雑談

しわす袋に春金物

 「しわす袋に春金物」ということわざがあるそうです。「宮崎県のことわざ・格言(宮崎県農業改良普及協会編、鉱脈社)」に掲載されているこのことわざ、意味は「師走に袋を拾ったり、春に金物を拾うと縁起が良い」ということだそうで、使われている地域は「西都市米良」と書かれていました。

 慌ただしかった平成26年、そして師走もあっという間に終わろうとしています。今のうちに袋を拾ったらなにかいいことが起こるかも!?・・・それはさておき、老健施設にとって清潔・清掃は基本中の基本。各施設におかれましても大掃除に取り組まれた、あるいはその最中かと思います。袋だけでなく、様々な物を整理、整頓、清掃して、新しい年を迎えましょう。

 なお、春に金物を拾った場合・・・、もちろん「落とし物」として警察に届けましょう。

青太2014

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1214日(日)、「28th青島太平洋マラソン2014」が開かれました。27日にはその模様がテレビでも紹介されましたが、今年は何と12千人を超える参加者があったそうです。ちなみに昭和62年の第1回大会の参加者は663人。その後も1,606人、1,709人、2,011人、2,371人と、少しずつ増えてはきたものの、とても今の規模には及ばない数でした。初めて1万人を突破したのは第21回(平成19年、10,609人)。第22回からはフルマラソンのコースが宮崎市内中心部に変更され、大会は大きくバージョンアップしていきました。

参加者数がまだ少なかった頃は、スタート10分前くらいにレース時の注意事項の説明が大会関係者からあり、ランナー達はそれを「座って(しゃがんで)」聞いていたものです。今それをやったら間違いなく「人間ドミノ倒し」になって、大変危険な事態が生じかねないでしょう。

青島太平洋マラソンに限らず、全国的に未曾有のマラソンブームとなっています。走ることを通じて、皆が健康な心身づくりに取り組むようになればいいと思います。ただし、マラソンに出たくてもすぐに定員になってしまったり、抽選にもれたりして走れなくなってしまう「マラソン難民」が激増しているそうですから、それはそれで困った問題と言えます。

 「青太2014」は好天にも恵まれ、大成功のうちに終了しました。老健関係者もたくさん走られたかと思います。お疲れ様でした。宮崎の冬の風物詩としてすっかり定着した青島太平洋マラソン、今後も宮崎の観光と健康に寄与するべく、今後ますます発展していって欲しいと願います。

メリークリスマス

IMG_8933(1).jpg クリスマスです。県内の老健でも、施設の内外をクリスマスツリーやイルミネーションで飾り、クリスマス会も開かれていることと存じます。また、サンタクロースがプレゼントを届けに来てくれた施設もあるのではないでしょうか。

 平成26年もあと一週間を残すのみとなりました。振り返れば色々な事がありましたが、つつがなく一年が締めくくられるとともに、平成27年が皆にとって良い一年になるように願ってやみません。

霜降りは牛肉だけに・・・

 IMG_8882-1.jpg 寒い寒い!南国宮崎といえども寒い日が続いています。畑一面に霜が降りている光景を見ると、余計に冷え冷えとした気持ちになってしまいます。「霜降りは
牛肉だけに してほしい(>_<)」などと余計寒くなるような俳句の一つでも詠んでしまいたくなります。

 ちなみに霜降り牛肉といえば、やはり日本一の宮崎牛!現在第9回、第10回の全国和牛能力共進会において堂々の2連覇中です。そして次なる第11回全国和牛能力共進宮城大会は平成2997日から11日にかけ、『 高めよう生産力 伝えよう和牛力 明日へつなぐ和牛生産
』の大会テーマのもとで 開催予定です!我らが宮崎牛には是非とも3連覇の快挙を達成して欲しいと、今から応援したいと思います。

 いずれにせよ寒い日はまだまだ続きます。利用者の体調管理には万全を期して仕事にあたりながら、花咲く春を待つことにしましょう。

寒波到来

 北海道沖で急発達した低気圧が広く日本列島を覆っています。北日本だけでなく、全国的にも大荒れの天気で、各地での被害が懸念されます。

 南国宮崎といえども、山間部では積雪も観測されています。ニュースや天気予報(気象庁発表宮崎県天気予報こちら)、各種警報・注意報などを活用し、防災や利用者の健康・安全管理に努めましょう。

勤労に感謝!

 1124日は勤労感謝の日振替休日です。もちろん、老健施設に勤める私たちに祝祭日、そして振替休日は関係ありません。多くの老健職員が昨日も今日も明るく元気に仕事に勤しんでおられることと思います。私たちが日々仕事に打ち込めるのは、介護を必要とする方の存在があってこそのもの。その多くの方がかつて勤労に励み、そして今の社会を築き上げてこられた人生の大先輩です。

 そのような方々を相手に仕事ができることに感謝しながら、今日一日をしっかり勤めましょう!

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 なお11月25日付けブログより、去る1115日に事務長会と在宅支援研究部会が、宮崎市のコンベンションセンターで開いた「介護保険改定への対応セミナー2014」のレポートを連載します。お楽しみに。

主張する権利を守ること

「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」と言ったのは、フランスの作家・思想家、そして啓蒙主義の代表者であるヴォルテール(本名フランソワ=マリー・アルエ)。1964年の1121日生まれですから、生誕320年を迎えたわけです。

 老健施設で働き、日々利用者と接する中で、悲観的になり、今後の人生に希望が持てないような内容の声を聞くことがあります。そのような時に「そんな事を言ったらだめじゃが!!」などと頭ごなしに否定すると、「ああ、この職員は私の言うことを聞いてくれない。この職員に何を言っても無駄だ」と口をつぐみ、心の扉を閉ざしてしまったら、その方が自分の悩みや悲しみ、そして苦しみを「主張する権利」は守られなくなってしまうのではないでしょうか。

 私たちにとって冒頭のヴォルテールの言葉は、利用者が話しかけてきたとき、その内容の如何を問わず、その声に耳を傾けること、そしてどんな内容であれ、利用者が語り、訴える権利を守ることの重要性を説いていると解釈することができます。

「傾聴(けいちょう)」と一口に言っても簡単なことではないかもしれません。しかし「傾聴」こそ、私たちにとって重要不可欠な姿勢であり、心がけだと考えます。「利用者が主張する権利を守ることから、よりその方の想いをくんだケアが始まる」と肝に銘じ、日々の業務に邁進したいと思います。IMG_6592.jpg

今年もあと2ヶ月

 早いもので、金曜日で10月も終わり。平成26年も残り2ヶ月となってしまいました。今年を振り返るにはまだ早いか、それとも早くないか・・・?

 色々なニュースがありましたが、青色発光ダイオードを発明、実用化させた赤崎勇さん、天野浩さん、そして中村修二さんのノーベル物理学賞受賞は2014年を明るく照らす朗報となりました。

 1031日は「ガス記念日」。1872年(明治5年)のこの日、日本に初めてガス灯がともったことにちなんで定められたそうです。

 神奈川県警加賀町警察署のホームページに「日本初ガス灯」というページがあり、当時のものを復元したガス灯の写真が紹介されています。そこには次のような紹介文が載っていました。

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「文明開化の象徴として全国に先がけて横浜にガス灯がともされました。柱部は英国グラスコー市から輸入し、灯具は日本職人により製造されたといわれています。最初の点灯場所は大江橋通り・馬車道通り・本町通りであり、一年後には市内主要道路のほとんどに設置せれました。

 当時、文明開化の世とはいえ人々の驚きは大変なもので、『横浜ガス史』によれば『キリシタンの魔法である』との流言まで飛び、恐れをなすものや心配して騒ぐものが少なくなかったと言われています。」

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 今から142年前のこと。それまでは日が沈むとほぼ真っ暗になっていた横浜の街が、ガス灯の明かりで照らされだしたものですから、それはそれは大騒ぎになったことでしょう。

 そして時は現代。青色発光ダイオードのおかげで、私たちの暮らしは劇的な変化を遂げたといっても過言ではありません。ガス灯発祥の地、横浜の人たちもこの吉報を喜び、ひょっとすると「街の灯りがとてもきれいねヨコハマ、ブルー・ライト・ヨコハマ」と、いしだあゆみさんの名曲を歌って祝福しているかも・・・。

 横浜と言えば、先日も紹介しました通り、平成2792日から4日にかけて「第26回全国介護老人保健施設大会神奈川in横浜」が「高齢者が輝く未来へ  お洒落に!スマートな連携!」の大会テーマで開催されます。大会ポスターもアップしていますので活用して下さい。そして大会へ参加された暁(あかつき)には、日本最初のガス灯を見に行ってみるのもよいかと思います。「歩いても 歩いても 小舟のようにー」と歌いながら。

来る前よりも幸福に

 「あなたのところに来るひとをだれ一人、来る前より幸福にせずに立ち去らせてはいけません。」・・・このように言ったのはマザー・テレサ(「人生の指針が見つかる『座右の銘』1300、別冊宝島編集部 編、宝島社」)。彼女の慈愛の深さはもちろん、そのために貫いた信念の強さには敬服するばかりです。

 来る前より幸福にすること、それは老健施設の使命とも言えるでしょう。公益社団法人全国老人保健施設協会が毎月発行している協会機関紙「老健」には、「介護老人保健施設の理念と役割」が載っていますが、そこには「介護老人保健施設は、利用者の尊厳を守り、安全に配慮しながら、生活機能の維持・向上をめざし総合的に援助します。また、家族や地域の人びと・機関と協力し、安心して自立した在宅生活が続けられるよう支援します」と記されています。

 利用者の意思と希望を尊重し、望ましい生活が送れるよう、スタッフが連携してチームケアを提供することはもちろん、家族や地域の人びと、そして諸機関と協力していくことが肝要だと思います。来る前よりも幸福になれるように。

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最古のふんに興ふん

 1017日の朝日新聞に「脊椎動物
国内最古のふん」という記事がありました。「日本最古となる脊椎動物のふんの化石が、宮城県南三陸町の約24700万年前の地層からみつかった」のだそうです。

 記事によると24700万年前というのは生物の大量絶滅の500万年後にあたり、すでに生態系が回復していたことを示す国内最古の発見で、その地層について「生態系回復の歴史を解明する重要な拠点になる」という関係者のコメントも紹介されていました。

 たかが”ふん”、されど”ふん”、だと思いました。「排泄物」と言い捨ててしまえばそれまでのことですが、現在地球上でこのように生きている私達が、24700万年前という気が遠くなるようなはるかな昔に排便したこの脊椎動物と、何らかの形でつながっているかもしれないと思うと、感慨深いものがあります。地球上の生物はこれまで何度か大量絶滅とそこからの回復を繰り返してきたそうですが、その謎がわかっていくことで、生命の神秘、そして命の尊さに対する思いがより一層深まることではないでしょうか。

 そして私達、老健施設で働く者にとっても「ふん」・・・ではなく「排泄」ケアがすこぶる重要なのは言うまでもありません。「見て見ぬ振り」なんてもってのほか。他職種が連携し合い、しっかり観察、記録、対応することが重要です。もちろんそのために幅広く、そして深い知識と技術も必要です。適切な排泄ケアが行われているか否かが、命を左右すると言っても過言ではありません。

 排泄ケアに関しては医療、看護、介護、福祉機器、リハビリテーション、栄養・給食など各方面で研究・開発が進められています。各老健施設においても様々な取り組みの成果が発表されており、今後ますます排泄ケアの質は向上していくものと期待されます。そしてそれは後々私達自身が受けるであろう排泄ケアにつながるもの。24700万年先とは言いませんが、10年後、20年後、30年後、・・・の排泄ケアが、今よりもっと良いものになっているよう、それぞれにおける現在の取り組みの手綱を緩めてはいけない・・・と思った記事でした。

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