協会活動報告

研究大会開きました(その4)

【本間達也先生特別講演:概要(1)】

 まず、3年前の3.11の東日本大震災の際には、宮崎県、そして宮崎県老健協会から多くの支援を賜り、この場を借りて深く御礼申し上げます。

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 さて、「高齢者施設リスク、備えよ常に」というタイトルで話をさせていただくわけですが、宮崎も平成17年に台風16号による大きな災害を経験されていて、話を伺うと大変な状態だったのだと思います。今回の3.11は岩手県、宮城県、福島県のうち岩手県と宮城県はどちらかというと津波の被害で、福島県は津波に原発の事故ということで、原発の事故は未だに収拾がついていません。そこらへんを勘案して今日は津波の動画も持って来ました。目を伏せられるかもしれませんが、実際にこんな津波が来たのだということを忘れないためにも見て欲しいと思います。

生愛会(せいあいかい)グループ(http://www.seiaikai.jp/)は福島市の田園地帯にあるコンパクトなところです。17年前にできた医療法人生愛会と12年前にできた社会福祉法人生愛福祉事業団があり、介護老人保健施設生愛会ナーシングケアセンター100ベッドで、総合リハビリテーション医療ケアセンターが421日オープンします。特別養護老人ホーム生愛ガーデン(入居30名)、高齢者グループホーム生愛レジデンス(同9名)などがあります。

平成23311日午後246分に起こった東日本大震災は、太平洋三陸沖を震源とし、最大震度は7、マグニチュード8.8でした。私はその時福島県庁の隣の古いビルで介護予防に関する会議中でした。横揺れが終わらず、体感時間として5分は揺れているように感じました。いつ収まるのか予測もつかず、このまま全てが倒壊してしまののではないかという恐怖に見舞われました。「これで終わった、死んだ」と思いました。かなり厳しい揺れでした。人間というのはとっさになると「パニクる」と言いますが、会議は5階で行われていて、「逃げよう」と思って階段を下りていったら1階を通り越して地下まで行ってしまいました。地下で徘徊した後、やっと外に出たらまだ揺れていました。やっぱりマグニチュード8.8はひどいものです。地震の時間の長さと強さは壊滅的な影響を与えるものだと思いました。

(つづく)

研究大会開きました(その3)


 開会式に続き、特別講演がありました。講師には医療法人生愛会理事長で、一般社団法人福島県老人保健施設協会会長の本間達也先生をお招きしました。

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(激務の合間を縫ってはるばる来県下さった本間先生)

1960年、福島市生まれの本間先生は、東北歯科大学歯学部、金沢大学医学部大学院を卒業された医学博士。卒後は国立仙台病院口腔外科で勤務医として、特に「舌がん」の分野で数多くの臨床を経験されました。現在は生愛会グループの医療・保健福祉活動・運営の総指揮を執るかたわら、金沢大学医学部臨床教授、高知大学医学部臨床教授、奥羽大学歯学部客員教授を務められています。

また、全国各地の行政や各種団体より医療・介護のリスクマネジメントに関することや、災害医療・福祉活動、摂食・嚥下リハビリテーションや窒息・誤嚥性肺炎予防などのテーマでの講演依頼を受けて活動されています。

平成23年度厚生労働省国庫補助研究事業、摂食・嚥下障害関連の研究事業班の部会長、国の認定介護福祉士(仮称)の在り方に関する検討委員会委員、内閣府の介護人材ワーキンググループ委員などを歴任されている本間先生は、公益社団法人全国老人保健施設協会の常務理事も務められており、この日も大変お忙しい中を遠方よりお越し下さいました。

座長の介護老人保健施設ひむか苑の櫛橋弘喜施設長による講師紹介に続き、本間先生の特別講演「高齢者施設のリスク・備えよ常に」が始まりました。

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(座長の櫛橋先生)

東日本大震災を経験し、危機管理への重要性を再認識された本間先生による講演は、市民公開講座として行われ、一般からの受講も数多くありました。本ブログではその講演の概要を連載していきます。

(つづく)

研究大会開きました(その2)

 

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  午前10時。メイン会場の国際会議場(A)で開会式が始まりました。

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(総合司会は菜花園の事務長、小野美穂子さん)

 大会実行委員長の迫田耕一朗協会副会長が開会を宣言。「本日はみなさんで活発な討論をし、それぞれの施設に持ち帰り、参考にしてください」と呼びかけました。

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(迫田副会長)

 続いて大会会長の大野和男協会会長が挨拶。「2025年問題を見据えた地域包括ケアシステムの構築が進められている昨今、老人保健施設は多面的かつ複合的にその機能を発揮しながら、地域の核として来たるべく超高齢化社会を支えていく責務があるものと自負しています。老健施設をめぐっては、これから先も色々な問題があると思いますが、現場を預かる私たちは、質の高い介護を提供していかなければならないことは間違いありません。今日は各会員施設の皆さんの日頃の取り組みや、研究の成果が発表されることとなっていますが、闊達な質疑応答や情報交換をする中で、地域社会により一層貢献できる老健の姿を共に考えていきたいと切望しています。一方、南海トラフ巨大地震では、本県は甚大な被害が発生すると試算されています。万が一の事態に際し、災害弱者たり得る利用者、さらに地域住民のかけがいのない命を守ることも、老健施設に課された重責です。本日はわざわざ福島県から(福島県老人保健施設協会会長の)本間達也先生に来ていただき、特別講演をしていただきます。私たちの会を代表してお礼を申し上げます。朝から夕方までの長丁場の研修会ですが、しっかり勉強していきましょう」と言葉に力を込めました。

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(大野会長)

また来賓として、宮崎県福祉保健部の佐藤健司部長にご多忙の合間を縫ってご臨席下さいました。「皆様方には本県の高齢者の保健、福祉にご尽力いただいているのみならず、県政の発展全体にご協力をいただいており、御礼申し上げます。みなさん、900万人、1500万人、2000万人という数字を聞いて何を思われるでしょうか。まず900万人というのは、介護保険制度ができた平成12年における75歳以上の人口です。それが一昨年の平成24年には1500万人となり、さらにいわゆる団塊の世代が75歳になる2025年には2000万人になるだろうと言われています。医療と介護の両方を併せ持つ老健施設のみなさんが今後の医療・介護についていろいろ考えていただくのは大変ありがたいことです。簡単に医療と介護の連携と言っても難しいものがあります。2つの制度の間に隙間があり、その間でどちらにいけばいいのか、と悩む人も少なくないと思います。2つの制度を1つの制度として機能するようにみんなが考えていかないといけません。いろいろな職種や施設の連携も大事です。高鍋町が生んだ児童福祉の父石井十次は『天は父なり、人は同胞なれば、互いに相信じ、相愛すべきこと』という言葉を遺しています。今の世の中はこのような言葉を忘れがちですが、今こそこの言葉を心のどこかに置くことで、医療と介護の連携が進んでいくのではないでしょうか。今日の大会を通じてみなさんが1つでも2つでも気づきというものを自分のものにし、現場で活かしていただきたいと思います」と期待を寄せました。

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(佐野部長)

(続く)

研究大会開きました(その1)

 (公社)宮崎県老人保健施設協会は419日、宮崎市のサンホテルフェニックスで第11回の研究大会を開きました。約389人が参加し、講演や分科会などを通じ、研鑽と交流を深め合いました。

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(会場となったサンホテルフェニックス)

 今大会のテーマは「与えよう地域の未来に老健力! 社会資源としての存在価値をアピールしよう」。大会運営に当たるのは、県内の会員施設で日々高齢者ケアに勤しんでいる老健職員。早朝より集合したスタッフは、大会を盛り上げようと各々の受け持ちに分かれて準備に当たりました。

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003IMG_5385.JPG 県内各地から参加者が続々と来場。スタッフは受け付け開始時刻を繰り上げて対応しました。大会事務局は約350名の参加を見込んでいましたが、公開講座を受講しようと大会当日の申込も多数あり、メイン会場である国際会議場はほどなく満席となりました。004IMG_5358.JPG005IMG_5386.JPG006IMG_5391.JPG

(つづく)

研究大会レポート連載します

 428日付けブログより、去る419日(土)、宮崎市のサンホテルフェニックスで開催した「第11回宮崎県老人保健施設協会研究大会」の模様を連載します。

県内44の会員施設より350名を超すご参加をいただき、講演や分科会、さらにレクレーション研究発表等を通じ、研鑽を深めたばかりでなく、各会員施設に勤める様々な職種の皆様が交流の輪を広げた様子を、当日取材に当たった協会広報部会のメンバーがレポートしていきますのでお楽しみに。

大会終了の御礼

 去る419日(土)、宮崎市のサンホテルフェニックスで「第11回宮崎県老人保健施設協会研究大会」を開催しましたところ、県内44の会員施設より350名を超すご参加をいただきました。

 大会では講演や分科会、さらにレクレーション研究発表等を通じ研鑽を深めたばかりでなく、各会員施設に勤める様々な職種の皆様が交流の輪を広げることができました。

参加下さった皆様はもとより、大会期間中その留守を預かり、各施設の利用者様のケア等に尽力くださったそれぞれの職場の方々のおかげであると厚く御礼申し上げます。

 皆様のおかげをもちまして、大会を盛会裏に終えることができたことを感謝いたしますとともに、今後とも当協会へのご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

いよいよ明日(研究大会)

 419日(土)は、宮崎市のサンホテルフェニックスで第11回宮崎県老人保健施設協会研究大会を開催いたします。参加を予定されている皆様は、道中くれぐれもお気を付けてお越し下さい。

また、スタッフや演題発表者、そして大会参加者等が不在となり、それぞれの老健施設でその留守を預かる職員の皆様におかれましては、日々と変わらぬ利用者様へのケアに邁進されることと存じます。参加された方々が研鑽を積み、各職場に持ち帰る「学び」の多い大会にしたいと考えておりますので、本大会および当協会への変わらぬご理解、ご協力方お願い申し上げます。

 県内の会員施設の皆様が一堂に会し、施設や職種の垣根を越え、忌憚のない意見のやりとりや情報の交換を通じて、有意義な大会にしたいと、関係者一同祈念しつつ皆様のご来場をお待ちしております。

公開講座どなたでも(第11回大会)

 419日(土)、宮崎市のサンホテルフェニックスで開催の第11回宮崎県老人保健施設協会研究大会における特別講演(公開講座)のタイトルが「高齢者施設のリスク・備えよ常に」に決まりました。講師は医療法人生愛会理事長で一般社団法人福島県老人保健施設協会会長、そして公益社団法人全国老人保健施設協会常務理事を務められている本間達也先生です(座長:介護老人保健施設ひむか苑施設長
櫛橋弘喜 氏)。 講演時間は
1015分から12時。

この公開講座はどなたでも受講できます。実体験に基づく貴重なご教戒を授かる中で、参加者がそれぞれの施設における災害への備えを見直す機会になると思いますので、皆様お誘い合わせの上、お越しください。たくさんの方のご来場をお待ちしております。

なお、この公開講座に関するお問い合わせは、(公社)宮崎県老人保健施設協会事務局(担当:日高万明・藤村京子、TEL 0985?47?3941、FAX 0985?47?3967)までお願い申し上げます。

研究大会協力スタッフの皆様へ(重要)

 419日(土)は、宮崎市のサンホテルフェニックスで第11回宮崎県老人保健施設協会研究大会を開催いたします。

この大会は県内の会員老健施設の皆様に協力スタッフとして運営に当たっていただき、開催するものです。スタッフの皆様におかれましては、各施設の業務でご多忙の折りにも関わらず、ご高配、ご尽力を賜りますこと、厚く御礼申し上げます。

44日付け文書にてご案内いたしました通り、大会当日は事前オリエンテーションを行いますので、午前830分に、会場であるサンホテルフェニックスの2階、「小会議室C」に集合いただきますようお願い申し上げます。

なお、勤務のご都合およびその他の理由で集合時間に間に合わない方は、恐れ入りますが協会事務局(電話:0985-47-3941)あてご一報下さいますよう、重ねてお願いいたします。

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