雑談

本番!夏も熱中症対策も!

IMG_7162-1(s).jpg

 梅雨も去り、子供達の夏休みも始まり、各地では夏祭りも賑やかに開かれるなど、いよいよ夏本番の様相を呈して参りました。今年はリオオリンピックも開かれ、ますます暑く盛り上がる夏になるのではないかと思います。

 その一方で気をつけないといけないのは熱中症。屋内でもそのリスクが高い事は言うまでも有りません。その日その時の状況を確認するとともに、各機関が出す情報も把握し、万全の対策を講じましょう。

 

宮崎県熱中症気をつけましょう720更新

厚生労働省地域の高齢者対する熱中症対策事例ついて

日本気象協会宮崎県熱中症情報

NHK宮崎宮崎県暑さ指数予報防ごう熱中症

豪雨で必要感じた災害への備え

 714日の木曜日は県内にとても激しい雨が降りました。その日の朝、カッパを着て自転車に乗っていたのですが、小降りだったのは家を出てしばらくの間のみ。その後はまさしく「叩き付ける雨」となり、そのあまりのすごさは頭や身体が痛いくらいで、前方も真っ白で見えにくくなってしまいました。崖崩れが起こったり、交通機関にも乱れが生じたりしました。

 それが午後になると一転し、宮崎市では澄み渡る青空となりました。「朝の豪雨は何だったのだろう?まさか夢だったのかも?」と半信半疑となるくらいの好天。しかしそれは紛れもない事実だったことを思い知らされたのでした。大淀川が今年一番じゃないか?と思えるくらいに増水したいたのです。

001IMG_7190-1(s).jpg

上の写真は小松の大淀川右岸堤防から上流を見たところです。普段なら子供達が懸命に練習している姿がほほえましさを誘う野球場やサッカー場が完全に水没していました。

002DSCN2686(s).JPG

↑そしてこれは宮崎市役所付近の河川敷駐車場(左岸)。ここも完全に水没し、車なんてとても停められない状態でした。

003DSCN2694(s).JPG

↑天満橋の少し上流側(左岸)。右側に見える自転車道まであとわずか!というところまで濁流が達していました。

004IMG_7195-1(s).jpg

↑最初の写真と同じ小松河川敷にある舗装広場。「この舗装広場は、大雨や台風時には冠水します。車両等の留置・放置等は禁止します」という看板が示す、まさしくその通りの状況でした。

005IMG_7192-1(s).jpg

↑「〈ゴルフ禁止〉危険ですので、公園内でゴルフをしないでください。(素振りを含む)」というのは、ゴルフのボールなどが他の人に当たって危険だから、というのが本来の意味。けっして「溺れるから危険」という意味ではありません。車止めのポールが水没しそうなくらい水位が上がっていました。

006IMG_7198-1(s).jpg

台風が接近、上陸しかねないような状況であれば、それなりの備えや心構えをする所ですが、そうじゃないのに、まさかここまで水位が上がるとは想定していませんでした。しかし老健施設で働く者の一人として、そういうことではいけないと反省しました。事前に気象情報をしっかりチェックし、注意報や警報をしっかり確認しておく必要性を痛感した次第です。

好きな気持ちを伝えよう

IMG_6777-1(s).jpg

 「好きな気持ちはなかなか伝わらないが、嫌いという気持ちはすぐに伝わってしまう」と述べたのはアサヒビール会長の福地茂雄さん(『プレジデント名言録 part3』、「プレジデント」編集部)。

 老健施設で働く中で、利用者に対して好意を示すことはケアの第一歩であり、そこから信頼関係が構築され、本人の残存能力を活かしたリハビリテーション介護が展開され、ひいては在宅復帰、在宅支援という老健施設の役割が果たされることにつながります。

 逆に利用者に対する嫌悪感がもしあれば、それは態度や言葉、顔色などに如実に表れ、それが相手に伝わることで、(それまで築いてきたとしても)信頼関係は崩れ、ケアに対する拒否や抵抗となり、本人の意欲は低下することでリハビリテーション介護はおろか、心身機能の低下、さらには在宅復帰や在宅生活継続困難という事態を引き起こしかねません。

 このようなことから技術や知識などを差し置いても、介護の基本は「相手を好きになること」ではないでしょうか。福地さんがおっしゃるとおりそれは「なかなか伝わらない」かもしれませんが、何よりもまず「好きだ」という気持ちがなければ伝わりようがありません。そういう意味では利用者11人の事をよく知り、思い、好きになるという事は、大切な介護技術の基本ではないかと思います。

マラソンには瞬発力必要!?

1211日に開催予定の青島太平洋マラソン2016。今年で記念すべき第30回を迎えるのだそうです。この「青太」が始まった頃は「フルマラソンを走るなんて普通の人には到底無理!」という考える人が多かったのではないかと思います。

しかし現在はそんなことを考える人はあまりおられないのではないでしょうか。今や未曾有のマラソンブーム。市民ランナーの数は1,000万人とも言われていますが、そのきっかけとなったのは2007年に始まった東京マラソン。その年の青島太平洋マラソンも参加者が急増。スタート時刻になっても受付はおろか駐車場に入れない車がコース上にびっしりと列をなしている事態となり、異例のスタート時刻繰り下げとなりました。なおこの約1ヶ月半前にあった綾照葉樹林ハーフマラソンでも同じ事態が発生し、やはりスタートが繰り下げられています。

2008年から青太はコースを一新、宮崎市の県庁前やデパート前に宮崎神宮前といった中心市街地に加え青島トロピカルロードなど、走りながら景色も楽しめるコースになりました。制限時間も6時間半。これならのんびり走っても完走が狙えるわけですが、その数年前は5時間半という厳しい時期もあり、多くのランナーが関門で競技中止を余儀なくされていたことを考えると、コースも時間も魅力的な大会になり、人気が高まるきっかけになったと思います。

 そして今年の大会、その参加申し込み(ネットでのエントリー)は622日の午後8時から始まり、わずか50分で定員の8,200人に達し受け付けを終了しました。参加料7,500円はかつての倍近くになったのですが、エントリーを躊躇する理由にはならなかったようです。それどころか「参加しようかな?どうしよう?」と悩んでいたらあっという間に締め切られてしまいます。参加希望者はパソコンやスマートフォンの画面とにらめっこし、なかなか参加申込用ページへアクセスできずにいらいらしつつ、マウスや指先を懸命に動かしていたのではないかと思うと、持久力が要求されるマラソンに参加するためには瞬発力も必要な時代になったのか、と少々複雑な気持ちがします。

今回の参加申込みは、これまで通り「早い者順」でしたが、東京マラソンをはじめとする他の大きな大会のように抽選方式が採用されるかもしれません。しかしマラソンは運動療法の基本である有酸素運動。参加できなかったからといって「もう走るのやめた!」とせっかくのマラソンブームが下火になっていくのはもったいないこと。性別や年齢を問わず、多くの人が走ることを通じて健康な心身づくりに取り組んでいく傾向が今後ますます高まっていくために、大会の開催や運営方法をはじめ様々な面から対策が講じられるといいと考える次第です。

IMG_6967-1(s).jpg

(※写真は青太マラソンおよび記事とは関係ありません)

発汗は疲れるけれど

IMG_7151-1(s).jpg

 「夏になると疲れやすくなるのは、なぜ?」という質問が『時間を忘れるほど面白い 雑学の本 365日、頭と心を刺激する218のネタ!』(竹内 均 編、三笠書房)にありました。確かに夏は疲れやすい・・・と共感を覚えながら読み進めると、次のような解説がありました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【夏になると疲れやすいわけ】

(1)疲れは発汗作用と深い関係がある

(2)気温が上昇すると体温も上がろうとするが、それを発汗によって余分な熱を放出して体温を一定に保つ

(3)夏は体温調整のため特に運動をしなくても1日に2ないし3リットルの汗をかく

(4)汗を蒸発させるときにエネルギーを消費する

(5)2ないし3リットルの発汗に必要なエネルギーは1000キロカロリー以上

(6)1000キロカロリーはクロールで1時間泳いだ時の消費量とほぼ同じ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 これらに加えて暑くて食欲が衰えていることや、過剰にとり過ぎた水分が汗になって排出されるときもカロリーが消費され、また水分のとり過ぎが胃液を薄めて消化不良を招くことも体力の消耗や疲労の一因になるとのことでした。

 クロールで1時間泳ぐというのはそうとうに疲れるのは想像に難くありませんが、それと引き替えに人の身体は自分で意識せずとも発汗することで体温をちゃんと調節してくれているわけです。ありがたいことです。

 ところが高齢者になると暑くても汗をかきにくくなり、体温・循環・体液調節機能が低下することから、室内でも熱中症になる危険性が大きいことが指摘されています。宮崎県のホームページでも「熱中症気をつけましょう」として注意を呼びかけています。これからが夏本番、暑さも厳しくなってくると思われます。上記ページには関連情報のリンクも貼り付けてあります。情報をしっかりと把握しつつ、こまめな水分補給や適切な温度設定などを心がけて夏を乗り切りましょう。

身体拘束66パーセント

001DSCN2658(s).jpg

 「高齢者身体拘束66パーセント」という見出しが、629日の宮崎日日新聞に大きくのっていたのをご覧になった方も多いのではないかと思います。全日本病院協会が厚生労働省作成の高齢者に関する「身体拘束ゼロへの手引き」の達成状況を調査した結果、回答があった683の病院や介護施設のうち、身体拘束の原則禁止として例示された11行為の「いずれかを行うことがある」と答えたところが以下の通りの結果だったそうです(カッコ内は回答数)。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(1)病院・介護施設合計(683)66パーセント

(2)一般病棟(77)      :94パーセント

(3)老人保健施設(73)    :47パーセント

(4)特別養護老人ホーム(75) 33パーセント

(5)地域包括ケア病棟(70)  :99パーセント

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 この結果をみて「老健施設はあまり身体拘束をやっていない」などと考えるわけにはいきません。むしろ回答があったうち半数近くの施設が拘束を行っているというのは深刻な事態だと言えます。「身体拘束を受けることで気力が失われ、症状が悪化する恐れもある」という同協会関係者のコメントが紹介されていましたが、まさにその通りだと思います。利用者の在宅復帰、在宅生活を支援し、利用者が家庭や地域における役割を再獲得し、社会参加を続けられるよう援助を行っていくべき老健施設において、身体拘束はこれと完全に相反する行為ではないでしょうか。

 今回の調査結果は全国すべての老健施設の状況が反映されているものではありませんが、それぞれの施設におけるこれまでの身体拘束ゼロへの取り組み振り返り、これまで以上に強化徹底していく一助となればと思います。

7月最初のプレゼント

 早いもので2016年も半分が過ぎてしまいました。そんな節目の71日、こんな素敵なプレゼントが空からありました。

 

001IMG_6995-1(s).jpg

上の写真は西都市の介護老人保健施設並木の里の敷地内で撮影されたもの。時刻は午後5時半過ぎ、東の空にごらんのような虹が架かりました。これだけでも綺麗なのですが、よーく見てみると・・・

002IMG_6994-1(s).jpg

 はい、そうです。なんと二重の虹だったんですね。上の方は少し薄く、右側が消えてしまっていますが、下の方はしっかりと架かっていて見事です。

003IMG_6993-1(s).jpg

 残念ながらこの虹が拝めた時間は短く、上下とも数分のうちに姿を消してしまいましたが、7月の初日からこんな素晴らしい光景を見せてくれるなんて、これはきっといいことがあるのではないか?という気持ちになりました。利用者の方々はもとより、このブログをご覧の皆様にハッピーな事があることを祈念いたします。

気にすることに関心を持とう

IMG_6723-1(s).jpg

「人間というのは自分のことを他人(ひと)がどれだけ気にしてくれるか、ということに最大の関心がある動物である」(『生きるヒントになる明語録728』、轡田隆史監修、橋本一郎著、三笠書房)・・・これは小説家森瑤子さんの言葉です。

 利用者から呼ばれて「ちょっと待って!」という場面が少なからずあります。しかし言われた方としては「『ちょっと』っていったいどれだけ待てばいいのだろう?あの職員は私のことを気にしてくれているのだろうか?」という気持ちになるのではないでしょうか。とはいうものの、職員にとっても「どうしてもすぐに応じられない」という場合があって、利用者に対して申し訳ないと思いながらもつい「ちょっと待って!」が出てしまうジレンマに陥ってしまいがちです。グーグルで「ちょっと待って 介護」で検索したところ、なんと413千件がヒットしました。それだけこの問題は介護の現場において深刻かつ解決が困難なのではないかと思います。

 「ちょっと待って」・・・この言葉は相手の言動や思考を言葉によって封じる「スピーチロック」、つまり「言葉による拘束」として問題視する動きもありますが、この「ちょっと待って」は、介護される側だけでなく介護する側にも様々な弊害があり、この言葉の多用が常態化することで介護の現場は深刻な悪循環を来すことも指摘されています。

 利用者と職員が完全なマンツーマンではない以上、必ず誰かを待たせてしまう可能性があることは否定できません。そのような場面で大切なのは、待たせてしまう相手に対して「私のことを気にしてくれない」という気持ちを抱かせない、つまり「あなたのことをいつも気にしていますよ」という言葉や態度を示すことではではないでしょうか。と言っても簡単なことではありませんが、日頃からの地道な信頼関係の積み重ね、業務のあり方の見直しなどを繰り返していくことで、「ちょっと待って」を完全に無くすとまではいかずとも、減らしていくことにつながっていくのではないかと思います。

森瑤子さんは199376日、52際の若さで世を去りました。もしご存命であれば今年で76歳。沢山の優れた作品を世に出されただろうし、介護の現場が抱える問題に対して様々な提言をいただけたかもしれないと思うと、早すぎる死が残念でなりません。「人間というのは自分のことを他人がどれだけ気にしてくれるか、ということに最大の関心がある動物である」という森瑤子さんの残した言葉を噛みしめながら、そのための具体策を考えていきたいと考える次第です。

見えない所で頑張ろう!

IMG_6218-1(ss).jpg

写真はご存知USB(の「オス」)。よく見ると笑っているようにも見えて、愛らしさすら感じます。これをパソコン側(「メス」)に差し込むことで様々な周辺機器やUSBメモリとつなげることができるだけでなく、スマホ等の充電にも使うことができて大変便利です。

 USBが登場したのは1996年、今からちょうど20年前のことです。それまでのパソコンは「RS-232Cパラレルポート」、「IEEE
1284
パラレルポート」などといったそれぞれ企画の違うポートがあって、機器もケーブルもそれに合うものを揃えなくてはならず、不便さを感じながら使っていたものです。それがこのUSBの登場によって飛躍的に使い勝手は向上しました。”ユニバーサル・シリアル・バス”の名が示すとおり、機種や機器を問わずにつなげることができるようになり、その前年に出た基本ソフト「ウインドウズ95」との相乗効果によりパソコンは一気に普及していきました。今では何気なく使っているUSBですが、登場以前の不便さを思うと有難い気持ちになります。

 このUSB、写真のように笑っているだけでは仕事になりません。「カチッ」としっかりはまることによって情報のやりとりが可能になるわけで、その際にはこの顔を隠して頑張っていただかなければいけません。つまり頑張っている真剣な表情は見えないわけですが、「細心の注意を払って確実に」仕事をしてくれるからこそ私たちはその恩恵にあずかることができるわけです。逆にこれが「ほらほら!私は一生懸命頑張っていますよ(*^o^*)」という顔が丸出しに、つまりUSBが抜けていたら一向に仕事はできないということです。見えていないところで頑張ることがUSBの宿命なのです。

 さて、ひるがえってみますと、私たち老健施設で働く者にとっても同じ事が言えるのではないでしょうか。例えば排泄ケアや入浴ケアなど、介護の現場では人目にかからないような環境、時によっては密室で利用者と11で仕事をする場面が少なからずあります。そこでいかに「『細心の注意を払って確実に』仕事をするか」が重要です。「誰もみていないから”てげてげ”でいいだろう」ではいけません。見られていないからこそきっちり、かっちり、そして愛情をもってケアに当たりましょう。

 なお、USBは写真のように周囲に笑顔を振りまいている状態では全く何の仕事もしていませんが、私たちはそういうわけにはいかない事は言うまでもありません。見られていても、見られていなくてもしっかり頑張りましょう!

転んだことへの関心

 「あなたが転んでしまったことに関心はない。そこから立ち上がることに関心があるのだ」と言ったのは奴隷解放の父として知られる16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーン(「偉人のアフォリズム101」、紫月尼蜜香 著、東邦出版)。

 「七転び八起き」と日本でも言う通り、たとえ転んでもそこから起きて立ち上がっていくことが、その人をさらに強くしていくわけで、失敗したり挫折したりした時、「なにくそ!」そこから奮起することが成功の鍵となると言えます。リンカーンも数々の苦労を重ね、そこから立ち上がって偉業をなし得たのだと思います。それゆえにこの言葉には重みを感じます。

 とはいうものの、老健施設ではそういうわけにはいきません。利用者の転倒防止をはじめとするリスク管理は最重要課題のひとつ。利用者が転んでしまったことに関心をもたないなんてもってのほか。万が一転倒があった場合、その原因を様々な視点から分析し、その後の転倒防止策に活かしていくことが重要です。

 雨が続くこの季節は、転びやすい条件が増え一層リスクが高まることが懸念されます。転倒防止に細心の注意を払ってケアにあたりましょう。

IMG_4651(s).jpg

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

老健みやざきFacebook

TOPへ