雑談

夏と冬とをミックス

 暑いです。「熱いです」と表現した方がいいのではないか?と思うくらいのギンギンギラギラな猛暑が続いています。

 こんなに暑いと冬の寒さが恋しくなってきたりします。南国宮崎といえども、寒い時は寒いもので、全国最南端のスキー場だってあるのですが、あの時の寒さをどこかにため込んでおいて、夏の暑いときにそれをミックスできたらどんなにか快適だろう、と思ったりします。

 また逆に冬の寒い時には夏の暑さが恋しくなって、宮崎の夏の暑さをどこかにため込んでおいて、冬の寒いときにそれをミックスできたらどんなにか快適だろう、と思ったりします。もちろんどちらも実現不可能なことなのですが・・・(^^;)

 しかしそんなことを毎年毎年考えながら迎えた2015年の夏、「『夏』と『冬』はミックスできる!!」という一大事実をついに発見してしまいました。それでは今から「夏」と「冬」をミックスしてみましょう。

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(↑ご存知「夏」という字。見るだけで暑そうです)

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(↑この字の上半分を切り残して、ご覧のようにしておきます。これを(1)とします)

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(↑次にやはりご存知「冬」という字。見るだけで寒そうです)

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(↑この字を縦方向に圧縮して、ご覧のようにしておきます。これを(2)とします)

005夏と冬合体前矢印付き.jpg

(↑続いて(1)の下から(2)を近づけ、合体させます。すると・・・)

006夏と冬合体完成.jpg

 いかがでしょうか!!なんと見事に「夏」と「冬」とがミックスされたではありませんかo(*‘▽’*)/☆゚’。素晴らしい!見れば見るほど暑すぎず、なおかつ寒すぎず、すこぶる快適な雰囲気を漂わせる文字が完成しました。これを毛筆書きして額に入れて各部屋に飾っておけば、これはもう一年中エアコン要らずの心地よさとなること間違いない!!・・・なんてことはない、ですよね(*--)ノ゙、はい。

 さて余談が長くなりましたが、暑い日が続いていることには間違いありません。そして懸念されるのが熱中症です。宮崎県のホームページ「熱中症気をつけましょう」(http://www.pref.miyazaki.lg.jp/kenkozoshin/kenko/hoken/page00159.html)によると、県内で平成26年の6月から9月の間に448名の方が熱中症で救急搬送され、このうち乳幼児などを含む未成年者と高齢者の搬送者が全体の約6割を占めていたそうです。高齢者のかけがえのない命をあずかる介護老人保健施設として、施設をあげて熱中症対策に取り組まなければならないことは言うまでもありません。

 宮崎県の上記サイトには厚生労働省や環境省など、熱中症対策に役立つ関連サイトも紹介されています。その中には日本気象協会の「宮崎県の熱中症情報(http://www.tenki.jp/heatstroke/9/48/)もありますので、日々の状況を踏まえた対応をお願いいたします。

 もちろん上記のへんてこな字を額に入れて飾っても、何の効果も無いことを申し添えます。

七色一帯、多職一体(夏至の虹)

 今年は例年にない長梅雨となっています。昨年は78日に梅雨明けが発表されたのですが、今年は一体いつになることでしょうか。

 お日様が恋しい今日この頃ですが、それを知ってか知らずか、622日の月曜日。一年のうちで最も昼の時間が長い夏至の夕暮れ、宮崎の空と雲と太陽が粋な計らいをしてくれました。

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 時間は午後720分頃。東の空にご覧のような見事な虹の橋が架かったのです。最初虹のてっぺんあたりだけができていたと思ったら、徐々に左右に脚を下ろしはじめ、そして南北を結ぶ虹の架け橋が完成しました。時間にして10分もなかったかもしれませんが、この頃もずっとぐずついた天気が続いていただけに、なおさら美しく感じました。

 さて、老健施設は病院と在宅とを結ぶ中間施設、すなわち「架け橋」と言えます。この日の虹のように短時間で消えてしまってはいけませんが、利用者の在宅復帰を促進し、そして在宅生活を支援する役割を老健は担っています。空の虹が赤橙黄緑青藍紫の「七色一帯(ななしょくいったい)」となって美しく架かるように、老健施設も医師、看護職、介護職、リハビリ職、栄養・給食職、ケアマネ・相談指導員職、事務職など「多職一体(たしょくいったい)」となって利用者の支援に当たっていかなければ、とこの日の虹を眺めながら思った次第でした。

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七夕ですね2015

 77日は七夕。各老健施設などにおかれましても、短冊に願いを込めて飾るなど、七夕にちなんだ行事が開かれるのではないかと思います。

 今から何十年も前の78日。小学生低学年の頃、学年集会の時に先生がこんな話をされました・・・

「みなさん、昨日は七夕でしたね。その日先生が夜空を見上げていると、天の川の両側に明るい星が2つ輝いていました。その2つがすーっと天の川を渡って近づいてきて、天の川の真ん中でぴったりと並びました。この2つの星が、織り姫と彦星だったのですね」

・・・天文学的にはどうかはさておき、「ロマンチックだなあ」と子供心に感動を覚えたものでした。

 そんなわけで、せっかくの七夕なので当協会広報部会で撮りだめしていた星の写真をいくつかアップします(クリックすると大きな画像で見ることが出来ます)。利用者の皆様とご覧頂くなりしてご活用頂けますと幸いです。そして皆様が短冊に込めた願いがかないますよう祈念申し上げます。

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ケアマネ試験申込受付中!!

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 「平成27年度介護支援専門員実務研修受講試験」の受験申込受付が615日(月)から始まっています。締め切りは715日(水)までです。今年度の試験は1011日(日)午前10時スタート。会場は宮崎産業経営大学と宮崎大学医学部が予定されています。

 俗に言う「ケアマネ試験」ですが、正しくは上述の通り「介護支援専門員実務研修受講試験」。つまりこの試験に合格すると、来年行われる「介護支援専門員実務研修」を受けることができるわけです。

それはともかく、この試験に関しては今年度から大きな変更がありました。「法定資格取得者についての解答免除の廃止」です。これまで受験者は、「当該資格試験においてその知識が確認されている分野との重複を避けるため」、それぞれが有する資格に応じて「保健医療福祉サービス分野」の中から「保健医療サービスの知識等(基礎・総合)」、「福祉サービスの知識等」の中から解答が免除され、その分試験時間も短縮されていました。

しかし今年度からは、「介護支援専門員の質の向上」の観点からそれが廃止になりました。受験者全員が全60問に挑むこととなり、試験時間も一律に120となりました。さらに平成30年度の試験からは受験対象者について、法定資格保有者に限定することを基本にした見直しがなされ、介護支援専門員の資質や専門性の向上がはかられるそうです。

なお「平成27年度介護支援専門員実務研修受講試験」に関する問い合わせ等は試験事務局である(宮崎県知事指定試験実施機関)社会福祉法人宮崎県社会福祉協議会(郵便番号880-8515 宮崎市原町222号、電話:0985-35-2590、ホームページアドレス:http://www.mkensha.or.jp/job/shiken/jitsumu.html)までお願いいたします。より多くの受験者の方々が合格されますよう祈念申し上げます。

7月になりました

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 早いもので平成27年も半分が過ぎました。「早い」というより「速い」と言った方がいいのではないか?と思えるくらい、時間の流れが「あれよ」、「あれよ」と右から左にドップラー効果を引き起こしながら過ぎ去っているようです。ちなみに筒井康隆の「急流」という短編小説では、時間の速度がどんどん上がり、人々の生活がハチャメチャになってしまいます。その奇想天外で、猛烈なインパクトを与え、そして最後のものすごい落としどころ(まさしく「落としどころ」です)はさすが筒井康隆!!と、口をあんぐりしたまま読み終えたものでした。

 さて、掲載した写真は昨年71日の早朝に撮影したものです。北西方向の雲がご覧のような綺麗な紫色に染まりました。その間だいたい10分くらい。わずかな時間でしたが、それゆえに感動を覚えながらシャッターを切りました。昭和を代表する歌手の一人である東海林太郎さんが歌った「むらさき小唄」では、「濡れてつばめの
なく声は」というフレーズがありますが、この曲はちょうど今頃をイメージして作られたのではないか?と勝手に想像しながら、毎年この時期になると利用者の皆様と歌っています。

 今年の梅雨は長引くとのことです。宮崎の夏らしい澄み渡った青空がやってきたら、「晴れた空 そよぐ風?」と、やはり昭和を代表する歌手、岡晴夫さんの名曲「憧(あこが)れのハワイ航路」をみんなで歌おう!と、その日が待ちわびる今日この頃です。

梅雨明けまだかな(-_-)

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 写真は去る510日の午前552分、日の出直後の宮崎市小松、大淀川堤防にて撮影した一枚です。空のキャンバスを上下に割り、下5分の2は地上付近のブラウンから黄金色へのグラデーションとなり、上5分の3はその右側に白雲がちりばめられ、左側には我らが誇る宮崎ブルースカイが陣取っています。

 そしてなんと!そのような構図を中心下部からつんざいて、朝陽のビームが左右に筋を描きながら放射状に拡散しているではありませんか。しまった!やられた!早朝から何という感動的なものを見せつけてくれるのか!!という気持ちでシャッターを押した次第です。広い広い、そしてどこまでも美しい空を持つ宮崎だからこそ成し得た自然の芸術作品だと言えるのではないでしょうか。

 しかしいつまでも続かないのが五月の空。くしくも昨年と同じ62日に本県は梅雨入り。その後はぐずついた天気が続き、土砂災害が発生したり、農作物への影響も懸念されます。月曜日は好天に恵まれたものの、火曜日からまた雨の予報となっています。そして老健施設に働く私達にとっては、食中毒への対策や濡れた路面や床面での転倒防止などをはじめ、利用者の皆様の体調管理には梅雨時ならではのリスクも十分考慮して取り組んでいく必要があります。

 昨年の梅雨明けは78日でしたが、今年は遅くなるとの予測も発表されており、写真のような美しい宮崎の光景が例年以上に恋しく感じる今日この頃です。私達自身も体調管理はもとより、通勤や送迎時の安全運転などにもくれぐれも注意して、梅雨明けを待ちましょう。

赤とあかね

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 写真は32日の夕方、宮崎市の大淀川に新しく架かって間もない相生橋で撮影したものです。オレンジからあかね色というグラデーションに染まる西空。そして夕陽は今まさに高千穂峰に沈まんとしているところです。

 それをバックに立っているのが歩行者用信号なのですが、その赤信号とあかね空とが何ともいい具合に調和していたものですから、思わずシャッターを切った次第です。人工の赤と自然のあかね、さすが天孫降臨で名高い日向神話の地、宮崎県だと感動してしまいました。

 町の風景や人の暮らしは時代とともに変わっていきますが、日が昇り、日が沈むという宇宙の営みは悠久の昔から変わらないもの。人生の大先輩である利用者から若き頃に眺めた夕陽にまつわる思い出などを伺いながら、宮崎の雄大な自然に想いを寄せたいと思います。

美しく、珍しい雲

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 ご覧の写真は66日の早朝、西都市の某所で撮影した一枚です。南西の空、すなわち日の出とは反対方向を見ると、このような光景になっていました(クリックすると大きな画像で見ることができます)。

 まず地上付近の一点から地面と垂直に放射状にぱーっと広がったバラ色雲が、途中から急に折れ曲がり、今度は地面と平行になって北方向に伸びて行くではありませんか!!しかもその雲の中央上部には下弦の月が輝いているのです(゜∀゜)

 なんと美しく、そしてなんと不思議な雲なのでしょう!撮影時刻は午前521分。早起きして外に出ていた人などなら、この雲の存在に気づいたのではないでしょうか。どうしてこんな雲になったのだろう?と思案しながらも、心を奪われて見入ってしまいました。

 ひょっとするとこれは当協会のスクープ写真!?・・・かどうかはさておき、このような宮崎の美しい風景が撮れたら、今後も本ブログで紹介していく予定ですので、利用者の皆様と鑑賞するなどして楽しんでいただけますと幸いです。

山本周五郎誕生日(6/22)

 622日は昭和を代表する小説家の一人、山本周五郎の誕生日でした(19031967)。『広辞苑』にも「山梨県生れ。とり残された人間の哀歓を汲む技法と作風で大衆文学の地位を高めた。作『樅ノ木は残った』『青べか物語』など」と載っています。今年で生誕112年を迎えます。

 このように紹介され、代表作の一つでもある「樅(もみ)ノ木は残った」は、文庫本(上・下)が昭和38年、新潮文庫から発行されて以降、平成になっても増刷が続いている超ロングベストセラーです。主人公は仙台藩の家老、原田甲斐。『広辞苑』には「寛文事件(伊達騒動)の一方の当事者。名は宗輔。一六六三年(寛文三)奉行職(家老)に就任。幕府大老酒井忠清の屋敷で被告として尋問された際に、原告の伊達安芸(宗重)を切り殺し、自らも切り死にした」と紹介されており、言ってみれば悪役として見られているようです。

 しかし山本周五郎はこの作品の中で原田甲斐を、「62万石仙台藩とりつぶしの危機を、命を賭して救った正義の味方」としてとらえています。幕府老中酒井雅楽頭(うたのかみ)と仙台藩一族の伊達兵部少輔(ひょうぶしょうゆう:一ノ関)との間で密かに交わした「伊達犯に内紛を引き起こし、藩内の乱れを理由に大藩を取りつぶす」という徳川幕府の策略を知った原田甲斐。一ノ関の与党になったふりをし、涌谷(伊達安芸)、茂庭周防の三人で極秘に誓い合った「原田は一ノ関を内側から、二人は外側から攻める」ということに徹します。周囲からの悪評にも耐え、仙台藩を救うため最愛の妻、律と離婚までしてしまいます。

 一方、「三十万石を分与する」という伊達兵部小輔との証文をさらされてはまずいと焦る酒井雅楽頭は、彼らの殺害を計画。そしてその結果・・・・・・。

 ・・・・6尺近い長身でありながら温和な人柄。しかし敢えてヒール役に徹し、命がけで仙台藩を守ろうとした原田甲斐の生き様、そして死に様が壮大なスケールで描き出されています。それまでの原田甲斐に対する評価を全面的に見直さざるを得ないような山本周五郎の筆力を、解説の尾崎秀樹は「『コペルニクス的転回』を加えて描いている」と評していますが、まさしくその通りだと感服せずにはいられませんでした。

 上巻だけでも実に200人以上が登場する「樅ノ木は残った」は、一気読みではなくじっくり(できればメモをとりながら(^_^;))読み込めば読み込むほど感動が深まる作品だと思います。622日の生誕を記念し、この素晴らしい長編歴史小説のページを開いてみてはいかがでしょうか。IMG_7334(s).JPG

自分探し

 「自分探し」とは、これもあれも「本当の自分」ではないと「今の自分」を果てしなく否定しつづけることではない。「今の自分」から「新しい自分」を確実に創り出していくことである。  〔井上文人の言葉(『生きるヒントになる名語録728』、橋本一郎、三笠書房より)

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 老健施設で働く中で、病気や加齢によって心身が不自由になり、「以前は何でもできていたのに、こんなこともできなくなった」と、今の自分を否定し、悲嘆に暮れてしまわれる利用者に接することがあります。そんな時に思い浮かべるのがこの言葉です。しかし、「さあ、一緒に『新しい自分』を探しましょう!!」などと言って、簡単に「新しい自分」が見つかるものではなく、やはり各専門職による多職種共同で取り組んでいくこと不可欠だと言えます。

 また1980年の第14回リハインターナショナルによる80年代憲章では、「リハビリは、障害を持った個人がなし得ないことよりも、残された能力によって何をなし得るかが重要であるという哲学に基づいている。各人が有する全ての能力を最大限に活用した生活へのアプローチである」と提唱されていますが、これも「新しい自分」を探すことに通じるものだと言えます。利用者が新しい自分を探し出し、新しい一歩を踏み出せるよう、医療・福祉・保健が一体となり、地域ぐるみでサポートしていくことが重要だと思います。

 平成27年度の介護保険報酬改定では、利用者の興味や関心を反映した、参加と活動を促進するリハビリテーションの推進が打ち出されています。リハビリテーションを通じて利用者の在宅復帰、在宅支援をサポートすることはもとより、参加と活動を通じて利用者が「新しい自分」を探し出し、地域で生き生きと生活できるよう、老健施設の果たすべき役割はますます大切になってきています。そういう意味では老健自身も「新しい老健」を探求していく事が求められているのではないでしょうか。

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