うのではなく、その人その人によって違うと思います。それを考えて、実践して、利用者様が楽観的な考えを持っていただけるように導くこと。これは老健の果たすべき大切な役割だと思います。

 

なお、世界地図でチリを見るとわかるのですが、その国土は南北4270キロメートルに対して東西の幅は平均175キロメートル。南北に細長い不思議な形をしており、「タツノオトシゴ」にそっくりだと言われています。平成24年は辰年。「チ・チ・チ、レ・レ・レ」と沸き立った昨年のようなチリフィーバーが来年もあるのかな?と何となく期待してしまいました。

おもいやり駐車場

  「これはいい!」と指をパッチンしました。1210日の宮崎日日新聞。来年21日から「思いやり駐車場制度」を開始するという、宮崎県障害福祉課からのお知らせを読んでのことです。

 それによると、この制度は「商業施設、病院、銀行、官公庁など公共施設に設置された身体障害者用駐車場等を適正にご利用いただくため、障がいのある方や高齢の方、妊産婦など歩行が困難と認められる方に対して、県内共通の利用証を交付し、当該駐車場を設置する事業所等の協力を得ながら、本当に必要な方のための駐車スペースの確保をはかる」ものだそうです。

 この制度により、(1)駐車場を利用できる人が明確になる、(2)不適正利用を防止できる、(3)身体障害者用駐車場の適正利用への理解が深まる、(4)一時的に歩行が困難な人の駐車場利用の確保がはかれる・・・などの効果が期待できるとあり、利用に当たっては同課や県福祉こどもセンター、県児湯福祉事務所、県西臼杵支庁、県各保健所、そして協力市町村での申請手続きが必要とのことです。

 このお知らせが載るちょうど1ヶ月前。1110日の日本経済新聞に「障害者優先駐車できず」という記事がありました。国土交通省の調査で、同駐車場に車を止められなかった障害者の6割が、健常者による「不適正駐車」を原因と考えていることがわかったという、ちょっとショッキングな内容でした。そんな折りに今回の新しい制度が導入されるという朗報。寒さが厳しくなってきた今日この頃ですが、心がポッと温まる思いがしました。

21日から始まるこの制度、すでに1212日から申し込み手続きが始まっているそうです。先述の日経新聞の記事では163市が同様の制度をすでに導入しているとのことですが(昨年12月時点)、「有効だが完全に不適正利用を防げるわけではない」との国交省安心生活政策課の分析も紹介されていました。「おもてなし日本一」を掲げて取り組んできた宮崎県民の思いやりの輪を広げて、この制度の導入により、車で出かける利便性や楽しみを、みんなで公平に共有できればいいと思います。

竜吐水で火の用心

  「りゅうどすい」と読む「竜吐水」。一体何かというと、昔の消火ポンプです。水がたっぷり入った大きな木の箱の上に横木があって、これを人力でギッコンバッタンやると水が勢いよく噴き出す仕組みで、時代劇などでは時々登場していたと思います。「火事と喧嘩は江戸の華」などと言うらしいですが、火事はいけません。年末の火の用心を呼びかけるため、毎晩各地の消防団員が巡回しています。頭が下がる思いです。「火事あとの火の用心」とは、その時機におくれて間に合わないことを言いますが、本当に、後から用心してもどうしようもありません(参考:『暮らしの中のことわざ辞典』、集英社)。

 さきごろ、当協会が会員施設を対象に、災害対策に関する調査を実施したところ、43施設中、33施設から回答がありました。これによると、当然ではありますが、全ての施設が防災訓練を定期的に実施しているとのことでした。もちろん、火災を起こさないことが重要ですが、今年ほど災害への備えの大切さを思い知らされたことはありません。起こりうるであろう、様々な事態を想定して、日頃からの心掛けを徹底したいと思います。

 来年はたつ年ですが、竜吐水が活躍するような年になっては困ります。くれぐれも、火の用心に努めましょう。

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