雑談

3月31日は「三財の日!?」

 西都市にある三財(さんざい)地区が「宮崎のへそ」と言われているのをご存じでしょうか?同地区は宮崎県の地理上の中心になるそうです。西都市三財商工会ホームページには「単純に本県の最北端と最南端の緯度の中間点、最東端と最西端の経度の中間点に位置する地点を本県の地理上の『へそ』とし、最小の長方形を描いたとき、その対角線の交点に当たる位置が西都市の上三財付近となるのです」とあります。

 これにちなんで三財地区では毎年秋に「西都三財へそ祭り」を開催しています。十数年前から始まったこの祭り、回を重ねるごとに盛大なものになってきて、地域の一大イベントになっています。

 あくまでも宮崎県の「地理上の中心」であって、商工業や政治経済の中心ではないのですが、農業が盛んな同地区には美しい田園風景が広がり、都会では見られない豊かな自然が四季折々に姿を変え、見る者の心を癒やしてくれています。

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(↑夕暮れの三財川。川面に映る空と雲がロマンチックです)

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(↑下三財から上三財に広がる畑地。東京ドームがいくつ入るのでしょうか)

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(↑ニラ畑の朝。まるで有名な景勝地のような!?美しさです)

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(↑こんな見事な朝焼け空も演出してくれます)

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(↑夜になるとこの星空!!うっとりです)

 331の「331」で「さんざい」ということから、この日を「三財の日」・・・と定められているわけではありませんが、ちょうど語呂がよろしいのでこの機会に紹介いたしました。もし近くを通られ、時間に余裕がある方はこの美しく雄大な三財の自然に触れてみてはいかがでしょうか。

「現場に学べ」:クリミアの天使

 

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 1856330日はクリミア戦争が終結した日。今から160年前のことです。この戦争の際、多くの看護師を率いて傷ついた兵士の看護に奔走したのが「クリミアの天使」と呼ばれるご存じフローレンス・ナイチンゲール。

 このナイチンゲールの残した名言のひとつに「どんな仕事をするにせよ 実際に学ぶことができるのは 現場においてのみである」というものがあります(「偉人のアフォリズム101」、紫月尼密香、東邦出版)。

 自らの命も脅かされかねない「戦場」という危険で過酷な状況の中、ナイチンゲールはそこを学びの「現場」とし、後生にずっと引き継がれる偉業を成し遂げたことを思うと、その我が身を賭した「学ぶ姿勢」がいかに真剣であったかと、敬服の念に堪えません。

 老健施設で働く者の一人として、介護の「現場」で常に学ぶ機会が得られる環境にあることは恵まれていると思います。そして介護が必要な利用者の皆様が、その不自由な身体や心を私たちに示し出して下さることに敬意を払いながら、ひとりひとりが尊厳を保ちつつ、地域の一員として生活が続けられるよう、常に学びの気持ちを忘れず、そしてその学びが新たな実践として活かされるよう、介護の「現場」を大切にしていきたいと考える次第です。

サクラサク2016

 324日、宮崎でも桜の開花が宣言されました。各老健施設でも利用者を対象にした花見会が催されていることと思います。

 日本の代表的な春の行事ともいえる花見。その風習は奈良時代から始まったものの、当時の花見は桜ではなく、中国から伝来した梅だったそうです。「日本人が実は知らないニッポンの『謎』学」(武光 監修、永岡書店)によれば、「万葉集」で桜を詠んだ歌が43首なのに対し、梅を詠んだ歌は110首以上あり、そのことから花見の対象は梅だったことがわかる旨の記載がありました。

 しかしこれが平安時代の「古今和歌集」になると、桜が70首、梅が18首になり逆転。「日本後紀」には812年に嵯峨天皇が京都の神泉苑で大規模な花見の宴を開いたことが記録されているとのことで、その頃には「『花見』といえば『桜』」となっていたのでしょう。

 梅の時期だとまだ寒いし、何といっても桜は散り際が美しく、春風に乗って舞う桜吹雪の、はかなくしかし華麗な様は、古今を問わず日本人の琴線に触れるものと言えます。そして利用者の皆様も、若かりし頃より咲く桜、散る桜に心を動かしてこられたことと思います。

 春の優しい日差しの下、みんなで桜を愛でながら、昔話に花を咲かせ、楽しく優雅なひと時を送りましょう。

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(↑これは一昨年撮影したもの。去年は天候不良等により桜はあっという間に散ってしまいましたが、今年はより長く楽しめることを祈っています)

あった!重力波(アインシュタイン生誕137年)

 314日はアルベルト・アインシュタイン(187931-1955418日)の誕生日でした。生誕137年となる今年、天国のアインシュタインもさぞかし喜んでいることでしょう。

 アインシュタインが1915年から1916年にかけて発表した一般相対性理論によって予測されていた「重力波」が昨年914日、米・ワシントン州ハンフォードとルイジアナ州リビングストンに設置されているレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」によって、ついに世界で初めて検出されたことが、先月大々的に報じられました。一般相対性理論発表から実に100年を経ての快挙!世界中が賛辞と祝福にわき、「ノーベル賞間違いない」との声も上がっています。

 とは言うものの、「質量を持つ物体が存在すると、その周囲の時空はゆがみ、物体が運動することで時空のゆがみが光速で広がっていく」という”重力波”。「よくわからない」という人も少なくないかと思います。「利用者のいるところに歩いて行くと、時空がゆがんでしまうからあぶないかなあ?」などと心配するようなものではないみたいですが・・・。

 重力波や一般相対性理論は難しくてよくわかりませんが、アインシュタインは私たち老健施設で働く者に対しても、とても素晴らしい格言をたくさん残してくれています。

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【アインシュタインの言葉】

○「大切なのは、疑問を持ち続けることだ。神聖な好奇心を失ってはならない。」

「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである。」

○「天才とは努力する凡才のことである。」

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 これらはまさしく私たちの日々の仕事の中で忘れてはならない大切な事です。ノーベル賞がもらえるわけではありませんが、利用者一人一人の生き甲斐を支えるため、アインシュタインの言葉を心の中で繰り返し唱えながらケアにあたっていきたいと考える次第です。

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「快活」で「明るい」菜の花

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 各地で菜の花の便りが聞かれるようになりました。その花言葉は「快活」、「明るさ」だそうですが、寒い冬が終わりを告げ、心躍る明るい春が訪れようとするこの時期に毎年、淡く黄色い花を咲かせてくれて、まさしくこの花言葉の通りだなあ、と感謝の気持ちが沸いてきます。

 

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上の写真は広報部会の委員が一昨年の3月下旬に撮影した西都原の夜桜と菜の花。宮崎の春を代表する景勝地で、毎年大勢の観光客が訪れ、またテレビなどでも全国に紹介されていますが、夜間に観るとまた違った感動があります。

 桜の時期は短いのですが、菜の花は長い期間楽しめることができます。利用者の皆さんと近場に咲く菜の花を見て、快活で明るい気持ちになれたらいいなあ、と思う今日この頃です。

「ひとみ」輝く

 217日午後545分、種子島宇宙センターからX線天文衛星ASTRO-HH-2Aロケットで打ち上げられました。人々が見守る中、晴れ渡った夕空に白煙を引きながら、無事に宇宙へ旅立って行きました。

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 写真は国富町某所からその様子を撮影した一枚。と言っても、この打ち上げを待ち構えて狙い撮りしたわけではなく、周囲の安全を確認した上で、全く偶然に撮影できたものです。夕日に赤く染まる工場らしき建物の屋根の右側から左斜め上に、まるでカメラ写りを意識しているかのように美しく飛んでくれました。打ち上げが延期されたおかげもあって、この決定的瞬間を納めることができました。

 しかしテレビで見ているのと違い、実際に眺めるとその速いことにびっくりでした。「物体が地球の引力を振り切って、太陽系内の空間を人工惑星として運行するために必要な速度」を「第二宇宙速度(脱出速度とも)と呼び、その値は「地表面で毎秒11.2キロメートル」だそうです(『広辞苑』より)。なるほどその通り、あっという間の出来事でした。

 X線天文衛星ASTRO-Hはロケットから無事に分離された後、「ひとみ」と命名されました。「熱い宇宙の中を観るひとみ」がその由来だそうで、今後その活躍を大いに期待したいと思います。

時を得る人は万物を得る

「時を得る人は万物を得る」と言ったのはイギリスの政治家、ベンジャミン・ディズレーリ(Benjamin
Disraeli
1804 – 1881)。先日も「一日を大切に」と申しましたが、万人に共通に与えられている時間というものをいかに大事にするか?それによって長い人生の過ごし方も大きく変わってくるのではないでしょうか。

 ディズレーリは「つまらない生き方をするには人生は短すぎる」とも述べています。有意義な生き方をすることが人生を短いと感じなくなる、と読み替えれば、老健施設で働く私達自身はもとより、利用者の皆様が有意義でたっぷりの人生を送ってもらうため、その時その時の「時」を得て、「万物」とまではいかずともより多くのものを得られるよう、ケアにあたっていきたいと思う次第です。

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美しき大淀川の日の出

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 写真は131日の朝、大淀川の河口から顔を出した太陽が、河口から順に架かる一ツ葉大橋、赤江大橋、日豊本線鉄橋、橘橋、そして天満橋の6つの橋を下から上に昇っていく所を、宮崎市福島町の青柳排水機場付近から撮影したものです。

 河口から見た大淀川は、西北西にまっすぐ延びた後、天満橋の先で右、つまり北方向に曲がり、高松橋に向かいます。そのため、太陽が東南東から上がる春分の日の前と秋分の日の後の一定時期に、このような光景を見ることができるわけです。カーブした後の高松橋ではこの現象は見ることができません。

 この日の朝は水平線付近に雲があった以外ほぼ快晴で、写真のような見事な光景を拝むことができました。「宮崎の母なる川」とも言われる大淀川の、期間限定のこの景色に感謝しながらシャッターを切りました。

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 これから日の出はだんだん北寄りとなり、この光景ともお別れとなりますが、それに伴い少しずつ春がやって来るわけです。春の日差しの下、利用者の皆様と屋外に出て花や緑を愛でる日を楽しみに待とうと思います。

「為せよ、屈するなかれ」(1月30日は石井十次命日)

 「為せよ、屈するなかれ。時重なればその事必ず成らん」・・・。122日、首相の施政方針演説の終わりにこの言葉が出て来て驚いた県民も少なくないのではないでしょうか。 

これは郷土の偉人で児童福祉の父、石井十次の言葉。高鍋町出身である十次が、孤児救済に一生を捧げたその取り組みを紹介しつつ、この言葉が引用されたのです。

 23日の宮崎日日新聞ではこの事が囲み記事で掲載されていました。それによると「顕彰活動に取り組む地元では『すごい後押し』と熱い歓迎の声が上がった」とのことです。またこの言葉は「十次が運営していた岡山孤児院の機関誌に、1898(明治31)年1月に掲載された。孤児院設立から10年たち、院内の尋常高等小学校開設や郷土・高鍋の振興など精力的に活動していた時期」と紹介されていました。

 結果が出ないからといってすぐに諦めてしまうのではなく、粘り強く試行錯誤を繰り返しながら継続して取り組んでいけば、必ず望ましい方向に道は開き、成果が現れる・・・。これは児童福祉はもとより高齢者福祉、さらには私達が生きて行く上で全ての事に当てはまることだと思います。

 「村の祭りの縄の帯 しめたる友をいたわりて 母の手織りのつむぎ帯 とりかえやりし少年の 十次の心のびてゆく」という「石井十次の歌」は、高鍋町の小中学校ではずっと継がれています。また授業でも十次の生涯やその偉業について学んでいます。

130日は石井十次の命日。没後102年に当たるその日を前に、十次の言葉は全国に紹介されました。これを機会に十次の取り組みや考え方などを学び直し、自らの生き方を考える上での教訓にしたいと思う次第です。

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(↑高鍋町某所で見かけたステンドグラス。よく見てみると・・・)

002DSCN0671(2s).jpg(↑石井十次が描かれていました。慈愛に満ちた表情で、「為せよ、屈するなかれ!」と呼びかけているようです)

寒さに負けないほうれん草

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 写真は昨年1229日の朝に撮影したもの。暖冬とは言えども冷え込んだ朝で、畑にはうっすらと霜が降りていました。

 しかしそれにめげることなく、ほうれん草達はしゃっきりとしたたたずまいを崩すことなく、お行儀良く整列していました。

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 ブルートにいじめられているオリーブを救うため、窮地に陥ったポパイが食べたのがほうれん草。するとたちまち超人的なパワーを発揮し、ブルートをやっつける爽快な姿にあこがれ、子供心に「ほうれん草を食べてパワフルになろう!」と思い込んでは食べていたものでした。

 今週は記録的な寒波に見舞われ、南国宮崎でも各地で積雪が見られるなど、寒い日が続きました。ほうれん草で超人パワーは出せませんが、寒さに耐え忍んで頑張っているほうれん草の姿を見ると、人間も見習わなくては!と元気をもらった朝の風景でした。

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